HPE、OracleのItaniumのサポート中止に対し損害賠償を求めて提訴 42
ストーリー by hylom
泥沼 部門より
泥沼 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Hewlett-Packard Enterprise(HPE、旧HP)がOracleに対し、「Itaniumをサポートしなかった」として30億ドルの支払いを求め提訴したそうだ(CNET Japan)。
OracleはItaniumベースのサーバの製造が終了されるまでItaniumに対応するソフトウェア製品を販売するとの契約をHPと結んでいたにも関わらず、すぐにサポートを廃止したとHPEは主張。損害賠償を求めているという。
Itaniumに関しては2011年にOracleがサポートの廃止を発表したが、その後HPはサポート廃止の撤回を求めてOracleを提訴。2012年にOracleの契約違反との判決が出たため、OracleはItaniumのサポート継続を発表している(クラウドWatch)。
Oracle側はこの2012年の判決の後にItaniumのサポートを続けると発表した時点でHPへの義務は果たされたと主張しているとのこと。
話は分かった! Oracleが悪い (スコア:1)
近頃は、Oracleに関することは、タイトルのような脊髄反射をしてもだいたい合っている時代になりました。
これも要するにOracleがSunを買って直接競合するようになったので、とりあえず嫌がらせをしたら訴えられて負けた。しかたがねーから表向き従っているふりをしたらさらに訴えられた、と言う感じのようです。
一方のHPEもいろいろと台所事情はカツカツ。本当は経営資源の集中をしてもっと儲かる仕事をしたい。しかし納入先が納入先なので、赤字にはならないにせよ、Itaniumをチョン切る事もできない。
今、Webページにすら
既存のアプリケーションや既に投資したハードウェアやソフトウェアの資産を最大限活用しつつ、最低限の投資で、新しいCPUや機能を活用できる、本当にお客様が望む“長く使える”システム
と書かれているように、既存システムを捨てられない人向けだけに販売し、後は終息させる予定ではあるみたいで、負けても捨てるものがないから訴えた、ということではなかろうか。
Re: (スコア:0)
でも正直、今回の件については Itanium も悪い。
長く続けて普及させるという約束(裏約束? あるいは雰囲気?)があったから、Oracleも長期サポートを契約したんでしょう。
ココまでコケちゃうとは誰も思わなかった、そしてコケてるのに無理矢理続けるほど無謀だとは思わなかったとかそんな具合じゃね?
まぁOracle側も、普及率とかを契約条件にしなかったのはマズったね。
でも、「Itaniumのサポートを続けると発表した時点でHPへの義務は果たされた」ってのも凄いね。
サポート続けると口で言い、でも更新を一切しない場合でもこの条件は満たされる。
まるで「絶版扱い」してないから本がずっと品切れでも版権戻さない出版社みたいな。
しかしまぁ、OracleもいつまでもDBで食っていけるのだろうかね。
小規模開発にはものすごく値上がりしたので、もう使えなくなりそうよ。。。
そういう客は客じゃないのかもしれないけどね。
Re: (スコア:0)
さすがに、普及率から言ったらItanium+HP-UXの方が、SPARC+Solarisよりもマシだと思われるので、SPARCを維持しながらItaniumだけやーめたって言うのは約束を違えたと言ってもいいんじゃね。
そりゃ同じぐらいの利益率なら自社開発の奴を売った方が金になるんだろうけど、企業と企業の間の約束なんだから違えたらそりゃねーだろと
Re: (スコア:0)
> 普及率から言ったらItanium+HP-UXの方が、SPARC+Solarisよりもマシだと思われるので、
そうなんだ。
プログラマーから見ると、HP-UXってちゃんと更新されてた頃でもすごく古臭いつくりだった上に、
その後まったくバージョンアップしてないよね。
最新リリースである HP-UX 11i v3 (11.31) は2007年リリースなので9年も昔。
(それ以降も細かいアップデートはあるけど、バージョンは 11i v3 のまま)
Solaris はそれなりにバージョンアップしてるのに、それでも HP-UX の方が売れてるってことは、営業力は偉大ってこと?
Re: (スコア:0)
営業力は偉大と言うより、レガシーは偉大という事では
RHELでSolarisの代替は可能だけど、恐らくHP-UXやAIXの代替は無理だし
Re: (スコア:0)
VMSは2018年にx86に持っていくつもりのようだ
ホビイストライセンスないかな
Re: (スコア:0)
> RHELでSolarisの代替は可能だけど、恐らくHP-UXやAIXの代替は無理だし
そうかなあ。
うちUNIX業務アプリで食ってるSIerだけど、もうそろそろHP-UXやAIXの代替も現実にやってるよ。
アプリ自体はとうの昔にJava一色になったので、移植の手間はないし。
昔はRAS機能やスケールアップ性で大差があったけど、今はx86_64サーバーでもそこそこいけるし。
Re: (スコア:0)
HP-UX はいまでも選択肢になりうるけど、Solaris は無い。
Re: (スコア:0)
Itaniumの目指していたのがメインフレームだから枯れたOSがお似合い。
Re: (スコア:0)
Oracleには不正会計の件で追い詰められて消えて欲しい。
製品はどこか適当な企業に拾ってもらって細々とサポートが続けは十分。
DBはマイクロソフトかIBMにでも、Javaはグーグルにでも買い叩かれればいい。
Re: (スコア:0)
以前もトピックになったけど、OracleがなくなったらUNIXの基幹系システムで使えるDB製品がないんですよ。
いやDB2とかPostgresとかあるけどね。10年後のサポートや、そもそも製品自体の存続を考えるとね…。
Re: (スコア:0)
現在の環境では、10年後DB2が残っているか不安だけど、Oracleが消えたら
IBMだってやる気を出すでしょ。まあ、会社としてのOracleは消えても
製品としてのOracleは残ると思うけど。
Re: (スコア:0)
# お上が勝手に決めて、下請けが苦労するパターンが多そうだけど。
Re: (スコア:0)
「RDB = Oracleが唯一神」なんて老害がいなくなれば様変わりするんだろうけどね
あ、でもOracle商法のおかげで食ってる人たちの抵抗があるか
IBM (スコア:0)
hpさんが積極的にDB2を使うという事で如何でしょうか
#駄文ですみません
書いてる本人はちゃんと理解しているのか (スコア:0)
なんかわかりにくいけど、
> Itaniumに関しては、2011年にOracleがサポートの廃止を発表したが、
> その後HPはサポート廃止の撤回を求めてOracleを提訴。
> 2012年にOracleの契約違反との判決が出た
ので、
HPEは「(4年経ったけど)こんなのがあったな、よっしゃこれをネタに更に金むしり取るで賠償請求やー」
一方、
Oracleは「判決の後にItaniumのサポートを続けるといった時点で手打ちだろ」
という主張。
Re: (スコア:0)
HPE:「裁判で勝ったけど結局ORACLEサポート継続してないやん、口だけで。賠償請求や。」
ORALCE:「するとは言ったが何時行動するとは言ってない」
って話でないの?まぁ、ORACLEの頭がおかしいわ。
Re:書いてる本人はちゃんと理解しているのか (スコア:3, 参考になる)
違う。多分、ソースのこの部分を書かないから混乱を招くんだと思う。
HPEはこの件について損害賠償を請求しようとしている。米国時間5月31日に行われた冒頭陳述で、同社はOracleがSun Microsystemsを買収してからまもなく、Sun製品により多くの顧客を導くためにItaniumプラットフォームを放棄したと主張した。
つまり、Oracleがサポートやめると言ったことで逸失利益が生じたので補償しろって話。
Re: (スコア:0)
いや、だから
「Itaniumプラットフォームを放棄”した”と主張した。」
だから放棄したままでしょ。HP側の認識では。
「Itaniumプラットフォームを放棄”する”と主張した。」なら主張と計画の話だけだけど。
Re: (スコア:0)
なんで今頃
Re: (スコア:0)
別に頭がおかしくはない。
Itanium自体が停滞してるわけだし。
Itaniumがオラクルできちんと動く、不具合は修正される、という状態は維持されている。
そもそもこの賠償はOracleがサポートをいったんは廃止するとしたことに対しての賠償です。
そもそもOracleはなんで (スコア:0)
「OracleはItaniumベースのサーバの製造が終了されるまでItaniumに対応するソフトウェア製品を販売する」
なんて気違いな契約を結んだんだろう。これに関してHPがOracleにいくらか払ったのだろうか。
Re: (スコア:0)
なんか最近のすらどではOracleを悪者にするのが「正義」になっていて、
今回もOracleが口汚く叩かれてるけど、ビジネス的にいえばHPが無理筋なのは明らかだよね。
自社でサポート続けるのは勝手だけど、他社に要求されても困るわなあ。
Oracleがどんな気前のいい契約をしたのか知らないけど、
Oracleにしてみたら、Itaniumなんて死亡アーキテクチャのサポート続けるくらいなら、
HPに違約金払ったほうが安くつくっていう判断じゃないかね。
Re: (スコア:0)
え。最初の段階でOracleが断ったならその言い分もわかるけど、
契約結んでおいて一方的に破棄はダメでしょう。
# ただ、日本の話だけどHPEのハードウェアサポートも他所のことをとやかく言える程じゃなかった(特に地方でのサポート)、
# HPEの味方をするつもりも無い。
Re: (スコア:0)
DEC RDB→Oracle RDB→Oracle Databaseと母屋を持って行ったんだから
VAX→ItaniumときてOracleがHPという軒先をひっこめるのはどうかと思う。
Re: (スコア:0)
Itaniumネイティブバイナリだけじゃなくブリッジエンジンを用いたAlphaバイナリでの使用までサポートさせ続けてたとかいう話?
Re: (スコア:0)
だったら最初からそんな契約するなよ
ビジネス上は正しい判断であっても、契約を守る気がないなんて批難されて当然だろうが
そういう主張を平然と通そうとするからOracleは悪者だと言われるんですが?
# Oracle信者はこれだから嫌い
Re: (スコア:0)
Itaniumがここまでずっこけるなんて思ってなかったんだよ
Re: (スコア:0)
まああのインテルが鳴り物入りで売り出した新製品がこんなことになるとはだれも思わないわな。
正直こけたというより立ち上げに失敗した気もするが。
Re: (スコア:0)
まああのインテルが鳴り物入りで売り出した新製品がこんなことになるとはだれも思わないわな。
えー、i860 とか iAPX432 とかあったじゃないですか。
# i960 は成功してたのに潰したし…
Re: (スコア:0)
> Itaniumがここまでずっこけるなんて
まさにそれ。Intelが開発した命令セットを使わないなんて思いもしなかったんだよ。。
。。えっともちろん経営陣のみは。
現場では使われなくなることはわかってました。
Itaniumを採用したことを聞いた現場の人たちは、「Itaniumは、インテルがずっと作るつもりなんだとさ」
とあきれた感じでしたが。
当時から無理目のことは分かってたのにね。。
Re: (スコア:0)
ふつうの人はItaniumにどういう利点と欠点があるか述べて、後知恵でなく当時の状況に基づいて合理的にジャッジするものだけど、
これじゃあ頭の悪いただのアンチだよ
Re: (スコア:0)
最初期(つまり、x86-64が出て来てItanium失敗が決定的になる前)からItaniumにあった批判は
* ハードウェアによる分岐予測を活用するという、Intel自身が作りだしたイノベーションに逆行し、コンパイラに最適化を丸投げしてしまうVLIWなるデザイン哲学
* 初期Itaniumに組み込まれていたx86モードの性能が売っちゃいけないレベルでひどかった為、x86レガシー資産の活用が事実上不可能になったこと
* x86が他のアーキテクチャを駆逐するに至った「ローエンドから浸透してコスト面で圧倒しハイエンドを蚕食する」という戦略を放棄し、わざわざハイエンドから攻めるという自身の成功体験の軽視
といったものだったと記憶してます。これを基に、2001年頃に「Itaniumはこけるぞ」と言ったら、当時Oracle本社に在籍してた友人に「Intelがそんなアホな失敗するもんか」と鼻で笑われました。5年後にまた会った時にその話を蒸し返したらシュンとなってましたが。
Re: (スコア:0)
・Itanium(2)はごっつい分岐予測機を持っていますし、SPECを見る限りではintでx86を上回り、fpでは圧勝です
なのでVLIWが悪いのではない
・Itaniumはまずメインフレームへの採用を考えていたので(実際にIBMと日立以外に採用されました)、x86モードはAlphaと同じくブートストラップ用みたいなものです
・同じく当時64bitマシンの需要はハイエンドにしかありませんでしたし、一度きりの成功体験など意味を持ちません
私見を述べれば、IA-64には何らかの欠陥があってインテルの期待ほど性能向上が果たせず、逆にx86はインテルの予測を上回る性能向上ができた(省電
Re: (スコア:0)
>同じく当時64bitマシンの需要はハイエンドにしかありませんでしたし、一度きりの成功体験など意味を持ちません
Itaniumが出た2000年頃には、デスクトップ機の標準RAMですらほんの5年前の8MB-16MBから256MB-512MBがごく普通になっており、この勢いでいけば数年後に32bitではアドレススペースが枯渇するであろうことは当時でも容易に予測出来ました。DOSがメモリの増加を甘く見た結果えらい目に遭った、というのは当時でも語り草になってましたからね。
あと、ローエンドがハイエンドをぶっ壊すというのは「一度きり」どころか、商用コンピュータの歴史の全てですよ。インテルがやったのは一回だけというだけで。
Re: (スコア:0)
> Itaniumが出た2000年頃には、デスクトップ機の標準RAMですらほんの5年前の8MB-16MBから256MB-512MBがごく普通になっており、この勢いでいけば数年後に32bitではアドレススペースが枯渇するであろうことは当時でも容易に予測出来ました。DOSがメモリの増加を甘く見た結果えらい目に遭った、というのは当時でも語り草になってましたからね。
なのでインテルはIA-64は64ビット、x86は32ビットとして順次切り替えるつもりだったのですね
> あと、ローエンドがハイエンドをぶっ壊すというのは「一度きり」どころか、商用コンピュータの歴史の全てですよ。インテルがやったのは一回だけというだけで。
具体的にはなんですか?
IBMもUNIVACも大型からラインナップを揃えてますし、マイコンでもミニコンを手本に作ったのが多いですね
逆にNOVAから始めたMV/8000はどれだけ成功しましたか?
x86が例外的成功だから電卓あがりなどと揶揄されていたのです(実際はVDTあがりですが)
Re: (スコア:0)
だいたい、メインフレーマーやサーバー・ハイエンドワークステーションメーカーがCPUを自社開発するのがしんどくなってきていて、
インテルはインテルでx86に限界を感じていたからこそHPと開発を始めたんじゃないですか
ローエンド論者は、HPはProLiantに載せるCPUが欲しくて共同開発に参加したとでも?
Re: (スコア:0)
本格的に来たら対応しようぐらいにしか思ってなかった。
なんか結局来なかった。というくらいの印象。
OS/2みたいな。
Re: (スコア:0)
メインフレームの実装に広く使われてましたけどね、Itanium
x86とはRASで住み分けるはずが、結局Xeonにとってかわられて滅んだ
Re: (スコア:0)
少し違いませんか。
Itanium初代はパフォーマンスが悪くてItanium2で巻き返しを図ろうとしたけど、
AMDのx64(AMD64)に人気で負けてIA-64を諦めx64(Intel 64)を実装したXeonで勝負することにしたというのが実際のところ。
それまでは64ビットアーキテクチャはあくまでIA-64推しだった。
Re: (スコア:0)
MicrosoftがAMD64アーキテクチャをIntelにも実装しろと要求してた覚えが
ところで (スコア:0)
セクハラで辞任に追い込まれて友人のラリー・エリソンに泣きついてOracleの社長になった元HPのCEO マーク・ハードは元気してるの?