インクジェットプリンタのインクを使い切れない問題、米国でも話題に 100
ストーリー by hylom
カートリッジが大きいと残量も多いのか 部門より
カートリッジが大きいと残量も多いのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
インクジェットプリンタで、カートリッジ内にインクが残っているにも関わらずカートリッジの交換を要求されるという話はよく聞くが、米国でも同様の問題が話題になっているようだ(Slashdot)。
PetaPixelによると、シアトルにある美術系印刷サービスBellevue Fine Artがエプソン製のハイエンドプリンタ「Stylus Pro 9900」のインクの消費状態を調査したそうだ。空になったと表示された700mlカートリッジを分解し、中のインクを取り出したところ、平均約100mlのインクが出てきたという。150ml以上含まれたものもいくつかあったようだ。また、350mlサイズのカートリッジの場合は60〜80mlほどが残っていたとしている。
この印刷サービスではStylus Pro 9900を大量に使用していることから、毎月何百ドル分ものインクを捨てていることになるとしている。
もしかして (スコア:4, 興味深い)
ポンプで吸い上げるにしても重力で落とすにしてもインクの経路に気泡が入ると非常に面倒なわけで
その残っている液体量ってじつは保険としてあらかじめ計算外になっているんじゃないでしょうか。
Re:もしかして (スコア:1)
そういうのあると思う。
ギリギリまで無理して印刷すると、本当にインクが途切れたときの紙や他の色のインクが無駄になるし。
再印刷の作業の手戻りまで考えると、あながち少し残してでも捨てさせるのは合理的かもしれない?
WIRED.jpに翻訳記事あります (スコア:4, 参考になる)
>Bellevu社が未使用の700ml入りカートリッジの中身を容器に移し替えたところ、インクの容量はきっかり700mlだった。
とのことです。
「残量20%でインク切れと表示」エプソンのハイエンドプリンターに不満の声 « WIRED.jp
http://wired.jp/2015/09/16/empty-epson-ink-cartridges/ [wired.jp]
Re:もしかして (スコア:1)
やろうと思えばカートリッジごとに光学センサーで残量検知すればいいんだろうけど、
もちろんコストがかかるでしょうし。
となると「印字かかすれたせいで書類が読めなくて損害を被った」というクレームを防止するには
たっぷり残った状態で交換させるのが合理的なのかもしれません。
昔の機種はエンプティ表示になっても強制印刷させるモードがあった記憶があるけど
本当にインクが無くなると熱でヘッドが痛むケースもあるんでしょうね。
〜◍
Re:もしかして (スコア:1)
それ以前に、インクの詳細な流量管理すらまともに出来て無い様な気がするのですが。
インクが出すぎる個体に合わせて多めにタンクに注入したら、普通だとインクが余って当然の状況かと。
-- Buy It When You Found It --
Re:もしかして (スコア:1)
車の電子制御は、結局の所、排ガスの酸素センサによるフィードバックで帳尻を合わせてるだけです。
プリンタはフィードバックの無いオープンループなんで、総量的な精度には余り期待出来ないかと。
-- Buy It When You Found It --
Re:もしかして (スコア:1)
Re: (スコア:0)
> 光学センサーで残量検知
昔のキヤノンはそうでしたが、今はICチップ付きカートリッジでがちがち詰め替え対策です。
Re: (スコア:0)
昔エプソンのプリンタを組み込んだ機器を開発してた時に、
インク無しで印字を含む一連動作のデバッグをしてたらヘッドが壊れました。
Re: (スコア:0)
個人向けの普及モデルでも残量検知は噴射回数と光学センサー併用の奴が普通にあったと思ったけど。(キヤノンのとか)
Re: (スコア:0)
うちのブラザー(111インク)は光学センサーと噴射回数併用のようです。
Re:もしかして (スコア:1)
インクがない状態で印刷しようとするとヘッドが駄目になると思うよ
でも700mlのカートリッジなのに100mlも残させるのはどう考えてもやり過ぎで手を抜き過ぎ
Re:もしかして (スコア:1)
何パルス打ったかで、インクの残量計算。
で、誤差がある訳で、
インクが無くなって空打ちによるヘッド損傷及び、印字されないリスクより、
インクが残る方をメーカーが取っただけ。
クレーム対策を考えると、当然と思うけど。
Re:もしかして (スコア:1)
その可能性は否定しないけど、違う見方もできるんじゃないかな。
プリンタ事業が、剃刀と替え刃のビジネスモデルだとすると、替え刃にあたるインクカートリッジは、独占的にかつ継続的に売りつけることが可能な商品だから、改良に対する動機付けが効かないとか。
Re: (スコア:0)
そうは言っても、ライバル会社もあるし新製品もどんどん出るから、
製造コストが高ければ値上げすりゃいいという訳にはいかないでしょうし、製造コストを下げてもっと利益を出したい。
製造コストを下げる圧力があれば、無駄なインクを減らす圧力もないはずはありません。
でも技術、品質的に難しいから残すのだろうと言う推測です。
Re:もしかして (スコア:1)
そうは言っても、
そうだね。だから、
その可能性は否定しないけど、違う見方もできるんじゃないかな。
と書いたわけ。
一概に君の意見を否定しているわけじゃない。
製造コストを下げる圧力があれば、無駄なインクを減らす圧力もないはずはありません。
もちろんその通り。
でも、剃刀と替え刃のビジネスモデルでは、その圧力は、違うビジネスモデルの製品と比べると、かなり低くなるのでは?
それが技術革新を妨げているのでは?
替え刃だって、錆びる鋼製からステンレス製に変わるのに紆余曲折あったわけで。
Re:もしかして (スコア:1)
詳しくは知らんが、これ [wikipedia.org]。
Re:もしかして (スコア:1)
カートリッジで設けるというビジネススタイルは通じるか疑問
まあ、必ずしも同じビジネスモデルではないね。
安全策でやってると思う
それにしては、マージンを大きく取り過ぎだと思いますがね。
結局、インク残量なんて、大して気にされていない、ってことなんじゃないかな?
だから、技術革新も進まない。
そういう意味では、ランニングコストで稼ぐやり方は、あり得るんじゃないかと思うね。
印刷可能面積表示にして容量表示やめればいいよ (スコア:1)
インクを余らせることが機能上必要になるんでしょうから
印刷可能である面積や枚数と条件のみ記載して、容量での表示をやめればいいよ。
素人ならともかく商売でやってる印刷屋が言ってんだし、
単なる値下げしろ圧力だろうから真面目に取り合うのも馬鹿馬鹿しい話
美術品印刷なんて特殊な分野ならばなおさら。
Re:印刷可能面積表示にして容量表示やめればいいよ (スコア:2)
そういうプロ仕様風味なら、インク残量を目視しやすいように作ってほしいところ。
Re: (スコア:0)
容量1%をあと1枚にしても、
その時点でインクがたっぷり残ってるって言われるのは一緒ですが。
値下げ圧力なのは当然。
そもそもこれは「バカ高い純正カートリッジ」を強制し、互換カートリッジやインク詰め替えが可能なのにそれをあらゆる手段で排除してきたプリンタメーカーへの不満なのだから。
Re: (スコア:0)
・互換品出さなくてもいい程度に安いカートリッジと、製造コストに比して適正な価格でプリンタを販売するビジネスモデル
・プリンタ本体を格安でばらまいて、カートリッジで儲けるビジネスモデル
の2つが存在し得る中で、目先のプリンタの安さに釣られて後者を買い、前者を淘汰してしまったのは他でもない消費者側だから。
どちらのビジネスモデルもアリだと思うけど、その「いいとこどり」をしようとする消費者が
と言ってしまうのも、それはそれで筋が通らないと思う。
Re: (スコア:0)
>・互換品出さなくてもいい程度に安いカートリッジと、製造コストに比して適正な価格でプリンタを販売するビジネスモデル
こんな製品が存在したことすらないと思うが、
少なくとも家庭用インクジェット市場においては。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
15年ぐらい前のプリンタは今より本体価格が2倍ぐらいしたし、逆にカートリッジは安かったように思うが
Re: (スコア:0)
本体は昔より安くなってますが、カートリッジは変わってないですよ。
最初から最後まで高いまま。
>逆にカートリッジは安かったように思うが
3色セットタンクでバカ高いのを、バラ売りにしたんで、1個単価が変わって
安く見えるだけでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
そう主張しているのは業者だけでしょ
米国で話題、ねぇ (スコア:1)
Slashdotを本家と呼べなくなったからって、「米国で話題」とボカしてネタパクリか。情けない。
Re:米国で話題、ねぇ (スコア:3)
全米が泣いた!
インクを使いきれない問題
Re: (スコア:0)
本家では、分家で話題になったネタが取り込まれたことはあったんでしょうか?
ふと気になった。まあ存在すら知らん可能性が高そうだけど。
Re: (スコア:0)
米国「でも」
って書いてあるの読みました?
別枝で書かれてますが、日本でも前からインクジェットのカートリッジ残量は話題なのですよ。
今回のは金額の桁が違うけど。
しょうゆのアレ (スコア:1)
やわらかい醤油差しのパッケージを真似できたらインク使いきれそうだけど、そんな簡単な話じゃないか。
http://www.kikkoman.co.jp/kikkoman/syouyu/special/namasyouyu/shinsen/bottle/ [kikkoman.co.jp]
そもそも、大量印刷に向かないだろ (スコア:0)
インクジェットはコスト的に大量印刷に向かないだろ...
#H○は消費期限とか、ジャム回数見てない?
#たまに即死亡とかあるんだけど
Re:そもそも、大量印刷に向かないだろ (スコア:1)
投稿日までやっているIGAS2015では商業印刷機としてのインクジェットがそれなりに出ていました。
急先鋒はHPでして、3.2m幅のターポリンにも印刷できる新製品は10Lインクタンクですし、A1カラーポスターを最大毎分30枚印字可能な奴は200Mロール4つをストックできるので深夜のバッチ処理もオッケーとアピールしていましたよ。
会場で数社成約シールの貼ってあったIndigo 1000はB2用紙が4色(CMYK)刷で時間3450枚。時短モード(CMYの三色)で時間4600枚。さらに特色を含めて7色印刷ができて、両面印刷も可能。デモ機は三種類の用紙ストッカがあって、印刷しながら用紙(と厚み)の変更も可能とアピールしていて、オプションの透明フィルムにKYMCWCMYKと重ねて印刷すれば表裏で違う絵柄もできるとデモしていました。
大量印刷には向かないかもしれませんが、オンデマンド印刷(復刊ドットコムもこの類じゃなかったっけ?)とか小ロット、高付加価値印刷ならアリじゃないかなぁと。
消費期限の切れたジャムを食べて即死 (スコア:1)
…
わたしの脳、ブドウ糖たりないのかな
Re: (スコア:0)
http://gigazine.net/news/20150915-epson-printer-wasted-ink/ [gigazine.net]
> 700mlカートリッジの11色キットは1つ約2300ドル(約28万円)で販売されており、Bellevue Fine Art Reproは数週間で1キットを使い切っています。
> Ars Technica UKの計算では、1キットあたり9万円分のインクを毎回廃棄していることになるとのこと。
見るからに業務用プリンタですから、理由があってインクジェットなのでしょう(単に本体が安いからだとしたらわろす)
だとしても確かにカートリッジ高いですねえ。
Re:そもそも、大量印刷に向かないだろ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
最近、業務用としてメーカーがレーザープリンタの置き換えでインクジェットを推してきてます。
例えばHPの宣伝文句だと速度は2倍でコストは半分だそうな。
Re: (スコア:0)
比較の対象が「他社レーザー複合機」ですよね。何か対象が違うのでは。
一般論では、カラーレーザーのトナーのほうが、インクカートリッジより、印刷枚数比で得なはず。
HPが技術革新したなら別ですが。
電力で比べるとインクジェットが良コストですが、電気代の差ってどんだけ・・・
電気代を比べるときは1日使用量、インクコストは1枚で比較するあたりもうね。
お詫びと訂正 (スコア:0)
× 電気代を比べるときは1日使用量、インクコストは1枚
○ 電気代を比べるときは「一週間」使用量、インクコストは1枚
でした。お詫びの上訂正します。
家庭用のプリンタ (スコア:0)
普通の家庭で使っているエプソンのプリンタでは、3分の1から半分ぐらいの
インクは使われずに捨てられてるようです。
http://www.urban.ne.jp/home/simtrick/Macintosh/mac23/ [urban.ne.jp]
Re: (スコア:0)
でも、ここでのコメントもそうだけど、誰ももったいないとか、もっと有効に使えるようにしようとか思わないのかな?
Re:家庭用のプリンタ (スコア:1)
思っている人は10年以上前からいますよ
こんなシステムまで自作していたようです
http://www.geocities.jp/hirai_kjp/printer.html [geocities.jp]
エプソンもこんなプリンタを出しているようです
http://gigazine.net/news/20150805-epson-kill-ink-cartridge/ [gigazine.net]
Re: (スコア:0)
エプソンのプリンタいいですね。
大きさから日本の家庭用は無理としても、業務用なら余裕で行ける。
同じシステムで家庭用の省スペースモデルもおねがいしますよ。
これが売れなければ、本体の安さにつられる消費者が悪いってことがはっきりするし。
Re: (スコア:0)
もったいない、有効に使いたい。
そのために、詰替えインクとか、詰替え可能な互換カートリッジが出たわけです。
メーカーはそれを見て、「よし純正カートリッジも詰め替え再利用できるように改良しる!」
ではなく、
それら互換品を使えない改良をしたわけで。
Re: (スコア:0)
インク切れって、ページ毎で言ってくるので、プリンタが「ああもう1ページ印刷を保証できないな」と思ったらとまります
そうでなければ、印刷の真っ最中にカスレます この場合替えのきかない用紙に印刷してたらゲームオーバー。
(そういうプリンタもあって、その場合でも残量僅少の警告は出るはずです)
CMYカートリッジなら、廃棄前に純正インクをシリンジ等で引いてみるといいです
CMYすべてが均一に出るはずないので、どれかは必ずしっかり残っているはずです
他のパッケージも改善をぜひ! (スコア:0)
・マヨネーズなどチューブ入り調味料類
・レトルト食品全般
・つぶコーン入りスープ缶
・歯磨き
などなど
Re:他のパッケージも改善をぜひ! (スコア:1)
ケチャップはMITがやってくれました。 [wired.jp]