火星探査車Curiosityの岩石サンプル採取機能、改造によって復活 8
ロボットアニメでピンチに陥ったときのようだ 部門より
NASAの火星探査車Curiosityの岩石サンプル採取用ドリルは故障により1年以上にわたり使用できない状態が続いていたが、改造により再び機能するようになり、サンプル採取にも成功したそうだ(ジェット推進研究所のニュース記事、Register)。
元の設計では2本の指状のスタビライザーを岩石にあて、その間からドリルを押し出して掘削する仕組みになっていた。しかし、2016年12月に押し出し機構のモーターが動作しなくなり、ドリルが回転しても掘削ができない状態になっていたそうだ。NASAのジェット推進研究所(JPL)のエンジニアは何か月にもわたる作業の末、ドリルを押し出した状態にすることに成功。モーターの問題は解決されなかったため、ロボットアームでドリルを押し付けて掘削するFeed Extended Drilling(FED)という方法を考案し、地球にあるCuriosityのレプリカを用いて実験を重ねたという。
Curiosityは2月にFEDによる初の掘削を実施し、1cmほどの深さまで穴を掘ることに成功した。これではサンプル採取には不十分だったため、エンジニアはハンマードリルのように打撃を加える方法を考案する。5月20日には深さ約5cmの掘削に成功したが、サンプルをふるいにかけて正確な分量を取り込むデバイス「CHIMRA(Collection and Handling for In-Situ Martian Rock Analysis)」が改造の結果使用できなくなっており、この時点でのサンプル取り込みは行われなかった。
そのため、ロボットアームをCuriosityのデッキ上にあるサンプル取り入れ口まで伸ばし、ドリルに付着したサンプルを直接流し込む「Feed Extended Sample Transfer」がCHIMRAに代わるサンプル取り込み方法として考案される。ただし、サンプルが少なすぎては分析できず、多すぎればあふれて機材に損傷を与える可能性もある。エンジニアはドリルからどの程度のサンプルが落ちるかをCuriosityのカメラ映像により推定し、5月31日にはサンプル取り込みに成功したとのこと。
これによりCuriosityの岩石サンプル採取機能は完全に復活し、これまでに通り過ぎていた場所へ戻ってサンプルを採取することも考えられているようだ。
NASAの火星探査車は働き者 (スコア:0)
ドリルの機能が復活したから、こういうのも遠隔修理と言って良いのかな。
Re: (スコア:0)
簡単な工具を軌道上の船内で3Dプリンター使って製造する実験は成功してるんで、
将来的にはそういうのと交換作業用ロボットを送って現地で何でもやるとか。
Re:NASAの火星探査車は働き者 (スコア:1)
そしてフォンノイマンマシンに行きつくと
Re: (スコア:0)
「こんな事もあろうかと3Dプリンターを用意しておいた」だと雰囲気が出ないな・・・
Re: (スコア:0)
リメイク版ヤマトは資材加工室が船内にあって、そこで修理部品を作っているという設定だそうだが、それって要するに3Dプリンタのことじゃないのかな。
Re: (スコア:0)
遠隔で探査機の部品を交換できちゃうロボットって、もしかして大抵の探査機より高性能なんじゃないですか?
楽しそう (スコア:0)
エンジニアにだけ独占させるのはずるい。
みんなで考えようぜ!
パズル好きとかが無駄に集まってくる予感。
Re: (スコア:0)
昔のアポロ計画の映画を見たんですね