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テクノロジー

技術の進歩により身体の障害は乗り越えられる? 46

ストーリー by reo
少佐の憂鬱 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

MIT メディア・ラボの Hugh Herr 教授は、国内メディアでも取り上げられたことがある有名人だ。彼は登山家としても有名であったが、1982 年にハンチントン渓谷の登頂時に凍傷により膝から下を失ってしまう。しかし、MIT でバイオメカニクスの研究を行っていた彼は、自らの手でコンピューター制御可能な義足を設計、わずか数か月で再び登頂にチャレンジし、そして成功させた (TechWeekEurope UK の記事本家 /. 記事より) 。

アメリカでは戦場で負傷し、教授と同様の障害を持つ退役軍人を支援する必要性が指摘されているが、教授は技術の進歩により身体障害の問題は乗り越えられると考えている。そして、講演の中で 50 年間あれば (再生のような) 治癒はできなくても、私のようなサイボーグ化によりこうした問題を乗り越えることができるとした。一例として 2007 年のイラクの紛争のさなか、左脚を失った陸軍のガース・スチュアート氏が電気とモーター、スプリングで作られた義足を使って歩けるようになったことを挙げた。

Herr 教授のやっていることは人道的観点から見ると矛盾している、との指摘もある。まずバイオメカトロニクス事業は単体では採算性が悪い。障害をもつ人物を生み出す原因であるイラクとアフガニスタン戦争によって作られた市場、そして戦争を引き起こした政府の補助金がなければバイオメカトロニクス業界は成立していない、とするものだ。

この指摘に対して、本家 /. のコメント欄では、戦争被害だけでなく交通事故など要因の事故もあるなどの議論が交わされている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 一般的な医療行為もとうぜん戦争負傷者に施されるわけですし、
    バイオメカトロニクスかどうかが非人道的な行為かどうかの境目になるとは思えません。

    軍事費用が流れているから悪という理屈だと、インターネットを含めかなりの技術(ほとんど全部?)が悪という事になってしまいます。

    ただ、元々の肉体よりも性能の良い義肢などが出来て、出兵のためにサイボーグ化とかなってくると
    確かに非人道的にも思えてきます。
    んー、でも、戦争と関係なく、日常生活でも便利だからサイボーグ化するという段階までいけば、人道的になるのかな。

    人道ってその時代の常識で変わってくるという感じでしょうか。
    幸せになればいいですね。

    • by uron (39597) on 2012年03月29日 12時43分 (#2126065)

      たぶん、こういう事ではないかと。

      バイオメカトロニクスが商売として成り立つには四肢損壊者がそれなりに提供される必要がある
      → 事故だけじゃ供給が足りないだろう
      → そういう事態を人為的に起こすようになるのでは? 戦争とか。
      → 将来大企業とかになったときに市場を作る為に戦争をあおる死の商人誕生

      ようは武器商人と同じになるんじゃないかって懸念ですね。
      懸念点としては理解できなくもないです。

      健常人でも使えるアシストアームとかの方も進めると懸念が晴れるんですかね?

      --
      スルースキル:Lv2
      Keep It Simple, Stupid!
      親コメント
      • by nmaeda (5111) on 2012年03月29日 13時57分 (#2126126)

        >健常人でも使えるアシストアームとかの方も進めると懸念が晴れるんですかね?

        技術的にはほとんど同じものですから、メーカーはアシストアームの類も製品化して、一般市場に参入する可能性が高いでしょう。掃除のルンバを作るirobot社が軍事用ロボットも作っているように。

        でも、アシストアームも軍事に充分有用なので、軍用製品も作られてしまい、倫理観を気にする人はやぱり購入しがたいかもしれません。メーカーの経営に大きく影響するほどのものではないでしょうが。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        → 事故だけじゃ供給が足りないだろう

        これから途上国が発展してモータリゼーションが進めば、否が応でも供給されるような気がする。
        某国みたく、事故ったら確実に息を止めないと被害者にたかられるみたいな意識がある国とか特に。

        • 交通事故は事故自体を防ぐ技術発展に期待したいです。

          老化は全員に訪れる問題なので、外骨格的なものであればすぐにかなりの需要が有りそうですし、
          そのうち、歩けない足をぶら下げておくよりも、
          切断してしまって、メカ義足を付けたほうが快適、というぐらいになれば
          そうとうの需要が有りそうな気もします。

          親コメント
    • 「健常者でもサイボーグ化したほうが便利な状況」
      はなにかを考えると、あまり楽観もできないです。
      個人を強化する代わりに、公共交通機関や、運送会社などがあるわけですから。
      例えば、改造しなくとも「拳銃を所持」しただけで「犯罪者に対する強化」が可能ですが、
      それを社会が受容するかは別問題。

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  • 失われた脚を人工のものに変えて歩くことはできたとして、正座やあぐらはできるのか?縄ばしご上ったり泳いだりはどうなのか?さすがにタップダンスは出来ないだろう。とか考えると脳天気に「乗り越えられる」といっていいものかどうか。

    技術の進歩で昔のただの張りぼての義足よりおおはばにましになってきていますが、まだまだ途は遠いと思います。

    • by Anonymous Coward
      別に大昔の自称インテリジェントデザイナーが作ったバグだらけの設計と互換性取る必要ないんじゃね。曲がらない変わりにロケット噴射で飛べる脚ならそっちのが便利だと思うし。
      • by Anonymous Coward

        結局スカイレイカーは心意で切断した足を復元することを選んだみたいだが

    • by Anonymous Coward

      > 正座やあぐらはできるのか

      そもそも、人工関節ですら、欧米規格では、正座やあぐらなんてものは出来ません。正常な関節の人ですら出来ないんですから。
      それを義足でやろうなんていうのは要求がオーバースペック過ぎます。

      • 正座ごときでオーバースペックと音を上げているようでは「技術で障害を乗り越え」なんてのは大風呂敷ですね。「傷害のハンデを軽減し」てなのが現実。

        ちょっとググってみましたが、 日本の人工膝関節で正座できるものはありますね(条件付き)。また電動でない義足でなら正座OKのは存在するようです。 開発費さえあれば電動義足で正座OKなのは作れそうです。でも神経が通ってないからタップダンスは絶対無理(脳神経-マシン-インターフェースの実用化を待つ必要がある)だろうなぁ。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 10時58分 (#2125977)

    っ[600万ドル]

    これじゃ無理だと思うんだけどなぁ

  • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 11時04分 (#2125987)

    どうしても、「障害を乗り越えて、再び戦場へ」となりそうな気が。

    • by love-m4 (10412) on 2012年03月29日 11時20分 (#2126007) 日記

      そろそろ春なので
      鉄の肝臓でも埋め込みましょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      乗り越えるどころかパワーアップしてたりして・・・

      # 知らない間にマシンガンが仕込まれているとか、ちくわが・・・

      • by nemui4 (20313) on 2012年03月29日 14時34分 (#2126152) 日記

        さながらハインリヒのごとく腕(指)にマシンガン、手の平横には高周波振動カッター、膝にはロケットランチャーですね。
        #日常はNHKでちらっと見た程度であんまり知らない。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        マシンガンやロールケーキ(日常)なら分かるのですが、
        ちくわってなんだっけ?

        • by Anonymous Coward

          ちくわ(日常)ですね

        • by Anonymous Coward

          よく覚えてないけどNHKではやらなかったんじゃないかな。
          くねくねしていて少しグロいから削られたんじゃないかな。
          マシンガン(豆鉄砲)の回。
          ロボットの東雲なのが子供がロボットのおもちゃで「ロケットパンチだぞ!ズガガガガガーン!」とやっているのを憂鬱そうに見ているのが印象に残っている。
          DVDには収録されているはず。

  • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 11時27分 (#2126011)

    そもそもとして、障害の原因で区別されるようなことか?
    戦争だろうが交通事故だろうが、障害は障害でしょうに。
    戦争で片足を失った人は生涯、改善されるべきでないとでもいうのだろうか?
    それは基本的人権である、幸せの追求を侵害する思想だと思うが。

    • by nmaeda (5111) on 2012年03月29日 12時27分 (#2126052)

      従軍して前線に出ればかなりの確率で負傷して、障碍を負うこともある。それは明らかに従軍しない場合にくらべて確率が高いのだから、特別扱いされても良いのでは。退役後の待遇が悪いと求人しても人が集まらなくなるし。

      もちろん、軍の予算で開発された義肢でも、技術が公開されるべきだとは思うけど、軍事秘密になりそうでもある。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >もちろん、軍の予算で開発された義肢でも、技術が公開されるべきだとは思うけど、軍事秘密になりそうでもある。
        今はすでに一般でも普通に使われるようになったGPSだって元は軍事技術だったのですからそれはないと思いますけど。

        あと元ACが言っているのはあなたが言っていることとほぼ同じなのであって元ACが批判しているのは原因が交通事故であれば受けることが出来る技術が原因が戦争であったら受けることができないのはどうなのよということだと思いますけど。

  • >戦争被害だけでなく交通事故など要因の事故もあるなど

    需要があるのは分かるけど、それを相手にした商売が成り立つかって話ですよね。
    で、そのままじゃ成り立たないけど人道性の見地から必要など理由がひねり出せたら政府の補助金が出る、と。
    ワクとしてそういう仕組みがないと成り立たないだろ!というのはちょっと筋違いで、「それが世の中の仕組み」としか言いようがない。

    いや確かにすごい極端な言い方すると1人を救う10万ドルがあったら1000人が飢えずに済むのに!(数字は適当)みたいな話も言えちゃうけど、
    医学や科学の進歩って奴はそういう側面を常に持ってるとも言える。
    また、そういう「救われる可能性」が人を不幸な運命から救われるとか危険な挑戦に向かうとかいう意欲をもたらす側面もある。

    #「難病赤ちゃんの手術費用」に数億円集まっちゃうのは合理的ではないよね?とか言ってみたりして

    問題となるのは程度問題、バランス感覚ですよね。

    どんな「ジャンル」ならお金を出すことを許せて、どんなものなら許せないのか。
    遺伝病だったらOkでたまたま戦争が絡んでるから不満があるだけなんじゃないの?みたいな反論に答えづらい。
    影には「治療法もなく補助金すら出ない稀な難病」があるかもしれないけど、その患者は有名じゃないから話題に上がらない。
    感動秘話をマスコミが流せば金が出るんじゃないの?とか皮肉も言いたくなっちゃう。

    でも、それが現実でしょう。
    重要性を世間なり政府なりに示した者が優先して利益を得る。
    優先順位が不満だというのであれば下の者が上に上がれるよう手引きしてあげるべきであって、仕組みがおかしい!ってのは攻め方としてスジが悪いですよね。

    • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 12時49分 (#2126069)
      > 問題となるのは程度問題、バランス感覚ですよね。
      いや単にコストパフォーマンスだろ。
      片足失った兵士に義肢を買ってやるコストと、新兵を一から訓練しなおすコスト比べて安い方を採るだけ。
      交通事故で脚もげた一般人だったら、そいつに払う障害者年金より安いんなら義肢くれてやった方がいい。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        軍の場合、手厚くしないとなり手がいなくなるって問題もあらぁな。

    • by Anonymous Coward

      > 影には「治療法もなく補助金すら出ない稀な難病」があるかもしれないけど、その患者は有名じゃないから話題に上がらない。

       患者数が日本全体で二桁以下だと、補助金が出ないのが普通です。
      さらに、(本人はつらくても)命にかかわらない珍しい病気だと、独立した病気にするための補助金すら出ません(そもそも、病名がついている病気は半分に満たない)。
      後者は研究者気質の医者がボランティア的に研究してくれるのを待つだけなのが実態です。

       参考:難病情報センターは、公益財団法人難病医学研究財団が、いわゆる難病のうち、厚生労働省が難治性疾患克服研究事業(臨床調査研究分野)の対象としている疾患を中心に厚生労働省からの補助及び協力を得て、平成9年度よりホームページを開設し、関係情報の提供を行っています。 [nanbyou.or.jp]

    • by Anonymous Coward

      まずバイオメカトロニクス事業は単体では採算性が悪い。

      これが前提かな?
      「戦争がなければ成り立たない事業」というのはバランスが悪くて、人道的でない方へ傾いている、ということじゃないかな。
      極端に言えば軍需産業的であると。
      だから一見「人道的な事業」と思えるが、現状は、結果として戦争に頼っているので、実はそうではない要素がある。だから矛盾がある、という事では。
      まあ、軍医とか野戦病院とかと同じだと思うので、そんな言うほどではないとは思うのですが、よろしく思わない人もいるのでしょう。
      あと、軍医とか平時は普通に医療してますし、そのように早く戦争以外でも活躍できるようになれば良いと思います。

  • by rti (659) on 2012年03月29日 18時45分 (#2126287) ホームページ

    将来、事故って手足を失ってしまった時に、手足をサイボーグで作ることができるようになると、
    その費用を支払える保険が当時するのではないかと思う。
    または、自分が加害者になってしまったときに、相手のサイボーグ代をまかなえるようにする保険とか、いろいろ登場しそう。

    手足を復活させたいニーズがあるんだし、技術が実用レベルになれば、保険会社が商品化しそうな気がする。

    --
    by rti.
  • by i_i (22332) on 2012年03月29日 20時55分 (#2126346) 日記

    アメリカでバリアフリーの概念が生まれたのが、そもそも傷痍軍人対応だと思ったんですが・・・そっちはいいの?

  • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 13時18分 (#2126101)

    誰かのレスにもあったけど、高性能化が進めば、いずれ「トレーニングでは到達できない領域へのチューンアップ手段」として市場ができるんじゃないかな。ボディビルディング的な。重量労働可能な埋め込み四肢とか、すっごく早く走れる足とか。
    高精度で繊細な作業ほど、人間ベースには向いてない気がするから、劣悪環境で汎用性の高い所にしか流行らないかもだけど。

    • 凄く速く、という意味では、北京五輪で義足を付けた南アフリカの陸上短距離選手が
      五輪出場A記録を超えるタイムを出して、五輪にそのまま出していいのか、って話になりましたよね。

      今回は出場できましたが、今後、ロボティクス技術の向上で、より正確なライフル射撃を可能とする義手、なんて作られた日には、
      ある種のオリンピック種目は消滅するのかも知れませんね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        オリンピックそのものが(

        現実的には、そこまでになったら義手や義足参加不可能になるか、
        義手義足専用のオリンピック競技になると思いますが。

    • by Anonymous Coward

      そういう用途には、サイボーグよりリモコンや自律ロボでいいんじゃないでしょうか。
      600万ドルの男が投入できない場所でも、鉄人やアトムならOKですから。
      #2003年はとっくに過ぎたのになあ・・・

    • by Anonymous Coward

      で、容姿も人型じゃなく環境や用途に即したものへとなっていくんですね?

      #最終的にはジェイムスン型へと・・・

  • by Anonymous Coward on 2012年03月29日 14時28分 (#2126146)

    先天性の弱視だけど技術の進歩で何も克服されていません。
    私の場合はメガネでの矯正は不可です。

    • by Anonymous Coward on 2012年03月30日 1時09分 (#2126436)

      こうしてこの場に書き込みができて、さらに返信がある。
      これが技術の進歩による障害の克服でなくて何だと言うのでしょうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      SF的には超小型コンピューター内蔵の義眼で克服するとかクローニングで製造した正常な眼球を移植するとかになるのでしょうね。(私は専門家ではありませんから実際にどうやってあなたの問題を克服するのかはわかりませんが)

      それに関して言えば10000から見れば100も10も圧倒的に足りないという意味では全く同じということだと思いますよ。
      ただだからといって10から100への進歩が無意味であるわけではないでしょう。

typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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