
高圧線から放出される紫外線が自然に与える影響 39
ストーリー by hylom
ミエナイチカラ 部門より
ミエナイチカラ 部門より
eggy 曰く、
高圧な送電線からは散発的に紫外線が放出されているが(コロナ放電)、これが野生動物に対し悪影響を及ぼしている可能性があるという(BBC News、slashdot)。
ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンとノルウェー北極圏大学の共同研究チームが送電線から放出される紫外線のスペクトルを分析したところ、その成分の一部は人間以外の多くの哺乳類の可視領域内であることが分かったとのこと。人間には送電線のコロナ放電が見えないが、動物達の目には閃光のように見えるという。
これは、北極のトナカイが高圧線を避けるように行動していたことがきっかけで研究されるようになったという。森に生息する動物が高圧線を避けるのは、高圧線が通る場所が伐採されているからとも考えられる。だがこれは、北極のトナカイが5kmも送電線から離れるようにして行動する理由にはならない。研究の結果、2011年にトナカイは紫外線が見えることが発見され、その後もおよそ40種の哺乳類の目を調べたところ同様の結果が得られたという。
エネルギーが問題なら人間にも有害では? (スコア:3, 参考になる)
紫外線は可視範囲外だから無害かというとそうではないので、
別に自然に限った話じゃないんじゃないですかね。
人間も生物的には自然の一部だといえばそうですが。
で、どれくらい有害なの?たんにまぶしいくらいなの?
それとも目のいい野生動物は視力低下したり、避ける以外に行動に影響が及んだたりするの?
BBC見てもparticularly problematicって言ってるぐらいであんまり情報ないね。
Re:エネルギーが問題なら人間にも有害では? (スコア:2)
ちょっと構造が違うだけの生物(哺乳類)が見えるほどの近紫外線なら、それほどエネルギーは高くないだろうから、彼らにとって「気持ち悪い」程度では?
よく、心霊写真?等で見られる「オーラ」もコロナ放電ですよね。ま、私はそれほど怖くない。
Re:エネルギーが問題なら人間にも有害では? (スコア:5, おもしろおかしい)
研究した大学の方のコンテンツを見るとその通りで、視覚的な影響のようです。
Invisible light bursts are keeping animals away from power lines [ucl.ac.uk]
移動に制限がつくことによってトナカイが食い物(草)にありつけるチャンスの喪失、繁殖・遺伝的多様性への悪影響、サンタクロースのプレゼント配送の遅れなど。紫外線による直接的な害ではなく、視覚的な刺激で送電線を避けるような行動をとること自体が問題視されているようですね。
Re: (スコア:0)
サンタクロースのプレゼント配送の遅れなど
コーヒー吹いたじゃないか。
Re:エネルギーが問題なら人間にも有害では? (スコア:1)
まぶしくはない。というか今までは「弱すぎて見えないんじゃねぇの?」とか言われてたレベル。
著者らの主張としては、「夜間で、特に雪などに反射してる状況なら見えるレベル。不定期に付いたり消えたりする変な光だから、警戒して寄ってこないのでは?」という感じ。
Re:エネルギーが問題なら人間にも有害では? (スコア:1)
ここでいう悪影響とは、紫外線そのものによる影響じゃなくて、
野生動物が、送電線を避けようとして本来とは違う行動を取らされる
ことだと思われます。
ずいぶん以前から存在する高圧送電線が酷く有害なら、例えばトナカイ
が減るなどの影響がもっと出ているのじゃないか?
という意見が、本家の/.にもありました。
さらりと書いていますが、約40種の哺乳類で紫外線が見えること、それが
行動に影響を与えているらしいこと。似た動物であっても、人間と動物の
間に大きな違いがあることの再指摘が肝かと思われます。
Re: (スコア:0)
こういう現象を逆手にとって、都会のカラス対策や農村部でのシカ・サル・イノシシなどによる作物への被害を減らせないもんかねぇ
Re: (スコア:0)
本家でも言ってる人がいますね。でUVLEDのフラッシュとか。
が、単なるフラッシュを怖がるのであれば、工事とかで明滅するのでも効果あるのか?
それとも高輝度じゃないとダメだけど、それだと光害になるのでUV使うのか。
ただ、あまり高輝度だと人間への影響が気になるし、このストーリーのはどちらといえば低輝度だと思う。
もしくは不定期な明滅に効果があるならばUVLED使わなくても赤色LEDを不定期に明滅させるだけで良いのかもしれない。
はたまたトナカイなどは警戒心が強く敏感に反応しているだけで、人里に現れるような動物には効果が無いのか。
もしくは普段明かりのない環境だからこそなのか。
まずはその辺の検証からですね。
ちなみに紫外線が見えるのは夜行性か極域とか雪原などに由来するらしいです。
それと警戒心の事を考えると、効くとしてもその中だとシカくらいかも。
Re: (スコア:0)
カラスは帰って寄ってきそうな気がする。
みんな信じてくれないけど、冬の河原で焚き火に当たるカラスを目撃したことがある。
基本的に光るものに興味示しますからね。
Re: (スコア:0)
避けてるっていってもキロ単位だし、送電線は何百キロ単位であるので、避けてるだけでも影響大きいと思います。
Re: (スコア:0)
プラズマクラスターイオンとかナノイーとかが一杯出ていますといえば有害どころか有効に聞こえそう~。
害獣よけに使えないかな? (スコア:1)
サルとかイノシシとかカモシカとか、害獣よけに使えないかな<コロナ放電
以前いた職場にある水道の消毒用のオゾン発生器にはガラスの点検窓がついていて、放電具合を毎日目視点検していたんだが、見えない人間の目には問題ないのか?
紫外線も波長帯によっては9割位ガラスを透過出来ないんだっけ?丁度そういう領域ならいいんだけど
#夜勤明け朝酒中なので自分で調べる気無し
Re:害獣よけに使えないかな? (スコア:1)
獣は来なくても誘虫ランプみたいに虫が寄ってきそう。
Re:害獣よけに使えないかな? (スコア:1)
Re:害獣よけに使えないかな? (スコア:1)
>>以前いた職場にある水道の消毒用のオゾン発生器にはガラスの点検窓がついていて、放電具合を毎日目視点検していたんだが、見えない人間の目には問題ないのか?
サングラス無しで一日中大雪原の中を歩いてるような状況を想像してみてください
肌が日焼けでヒリヒリするのと同様、目も紫外線のダメージを受けます(短時間の点検程度なら問題ないでしょうけど)
Re: (スコア:0)
日焼けじゃなくって雪焼けですね
Re:害獣よけに使えないかな? (スコア:1)
害獣じゃなくてanimal (13504)が排除されたりしてな。
Re: (スコア:0)
オゾン発生用の紫外線ランプはよく解りませんが、
紫外線消去型EP-ROMは、紫外線ランプなら数分で消えますが
太陽光だと日の単位で時間がかかります。つまりこの場合、
紫外線ランプの直下だと太陽光の千倍以上の紫外線です。
なので、まともな設計の点検窓なら紫外線を通さない材質を
使っているかと思います。
Re: (スコア:0)
オゾン発生って無声放電が主流じゃないの?と思ったら、ランプ式のもあるのか
Re: (スコア:0)
紫外線は、カモシカの目には何色に見えるんでしょうね?
ガラスはUV-Bを反射します。
人間には透明なガラスも、カモシカには色がついて見えるのかな?
Re:害獣よけに使えないかな? (スコア:2)
正直なところ、「紫外線色」としか表現できないでしょう。
3色の錐体細胞を持つ人間にはわかる色も、にゃんこなど2色の錐体細胞では何色に見えるか、と問われたら、どう答えたらいいんでしょうね。RGBで表現するテレビなど、人間には自然色(とまあまあ同じ)に見えるけれど、にゃんこにはどう見えているんだろうと、よく思うことがあります。
可視光なら問題なかろうとおもいきや (スコア:1)
と、ツッコミ入れようかと身構えつつ読み進めたら、見えるということ自体が起こすと考えられる悪影響の話なのか。
同様の事例、道路などでの環境の分断を緩和するため動物用のトンネルを用意するという方策を真似るにしても、
規模が大きいから全く話は変わってくるし。10kmのトンネルを野生動物が行き来するのか? とか。大変そう。
Re:可視光なら問題なかろうとおもいきや (スコア:1)
>可視光近くの波長で見えるか見えないか程度の強度なら健康被害とかはないだろ、
可視光近くの波長として若干離れる方向だと強度にかかわらず見えない気がする。
Re:可視光なら問題なかろうとおもいきや (スコア:1)
実際は、ほとんどの光源はレーザーのように波長域が狭くもシャープでもないから、ピークが若干程度のズレだと可視光領域もそれなりに入ると思います。
あと人間の方もそんなシャープな特性ではないし、個人差もあると思うし。
Re:可視光なら問題なかろうとおもいきや (スコア:1)
塵も積もれば…ということもあるし、暗いと瞳孔が開いて実質的に強い紫外光かも知れんし…
the.ACount
Re: (スコア:0)
なんでそう、「実は見えていて避けられている可能性」という新発見の話題を見て、
その新発見は置いといて、(ありそうもない)別の新説を話題にしようぜ、という方向へ進もうとするのか。
Re:可視光なら問題なかろうとおもいきや (スコア:1)
最後まで読まずに脊髄反射してるのか、単に無知なだけか。
the.ACount
トナカイが高圧線を避けるように行動 (スコア:0)
一瞬、電線に引っかからないように飛行する姿が思い浮かんだ
Re:サラっと書くねぇ (スコア:2, 参考になる)
変な所ある?
鉄塔などで雨や湿気によりジージー鳴くのが分かりやすいけど、それはコロナ放電で、コロナ放電は他の放電などと同じく紫外線を出してる事を言ってると思うけど。
雨の日は碍子だけじゃなくて電線に水滴が当たったり落ちたりすることでも発生したと思うし、晴れていてもホコリとかでも発生してるんじゃないかな?
もしかして高圧、高圧線てのは6.6kVの事、その送電線のことで、鉄塔とか使ってるのは特別高圧だって話?
でもまあ日常用語として「高圧線」っていえばほぼ間違いなく特高の事だし。
なんかおかしいかな?
Re:サラっと書くねぇ (スコア:1)
あえて言うなら「紫外線が放出されているが(コロナ放電)」という部分かなあ。
この書き方だと紫外線を放出することをコロナ放電というかのようにも取れるから。
#まあ笑うほどではないと思うけど。
Re:サラっと書くねぇ (スコア:1)
>この書き方だと紫外線を放出することをコロナ放電というかのようにも取れるから。
とれないです。
「(コロナ放電という現象により)紫外線が放出される」という風にしか読めないと思いますが。
Re: (スコア:0)
それはコロナ放電が別なものだと知っている(とか、紫外線に「放電」の語を使うのはなんか変だと知っている)からじゃない?
単に書き方だけで言えば、例えば同じ文章の「紫外線」の部分を「電子」に変えた以下の文章を考えると、
"高圧な送電線からは散発的に電子が放出されているが(コロナ放電)、"
(a) 高圧を印加した状態で電子が出てくる現象がコロナ放電と呼ばれている(括弧内は現象名を表す)。
(b) コロナ放電という現象により電子が放出される(括弧内は原因を表す)。
のどちらで(もしくは両方で)意味が取れるかどうか?という話だよね。
前述の「コロナ放電が何か既に知ってい
Re: (スコア:0)
小学生ならともかく、多くの人はその「前提」をある程度推測できるんじゃね
Re: (スコア:0)
小学生ならともかく、編集がはいっているなら
高圧送電線で散発的に起こるコロナ放電からは紫外線が放出されている
みたいに整理してほしいところ。
編集仕事しろ(笑) ツッコミ
かもしれん
Re:サラっと書くねぇ (スコア:1)
>鉄塔などで雨や湿気によりジージー鳴くのが分かりやすいけど、それはコロナ放電で、コロナ放電は他の放電などと同じく紫外線を出してる事を言ってると思うけど。
昔、山だったか森の中を歩いてたときに変な音がするなと思ったら電線が唸ってた。
野生動物が嫌うのって、(近?)紫外線よりもこの音の方じゃないんすかね。
Re: (スコア:0)
数 km先まで影響があるので、多分音じゃないんじゃないの?という感じらしい。
#もちろんまだ本当のところはわからんけど。
Re: (スコア:0)
高圧送電となると、動物の磁覚は影響ないのでしょうかねぇ。
Re:サラっと書くねぇ (スコア:2, 興味深い)
笑われるのはお前のコメントだな。
公益社団法人日本電気技術者協会の 送電線路のコロナ放電現象と障害及び防止対策 [jeea.or.jp]でも読んでから出直してこい。話はそれからだ。