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交通

日産、バイオエタノールを使用できる燃料電池を発表 45

ストーリー by hylom
日産はこの方向性か 部門より
maia曰く、

日産がバイオエタノールで発電する燃料電池「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」を使ったシステム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を発表した(Car Watchautoblogニュースリリース)。

SOFCはさまざまな燃料を利用できるのが特徴。北南米やアジアなどで広く流通しているバイオエタノールを燃料にでき、かつEV並の安価なランニングコストとガソリン車並の短いエネルギー充填時間を実現するという。

航続距離は600km以上で、発売時には800kmを目指す。エタノールには水を最大55%混ぜ合わせることができる。CO2は排出するが、バイオ燃料であれば、カーボンニュートラルになる。ただ、このシステムはかなり高温で稼働し、熱管理が必要となるらしい。

なお、日産は水素燃料電池車の実用化計画を凍結したとも報じられている(東洋経済)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2016年06月20日 13時55分 (#3032664)

    これ、すでにあるバイオエタノールを燃やして走る車でも同じなんだけど、
    この燃料電池のメリットはなんだろう?
    効率がいいのか?

    • エタノールはオクタン価が低くて、またゴム部品を侵すからガソリンエンジンの部品をそのまま流用…とはいかないからだと思う。だったらエタノールに向いた車を一から開発するべきだと。あと安倍政権の国策を盾に
      水素燃料電池の普及を強行するトヨタへのあてつけとか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2016年06月20日 22時03分 (#3032923)

        エタノールは通常のガソリンに対してオクタン価は高いけど発熱量が低いのが特徴です。 
        燃料系配管については、大昔ならともかく今の燃料系はエタノールなら特に問題は起きません。 問題になったガイアックスはメタノール(しかも石油由来)。 
        一番の問題は気化特性の違いにより寒冷地での低温始動性が悪いことですが、一応ガソリン15%混ぜたE85なら普通のガソリンと同様に扱えることになってます。
        E85ならば燃料のアルコール濃度センサーとそれに連動した燃料の噴射マップ切り替えをするだけでガソリンとのバイフューエルにできるので、一時期アメリカで結構な数のE85対応車が生産されました。

        ですが、一番大きな問題は今バイオエタノールをある程度まとまった量確保しようとすると、食料生産している畑(および生産可能な土地)で原料を栽培しないと足りないことです。
        経済政策上石油を輸入したくないからバイオエタノールの生産に力を入れているブラジルで、アマゾン川流域の伐採が進んでいる理由はエタノールの原料確保のためです。
        日本でもガソリンをエタノール10%混合させたE10に切り替える計画はかなり昔からありますが、そこがネックで本格的には実現していません。

        こんな発表をしてますが、日産にそこに対するブレイクスルーがあるかは疑問です。
        それなしでわざわざレシプロエンジンでも使えるエタノールを燃料とする燃料電池車を発表するのはとても日産らしいと言えますが。

        親コメント
        • ならばやはりトヨタに対する当て付けの信憑性は高そうだ。
          エタノール燃料電池車の場合、燃料改質器が必要だから構造が複雑になるし温度条件も面倒になる。
          でも水素の入手性と保存性を考えればそれでもエタノールはベターな選択だと思う。
          水素燃料電池車を強行するトヨタに対するカウンターなら納得できなくもない。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            水素燃料電池車を強行するトヨタに対するカウンターなら納得できなくもない。

            水素が内燃機関燃料になり得ないみたいな話。

        • by Anonymous Coward

          内燃機関と燃料電池の話がごっちゃになってない?

        • by Anonymous Coward

          > こんな発表をしてますが、日産にそこに対するブレイクスルーがあるかは疑問です。

          関連リンクにもある「エタノール燃料電池の効率を10倍以上にする新触媒を開発 [hardware.srad.jp]」という奴かもよ。
          ちょっと実用化するには早すぎる気もするが、まあ同様な研究は他にもあった [bnl.gov]のでそっちかもしれん。
          CarWatchの記事に「高い発電効率からガソリン車並みとなる航続距離600km以上の実現が可能という。 [impress.co.jp]」
          と書かれているが、先の関連リ

          • by Anonymous Coward

            説明が足りなくて申し訳ありません。
            ブレイクスルーは燃料電池の技術に対してではなく、エタノールの入手性に対してです。

            水素は電気が余っている所なら生成自体は容易なので、水素社会なんて構想が出てきます。水力発電の電気が余っている地域ではおいしい話でしょう。
            そして、水素を自動車の燃料にと考えた場合、レシプロエンジンでは現実的ではなく、ロータリーなら実用化してるけどロータリーでは構造的にどう頑張っても燃費が悪いので、燃料電池という選択は有りか無しかといえば有りかなと。
            ということを踏まえると、水素燃料電池自動車を販売する意味は理解できます。

            • by Anonymous Coward

              > ですが、エタノールを食料生産とかち合わない方法で大量生産する構想は今の所ありませんし

              構想はあって、USではすでに始めてる [nikkeibp.co.jp]みたいよ。

              > なので、わざわざ燃料電池で使う意義が見いだせません。

              発電効率が6割程度 [nikkeibp.co.jp]」というから、
              エンジンで燃やすより効率がいいからじゃね?ディーゼルでも40%、

    • by Anonymous Coward

      そりゃ可動部多いし重さが集中するし振動するし発熱するしって内燃機関を減らせるなら大きいメリットですよ。
      CO2以外の排出物も少ないとはいえゼロになるわけでもないし。
      まあ発熱の面ではメリットは無いようですが。

      効率が5分なら発電の方が優位だと思います。

  • って、まるでガソリンエンジンで熱管理をしてないようにみえるけど、そんなに違うのか?

  • by Anonymous Coward on 2016年06月22日 18時04分 (#3034133)

    日本って、休耕田を転用すれば、気候はいいんだから生産に適してるんじゃないかな。
    ただ農家保護が優先されちゃって安い燃料用穀物が作れない。

    水素社会も輸入するばかりじゃなく、国産で出来ないもんかねえ。

    • 国産で出来ないもんかねえ

       エタノールにする効率を無視しての話だけど、稲作で出てくる稲わらとか、草刈り出ててくる雑草とか材料にできそうなものはいろいろある。
       今は無駄に捨てている(自治体によっては焼却炉で燃料使って燃やしているか)これらを燃料化できたら、エネルギー源の多様化、ゴミ減量、環境の美化という点でメリットが期待できると思う。
       特に里山、集落に近い山林なんか、家庭の燃料が石油などに変わったし、資源としての活用が無いから現状では下草刈りなどの手入れされなくなっている。これが人間と野生動物の棲み分けを無くし、人里近くにクマが出たりする原因の一つ。
       こういった今は活用されていないバイオ資源を現金化できれば、里山・林業の回復につながるし、ひいては地域の雇用の確保にもつながると思う。
      親コメント
      • こういった今は活用されていないバイオ資源を現金化できれば、里山・林業の回復につながるし、ひいては地域の雇用の確保にもつながると思う。

        全く以てその通りなのだが、農林業廃棄物や木材はそのままではひどく使い勝手が悪いので、「使う人の手間」というコストがめちゃめちゃかかる。使い勝手がよいエタノールに転換するにも、プラントの建設やら維持やら運転やらでコストがめちゃめちゃかかる。エタノールの売り上げなんか軽く吹き飛ぶくらい。それでも始めなければ絶対にできないといって取り組んでいる知人から聞いた話。

        かつてよく使われていた比較的使い勝手がよいバイオ燃料に木炭がある。今でも国産木炭は滅びてはいないから、日本の里山のためにバーベキューのときはぜひ国産の木炭を。

        比較的低コストで生産できるバイオ燃料に木質ペレットがあるけれど、ペレットストーブで熱利用だけするとしても、燃料代は灯油の概ね2倍かかる。毎日灰の掃除をする必要があるし、手間は石油ストーブとは比較にならない。

        それでも買ってくれる人がいるなら、経済は回る。温暖化防止のために自分ができることとして、どうか。このさい輸入ホワイトペレットでもいいからさ。

        え、私?バイオエタノール?もっぱら呑んでますはい。

        --
        Jubilee
        親コメント
    • 安くは作れないと思うな。
      休耕田も、まずは、作物を作るのに不便な所から休耕田になっていった訳で、大規模トラクターなんて使える所はほぼない。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        仕分けはともかく、
        「やっぱ食品で燃料作るのは合わんわ」という話かなあ。

        といって木材チップなどの燃料抽出も、なかなか実用化しない。

        「燃料輸入したほうが安い」これで終わる話しなら終わってしまうのだ。
        将来を見た議論もして欲しいのだけど・・・

        • by Anonymous Coward

          農家保護の為に普及していないとか頭悪い事を言う時点で無理だよ。

          • by Anonymous Coward

            商品としての出荷自体に高付加価値で売る訳にいかないから、とりあえずでも手を出すのがむちゃくちゃに難しいんだよなあ。
            初っ端から現状の既存インフラ全部に対抗出来る事を求められている訳で。
            カーボンニュートラルって事で税軽減とかした程度でどうこうなるレベルじゃあない。
            まだまだブレイクスルーが必要だ。

    • by Anonymous Coward

      今こそ、農民共を農地から解放してあげよう(ニッコリ

      水素は原子炉からいくらでも出ますよ

    • by Anonymous Coward

      べつに木材チップでもクロレラでもいいと思うが・・・。

    • by Anonymous Coward

      >ただ農家保護が優先されちゃって安い燃料用穀物が作れない。

      農政についても、よく調べてみよう。
      安倍政権では中小零細農家の切り捨てを進めていて、平成30年度からは減反政策が廃止され、
      補助金を受給するには、かなり厳しい条件をクリアしなければならなくなる。
      2年後には、そこら中の農地が耕作放棄地になるよ。

      • by Anonymous Coward

        普通に考えれば農家保護しているのに食料自給率が35%になるわけないのにね。
        今まで自動車産業を保護する為に他の産業を犠牲にしてきたわけだけど
        製造業ももう終わりで日本に残る産業は何もなくなるわけだ。
        これから農地の株式会社参入を認め、外資も農地を買う事も認め
        日本の農地は外資に握られるわけだ。

    • by Anonymous Coward

      サツマイモなら十分な量のデンプンを確保できるよ
      問題は人件費だろうな
      原料用サツマイモでは十分な収入が得られるとは思えない
      燃料の値段が高ければいくらでも作れるけどね
      燃料は枯渇せず、ただ高騰するのみ

    • by Anonymous Coward

      いや、飼料米の事を考えれば農家保護と両立は十分に可能ですよ
      食用米と時期をずらせる品種があるから平準化にもなるし、栽培しやすく大量にとれる品種はたくさんある。手法も稲作は農業の中では飛び抜けて発達していて、高効率で栽培ができるし。設備も流用できる。

      難点は
      藁からエタノールを作る技術がなかなか実用にならない
      耕作放棄地ってのは耕作にコストがかかるから放置されているので、そこを掘り起こしてまでメリットがでるほどの市場になるか
      って所かも。

  • 度数45度ってことですよね。ウイスキーで走らせられるのか。
    ウィスキーブランドで走りが違うとかコピペができそうだな。

    • 蒸留するのにカーボンオフセットが帳消しになる。(日立造船 [hitachizosen.co.jp]とか新日鉄住金エンジ [nssmc.com])
      ピストンエンジンでは錆びるから水は大敵。
      E10とかガソリンに混ぜればなおさら水はタンクで分離してしまう。
      一方45度のアルコールなら、そこらのイエジマラム [blogspot.jp]とかでも達成可能である。
      蒸留にエネルギーを取られないことは温室効果ガス削減には有効である。
      水素供給は先進国では簡単だが、バイオエタノールの蒸留はピンガとかラムとかウオッカとか、後進国でも楽ちんである。そうした地域ではなおさら石油の精製は設備投資が嵩む。他方、先進国では自動車の頭打ちがある一方で、伸び代がある。
      日本固有の話では、酒税とエタノール [exblog.jp]の綱引きである。呑めない酒には税は掛からない [blogspot.jp]。できればメタノールやブタノールを混ぜることができれば、日本の中では大勝ちだ:p
      親コメント
      • >一方45度のアルコールなら、そこらのイエジマラムとかでも達成可能である。

        お酒の蒸留には、それこそガンガン火を焚いてる気がしますが。
        ところで、「イエジマラム」ってなんだろう、と思ったのだけど、これ [okinahours.com]かな?
        まあ、上記サイトの内容にもおかしなところはあるが。

        >「この島は水はけがいいので米が育たず、泡盛が作れません。ずっと“島の酒”がなかったんです。」

        そもそも沖縄県はほとんどコメを生産してないし、泡盛の原料も中国からの輸入米だったと思うんだが……

        親コメント
        • 泡盛の原料も中国からの輸入米だったと思うんだが……

          中国じゃなくてタイのお米です。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            古酒だと30年以上前なんだけど、その時からタイ産だったのかな?
            かといってもうちょっと古くなると日中国交正常化以前になるから中国製もなさそうだし。

            元々は内地産でないかな?

            • by Anonymous Coward

              歴史も知らないのにドヤ顔してな。
              焼酎は泡盛をぱくったもの。
              薩摩芋は唐芋をぱくったもの。
              鹿児島の黒豚もぱくったもの。
              琉球は外国との貿易が盛んで外国の文化が沢山入っている。

    • by tori_sanpo (39645) on 2016年06月22日 23時08分 (#3034318) 日記

      警察官:ちょっと匂いますね~、飲んでますか~
      運転手:この車バイオエタノール車なんですよ、燃料漏れたかなぁ~
      警察官:なんだそうですか、じゃあ整備不良の切符切っておきますね

      飲酒運転と整備不良とでどちらの罰則が重いかは知らない

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        動力系の整備不良は2点なので、飲酒運転と比べものにならないくらいに低いよ。

      • by Anonymous Coward

        馬で路上を走行する場合に馬に飲ませると整備不良だけど、人が飲むと飲酒運転になるってやつですね。

    • by Anonymous Coward

      ウイスキーなど、普通に作ったお酒か、それを蒸留したエタノールで車が走れば、カーボンニュートラルだよね。

      問題は酒税か。
      製法は同じでも、燃料用に特殊加工しなきゃ行かんのだろうね。

      • by Anonymous Coward

        ウイスキーなど、普通に作ったお酒か、それを蒸留したエタノールで車が走れば、カーボンニュートラルだよね。

        蒸留するエネルギーはどこから?

        • by Anonymous Coward

          そこは自然エネルギー使えるんじゃね。

        • by Anonymous Coward

          蒸留にもバイオエタノールを使ったところで、
          カーボンニュートラルであることには変わりありませんが何か?

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