
61年前に製造されたデジタルコンピューターが英国で再起動 24
ストーリー by headless
復活 部門より
復活 部門より
3年間の修復作業を経て、61年前に製造されたHarwell Dekatron(WITCH)コンピューターが英国のThe National Museum of Computing(TNMOC)で11月20日に再起動したそうだ(ニュースリリース、
The Registerの記事、
Wired.jpの記事、
CNN.co.jpの記事)。
828本のデカトロン管と480個のリレーを使用するHarwell Dekatronの重量は2.5トン。1951年にハーウェル原子力研究所で使用するために作られた。1957年には教育用としてWolverhampton and Staffordshire Technical Collegeに譲渡され、WITCH(Wolverhampton Instrument for Teaching Computation from Harwell)と呼ばれるようになった。1973年から博物館で展示された後、TNMOCのボランティアによるチームが2008年に発見するまで倉庫に保存されていたという。修復により、Harwell Dekatronはオリジナルの状態で動作可能な最古のデジタルコンピューターとなり、今後はTNMOCで常設展示されるとのことだ。
828本のデカトロン管と480個のリレーを使用するHarwell Dekatronの重量は2.5トン。1951年にハーウェル原子力研究所で使用するために作られた。1957年には教育用としてWolverhampton and Staffordshire Technical Collegeに譲渡され、WITCH(Wolverhampton Instrument for Teaching Computation from Harwell)と呼ばれるようになった。1973年から博物館で展示された後、TNMOCのボランティアによるチームが2008年に発見するまで倉庫に保存されていたという。修復により、Harwell Dekatronはオリジナルの状態で動作可能な最古のデジタルコンピューターとなり、今後はTNMOCで常設展示されるとのことだ。
絶滅表示デバイス (スコア:5, 参考になる)
デカトロン管ってーとニキシー管と並び称される絶滅表示デバイスですね。
ニキシー管はともかく、デカトロン管はリアルで動いているのは見たことがないですけど
超かっこいいっすねー。SF的な感じで。デカトロン管を手に入れて光らせてみようかなあ。
ニキシー管は使用電圧にもよるけど数千時間でダメになることもある。
デカトロン管も構造的には似たようなものだったとと思うので同程度じゃないかと思うけれども、
売ってるところはあまり見たことがない。手に入るのかしらん。
Re: (スコア:0)
> ニキシー管は使用電圧にもよるけど数千時間でダメになることもある。
そんな寿命なんですか。
ニキシー管の時計売ってるから興味持ったけど・・・。
ニキシー管は昔東武鉄道の駅で自動券売機に使われてたのが思い出される。
Re: (スコア:0)
基本的に真空管のたぐいは使用すればするほど真空度が低下していくので半永久的に使えるわけではありません
昔は真空管のゲッタを塗った(蒸着した)部分を局所的に加熱して活を入れるなんてことをする人もいたそうですが.........
まあ、ニキシー管は光っていればそれで良いのだから、それほど寿命を気にすることも無いでしょうけど
Re: (スコア:0)
ELでニキシー管を作れば万事解決
Re: (スコア:0)
ゲッタの部分を加熱したら、それまでに吸着されたものが飛び出てきて悪影響を及ぼすことはないんですかね?
# 散々使った冷蔵庫の脱臭剤の中身をたき火で燃やすととんでもない臭いを発するとか。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
#2278578にはゲッタを蒸着した部分を局所的に加熱と書いてあるけど、その部分は既に飽和するほど気体分子を吸着していて、くっついていた気体分子が加熱によって飛び出してくるんじゃないか?ということなんですけど。
1951年、FACOM128Bより古い (スコア:3, 興味深い)
デカトロン管自体は、ただの計数管なので、リレー式計算機なんだね。
富士通が世界最古の稼動するコンピュータFACOM128B [fujitsu.com]を展示しているけど、さらに古いということか?
でもFACOM128Bは量産、Harwell Dekatronは特注品。日本人は量産が得意だった?
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:3)
Facom128Bは1959年なので53年前ですね。
Harwell Dekatronは1951年みたいなので、8年ほどさかのぼるみたいです。
>日本人は量産が得意だった?
Facom128Aシリーズは1956年ですが、
1951年のUNIVAC Iから商用として量産が始まってます
IBMの700シリーズなんかも52年から生産されてて、
FORTRANが704向けに作られたのが55年なのでFACOM128シリーズより
一年ばっかり早い登場です。
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動作状態を問わなければ、1949年製のCSIRACが最古かな?現存するものとしては。
歴史的価値と動作に必要な電力を考えて復活させる気はないみたいですけど。
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:2)
FACOM 100でさえ1954年だから、日本製リレー式では勝てないな。
(富士通が交換機を作っていた関係で、自社でリレーを製造していたために、リレーを選んだらしいが)
Re: (スコア:0)
デカトロン管が何かググったけど日本のwikipediaには項目無いのなw
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:5, 参考になる)
デカトロンっつうのは、放電管の一種で、
10個の放電極があって、パルスを入れると、1つづつ隣の方電極が光る(電位が変わる)。
10発パルスを入れると元に戻るので、それをキャリ(桁上げ)に使うと
十進のカウンタ一桁に使える。
リセットピンもあるはず。
グルグルと回し続ければ、動的だけど非破壊にデータを格納して読み出せるレジスタとして使える。
補数も取れるので引き算にも使える。
値によって表示位置が変わるので表示器にも使える。
そんな部品でゴザルよ。実物は見たことなかったとおもわれる。
みんな幸せになればいいのに
散歩師:漫画居士柴岡秀一
http://www.toheart.to/%7Emanga
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:5, 参考になる)
http://en.wikipedia.org/wiki/Dekatron [wikipedia.org]
en.wikipediaには写真も載ってた
みんな幸せになればいいのに
散歩師:漫画居士柴岡秀一
http://www.toheart.to/%7Emanga
Re: (スコア:0)
見た目はマジックアイみたいな感じだね
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:5, 興味深い)
デカトロンは、単に光るだけではなく、それ自体がキャリー付のカウンタであるところが素敵ですね。そして、カウンタでありながらついでに表示もできるのも素敵です。
デカトロン使用のカウンター(Yahoo!オークションで安く出品されたのをついうっかり落札)を所持 http://twitpic.com/bg9u3p [twitpic.com] していますが、デカトロン自体は無事のようですけど周辺の回路の素子の劣化(?)でカウンターとしては正常に機能しないのが残念。(カウント入力を入れなくても各々の桁がぐるぐる回る)
デカトロンは、ソリッドステートなICと違って、その機能を生み出す内部の構造が見えるのも素敵です。
http://twitpic.com/bg9ycd [twitpic.com]
真空管[計数放電管]物語
http://homepage2.nifty.com/kawoyama/tubestorydekatron.htm [nifty.com]
によると、先のデカトロンは30kパルス/秒のカウントが可能だそうです。
デカトロンを使うと、ENIACのように通常の真空管で10進カウンタを組むより構造がずっと簡素になるのでしょうね。動作速度の優劣はどうなんだろ?
Re: (スコア:0)
トランスフォームするんじゃないですかね。
Re: (スコア:0)
「再起動させることに成功し、動かすことのできる」というのと、
「現在も稼動しています」というのはちょっとニュアンスが違うかな。
コンピュータはちゃんと動いてナンボなんだから、
役員給与とかはこれで計算してやればおもしろいのに。
Re: (スコア:0)
>役員給与とかはこれで計算してやればおもしろいのに。
何がおもしろいの?
Re:1951年、FACOM128Bより古い (スコア:1)
Re: (スコア:0)
FACOM も「動かすことができる」状態に過ぎないし、
デモ用のプログラムも故障したリレーは避けるよう細工されたものですよ。
特撮や漫画の原点 (スコア:2)
大昔の特撮やSF漫画などで使われているコンピューターがモザイク上の発光体で出来ていて、メインフレームとも違っていたのでずっと不思議だったのですが、なるほど、ここに原点がありましたか。
// 思わず、さいとうたかをの古い漫画を読み返してしまった...
BBC動画 (スコア:1)
プレスリリース記事にリンクがありますが、
BBCにインタビュー動画がありますね。
パンチテープから入力して、何らかの処理をしているのを見ることができます。
アップが結構ありますので、興味のある方はこちらも見てみるとよいかと。
http://www.bbc.co.uk/news/technology-20395212 [bbc.co.uk]
外観 (スコア:0)
写真を見て、一瞬Cray-1みたいなスタイルかと思ったらパノラマ写真であったか。
ツーゼの (スコア:0)
z6ってまだ動くんじゃなかったっけ?