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電力

九州電力、配管の余寿命評価と外側からの腐食による蒸気漏れは直接関係ないと説明 39

ストーリー by headless
検査 部門より
hylom 曰く、

調整運転中の九州電力玄海原発3号機で3月30日に2次系設備の脱気器空気抜き管から蒸気が漏れていることが見つかった問題について、当該の配管は2007年2月の定期検査で余寿命(耐用年数)47年と評価されていたことが報じられている(朝日新聞デジタルの記事佐賀新聞LIVEの記事時事ドットコムの記事)。

九州電力によると、問題の配管は屋外に設置されていたもの。保温材と外装板に覆われていたが、その隙間から雨水が入り配管が腐食したとみられている。8月から実施している特別点検では管の厚さの点検は対象外で、外装板の上から目視で確認する巡視点検では異常を確認できなかったとのこと。

九州電力では当該配管を含む16本の配管および外装板と保温材をすべて交換し、雨水対策を徹底すると述べている。交換作業は6日から開始しているが、脱気器の機能を維持するため一度に4本ずつしか交換できないそうだ(プレスリリース佐賀新聞LIVEの記事[2])。

なお、余寿命評価は負担が大きい配管の曲がった部分の内側の影響を確認するものだという。そのため、九州電力では直線部の外側から腐食した今回の問題とは直接関係ないと説明しているとのことだ。

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  • by Anonymous Coward on 2018年04月08日 17時11分 (#3390201)

    > 余寿命評価は負担が大きい配管の曲がった部分の内側の影響を確認するものだという。
    > そのため、九州電力では直線部の外側から腐食した今回の問題とは直接関係ないと説明しているとのことだ。

    今回の腐食は完全な想定外でとりあえず同様な16本は交換するけど
    今から同様な問題が起こりうる箇所の洗い出しは終わってないし
    洗い出した後の緊急点検やら定期点検計画やらについてのコメントはないんだよね

    屋外にあっても外装板で覆ってあれば中に雨が入ったりはしないって想定で設計運用してたって事だから対応するべき個所は16で済むわけがないんだし

    まぁ16本の交換でとりあえずお茶を濁して対策完了の報を出して
    それ以降は報道にのらないようにこそこそ普段どおりですよって体で対応するんだろうけど

    • 屋外配管のある工場はかなり見てきたけど、保温材巻いてる管に雨水が浸透するようなヘボ案件は聴いたことないなあ
      まあ雨よけが腐食することはあるし「100%」外部の水の浸透を許さないなんてことはできないとは思うけど、週一か月一点検で気づけないものかな
      原発だから高温を保つための保温材だろうし冷水の保温に比べれば比較的気軽に保温材を剥ぐことできるけど、それにしても手間とコストがかかるから、異常の予兆があれば早めに対策するよね?
      原発や高速増殖炉の世界は違うのだろうか?

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      • by Anonymous Coward

        > それにしても手間とコストがかかるから、異常の予兆があれば早めに対策するよね?

        手間とコストがかかるから放置したのだったりして……

      • by Anonymous Coward

        原発関係では普通やらかさないだろ、というようなミスをポンポン起こしている印象
        ふくいちの発電機なんかもうね

      • by Anonymous Coward

        # 最近仕事でかかわったAC
        ・外装板は板金を折り曲げ加工して留めているので剥ぐと総取っ替え,剥ぐこと自体も手間
        ・保温材は珪酸カルシウム(石膏っぽい感じ)が多く,もろくて割れ易い(再利用しにくい)
        ・配管が手の届く範囲ならいいけど,高所だったりすると一々足場組む必要あり
        ・配管の総延長は下手すると km単位
        ので,毎回保温材剥いで「週一か月一点検」するのは現実的にはまず不可能です.
        # 約 15 m の保温材剥がすのに 3 人で 0.5 h位かかってた(戻す作業は未確認)
        ## 水があると腐食するので,外から中性子線使って水の有無だけ検出するという検査方法が実施されてる業界

    • 2次系設備な上に、調整中に見つかったわけだから、ことさら大騒ぎする必要はないと思う。
      逆に、こんな事象を針小棒大に扱うことで本来の大きなリスクに割く時間が削られて結果的に総合的なリスク対策が手薄になるのが、日本の原子力発電にまつわる問題。
      一部の報道側にしても、受け手側にしても原子力安全に関する基本的な知識とリテラシーが欠落している上に理解するそぶりも見せないように感じられるのは、根源的な問題。電力も安全に関する考え方をしっかりと主張しないといけない。

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    • 2017-九州-M002 玄海3号「脱気器空気抜き管からの微少な蒸気漏れ」 [nucia.jp]

      事象発生時の状況

       定期検査中の玄海原子力発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力118万キロワット)は、平成30年3月25日に発電を再開し、電気出力75%で調整運転を行っていたところ、3月30日19時頃に、2次系設備である脱気器空気抜き管からの微少な蒸気漏れを確認した。
       このため、事前に公表したうえで、電気出力75%から負荷降下を行い発電を停止し、念のため点検を行うこととした。
       本事象による環境への放射能の影響はなかった。

      保安規定違反でもないし、外部への放射能の影響もないのに、何を大騒ぎしているのかさっぱりだわ(笑)

      # たとえ報道にのらなくてもニューシア原子力施設情報公開ライブラリー [nucia.jp]には載るから覚えておくといいよ

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
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      • by Anonymous Coward on 2018年04月08日 20時53分 (#3390237)

        私のいつもの「原発反対」の根拠を提供してくれてありがとう(皮肉)

        > 保安規定違反

        違反していないからなんですかね。

        こと原発賛成しているやからで、これらの事故の時に「基準を見直そう」と言ってるやつをほとんど見たことがない。
        まさにそういう「偏った」のしかいないのが、「原発賛成派」だ。

        その態度が結局のところ福島原発事故を誘発し、これから大事故を起こすのだと思ってる。

        そして「原発賛成派」をそういう懸念がひとかけらさえも理解していない、頭が凝り固まった人たちだけで運用しているのだから、
        原発の運用はできないだろう、だから辞めたほうがいいと考えてる。

        福島の責任をとってる「原発賛成派」がいないからなおさらね。

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        • by Anonymous Coward

          今回の詳細が分からないので間違っているかもしれないが、放射能への影響がなかった、といっているなら漏れた二次系の水は放射能汚染が問題にならないレベルってことだよね。微小な漏れじゃなく盛大に漏れたとしても何が問題なの?

          例えば化学コンビナートなんかでも、3Kや5Kの蒸気配管なんて見回りで漏れてたら対処、程度で定期的な肉厚測定なんてしないよ。水だし、圧もないし、微細漏れ段階で見つかるからプラント停止のリスクもほとんどないし。青酸配管なんかとはレベルが違う。そっちは漏れたら風向きによっては数十万人規模の災害になるからコストかけて定期

      • PWRとBWRで放射線管理区域の違いとか判らない人が殆どだからじゃないかねぇ。

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    • by Anonymous Coward

      「ちゃんと説明しろ!」からの「言い訳するな!」のコンボかな?

    • by Anonymous Coward

      > 「直接関係ない」って言い訳っぽいけど余計にひどい問題だって事だよね
      余寿命評価が管の内側の寿命を評価する指標で、
      今回表に出てきたのは管の外側の寿命の問題。
      純粋に異なる項目で評価すべき問題で、「直接関係ない」というのは間違ってないかと。

      「評価しなきゃいけない項目が検討対象に入ってなかった」という話。

      直接関係ないどころかほぼ無関係と言っても良いだろうし、なんでわざわざ言及したのかが謎。
      だれかが資料見て「この配管の余寿命は47年と評価されていますが評価が間違っていたのですか?」
      って聞いてきたら「今回の問題とは直接関係ない指標なのでなんの参考にもなりません」って返す類の話。

  • by Anonymous Coward on 2018年04月08日 17時19分 (#3390202)

    身体で負担の大きい箇所を定期健診しています。
    交通事故など外的要因によるリスクとは別です。

    健康診断で「内臓年齢○○歳です」と言われたとしても
    交通事故にまで責任はとれないだろ・・・

    • by Anonymous Coward on 2018年04月08日 23時07分 (#3390266)

      同業他社のデタラメっぷりが凄かったから、5年経った今でも発表せざるを得ないんでしょ?
      本来なら役所へ報告する必要がないレベルでも「ちゃんとやってますよ」というアピールのために自ら公表しているわけで、未発表のままマスコミにすっぱ抜かれてたらもっとセンセーショナルに報道されたはず
      自動車の完成検査に対する不適切処理や鉄鋼の品質偽装問題で「うちはやってません」アピールしなきゃならないようなもの

      潜在的なリスクを小さなうちに摘み取るやり方をするのは、理不尽だけど賢い方法だと思う

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        でたらめなくてもに重要施設なので軽微な事故でも発表はするべきだと思うな。

        今回は以前の検査で十分問題ないとされてた所だし、放射性物質とも関係ない部分だしきちんと
        発見して止めれたんならそれでいいかなという感じ。むしろちゃんと発見して止めるのは安心感がある。

        原発止めて困るのは電力会社なんだから、止まって困るなら今後力を入れて検査するでしょう。
        あまり致命的ではないところのチェックにパワー使うならその分放射能漏れにつながる
        重要箇所のチェックに使ってもらいたい所。
        後は経営的に判断すれば合理的な判断が下せるはず。むしろ何でもかんでも締め付けて
        隠蔽体質になられる方が怖い。

        # 100%はないので軽微な事故の報告すらないとそれはそれで心配になる……

    • Re: (スコア:0, 参考になる)

      by Anonymous Coward

      身体で負担の大きい箇所を定期健診しています。
      交通事故など外的要因によるリスクとは別です。

      たとえが適切でない様に思えます。
      今回の件は、何らかの発生率の低い事象が突発的に発生して起きたのでしょうか?

      配管の腐食などは身体にたとえるのであれば、高血圧や動脈硬化にたとえる方が適切に思えます。

      • by Anonymous Coward on 2018年04月08日 19時22分 (#3390223)

        確かに今回の腐食は雨水という外的要因によるものだから耐用年数は関係ないね
        雨水での腐食を想定していなかったうえそれを見つける検査もないというもっと大きな問題があるだけで

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          うん、関係ないって認識が正しくできるなら問題ない。

          • by Anonymous Coward

            うん、関係ないって認識が正しくできるなら問題ない。

            つまりこういうことですね。わかります。

            確かに今回の腐食は雨水という外的要因によるものだから耐用年数は関係ないね

            「関係ない」いただきましたー!

            雨水での腐食を想定していなかったうえそれを見つける検査もないというもっと大きな問題があるだけで

            あーあー聞こえない

  • by Anonymous Coward on 2018年04月09日 5時26分 (#3390300)

    廃水系の配管は管壁への付着物の詰まりによる配管寿命が問題
    蒸気系の配管は管内の磨耗による配管寿命が問題
    これは技術者なら誰でも理解できること
    今回の余寿命評価は磨耗による配管寿命のこと

    ところが、そういう話とは別に外から容易に配管が腐食して穴が空いたのは、抜けてるんじゃないか~という説明、ストーリーの解説を日本のマスコミはきちんと出来ないのか?
    #まともな理系の人間を雇えばそれで済む話だ

  • by Anonymous Coward on 2018年04月09日 13時12分 (#3390394)

    稼動時間寿命係数と、待機(=非稼動)時間寿命係数は大きく違うのでは?
    特に最近の様に、政治的理由で待機時間がやたら長い場合は。

  • by Anonymous Coward on 2018年04月09日 13時59分 (#3390416)

    危険度 :大/中/小
    系統  :1次(放射線あり)/2次(放射線なし)
    点検頻度:年1回/月1回/なし(発生時に随時対応)
    定期交換:20年に1回/なし

    みたいな感じでおおまかな情報を一定の項目で出せないのかな、プレスリリースを読んだけれど
    素人には九州電力が今回の配管の腐食のリスクをどう評価して運用しているのかわからなかった。

    今回は蒸気漏れが見つかった時点の対応で十分と九州電力は言っているんだと思ったが、
    九州電力の基準がわからないのでもやもやします。

    なので、今後の対応をコストを掛けても点検回数を増やした方がいい、点検項目を増やしたほうがよい、
    などの議論がやりにくく感じます。

  • by Anonymous Coward on 2018年04月11日 17時10分 (#3391714)

    検査の対象になっていなかったという瑕疵が発覚したという認識でOK?

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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