3Dプリンタで部屋を冷やすシステムを作る 30
ストーリー by hylom
大規模な加湿器的な 部門より
大規模な加湿器的な 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
emerging objectsというプロジェクトチームが、砂漠気候のような環境でのエアコン使用を減らせる「Cool Brick」と呼ばれるシステムを3Dプリンタで製作したそうだ(3DPrint.com、Slashdot)。
仕組みは数千年の昔からある気化冷却の仕組みを応用したもので、3Dプリンタでセラミックを使用した多孔性の格子を生成し壁に組み込むという。格子の中を水で湿らせておけば、熱い乾燥した空気が入って来たときに気化冷却の効果で部屋が涼しくなるという。
いわゆる「トランスピレーション冷却」ってやつですね (スコア:3, 参考になる)
多孔質の陶器…セラミックに水を通して、気化させ、熱を奪うと言うものですが、これ自体は結構ありふれたアイデアですよ。トランスピレーション冷却と言います。
既に砂漠は砂漠でも東京砂漠ですが、実用化例がありますね
http://www.nikken.co.jp/ja/solution/ndvukb00000050hu.html [nikken.co.jp]
http://jcma.heteml.jp/bunken-search/wp-content/uploads/2011/09/040.pdf [heteml.jp]
ガスタービンの高効率化などもこの系統の技術です。
http://www.shiga-irc.go.jp/research_development/outcome/h19/#4 [shiga-irc.go.jp]
人によっては屋根瓦などを金属から陶器に戻すだけでも地球温暖化に効果があるなんて言う人がいたりとか
これは、3D プリンタを使ってより積極的に空気が通る形状にした所が新しいんでしょうか。
ただ、3Dプリンタは型成形で作る方法に比べて絶望的に生産コストが高いので、コンセプトモデルをどうやって現実的な製造コストで作るかと言う事になるかと。1番は発泡材料で均一に共有気泡を作る技術を応用するとか思いつきますが、厳しいかな。
結局普通の多孔質タイルの表面を工夫して、面積と水の浸透を確保する日建設計のアプローチになっちゃう気がする
粘土に割り箸を3方向から規則的に多数ぶち込んで焼成 (スコア:0)
とかね。
燃えて消滅する素材が使えないかな。
ニッポン語、ムズカシイネ (スコア:1)
修飾の関係から、3dプリンタを使ってマックスウエルの悪魔のようなことをするのかと一瞬思った。
Re:ニッポン語、ムズカシイネ (スコア:1)
同じく。
「部屋を冷やすシステムを3Dプリンタで作る」だよね。
3Dプリンタの利点はどこにあるか (スコア:0)
本文を読む限り「セラミックを使用した多孔性の格子を生成し壁に組み込む」というのが肝で、3Dプリンタはこの格子を作成しているだけに見える。
だとすると、
・従来の(おそらくは大量生産の)製法より工期or品質orコストがすぐれている
・組み込む場所に合わせた形状の一品ものを作れる
でないと、あーはいはいまた3Dプリンタ使っただけね、になっちゃう。
Re: (スコア:0)
多孔質の壁に水撒けば冷える
程度だと、場所によって形状に大きな違いがあるとも思えませんしねえ。
セラミック壁自体はとうにあるわけで(保温材など)。
そもそも3Dプリンタで作った壁の強度は?とか・・・
できるからやってみた、以上の経過報告がほしいですね。
Re: (スコア:0)
砂漠の砂を原材料にする3Dプリンタがあるんですよ。エネルギー源も太陽光。
http://gigazine.net/news/20130307-solar-sinter-project/ [gigazine.net]
3Dプリンタ本体だけ砂漠に持っていけば、
快適な住居が丸ごと製作可能になるんでしょうね。
Re: (スコア:0)
3Dプリンタがどんな材質でも出力できるとか思ってる人?
砂漠の砂では荒くて機能も微妙ならガラス質でしか出力できないよ。
あと可動部の大きさという限界や出力に掛かる時間の制限もあるし。
3Dプリンタってスケールしない部分をごまかした謳い文句とか、周辺でかかる手間を無視した謳い文句が横行しまくってるから疑って掛かるか話半分に聞くかしないとダメよ。
Re: (スコア:0)
型形成出来ない形状の格子も作れる・・・とかかな。
#2756248 [srad.jp]みたいな方法や、
スティック状のパーツを重ねて圧着とかいう方法も取れそうだから果てしなく微妙だけど。
そもそもセラミック自体が3Dプリンタで出力する材料としては微妙なんだよなぁ…
フィギュアを作ってみる (スコア:0)
胸がぺったんこな千鶴さんのフィギュアを作ったら室温がものすごく下がらないかな?
#狩られても知りません
らじゃったのだ
Re:フィギュアを作ってみる (スコア:2)
#夢じゃ狩る側か
Re: (スコア:0)
とりあえず。団扇からじゃないか?
Re: (スコア:0)
胸の上にソウルジェムが置けるなど、平らなことでは定評のあるほむらさんのフィギュアが何体かありますが、
夏の間に涼しかったとかそんなことはありませんでした。
Re: (スコア:0)
ほむらさんも怒ると室温が下がるの?
Re: (スコア:0)
あなたを殺します
Re: (スコア:0)
体温は下がるな
Re: (スコア:0)
今夜は私、泣きながら眠ります
そして明日目が覚めたら、きっと一番にあなたを捜すでしょう
この人形が、夢であると信じて
らじゃったのだ
水と電気のどちらが貴重か (スコア:0)
実用で考えると砂漠気候で水と電気だとどちらが貴重なのかは微妙な感じがするがどうだろうか
Re:水と電気のどちらが貴重か (スコア:1)
部屋の空気も適度な湿気があった方が快適だから、一石二鳥じゃない?
Re: (スコア:0)
あー微妙どころじゃないな。
エアコンの電気なら、ソーラーパネル使えばいいんだもの。
日が照ってる時だけ使えればいいんだから。
一方水は日が照ってる時ほど不足する。
Re: (スコア:0)
水をリサイクルすればいいんじゃない?
気体化した水を集めて冷やして液体化すればいいよ
電気がいるけど、まぁそこはソーラーパネルでも使えば…
あれ?
Re: (スコア:0)
水にこだわらなければ既存のエアコンでいいんじゃね?
Re: (スコア:0)
それどころじゃないよ
砂漠は乾燥してるから水があればエアコンいらん
素焼きの容器に水入れてるだけでひんやりする
強力な除湿機で空気から水を取り出すことはできるけど
昼間の砂漠だと効率悪すぎ
ただし明け方は気温が低下し結露しやすくなるけどね
砂漠ならではか (スコア:0)
蒸すよね。
冷風扇という子供だまし (スコア:0)
以前流行った冷風扇というのはこんな原理ですよね。
日本で使うと湿気がさらに増してさらに蒸し暑くなるという。
暑くても湿気が無い地域では、水の気化熱でかなり冷えるそうです。
#実家の土倉の中は涼しかったが昼寝をしていたら行方不明で騒がれた子供時代
Re:冷風扇という子供だまし (スコア:1)
確かに全然涼しくなりませんでした。>冷風扇
今にして思えばLegionellaとは言わずともカビの胞子散布機くらいにはなっていたことが想像に難くないわけで。え、プラズマ?ナノ?ははは(湿った笑い)。
そういえば、東京都心でみんなで打ち水っていうのも、どうだったんでしょうね。ああいうのも「自然」とか「伝統技術」とかに夢抱きすぎなような気がしますが。都庁とか「効果がなければ困る」方面のデータは信用できませんが、客観的な立場から採取したデータを科学的に分析した論文とか出てるんでしょうか。どなたか御存知ありません?
Jubilee
Re:冷風扇という子供だまし (スコア:2)
一応このあたりですかねぇ…>打ち水検証
打ち水の効果に関する社会実験と数値計算を用いた検証 [jst.go.jp]
打ち水による市街地の熱環境緩和効果 [jst.go.jp]
打ち水による熱環境緩和作用 [jst.go.jp]
「打ち水大作戦」という、政府系NPOが主催してるらしいイベントを追いかけたものです。
いずれも国土交通省の人または独立行政法人 土木研究所の人が入っているので、多少「効果がなければ困る」系を警戒したほうがいいのかもしれません。
データ的には、打ち水エリア内の気温低下の平均値は0.5℃とか0.66℃とかで、効果の低さにリアリティを感じます。(ぉぃ
捏造するならもっと盛るだろ的な。
# 論文みていただければ判りますが温湿度計を86地点に設置するなどデータはがんばって集めていて、特に疑う理由はなさげです
結局のところ打ち水によって大幅に下げられるのは地表温度なので、夕方以降に地面が冷えることを加速する上では有効だけど、冷房ピークカットを狙って正午~14:00とかにやっても文字通り焼け石に水(太陽から地表への入熱が圧倒的に大きくて意味なし)なんじゃないのかな、とこれらの論文を流し読みして思いました。
Re: (スコア:0)
もともと打ち水は、朝夕にやるもんです。
昼間のカンカン照りのときにやるもんじゃない。
Re: (スコア:0)
陽射しが痛いほど強い沖縄では、周辺気温を下げるというより屋上を冷ます目的で水を撒くことはあるよ。
鉄筋コンクリの家が多く、その比熱がでかいので、ほっとくと夜間のエアコンが効かない。
Re: (スコア:0)
ドライミストってのはそれなりに涼しくなるんじゃなかったかな。ただあれ、結構コストかかりそう。
気化熱で効率よく冷却するのは湿度が低い時なんだから、湿度が高い東京では、
焼け石に水というのだ。