リチウムイオン電池の充放電機構を解析する新たな手法が開発される 5
ストーリー by hylom
理由を探せ 部門より
理由を探せ 部門より
産業技術総合研究所(産総研)が、リチウムイオン電池の充放電機構の解析を行う新たな手法を開発したと発表している(マイナビニュース、Physical Chemistry Chemical Physics誌掲載論文)。
今回開発された手法は「軟X線」(エネルギーが低く透過性の弱いX線)を用いたもので、これによる発光分光によって得られた発光スペクトルを用いる。状態によって変化する発光スペクトルを比較することで、化学結合の情報を推定するという。
本手法でリチウムイオン電池の正極材料の1つであるマンガン酸リチウム(LiMn2O4)と、その一部を+3価のアルミニウム(Al)で置き換えたもの(LiAl0.2Mn1.8O4)を分析・比較したところ、前者は初期状態と1サイクル目の充電が行われた状態とでスペクトルのピークが変化したのに対し、後者はほとんど変化しないことが確認された。この結果から、LiAl0.2Mn1.8O4は充放電前後で電子状態が可逆的に変化していることが分かったという。LiAl0.2Mn1.8O4はLiMn2O4と比較して充放電を繰り返しても容量の減少が少ないことが知られているが、今回の結果はこれを裏付ける(充放電サイクルを行っても化学結合の強さが維持される)ものだという。
ついに (スコア:0)
電池改善ネタは突っ込もうって人間すら居なくなったか…。
まあ、皆、お腹いっぱいなんだろうね。
Re: (スコア:0)
正極の改良って電池寿命の話なんだろうけど、その調べ方、までいくとマニアックすぎるな。電池の残量がわかる、くらいまで行けばみんな注目するんだろうけど、個々の電池にレントゲンを積むわけにもいかないし。
Re: (スコア:0)
とはいえ10年経ってもいまの電池からまるで進歩してない、ってのも考えにくい
いつどのくらい改善されるか信頼できる予測があればなぁ
Re: (スコア:0)
やはりスマートフォンと高速通信によって一気に消費電力が増大したのが、主観的な進展が遅く見える原因ですね。
Re: (スコア:0)
日々改善されてる証拠ってことでいいんじゃないですかね。