パスワードを忘れた? アカウント作成
13380353 story
Amiga

新たなAmiga互換機、開発中 25

ストーリー by hylom
日本で言うX68kのようなポジションなのか 部門より

Amiga向けのアクセラレータボードを開発しているApollo Teamというプロジェクトが、Amiga 1000/500/2000などと互換性のあるAmigaを開発しているという。

同プロジェクトはすでにAmiga 500/600のCPU部分に被せるよう接続することでCPUの高速化やストレージ/メモリの強化、マイクロSDカードスロットやデジタルビデオ出力の追加などを行える「Vampire 68080」という製品をリリースしている。現在開発されている「Vampire V4」はスタンドアロンで動作するシステム、もしくはAmiga 1200向けのアクセラレータボードとして動作し、512MBのDDR3メモリ(最大1GB)、IDEインターフェイス、デジタルビデオ出力、ブートROM、マイクロSDカードスロット、USBインターフェイス、イーサネットインターフェイスなどを搭載するようだ。

Vampire V4は2017年後半に発売予定とのこと。同社は最初にアクセラレータボードをリリースし、その後にスタンドアロンシステムを作りたいとしている(The RegisterVAMPIRE V4[PDF]Slashdot)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Vampire 68080 (スコア:3, 興味深い)

    by taka2 (14791) on 2017年08月15日 23時01分 (#3261682) ホームページ 日記

    68080とはなかなか大胆なネーミング。AmigaのMPUにはモトローラの680x0が採用されていますが、実際に送り出されたMPUは68060まで。68080なんてMPUは存在しません。

    で、こいつのMPUはFPGAで実現されていて「Faster than a 68060 at 100MHz」なものだそうです。Amiga 500/600は68000 7MHzなのに対し、実機よりも150倍ぐらい速いらしい。FPGAでそれだけのものが作れるとは、なかなかすごい時代になったものです。

    メインメモリと外部ストレージとか映像出力などの基本的なコンピュータとしての機能は全部ドーターカードに載っているので、
    もはや本体は増設ハードウェアとのインターフェースだけに成り下がる感じなんでしょうけど、
    MPUだけがこれだけ速くても、周りが足を引っ張らないようにするのが大変そう。
    増設機器を繋がなければ爆速だろうけど、増設機器を使わないのならわざわざMPU載せ替える意味がないだろうしなぁ…

    以下。昔話的なMPU解説。680x0は、x=偶数が拡張版で、x=奇数が改良版。

    68000: 16bitCPU(Intel の8086的)。各レジスタは32bitなのが使いやすい。Amiga 500/600 はこれ。
    68010: 68000の改良版だけど改良が微妙なので、ほとんど採用なし
    68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。UNIX ワークステーションなどで多く採用。Amiga 1200。
    68030: 68020のMMU内蔵版(Intelの80386的)。680x0の最盛期。Amiga 3000。
    68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。Amiga 4000。
    68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速い。もう末期で、たぶんAmiga 4000T以外に採用なし。

    てなラインアップ。

    • by Anonymous Coward on 2017年08月15日 23時15分 (#3261687)

      68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったのでSun-2などのワークステーションやミニコンにそれなりに使われたよ。

      あまり使われなかったのは、
      68008 外部8ビットデータバス、Linusがプログラミングを始めたことで有名なSinclair QLに搭載
      68012 アドレスバス31ビット

      とかじゃね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2017年08月16日 9時33分 (#3261816)

        68010は68000では不可能だった仮想記憶が使えるようになったので

        オンデマンド・ページング機能で、
        ページング(HDD⇔メモリの転送処理)に飛べるけど、戻ってこれない、ってやつでしたっけ。
        なので、68000 で仮想記憶を使うマシンは、68000を2機積むとか、ページング用プロセッサ乗せるとか、やってましたね。

        Apollo Domain (OSはAegis)とかかな、他には何があったっけ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          68000*2を採用した安価なワークステーションは無名メーカーからも雨後のタケノコのように出てきたのだが本当に知りたければ図書館で当時の資料をあさるしかないですな
          国産だとソードのM680はその構成のunixマシンだったことは覚えている
          厨房には値段とスペックのインパクトが大きかったからね

          バス幅の違う68000+6809のシステムはインターフェース誌か何かの記事で読んだ
          6809をI/Oデバイス的に用い、ページテーブルは6809の制御下におき、メモリー-ディスク間の転送はDMAコントローラが行っていたはず

    • by Anonymous Coward

      68080とはなかなか大胆なネーミング。AmigaのMPUにはモトローラの680x0が採用されていますが、実際に送り出されたMPUは68060まで。68080なんてMPUは存在しません。

      で、こいつのMPUはFPGAで実現されていて「Faster than a 68060 at 100MHz」なものだそうです。Amiga 500/600は68000 7MHzなのに対し、実機よりも150倍ぐらい速いらしい。FPGAでそれだけのものが作れるとは、なかなかすごい時代になったものです。

      もう20年近く前の話題だよなあ、

      http://www.ninjin.net/radica/back/991222.txt [ninjin.net]
      >

    • by Anonymous Coward

      100/7 => 14.3*ゆでたまご理論 => 150倍
      68080は 6800と8080 を組み合わせ、ひねりを加えたCPUだから本来の10倍は軽い!

      ..苦しい

      • 元コメの各MPU解説で軽く書きましたが、68000→68060で、同クロックでも一桁速いです。68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。68060はパイプライン2本で最短1クロック2命令なので、理論値だけなら12~16倍。

        ゆで理論的には、100MHzからスタートして、
        (パイプラインを両手に持って)100MHz+100MHzで200MHz、(68040→68060:パイプライン2本)
        いつもの2倍のデータ処理が加わり、200MHz×2の400MHz!!(68000→68020:ALUを32bit化)
        そして、いつもの3倍のハードワイヤードロジックで、400MHz×3の、Amiga500、おまえを(150倍以上)上回る1200MHzだぁー!!!(68020→68040:基本命令のマイクロプログラム処理からハードワイヤードロジック化)
        って感じですかね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          68000は通常命令は最短でも1命令に6クロック~8クロック。

          68000は最短4クロックじゃね?

          • > 68000は最短4クロックじゃね?

            ネット上で情報が見つからなかったので、うろ覚えで書いたんですが、
            BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?

            2クロック単位で動いていて、8/16bitならフェッチで2クロック、実行が2クロックの合計4クロック
            32bit演算だとALUが2回動くので実行サイクルが2倍の4クロックで計6クロックだったかと。

            で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              > BYTE/WORDが4クロック、LONGが6クロックじゃありませんでしたっけ?

              最短で比較するなら引き合いに出すべきは

              > BYTE/WORDが4クロック

              の方であろう。

              • by Anonymous Coward

                68000 instructions timingで検索すれば詳細なドキュメントが簡単に見つかるのだが、
                taka2氏は英語が読めないのだろう

            • by Anonymous Coward

              > で、68020以降と比較するなら、LONGベースで、と考えて最短は6としました。

              68000 搭載の機種も多数販売された Amiga 前提の話で、16bit の 68000 用に最適化されているであろう Amiga のプログラムが 16bit で済むところの処理に無駄に 32bit 演算を使ってるとは思わんなあ。最短と言うなら 4 で良いんじゃね?

        • by Anonymous Coward

          理論値だけなら12~16倍。

          Instructions per second - Wikipedia [wikipedia.org]に掲載されている表に拠ると

          Motorola 68000 1.4 MIPS at 8 MHz 0.175 0.175 1979

          Motorola 68000 2.188 MIPS at 12.5 MHz 0.175 0.175 1982

          Hitachi-Motorola 68HC000 3.5 MIPS at 20 MHz 0.175 0.175 1985

          Motorola 68060 110 MIPS at 75 MHz 1.33 1.33 1994

          ということで、Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) で比較

    • by Anonymous Coward

      68020: 32bit化。クロック当たりの速度は68000より2倍ぐらい速い。

      https://en.wikipedia.org/wiki/Instructions_per_second [wikipedia.org] の表の Instructions per clock cycle (IPS / clock cycles per second) の比較で 0.303/0.175 = 1.73142857143倍

      68040: FPU内蔵、1命令当たりの必要クロックを高速化(Intelのi486DX的)。68030より2倍ぐらい速い。

      1.1/0.36 = 3.05555555556倍

      68060: パイプライン2本で高速実行(IntelのPentium的)。68040ピン互換で68040より2倍ぐらい速

      • by Anonymous Coward

        訂正

        誤) 68040 → 68060 での変化が性能向上著しい感じですね。
        正) 68030 → 68040 での変化が性能向上著しい感じですね。

    • by Anonymous Coward

      Amiga互換OSはソースレベル互換路線だから、CPUが68系だとバイナリ互換になるな。

      ...ひょっとするとPowerPCコードはエミュで動かすのかな。

      • by Anonymous Coward

        他のプラットホームのコードの動作を心配する意味がわからん

  • by marute (13883) on 2017年08月15日 21時10分 (#3261614) 日記

    今ナニデモ?

    メガデモ [wikipedia.org]

    • by Anonymous Coward

      最近は64Kとか4Kが流行してるらしいですよ?

      #解像度の話ではない

  • by Anonymous Coward on 2017年08月15日 20時32分 (#3261592)

    FastIDEって単語を久々に聞いたな
    Windows 3.1で言うところの、32ビットディスクアクセスが可能なHDDだったはずだが、一体いつ頃の規格だったかなと調べたら、ATA-2のこと [wikipedia.org]だったか…

    そうだよな
    当時はPIOモード3やモード4で動作できるか否かで、Windowsの体感速度自体がえらいこと違ったもんだ
    SCSIだとドライバ必須なもんでそこまで速くならないから、SCSIやMCAなHDDでWindowsを使いたいならOS/2からWin-OS/2経由で使うか、素直にWindows NT 3.1使えとか言われてたな

    まさか21世紀になってFastIDE搭載のマシンが登場するとはね

  • by Anonymous Coward on 2017年08月15日 23時01分 (#3261680)

    エミュレータを除くと、あまり成功した例を聞かない気がする。
    昔の一見単純に見えるハードウェアを今、再度製造するのは、どうやら想像以上に難しいようだ。

    個人的にはMorphyOneよりも零式計画を連想してしまった。
    開発していたのは、X68000の周辺機器やゲームソフトを設計実装していた会社だったのだが。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%80%E9%96%8B%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80 [wikipedia.org]

    • by Anonymous Coward

      経営的に難しいって話なのでは。

    • by Anonymous Coward

      当時ソフトを作ってた人たちもハードを作ってた人たちも違う場所で飛躍してるから
      今さらAmigaの新型と言われてもって感じだと思う。

      過去の資産の活用と言う意味のエミュレータ以外で成功しないのは
      そこに新たな資産を作ろうと言う人はそういないからでしょ。

      メガデモを作ってた人たちの末裔がFuturemarkなのはわりと知られてるけど
      そこから分かれた人たち(BitBoys)が作った3Dハード(Avalanche3D)の末裔が
      モバイルの事実上の標準GPUのAdrenoだと知った時は驚いた。
      (どの程度思想とか設計とかが今でも残ってるかは知らんが)

  • by Anonymous Coward on 2017年08月15日 22時22分 (#3261665)

    こいつらも不調時はアミーガ体操すると直るのでしょうか。

    #隣のAmigaが直ることもあるとか

typodupeerror

開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー

読み込み中...