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ハードウェア

脳の作業をサポートするデバイス「Brainput」 14

ストーリー by reo
これが小人さんか… 部門より

taraiok 曰く、

MIT、インディアナ大学、タフツ大学の共同研究グループは、人間の脳がマルチタスク状態であることを自動的に検知し、コンピューターでその仕事をサポートする「Brainput」を開発した。Brainput では、fMRI の簡易バージョンである近赤外分光法 (fNIRS) を使用してユーザの脳状態の変化を読み取る。それらの信号を翻訳するコンピューターシステムと組み合わせることで、人間の仕事をサポートする (ExtremeTech の記事Engadget の記事本家 /. 記事より) 。

研究チームは 2 台の遠隔操作可能なロボットと迷路を使って、Brainput の能力を検証した。実験に参加するオペレータは fNIRS の搭載されたヘッドギアを装備し、迷路の中を 2 台のロボットを交互に切り替えながら、同時にゴールまで導くという作業だ。Brainput はオペレーターの脳がマルチタスクで動作していることを検出すると、オペレーターのナビゲーションを補助するため、ロボットに対して自分のセンサーを使用するように指示を出していた。これにより、ゴールまでの到達時間が改善されたという。オペレーター本人は Brainput の指示により、ロボットが部分的に自律行動をしたとは気づかなかったという。

Brainput が実用化されれば、居眠り運転による飛行機事故や自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。現時点では解読できる脳信号が少ないため、可能な作業は多くないが、将来はコンピュータインタフェースの補助を行う身近な存在になるかもしれない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • >自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。

    将来的には文章書きながらタイポチェックしてたらBrainputがタイポ修正してくれたりするんですかね。

    --
    一人以外は全員敗者
    それでもあきらめるより熱くなれ
    • Engadget の記事からリンクされているものを少しだけ読んでみました(PDFです)
      http://web.mit.edu/erinsol/www/papers/Solovey.CHI.2012.Final.pdf [mit.edu]

      胆は、マンマシンインターフェイスとしての、新しい入力装置です。
      (特に、複数の仕事でいそがしいときに便利と考えています)
      これは、その時に脳が取り組んでいるタスクの状態をfNIRSで検出することで行います。

      具体的なロボットの運転についてはまだ読んでいませんが、雰囲気からすると

      文書をタイピングしながらコーヒーを飲んでいたら、電話が掛かってきた。
      この時あなたは、意識を電話の方に集中するだけで、ロボットアームが伸びてきて
      コーヒーを受け取り、別のロボットアームーが受話器を差し出して、その隙に
      画面の半分には、予定表が表示される。電話中にコーヒーのことを思い出したら
      キーボードとマウスが場所を空けて、そこにコーヒーカップが置かれる。

      といった気の利いたアシストを開発するための「入力装置」の研究のようです。

      親コメント
      • by T.SKG (20663) on 2012年05月17日 17時45分 (#2155426) 日記

        あくまでもこの研究は、例えば、文書の入力を続けるか、コーヒーを選ぶか、電話を選ぶか
        その選択のための入力信号として、このBrainputを使えば、ボタンを押すとか、声を出すとか、
        目をキョロキョロするとかしなくて済むよというもののようです。

        (後の気の利いたアシストは、私が勝手に追加したたとえです)

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          なるほど、みちびきエンゼルですね。

          • by T.SKG (20663) on 2012年05月18日 0時48分 (#2155700) 日記

            「みちびきエンゼル」をよく知らないのですが、これは人間が機械に何かを教えて貰う
            とか、決定を代行して貰うものではありません。

            人間が機械を操作する時に必要な、機械への指示の入力として、マウスやキーボードや
            ジェスチャーを使うのでなく、人間の脳の活動状態を使うというものです。

            手を動かすとか声を出すとかしなくても、それどころか機械へ何か指示を出すということ
            すら意識しなくても、Brainputが勝手に脳の活動を読んで、それを対応する機械へ送って
            くれるというものです。

            あなたの仕事をサポートする一群の機械を操作する時に、Brainputがさとりの怪物のよう
            にあなたの脳を読んで、機械へ指示の一部を代行してくれる。

            この結果、元々かなり自立的な機械がさらに、こちらの心を読んだように動いてくれるの
            で忙しいときとっても便利。

            親コメント
      • 電話で話しているのに機械がコーヒーを口に注いできてアチチチ、ってなったところに素早くマウスとキーボードが差し出され…
        みたいな、ドタバタコメディが思い浮かびました。

        親コメント
  • > Brainput が実用化されれば、居眠り運転による飛行機事故や自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。
    居眠り運転ってマルチタスクなの?
  • by Anonymous Coward on 2012年05月17日 14時41分 (#2155307)

    別のロボットを操作している間、もう一方のロボットが勝手にゴールを目指して動いてくれるなら
    その分、2台のロボットを交互に切り替えながら、全部手動でゴールまで導くよりも、
    到達時間が改善されるのは当然かなと思うけど。
    どうも人間の脳のマルチタスク状態の軽減という意義がはっきりしないような...

    • by Anonymous Coward

      無意識レベルの操作をコンピュータが代行できるという意味ではないかと想像。
      交差点でどちらに進むかみたいな高レベルの判断は人間に任せるけれど、
      壁にぶつからずに直進する程度のフィードバック動作は場合によってはロボットが自律的に動いても構わない。
      そして、意識を集中して操作している時や、逆に完全放置の状態でロボットが勝手に動くと違和感があるけれど、
      「動かしているつもり」程度の中途半端な状態では、ロボットの自律的な動作も人間が自分で操作したように認識される、
      てなことだと予想。

      • by guicho2.71828 (38877) on 2012年05月17日 21時34分 (#2155596)

        なんか、リアルタイムストラテジーで似たような感覚がよくありますね。
        画面のあっちで労働者に働かせといて、こっちでは殲滅中とか。

        #そう考えたら、RTSのゲームエンジンの技術っていろんな所に応用できる気がしてきた。無理か。

        --
        新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        携帯電話操作しながら移動している人のサポートをしてほしいな

  • by Anonymous Coward on 2012年05月17日 19時41分 (#2155514)

    頭3文字目で切って読み、トリンプがなにかやったのかと思った。

    • by Anonymous Coward
      「胸の作業をサポートするデバイス」とも読み間違えたのですね、わかります。
  • by Anonymous Coward on 2012年05月18日 9時40分 (#2155820)

    表には出ないけど、心の奥底に衝動的な負の感情を抱くことって珍しくないですよね。
    もしこれを読み取ってサポートしてしまったら・・・

    > Brainput が実用化されれば、居眠り運転による飛行機事故や自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。

    逆に突発的な事件事故が増えそうな気が・・・

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