鉄道友の会の2018年ブルーリボン賞、JR西日本の復刻35系客車が受賞 26
ストーリー by headless
復刻 部門より
復刻 部門より
yasuchiyo 曰く、
鉄道友の会は24日、2018年ブルーリボン賞(最優秀車両)にJR西日本がSLやまぐち号で使用する35系客車を選定したことを発表した(ニュースリリース、 2018年 ブルーリボン・ローレル賞選定車両、 JR西日本のニュースリリース、 乗りものニュースの記事)。
この車両は2017年9月、幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーンの開始に合わせて運行を開始した。SL全盛期の客車を復刻新製する試みとして発表時にも話題になったが、完成した車両は「復刻元」であるマイテ49・オハ35・オハ31の外観・内装を忠実に再現しつつ台車やブレーキ等を現代の技術で構成。座席には電源コンセントを設置し、トイレもレトロなデザインながら温水洗浄便座を装備するなど、最新技術で快適な旧型客車を作り上げた。中間の3号車には売店や投炭ゲーム、運転体験が楽しめる展示スペースも備えている。
選定にあたっては、蒸気機関車の動態保存列車で重要な課題となる客車の確保を高いレベルで具現化し、蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した点を高く評価したとのことだ。
優秀車両に贈られるローレル賞はJR東日本のE353系と東武鉄道の500系、鹿児島市交通局の7500形が選定されている。
テーマの軸 (スコア:3)
「SL全盛期」の国鉄 というテーマの軸がぶれずに貫かれている
先代のレトロ調客車は、どこの物とも分からない、レトロのテーマは感覚的であり、あやふやであった。
鉄ヲタにとっては、当時の客車が欲しいところであるが、
観光産業の観点では非鉄ヲタの客に満足してもらう必要があり、バリアフリーやきれいなトイレ等の時代の要請に応えることも求められる。
技術(21世紀)以外はしっかりとテーマを貫きながら、それに応えている。
鉄道事業者が本気で観光産業を考えた一つの答、というところか。
この列車のために、客車を新造してしまうのも恐れ入る。
蒸気機関車の時代の後の昭和後半のブルートレイン等の確立された古い技術は流用せず、21世紀の電車や気動車のシステムを取り入れながら、1編成のシステムを作っている。35系客車の「系」はダテじゃない。
Re:テーマの軸 (スコア:3, 興味深い)
牽引機のC57-1号機も、炭水車は新製(図面残ってないんで現物採寸という逸話あり)、機関車のボイラー火室部分とか主要部品も他の静態保存機からの部品取りだけでは間に合わず、かなりの部分を新製化したとのこと。
京都鉄博横にSL専用の検修庫を新設する(作業を見学できる!)とか、JR西日本の蒸気機関車動態保存にかける意気込みはすごい。
それもあっての今回の新型旧型客車の新造だから、車両の出来がいいだけじゃなくテーマを丸ごと背負った存在感を示してるんだよなぁ。
Re: (スコア:0)
まぁこの新型旧型客車はかなりアレゲ案件ですしねぇ。
それにしても「営業の表現、約束」みたいな言い方ですねw
軽快気動車ベースにするしかないのは予算と製造上の都合ですし、
当時の図面もろくすっぽ残っていなかったと思いますが、そこも再現できる企業に依頼するとは恐れ入りましたね!
温水洗浄便座 (スコア:0)
「蒸気機関車で大量に生成する水蒸気を有効活用するシステムになっております」
Re:温水洗浄便座 (スコア:2)
発生する蒸気を客車に流して暖房に使うというのは実際にありました。
尻に当てるにはちょっと熱すぎる気がしますが。
Re: (スコア:0)
昔止まった安ホテルの温水洗浄便座湯源が、シャワー・洗面台の温水を使用するタイプだった事はある。
出て来たのは、配管中で冷めた水だったが。
最後尾車両の999感… (スコア:0)
あとは自分の意志を持っているAI搭載機関車だな…
Re: (スコア:0)
AI搭載と言っても、石炭投げ込むのを人間がやってると意味がないから、結局は燃料電池かディーゼルあたりで「外見だけコピー」になるんだけど、今のところ運用コスト的に厳しそうだなぁ、という印象。
人型のロボットが石炭投げ込んでいたら、それはそれでスチームパンク感があっていいかもしれないけど。
Re:最後尾車両の999感… (スコア:1)
Re: (スコア:0)
今でも重油併燃は普通にやってますしね。
ストーカーネタも出てますが、ベースは石炭を自動送りで登坂とかの負荷増大に対して重油量をマシマシするとか。
Re:最後尾車両の999感… (スコア:1)
AI搭載と言っても、石炭投げ込むのを人間がやってると意味がないから
観光用じゃなく貨物列車引いてた時代から、自動投炭装置がありました
うじゃうじゃ
Re:最後尾車両の999感… (スコア:1)
# サイレンの魔女
Re: (スコア:0)
蒸気機関車の動態保存が無理になったら新作して、液体であるジェット燃料で稼働するヘリコプター用のターボシャフトエンジンをバーナーにして、シャフトを発電機に繋いで発電し、排気ボイラーで生み出した蒸気でレシプロ駆動したら?
発電能力に合わせて客車に電動台車を所々入れればいい(つまり一部電動車化)。
運転手一人で運転できるし、労働環境も改善される。
石炭に由来する排気粉塵火粉沿線公害は大幅に減る。
Re: (スコア:0)
どうせワンオフの客寄せパンダにしかならない蒸気機関車に、そこまで既存の鉄道技術とかけ離れたものを研究開発してぶち込むメリットが何もないんだが。
実用品として走らせるならELなりDLなりで牽引すれば良く、60~70年前ならいざ知らず、今の時代に労働環境やら黒煙やらの問題をどうこうするのは的外れ。
最終的に蒸気機関車を動態保存できないなら、いっそ無動力前提で客車側に推進力を持たせれば「見た目」は維持できるし、別にそれでいいんじゃね?
現行でも客車側だけで自走できる編成はあるんだしさ。
Re:最後尾車両の999感… (スコア:1)
今は、「文化遺産として保存する」という目的があるから客寄せパンダ機能を最大限生かそうとしているのに、全然関係ない技術ぶち込んで見た目だけ似てればいいだろ的な発想はおかしいだろってのには同意。
実機の維持が不可能になったら、できないって正直に言ってからだとしても、ガワだけ真似た電動車でも999号みたいな謎技術で走る車両でも作ればいいってのは、どうかなぁと思う。
Re: (スコア:0)
色々荒れそうな分野だし、あくまで個人の見解だけど。
史跡としての城塞を頑張って木造で維持する→わかる
史跡としての城塞が古くなってどうしようもないから木造で再建する→まあわかる
史跡としての城塞が古くなってどうしようもないから鉄筋コンクリートで再建→意味あるのかそれ?
エンターテイメントとして城塞っぽいものを鉄筋コンクリートで作る→いいんじゃね?
という違いだと思う。
「それっぽいノスタルジーに浸るために」蒸気機関車型の車両を作って走らせるというだけなら、別にそれが本物の蒸気機関車である必要はないよね。
Re: (スコア:0)
今、名古屋で荒れてますよね。
天守閣を史実通りに再建するって言ったらバリアフリーのためにエレベーター付けろとか。
Re: (スコア:0)
個人の感想を否定するつもりはありませんが、
今回の35系がガワだけ真似たものでないと認めるなら、
ガワだけ真似た電動車でも999号みたいな謎技術で走る車両も
完成度次第じゃないでしょうか。
現に坊っちゃん列車は成功していると言えるのでは?
Re:最後尾車両の999感… (スコア:1)
「蒸気機関車の動態保存」が最上位の目標ってこと、わかってます?
Re: (スコア:0)
「蒸気機関車の動態保存」が最上位の目標ってこと、わかってます?
35系のコンセプトがそうなだけで、今後もそれが錦の御旗になるとは限らんわけで。
コストがかかりすぎるから、せめて外見だけでも残そう、にスイッチする可能性だって十分にあるよね。
Re: (スコア:0)
やりたいことは客車の動態保存ではない、ということだよな
蒸気機関車の動態保存・商業運転の維持が目的だから、それに応じた客車を維持する必要がある
Re: (スコア:0)
実際問題、JR東は補機にDLくっつけて、SLは石炭燃やして煙吐いているだけ、みたいな列車よく運転しているよね。
挙句、DC改造して動力付の客車を作ってみたり。
SLやまぐちだって、退役したけどC56で引いている時はDLくっつけてたよね。
Re: (スコア:0)
ストーカー [wikipedia.org]搭載すればいいんじゃないかな。
#ロマンがない?
Re: (スコア:0)
>ストーカー
そのネタは別冊花とゆめで学習済みだ!
#パタリロのギャグで出てきた
Re: (スコア:0)
999感といえば岩手のC58+キハ141がそれっぽいですね。
・銀河鉄道イメージで(宮沢賢治のほうだけど)
・客車に補助動力という構造が、999やSDF車両と一緒
・ただし元をたどれば50系客車なので、見た目はレトロだけど最新鋭ではない...