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テクノロジー

インド、スクラムジェットエンジンの試験に成功。世界で四番目の快挙 37

ストーリー by hylom
実用化はできるのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

インド宇宙研究機関(ISRO)が、マッハ5以上の超音速域でも空気圧縮による燃料燃焼が可能なジェットエンジン「スクラムジェットエンジン」を搭載したロケットの打ち上げ試験に成功した(F.indiaTHE HINDUSlashdot)。

スクラムジェットエンジンは推進剤だけで加速するロケットと比べ燃料を大幅に節約でき、かつ積載量も増加させることができるるものの、技術的な課題が多く実用化には至っていない。

過去にスクラムジェットエンジンの試験に成功したのは米国、ロシア、欧州宇宙機関で、インドはこれに続く四番目。インドにとってマイルストーンとも呼べる出来事だ。今回の実験用のロケットのスクラムジェッエンジンは高度11kmの高さに達したあと6秒間作動、速度はマッハ6に達した。打ち上げられたシハリコタから300秒間フライトし320km先のベンガル湾に着陸したという。

ただ、この新たなエンジンも技術デモに近いもので実用化レベルではないという。最終的には再使用型ロケットへの採用を目指すようだ(THE HINDU)。

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  • by shkval (7954) on 2016年09月03日 10時46分 (#3074354)

    3年前にそれっぽいミサイル開発するよアピールしてた
    http://globalmilitaryreview.blogspot.jp/2013/02/brahmos-2-multi-role-h... [blogspot.jp]

    再使用を目的としないからハードルはかなり低くなるだろうし、取っ掛かりとしては良いかも

  • by FTNS (17738) on 2016年09月03日 20時10分 (#3074365)

    確かJAXAやっていたよなぁと思って検索してみましたが...

    スクラムジェットエンジン推力を従来の3倍以上に増強 [www.jaxa.jp]
    平成15年2月4日
    航空宇宙技術研究所

    が最新の物ですね。

    それ以降極超音速ターボジェット(極超音速機用)の話はあっても、スクラムジェットの話を見つける事ができません。もうやってないのでしょうか。それともべつの組織でやっているのか?
    識者求む。

    --
    --- de FTNS.
  • by Anonymous Coward on 2016年09月03日 11時59分 (#3074356)

    再利用可能?

    • by Anonymous Coward

      今回の試験は、まだまだ初期段階。
      エンジンそのものとしては一定の成功をしても、
      搭載機(最終目標)としてはまだまだハードルがあるってことだよ。

      『期待の新技術(新素材)が、諸々の事情で実用化せずに終わる』なんて山ほどあるじゃん。

      • いや、ベンガル「湾」に?ってツッコミじゃないかな?

        よくて着水、実態は落下(っつーか墜落)。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          安全策で海で実施しただけだろ。
          まあ、着陸ではないだろうけど、墜落だとすると回収に手間取っている筈なんで、
          パラシュートとか浮体などの回収用の装備は用意していたのだと思われ。

    • by Anonymous Coward

      そりゃ実験実施者は出来れば回収して状況は調べたいだろ?
      ターゲットが再利用するしないに関わらず。

  • by Anonymous Coward on 2016年09月04日 1時19分 (#3074437)

    これ、真空中では使えないんだよね?
    なのにロケットに使う?
    それとも超音速ジェット機?

    • by Anonymous Coward on 2016年09月04日 1時57分 (#3074445)

      大気中の加速に使うんでしょう。
      通常のロケットでは空気抵抗を避けるためにあえてすぐに大気圏外に出ますけど、水平速度が得られるなら大気上層で加速しても良いわけで。
      マッハ5から15までスクラムジェットで加速して、以降はロケットエンジンで大気圏外に上がって軌道に乗るんじゃないかな。

      H2Aで言うと、固体ロケットブースターの燃焼終了がマッハ5、第1段燃焼終了がマッハ15ぐらい。
      マッハ5の頃、成層圏を抜けるので、ここらでスクラムジェットを点火して水平に加速すれば丁度良いような感じ?
      スクラムジェットエンジンは吸気を塞いで液体酸素突っ込めばロケットエンジンになるので、低速はロケット、マッハ5からスクラムジェット、15からはまたロケット、という切替ができるのが利点っぽい。

      まぁ今のところ画餅なんですが、超音速巡航ミサイルとしても開発されてるから、そっちから先に実現するんじゃないかな。

      #低速時にパルスジェットと組み合わせるようなのもあったような気がする…。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        推力100トンクラスのスクラムジェットが有れば、
        液体酸素が不要になるので、H2Aの低軌道打ち上げ能力が100トン位まで増やせますね。

        • by Anonymous Coward

          低速時はロケットがいる

          • by Anonymous Coward

            打ち上げ直後はSRBを使って、
            スクラムジェットの作動域まで速度が上がった時点で点火すれば?

            • by Anonymous Coward

              大抵はSRB燃焼中って第1段も燃焼してる気がするけど、SRBのみでそこまで加速するとなるとSRBの強化も必要になるってことはないかな。
              ・・・酸化剤も使えるんなら使ったほうがよくね?

        • by Anonymous Coward

          1段目をターボファンエンジンにする話はいろんな人が考えてるみたいだけど、ジェットエンジンは重すぎるという話なのかな。
          スクラムジェットなら軽く作れるということ?

          http://yarchive.net/space/launchers/jet_first_stage.html [yarchive.net]

          • by Anonymous Coward

            一段目をターボファンエンジンに、というのはスペースプレーンが発想の根底にあるからで、
            スクラムジェットを使うのは軌道速度に達するまでの加速を実現するためだと推測します。

            ターボジェットだろうと、低バイパス比ターボファンだろうと、軌道速度に達するまでの加速は構造的に不可能なので、スクラムジェットが必要になります。

          • by Anonymous Coward

            ブラックバードと一緒だよ。超音速まで加速しラムジェットエンジンに点火、大気が希薄になればロケットに切り替える構想だろう。
            スクラムジェットはラムジェットの一種で、燃焼を超音速で行うもののこと。ラムジェットよりさらに高いラム圧、高速で動作する。

          • by Anonymous Coward

            ターボファンエンジンは発射直後の絶対的な推力不足と重さ。
            他にも有効速度域が狭いって問題が。
            絶対的な推力の部分はSBR使えば済むんで、それでスクラムジェットの領域迄持って行った方がお得ってのが最近の見方でしょう。

    • by Anonymous Coward

      極超音速長距離大気圏内ミサイルとして、用途は対艦・対地巡航誘導ミサイルがあり得ます。
      中共が開発中とされる、中短距離対艦弾道弾の有する運動エネルギーが、極超音速巡航ミサイルで可能になるのです。
      流石に対空ミサイルとして使える程の運動性能は、当面望めないでしょう。

    • by Anonymous Coward

      超音速ジェット機で思い出したけど、この手のエンジンってそうとう大気中の酸素を消費するそうですね。
      なのに「スクラムジェットエンジンは推進剤だけで加速するロケットと比べ燃料を大幅に節約でき」ってあるけどどうなんだろ?
      確かにロケットみたいな重い液体酸素を搭載して使わないんだけど、その分大気中の酸素を消費してるんだからそっちはどれぐらい消費してるか計上した上での話なんだろうか?
      なんか大気はダタみたいな雰囲気がしてならない。

      #ちなみにコンコルドは一回飛ぶと人一人が生まれてから死ぬまでに消費する酸素が消費されると聞いた記憶がある

      • by Anonymous Coward

        雑に言って第一段の半分が液体酸素、半分が燃料で、その七割ぐらいがその酸素と燃料を持ち上げるためだけに使われるのが現状。
        だから、実用化されればそもそも酸素の消費量を大幅に低減し、第一段を削れる。ただし、今の技術ではミサイル以上のサイズでは作れない。

        • by Anonymous Coward

          じゃなくて、地球上の酸素が枯渇しないか?って話だと思う。

          まぁ液体水素使う場合、電気分解で調達して酸素は適当に放出すれば水が減るだけで済むが…

          • by Anonymous Coward

            山火事を懸念した方がいいんじゃないか…。

        • by Anonymous Coward

          結構自重がネックになってたんですね。
          言葉足らずですみませんでした、飛行機体含めた性能向上にすばらしい利点があるのはわかりました。
          エンジン単体ではどうなんでしょうか?

          # 燃料タンクもエンジンの一部とは言わないでね

  • by Anonymous Coward on 2016年09月04日 12時09分 (#3074601)

    ロケットエンジンで打ち上げて高度11キロ、マッハ6に達した時点でスクラムジェットエンジン点火、6秒間の燃焼に成功

    発表されてる内容は以上だけかな?
    正味推力が発生したのかについては不明ですね

    P.S.
    >マッハ5以上の超音速域でも空気圧縮による燃料燃焼が可能なジェットエンジン
    説明が逆じゃないかな、低速域では作動しないんだから
    「マッハ5以上でのみ燃焼可能なジェットエンジン」
    だよね

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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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