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お金

クラウドファンディングで72万ドル以上を集めながらも製品をリリースできなかった「Futurefon」プロジェクト、代表者が詐欺で有罪に 38

ストーリー by hylom
ずっと同じネタで詐欺をしていたのか 部門より

やや旧聞となるが、2014年にクラウドファンディングで72万ドル以上を集めながらも製品をリリースできなかった「Futurefon」というデバイスの開発プロジェクトの代表者が、詐欺で逮捕され有罪となっていたという(Verge米司法庁の発表)。

このFuturefonというデバイスや経緯については『「史上最悪のクラウドファンディング詐欺」Dragonfly Futurefon事件に有罪判決が出ていた』や『72万ドルごと消えつつある夢の四つ折りセパレートPC「Dragonfly Futurefon」』にまとめられているが、問題のデバイスは2画面に分割されたスクリーンを備える手のひらサイズのデバイスで、広げた状態ではフルサイズのキーボードを備えたノートPCのように利用でき、畳んだ状態ではスマートフォンのように使えるというもの。クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で資金募集が行われ、799ドルの出資で入手できるというキャンペーンが展開されていた。

最終的にこのクラウドファンディングでは日本円にして7700万円以上を集めることに成功したのだが、製品は一向に完成しないまま2016年7月を最後に更新も途絶えてしまう。その結果、プロジェクトの代表者であるJeff Batio氏は詐欺で訴えられ、このたび有罪となる見込みになったようだ。刑はまだ言い渡されていないが、最大で200年以上の懲役を科せられる可能性もあるという。

クラウドファンディングキャンペーンでは、同デバイスについて製造の目処が立っており6か月以内に完成した製品を出荷できると主張。また、Batio氏のWebサイトでは自身をトーマス・エジソンやビル・ゲイツと並ぶ「dynamic futurists」だと称していたそうだ。しかし、プロジェクトの進捗報告として掲載された画像は3Dモデルばかりで実際のハードウェアの写真はなく、またスペックについても実現不可能と思われるものが並んでいたという。たとえばFuturefonは7インチと比較的大きいディスプレイを搭載しているにも関わらず、その重量は5.1インチディスプレイのスマートフォン並と記載されていたそうだ。

なお、このBatio氏は90年代からマルチスクリーンデバイスを考案し、製品化を目指していたという。2002年には氏はXentexという会社を設立し、同社は「Flip-Pad Voyager」というディスプレイ分割型ノートPCの製品化すると発表、メディアへの露出も行っていた(Engadget日本版の2008年記事)。しかし、このデバイスは「韓国の製造パートナーが破産したため」として実際の製品化には至らなかった。その後投資家から同社は訴えられ、Batio氏に対しても会社の金を不当に使っていた疑惑がかけられていた(その後この裁判がどうなったかは不明)。

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  • by Bohemian (22410) on 2019年08月21日 0時44分 (#3672482)

    もるひんわん
    いまや遠くに
    なりにけり

    アレのニョガーンとかを知らないスラド民っていまどのくらいの割合になったんだろうね。時が流れるのは早いなぁ。

    • by Anonymous Coward

      一応、もるふぃーわん が省略されて もるひん だから。もるひんわんじゃないから。
      # そして女玩はニョガンじゃなくジョガンが正しい読みのような気がずっとしていたのだけど、どうなんだろう。

  • #お金ください #振込待ってます

    --
    死して屍 拾う者なし
  • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 17時29分 (#3672168)

    破産ですんだけど

    • でかいこと言って達成できないことを「盛る品」って言うらしいね
      嘘です

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        morphineって言うんじゃなかったっけ。
        #あ・・・・。お薬出されてしまった。

    • by Anonymous Coward

      ご連絡先

    • by Anonymous Coward

      あっちも、似たような金額の8000万円を集めてたけどおとがめなしだったよね。
      こっちは、頑張った形跡が無かったんだろうか?

      • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 18時30分 (#3672232)

        リンク先を見ればわかるけど、こいつは2003年からマルチディスプレイPCで出資詐欺を続けており、そこで500万ドル集めたけどさすがに無理が出てきたので2014年に詐欺の現場をIndiegogoに乗り換えた、という輩。
        MorphyOneなんて足元にも及ばない、本物です。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          つまり殿は最弱で面汚しってことですね

      • by Anonymous Coward

        あっちには頑張った形跡があったとでも?
        金額と言い開発(?)の経緯と言い、そっくりに見える。

        日本では詐欺罪は10年以下の懲役。200年ってすごいな。

        • by Anonymous Coward

          どうせアメリカは模範囚なら10年ぐらいで出てくるから、数百年懲役になろうが関係なしっていう

        • by Anonymous Coward

          MorphyOneを元ネタに現地ローカライズ+2014年ナイズされた話かと思うぐらい似てるな

        • by Anonymous Coward

          完成させる実力がないのに手探りで色々やって資金を使い果たしたんじゃなかった?

          • by Anonymous Coward

            ハードとソフトだけでなく肝心な金勘定まで実力不足なのに本人と取り巻きだけは完走可能だと勘違いしていた。
            まあ、騙すつもりは無かったのだがそれだけにたちが悪い。
            今の感覚で考えるととあんな杜撰な計画に出資する方が馬鹿だよね。

          • by Anonymous Coward
            手探りで色々やったくらいでは資金は使い果たせない
            資金ショートの決定的な要因になったのは部品の大量購入とされている
            そしてその部品は今だ発見されていない
            要はそういうこったろ
            殿がそうしたのか殿も騙されたのかは知らんがな
            • by Anonymous Coward

              いや、部品は有ったはず。
              モルフィー企画が破産して、部品は競売にかけられて、落札した会社が販売したはず。
              と思ったら、スラドでも取り上げられてたわ。
              https://srad.jp/story/03/07/14/156244/ [srad.jp]

        • by Anonymous Coward

          今回の件はモックアップ以外最後まで何も出て来なかったらしいから、MorphyOneよりも更にひどい。

        • by Anonymous Coward

          結局彼は懲役何年になった?

    • by Anonymous Coward

      「72万ドルごと消えつつある〜」のリンクにその辺ちゃんと言及してありますよ。最近では珍しい。

    • by Anonymous Coward

      「水だけで電気を作って走る車」の研究開発で大阪市から補助金をもらってたアレ、詐欺じゃないかと思う。
      テレビ局も多数取り上げてて、ニュースで流してたが、どれも「これは怪しい」って報じてるところは無かった。
      結局真相がバレる前に開発は断念しましたって発表して逃げたけど。

      • by Anonymous Coward

        ありゃ実験からして詐欺だと言われていたのにゴリ押ししての補助金だったから、最初っからグルだったとしか思えんわな。
        実は水素水の生成器なんかに当時の関係者が関わってんじゃないかと思ったりもする。
        結局はアルカリ金属なんかで水素出して、それで燃料電池を動かして「車が動く」と騙すか、
        「水素水は体に良い」と騙すかでネタは同じ様な物なのだし。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 18時41分 (#3672243)

    実際に動作するプロトタイプぐらい提出させてクラウドファンディング側が審査しないとクラウドファンディング側にも責任があるのでは?
    プロトタイプを作る為に公募出来る金額は2万ドルで、プロトタイプ審査をパスできたら量産規模に合わせてさらに上限をつけるとかしないとダメでしょ?

    • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 19時44分 (#3672292)

      そんな潤沢な資金があったら、クラウドファンディングなんていらない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 20時33分 (#3672333)

      大手プラットフォームは現在はある程度審査してるので、少なくともプロトタイプがあるかどうかは判断できる。
      コンセプトしかない製品に大金突っ込むかどうかは自己責任だが。

      https://support.indiegogo.com/hc/en-us/articles/221613968-Product-Stag... [indiegogo.com]

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2019年08月20日 22時36分 (#3672434)

    Kickstarterでならわかるんだが
    Indiegogoは未達成返金のないのは前提なんだがなぁ

    クラウドファンディングって言葉が世に出始めた頃から
    Donateの延長のIndiegogoでの出資は要注意だったろうに
    未だに同列扱いなんですかね?

    虚偽による出資法の一部に抵触ならわかるんだけど
    なんで詐欺なんでしょね

    • by Anonymous Coward

      金を集めるために言ってたことが嘘だから。
      進捗報告もまともな内容じゃないし。
      むしろ詐欺の方が捕捉範囲広いんじゃない?

    • by Anonymous Coward

      Indiegogoで
       製品は完成し市販もしてる
      のに
       出資者には送って来ない→プロジェクトクローズ
      ってのは前に体験した。。。

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