AMD CPUが不振のためにIntel CPUは値下げされない? 147
ストーリー by hylom
自作だとだいたいAMD-CPUを買うんだけど…… 部門より
自作だとだいたいAMD-CPUを買うんだけど…… 部門より
taraiok 曰く、
市場の独占が起きると技術革新のペースが遅くなり、価格の停滞もしくは上昇に繋がる。独占とはいかなくとも、あまりにライバルが不甲斐ないと同じようなことが起こる。これがCPUの世界でも起こっているようだ。TECH REPORTの調査によれば、x86プロセッサ市場において、IntelのCPUはあまり値下がりしていないという傾向が見つかったらしい。原因は過去数年間にわたるAMDデスクトップ・プロセッサの性能向上の低迷だ(TECH REPORT、本家/.)。
現在販売されているx86プロセッサについて50週分の価格下落率を調査したところ、価格が10%以上下落しているIntel製プロセッサはまれだったのに対し、AMD製プロセッサのほとんどは20%以上価格が下落しているという結果になったという。Intel製プロセッサで例外と言えるのは、Core i3-540の下落率20%くらいだ。このプロセッサはAMDプロセッサと直接競合する位置にあることから価格が下がったものと見られる。
ミッドレンジクラスのプロセッサ価格の推移を見ると、AMDプロセッサは右肩下がりなのに対し、Intel製プロセッサの価格はほぼ横ばいと非常に安定していることが分かる。同紙ではこの状況は消費者にとってはよくないとし、AMDは投資や買収などのてこ入れを行いヒット商品を作る必要があるのではないかとしている。
Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:5, 興味深い)
Goettler, R. L., & Gordon, B. R. (2011). Does AMD Spur Intel to Innovate More?. Journal Of Political Economy, 119(6), 1141-1200.
http://www.jstor.org/discover/10.1086/664615?uid=3738328&uid=2&... [jstor.org]
1993年から2004年までの四半期のデータを利用した分析によると、AMDが居なかった方が技術革新のペースは4.2%早くかったが、独占による価格上昇によって消費者の余剰(支払っても良い上限額と実際に支払った額の差額の総和)は120億ドル損なわれたとのことです。
従って、タレコミ文にある「市場の独占が起きると技術革新のペースが遅くなり」は実証的に支持されていません。
この論文を読むのはかなり難しい(ググればダウンロードできます)ので簡単に概要を説明しておくと、
1・消費者は将来の価格低下を見越してどのタイミングでCPUを更新するかを決定している
2・企業は消費者の行動を予見した上で費用削減のための投資を行う
このような消費者・企業行動を仮定した後、
A・消費者は将来の価格低下を見越して買い換えを行うため、価格の低下が生じやすい場合では買い換えを控える
B・単位生産の費用を削減する投資から得られる見返りは販売量が多ければ多いほど大きくなるため、市場を独占しているときの方がより多くの投資を行う誘因を持つ
という側面が有意に働く事を示した結果から上記結論が得られています。
また、イノベーションは独占の方が促進されるものの、生産者の利益と消費者の利益(=消費者余剰)の総和で考えた社会的余剰は競争がある方が高いと結論づけられています。
##この手の先読みを考えたモデルはパソコンで推定すると今でも数ヶ月掛かるのでスパコンを利用するのが通常なのですが、京ほどの計算力は不要で、そこそこのスパコンが多数ある方が研究が捗ります。
Re:Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:1)
"processor speed benchmarks from http://www.cpuscorecard.com/ [cpuscorecard.com] and http://www.cpubenchmark.net/ [cpubenchmark.net]"だそうです。
学派というのが存在するかわかりませんが、掲載誌はシカゴ大学の雑誌で、いわゆるシカゴ学派と呼ばれる主張をする論文が多く掲載されてきていますね。
実際の企業と消費者の行動データから予見される結果として、競争相手に優位に立たれるプレッシャーに比べて自社の財を買い換えさせなければならないというプレッシャーがあるため、独占の方が性能向上のペースが速くなりそうというという結果が出てきたのがポイントでは無いでしょうか。
Re:Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:1)
> これでどうやって
性能を数値化する上でどのような問題があり、どのような結論の歪みが生じているか明示的に説明できなければ研究の妥当性を疑う理由にはならないです。
> 独占企業の経営者の考え方なんて想像するしかないけど、価格決定権を行使して値上げで利潤を増やす誘惑のほうが大きいとしか思えないんですが
1期間限りの販売ではその通りですが、多期間を考えるとそうとも限らないというのはかなり昔から議論されてたりします。
過去の自社とも他社とも戦わなければならない環境において追加的な投資のメリットがより大きくなるのはこれからより多く自社の財が売れる状況である、というと理解しやすいでしょうか。
モデルの作り方次第では独占と複占でさっぱり行動が異なるときはありますので、今後はそのようなモデルとの比較を議論することになるかと思われます。
とはいえかなり時間のかかる研究ですから、短くとも数年間は有力な根拠として影響力を持つことになるでしょう。
Re:Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:1)
> だからFSB400MHzと533MHzのPentium4 2.4GHz、AthlonXP 2400+の3つが同一の性能という素晴らしく分かりやすいランキングになっている
この3つが同一の性能と評価する場合、性能評価にどのような偏りが生じますか?
特定方向に偏っているのか、それともランダムに誤差があるかによって影響が異なってきます。
例えばシェアの大きいIntelのCPUの性能を過大に評価している場合、消費者の買い換えに性能の与える影響力を過剰に評価する事になります。
また、ランダムに測定誤差が存在する場合、性能の影響力を過小に評価することになります。
この二つは互いに打ち消す方向に働きますが、AMDの性能を過大評価しているのなら、性能の与える影響力は真の値より過小になり、投資はこの論文が主張するよりも多くの買い換えをもたらすでしょう。
> 最初のデータが正確でも正しい結論が出る保証はない(特に経済学の世界では)けど、出発点が間違っていたらたとえ偶然正解だった場合でも研究としては論じる価値もない
様々な分析に於いてデータに測定誤差やバイアスが生じていることは良くあるので、ひとまず上記で議論したような偏りがあるかもしれないと理解して解釈を行うこととし、より精度の高いデータが得られればそれを用いて追試を行うのが作法です。
例えば消費者物価指数を作成する場合、各国当局は毎週の同じ日に一時的な割り引き無しの値段を測定することで価格データを収集しています。
しかし、人々は一時的な割り引きが行われる際に買いだめ可能な財の買いだめを行う傾向があるので、消費者物価指数は買いだめが容易な財であればあるだけ上方に偏りを持っていると考えられています。
特定の研究によってこのような計測上の偏りが存在する事は確認されているのですが、全面的に買いだめ行動を考慮してデータを補正する、もしくは買いだめ行動を含んだ消費者行動を広範に収拾するのは困難ですので、現行の消費者物価指数は偏りを持っている事を踏まえた上で様々な論文によってデータとして用いられています。
消費者物価指数が持つ歪みを指摘する論文は割と多く、古くは財の性能の影響が指摘され、現在は品質調整(ヘドニック価格)が調査されるようになりましたので、いずれは一時的な割り引きによる影響も処理されるようになるでしょう。
> 伝統工芸じゃあるまいし、新商品や製造工程改善を完全に諦めたりしない限りは値上げ以外の経済活動をすることになるので、議論の余地はない
ちょっとよくわからないのですが、企業は利潤を増加させるためにまず値上げを行い、それによって利潤が増加しなくなってから初めてその他の活動を行う、と考えているのでしょうか。
多期間の企業行動において価格付け、生産キャパシティの計画、広告、製品開発等様々な戦略変数がどのような順で決定するかに定まった見解は無いですが、価格付けが最後に来ると考えられることが多いです。
> そもそも投資というのは増収・増益の期待があって行うものだから、独占企業であるかどうかは無関係
この論文は増収・増益の期待はライバルが居ない独占市場に於いて最も高く、多数のライバルの居る市場で小さいので、ライバルが少ないときにより多く投資が行われる、という話を実証した論文です。
> シカゴ学派はそこまで落ちぶれていないように思えます
私はシカゴ学派ではないですが、この論文以前に考えていたようにAMDとの競争によって性能向上が進むとうかつに発言することで不勉強だと思われたくは無いので、それ相応の根拠が伴わない限りそのような主張は控えるようにしています。
また、他者社がそのような意見を述べた場合、この論文をどう考えるのかと聞き、十分な論拠を伴わない主張であった場合には信頼の置けない研究者で有ると見なすことになるでしょう。
Re:Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:1)
> 消費者物価指数は長年に渡って研究され、現実の政策にも使われてきたから、食品やエネルギー価格を外して1%の上方バイアスを考慮すれば信頼して使っていい大事なデータだと認められていますよね
測定誤差のあるデータを利用することは必ずしも致命的でない事例として長年利用されている消費者物価指数でさえ測定誤差がある事をお伝えしたかったわけです。
データの測定誤差自体の指摘が直ちに研究の妥当性を損なう者ではない事を理解して頂けて助かります。
> 「1期間限りの販売ではその通りですが」の「その通り」がどういう意味なのか、ちょっとよくわからなくなりましたが
「独占企業が価格をつり上げて供給を減らす行動を取る」という古典的命題は「その通り」なのですが、独占企業が第一期に低い価格を付けて顧客を囲い込んだ後、第二期に高い価格を付ける場合がある、というケース等多期間の行動を考えると必ずしも価格をつり上げるばかりでは無い、ということです。
> 独占企業は投資をしないわけではないが、需給曲線の関係から競争状態よりも投資は少なくなる
供給量が多いときの方が投資が大きくなる、と言う関係から、独占状態では供給量が少ないために投資量が少ない,という事でしょうか?
ライバルが居るときと居ないときの価格付け行動次第ではそうなることもあるでしょうね。
ただ、この論文はデータに基づいて分析した結果、独占の方が投資が多い事を実証した論文ですから、あるモデルではそうならないと主張してもあまり有益な反論にはならないです。
> 競争がないほうが進むという論文であって、競争によって進むことを否定した論文ではないですよね?
> 競争があったほうが価格性能比が良くなることまで否定されてはいませんよね?
価格性能比については言及が無かったのですが、競争があった方が価格は下がり、消費者の便益が大きいという事は書かれていますね。
> 余計なお世話ですけど身内である程度コンセンサスが得られるか引用数が増えるか教科書に載るのを待ってからのほうがいいでしょう (後略)
最近の経済学者の議論では、合併規制は「消費者余剰」を見ているが、「社会余剰」を見て合併を認めた方が良いのでは、というところが議論されていますね。
先日の日本経済学会大会でも東京大学の大橋弘先生が公正取引委員の小田切先生が座長の特別報告にて合併規制の見直しに繋がるような研究を報告されていました。
ただ、この論文は特定の反競争行為について議論したものでは無く、Intelによる卸売価格の差別化によるAMDの排除行為がいかなる厚生への影響をもたらしたかはわかりません。
性能上昇は早くなることが必ずしも社会余剰を増大させるわけではありませんから。
Re:Does AMD Spur Intel to Innovate More? (スコア:1)
MPNEとかスピルオーバーが一方向とか。
Intelの黄昏 (スコア:3)
性能向上で勝負するような市場ではないと思うけどね。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
あの発言ばかりクローズアップされて、二位じゃダメな理由が未だにわかりません。
世間一般はそっちには興味ないのかも。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
>どのレベルで「二位じゃダメな理由がわからない」って言っているのか読み取れないけど
例の発言を適用するシチュエーションは何となくわかるけど、元々はどういう意図だったのかがわからないというレベルです。
正しく引用しているのかどうかがわからないという感じ。
>どこからも相手にされない。よって(一番荒い近似で物を言えば)二番目に速い
>コンピュータを持っていても意味がない。
もしそうなら、デスクトップコンピュータ業界で使うのは間違いということでしょうかねぇ。
多少性能が低くても用途があるのは、説明受けるまでもなく明白のような。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
そういう人多いけど、会社でPC購入の稟議書書く時に、
「一番速いマシンをくれ。でないと特許が取れない」って書くの?
普通はPCを買うコストに対する効果を出して、買って貰うもんでしょ。
しかも半年経てば型落ちになるって分かってるんだよ。
半年毎にPC買うの?
TomOne
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
世界の最先端で熾烈な競争を繰り広げてるとこは、金に糸目をつけてたら競争に負ける
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
半年毎にPC買うの?
iPhone は毎年買い替えています (^^;)。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
本当に1番速いのが必要だったら、毎年毎年スパコンの買い換え需要があ
ると思うんだけど、無いよね。
それに1番速いスパコンって数百億円レベルだけど、
それを毎年本当に更新してるの? それも大学や企業単位で。
2位どころか、100位にも入らないようなスパコン使って研究してるんじゃないの?
TomOne
Re:Intelの黄昏 (スコア:2, すばらしい洞察)
だから2位になっても投資した税金に見合った価値が残るってことを説明しろと求められたのにねぇ。
はじめから2位狙いでいいじゃないと言ったというミスディレクションが多いよね。
# レンホーは嫌いだけどあの件では正しかったと思う。
Re:Intelの黄昏 (スコア:2, すばらしい洞察)
なんでここまで極端に思考が劣ったバカが/.にいるんだろ?
国内産業の研究投資に使われたんだから、非常に高効率な
公共事業を行ったと同じ効果がある。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
一位の座から転落したら刑務所って…韓国の方ですか?
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
セコイアはLLNLにあるんだから事実上核開発専用の軍事研究向けじゃんよ…
軍事向けに抜かれるのはしょうがねえだろ
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
例えるなら戦争。二位ってのは負けを意味する。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
>調べる環境も整ってる。なのに調べもせず長い間放置しているのは「ただの怠惰」というものです。
二位でダメな理由が調べても結局わからなかった、ということは思い出しました。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
>現に2位のAMDがダメになってるのにわからないとは実に摩訶不思議
前例通りに常に世の中が動くなら、結果だけ見て判断すれば良いんですけどね。
あなたのような天才は結果だけ見て全て納得できるのでしょうが、
私は何故そうなるのかの方に興味があります。バカなので。
Re:Intelの黄昏 (スコア:1)
>資本主義社会では一位の会社は自分で如何ようにもその価値を決めれるんですよ。
>ぶっちゃけるとぼったくれる。ぼったくっても誰も文句が言えない。
ごめん、それも結果をアレコレ話しているだけのようにしか見えません。
別な業界で、一所懸命ぼったくっている間に韓国企業に追い抜かれた会社があったような気もするのですが気のせいでしょうか。
hoge (スコア:2, すばらしい洞察)
IntelとAMDはなんだかんだ言ってもx86市場では住み分けできているのにわざわざ投資を多くする必要があるとも思えないが。
投資をしてもAMDの経営状態がわるくなるだけじゃないか。
逆のパターン (スコア:2)
逆のパターンとして、Athlon64x2はCore2Duoが出てくるまでなかなか値段が下がりませんでしたね。
やっぱり競争重要。
AMDはFXシリーズが張り子の虎だったからなあ (スコア:2)
インテルに比べると圧倒的に規模の小さいAMDじゃ主力製品を平行して色々開発しておくわけにもいかなかったろうから
なかなか早急なリカバリーは難しいだろう。
おまけに買収したATIの遺産でそこそこ競争力のあったGPU内蔵のAシリーズは大事な時期に供給不足に泣かさたりしたし。
俺はひねくれ者なのでみんながインテルだったK6の時代からずっとAMD贔屓してるけど、これは言われても仕方ないと思うわ。
もっとも、豊富な研究資金で常に平行して製品を開発しつつ、世界一ともいわれるFabも持ってるインテルと比較しちゃうと
かけられる保険の少ないのは当然であって、いつもの悪いときのAMDなだけって気もするんだが。
正直、勝ち目の薄い対インテルでミドル以上を競うより、x86はインテルが手を抜きくるローエンドで枯れた技術で数稼ぐことに集中して
遅れてるポストPC時代に向けた弾を開発することにリソースを注いだ方が生き残るにはいいんじゃなかろうか。
しかし市場は正直だね。
Core i3だけ下がってるというのは今のAMDにはそれより上CPUには対抗できる弾がないってのを見透かされてるんだろう。
もしインテルにローエンドCPUは機能を抜きまくるという悪癖がなかったら、AMDは潰れてたんじゃなかろうか。
望んでいた未来 (スコア:1)
これはインテルをプッシュしていた人が望んでいた未来です。
競争のないところに唯一残るものは停滞。
Re:望んでいた未来 (スコア:2, すばらしい洞察)
Intelの敵はIntelであって、AMDではなかったというだけの話。
Re:望んでいた未来 (スコア:5, すばらしい洞察)
Intelの敵は今はARM系でしょう。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
iAPX432も忘れないで下さいよ〜。これこそ黒歴史Max!だというのにー。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
あちこちの店の書籍棚(秋葉原に限らない)に往時はリファレンスマニュアルが複数タイトル店頭在庫されていたのをお目当ての本の隣や上で目撃しているのでで黒歴史というには無理があるんじゃないかと証言したいところだけど現物が手元にない以上どうとでもなりますね。納得。
Re:望んでいた未来 (スコア:2)
少なくとも内蔵GPUの性能向上に関してはAMDがライバルとして居る事でだいぶ「マシ」になりましたね。
# ドライバのバグは相変わらずなので気を付けないといけませんが。スタンバイ時にNULLチェック漏れでBSOD遭遇とか。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
値段が停滞しても性能は向上してるんだからいいんじゃない?
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
AthlonX2 BE-2350マシンからA8-3870Kマシンに乗り換えた。2.1GHzデュアルから3GHzクアッドへ。単純計算で3倍の演算力。
体感でものすごく速くなったのはシステムディスクをSSDにしたからだろう。要求性能はとっくに飽和していると思う。
それでもSuperπ100万桁のタイムを取ったらCore i7 2.9GHzの職場マシンにダブルスコアで負けていたのがちょっと悔しい。体感では分からないが。
Jubilee
A8 と i7 なら (スコア:2)
価格もダブルスコアだから悔しくはないでしょ
uxi
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
たぶんADSLの干渉問題のことを言っているのかと。
# とはいえ、ADSLによる常時接続の市場を牽引したのは確かですし、
# FTTHへの移行が進んでいる今となっては罪過よりも功績の方が上回ると個人的には思います。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
1980年代には東欧の社会主義国からよく日本に日本の行政指導を研究しに調査団が訪日していたものですよね。理由は、あちらの企業は国有がほとんどなのに(日本では誤解されていますが、社会主義国の企業は国営ではなく、単なる国有でした)企業が全く政府の言うことを聞かない。ところが、日本は資本主義国なのに、政府の行政指導に民間企業が完璧に従う。このノウハウを知りたがっていました。
1980年代当時は「日本は世界で唯一成功を収めた共産主義国」と世界中から揶揄されていましたよね。ま、当時の大蔵官僚(現在の財務省)たちもほとんどが東大でマル経(マルクス主義経済学)を学んでいたし...(^^;)。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
ちなみに、新 JR は地域別に別会社にしてしまったため、国鉄時代には、例えば最終の東海道新幹線が遅延すれば、連絡する東北線は出発を送らせたり、山手線や中央線を新幹線が到着するまで運行したりしていたのですが、今では東海道新幹線の JR 東海は JR 東日本にとっては敵 (?) なので、そのような便宜は図らなくなっています。さらに、JR 東海の雑誌の『WEDGE』等も、書店や東京メトロの売店では販売されていますが、東京駅の東海道新幹線以外のホームでは販売を認めていません。(関係者に聞いた話では単なる嫌がらせらしい。)かように、分割民営化には色々な弊害もあるようです。
Re:望んでいた未来 (スコア:1)
JALも政治家が各地にぼこぼこ作った地方空港に飛行機飛ばさせられて経営再建する羽目になってるし、同じ構図
約15年ぐらい前? (スコア:1)
Pentiumあたりが最も独占状態だったでしょうか。K6でも微妙で、Athlonが出てくるまでかな?
リテールの120MHz版と133MHz版で倍近い値段設定したり、
あまり急いで世代交代する必要も無いので、150MHzと166MHzの製品化を遅らせて高値を維持したり、
ちょっと周波数の低い製品を微妙に安い(絶対的には高い)「廉価版」として出したり、
あまりの値段差による「リマーク品」が問題になったり、
Intel本人が「ドル札を刷るより効率的だ」と言ってた、
まぁ、暗黒時代って感じですね。無競争状態の悪い面ばかり目立った気がします。
値段どうこうより性能向上の鈍化がなにより問題だとは思います。
今のAlteraとXilinxはほどよく競争してくれてて助かります。
Re:2強時代から、第三極へのシフトがあってもいい (スコア:1)
その結果がこれ [fc2.com]だよ。
Re:2強時代から、第三極へのシフトがあってもいい (スコア:1)
APUなぁ...値段によるけどシンクラあたりが向いてそう。
サーバにぶら下がりつつ余ったパワーでサーバの手伝い...みたいな。
Re:住わけできている (スコア:2)
性能でトップを取れないとハイエンドでは見向きもされないってのが現実でしょうね。
インテルはプロセッサを活用する技術の裾野が厚いというのも強みだと思います。
製品には結構地雷が埋まってるのに、うまく回避してチューンしてきますからね。
Re:住わけできている (スコア:2)
>ミドル~ハイエンドではインテルに完全に遅れを取っていますね。
>インテルがPentium4で苦しんでいる時期はAMDに勢いがあったんですけどねぇ。
だからこのへん、
>性能でトップを取れないとハイエンドでは見向きもされないってのが現実でしょう
高性能サーバとかクラスタ組んだスパコンレベルのハイエンドな場所では。
あっというまにAMDは市場から駆逐されちゃいましたからね。
アレを書いた時にはローエンドやミドルレンジの話を考えるつもりは無かったのですよ。
ハイエンドのアプリケーションに使うという前提条件を最初に書いておきましたので。
>インテルはプロセッサを活用する技術の裾野が厚い
これは、要するにソフトウェア側からのCPUサポートが良いことを指摘したかったのです。
高性能な素材(CPU)を作って売りますからあと自分で何とかしてください、というのがAMDで、
高性能な素材とその料理方法(チューニングツール)までセットで提供しますから、
お客様はやりたいことに集中できます、というのがIntelのやり方ですね。
素材が他社と比較してイマイチでも、より上手に料理する技術があれば、おいしく食べられます。
>裾野のシェアって侮っていいレベルじゃなくなりそうなんで
>高スペック的性能のトップ第一主義じゃジリ貧ってのが現実な気もします
確かに、最高の製品しか作らないならそうなるかもしれませんね。
しかし、最高の性能が出せる製品を作れるなら、デチューンするのは簡単じゃありませんか?
例えば、製造段階でキャッシュメモリが作動不良のチップができてしまったとしても、
その部分の機能を殺して低性能モデルとして安く出すといったことは普通に行われています。
パソコンの世界ならば、最高の製品のモンキーモデルを作るだけで
ミドルレンジやローエンドの裾野では十分戦えるでしょう。CPU周辺の開発も流用が効く。
Atomはあまりに機能を削りすぎたのでしょうが、Pentium!!!と当時のCeleronといった感じに
匙加減一つでフルスペックの一歩手前でかなりいいセンいってるプロセッサは出せるのだから、
そう考えるとジリ貧になんかならないように思えます。
# しかし、FusionAPU、なかなか凄い製品ですね。確かにノートならこんなので十分だ。
>スマホやタブレットやARMのWin8機の時代だとどうでしょうね
元コメントがAtomやAMDプロセッサ搭載ネットブックやPentium4の話をしていたので、
x86とPCの話を前提にしましたが、なんかもうね、その世界になるとx86系プロセッサを採用する意味
そのものが消滅しますね。こちらはARMの独壇場になるんじゃないでしょうか。
個人的にはRISC系組み込みプロセッサのMIPSやPPCにも頑張ってほしいところです。
# 国産アーキテクチャのSuperHとか、今後どうなるんだろうなぁ。
Re:8コアCPUが1万円の時代 (スコア:1)
一応、整数はちゃんと8コア分あるんですよ…
問題は1コア毎の性能がやったら低い所で。
ECCのためにAMDに移行したらハイエンドCPU辞めますとか言い出してるし…
もう泣きたいんですがね、あたしゃ。
Re:8コアCPUが1万円の時代 (スコア:1)
IntelがHTで4C8Tという表現方法に悪いイメージつけちゃったからなぁ
# せめて、自社のライブラリではHTをONにすると性能が下がる [mynavi.jp]みたいなことはなしにしなさいよ
個人的に使っている範囲でIntelの4C8T(Ivy)はだいたい5コア(よりちょっと少ない)程度で、AMDの4C8T(Bull)は6コア程度はあると思う(※)ので
AMDの広報が少なくとも4C8Tとは表現したくない気持ちはわからないでもない
(たとえば、この記事 [4gamer.net]などで、HTとモジュールの実効性の差がわかるかと)
※コア数だけの話
コアあたりの性能を含めると、「Intelの5コア相当の方がAMDの6コア相当よりも性能が高い」になる
コア数だけが性能を決定するパラメータではないから当然だけど
Re:8コアCPUが1万円の時代 (スコア:1)
IntelのHTはPentium4以降とかAtomでCPUの回路を有効利用しているのに対して、AMDのはまるで逆
HTは1コアお得、逆HTは2コア損と見るべきじゃないの
Re:8コアCPUが1万円の時代 (スコア:1)
そもそもBulldozerのコンセプトが「IPCを悪くしてコアを増やす」とサーバー向き、
デスクトップで不利なコンセプト。
所が自動生成で面積が意外に減らなかったのか、プロセスルールの微細化が
進まずチップ面積や消費電力の関係でコア数を増やせてない。
まだ8コア。12コアとか16コアまで行ったら本領発揮なんだろうけど…
TomOne
Re:8コアCPUが1万円の時代 (スコア:2)
そうなんですよね、明らかにデスクトップ向きではないですね。 > Bulldozer
似たCPUとしてSPARC T1から始まるNiagara系がありますが、こちらは一応順調に性能を伸ばしつつ搭載可能CPU数も増やしていますね。
Niagaraも確か厳密な意味でも1core内でマルチスレッド実行しているわけではなかったと思いますが、まあでも一台(5U)で最大256スレッド同時実行とか興味深いですね。NiagaraはWeb等のフロント集約用として割り切っている点も売り方として正しいです。
AMDのBulldozer系とは別のラインもっていてもいいのかななんて。
↑の#2246101は私です(Re:なんか (スコア:1)
久しぶりにやってしまった…
Re:日本製互換CPU (スコア:3)
386からむこうの大変なバトルを知らないとそういう意見出てくるのかな。
V30あたりまでは確かに訴訟上等で互換チップ作ってました。 [osaka-gu.ac.jp]
とりあえずNECのVシリーズだけチェックしてみましたが [wikipedia.org]、80286以降の互換チップは作ってないみたいですね。
Intelの4004から8080A、Z80まで開発した嶋博士の会社がこんな面白いプロセッサ作ってますが。 [rim.or.jp]
# 386命令を一部互換で実行できたり、未定義オペコードに独自の強力な命令セットを積んだり、いろいろ面白いVM8600CPU。
Intelは386以降はx86アーキテクチャの独占を進めていきます。セカンドソースを認めない方針に転換するわけで。
それだけ386はよくできたCISCプロセッサだったのですが、286までのライセンスしか与えていないと主張するIntelに対し、
386以降の互換プロセッサを作って訴訟合戦になったのがAMDで、その中でクリーンルーム方式でマイクロコードをコピーしなけりゃ
互換プロセッサが製造できるって判断になって、安さとそれなりの高性能を謳う互換チップ市場が賑わったのですが、
そこには既に日本メーカーの姿は無かったのでした。