世界最大規模のソーラーカーレースで東海大が2連覇達成 20
ストーリー by headless
祝 部門より
祝 部門より
capra 曰く、
東海大学はオーストラリアで開催中の世界最大規模のソーラーカーレース「World Solar Challenge (WSC)」で優勝し、2009年の前回大会に続く2連覇を達成した(東海大学ニュースの記事、 YOMIURI ONLINEの記事、 スポニチアネックスの記事、 本家/.)。
10月16日から23日の日程で約3,000キロメートルの走行時間を競う本大会には、オランダのデルフト工科大学や米国のミシガン大学、マサチューセッツ工科大学などの強豪を含む37チームが参戦。5番目にスタートした東海大は、初日にトップに立ってから一度も抜かれることなく、5日目の20日にゴールしたとのこと。前回大会に引き続き、同大OBのラリードライバー篠塚建次郎氏も学生と交代で運転した。
東海大学は前回大会の出場車に搭載していた宇宙用太陽パネルがルール変更により使えなくなった。そのため、本大会では前回よりも20キログラム軽量化した新型の車体に、パナソニックの高性能HIT太陽電池パネルを搭載している。新型ソーラーカー「Tokai Challenger」は平均時速90キロメートル、最高時速160キロメートルでの走行が可能だという。
走行動画 (スコア:4, 参考になる)
東海大学チームの予選の模様 [youtube.com]
Panasonicのニュースビデオ [youtube.com]、Chapterは15まで?
一般道を走行するソーラーカー [youtube.com]
サーキット内でのスピードトライアル [youtube.com]
フィニッシュとその後 [youtube.com]
サーキットだとそれほどには見えませんが一般道の走行を見ると、おお意外と早い!
Re:走行動画 (スコア:1)
先導車が居ないと、公道は怖いなぁ。
公道は空力が怖いなぁ (スコア:1)
外乱に対する安定性は十分なんでしょうか?いつかのル・マンのメルセデスみたいに宙を舞ったりしたらえらいことになりそうなんですが。自転車と違って「やばい感覚に瞬時の体重移動で対応」ってわけにはいかなそうに見えます。
ともあれ、おめでとうございます。
Jubilee
Re:公道は空力が怖いなぁ (スコア:1)
スピードが遅いので心配はいりません
馬鹿でかい太陽電池パネルを広げなければいけないので、定重心化のために車高を低くしていだけです
グランドエフェクトを狙ったものではありませんし、グランドエフェクトは得られませんから、グランドエフェクトを失って宙に舞い上がるようなこともありません
Re: (スコア:0)
車体の平面形状からみた面積が約8sq.m,巡航速度約25m/secですから,
控えめに見て最大揚力係数0.5としても,1.5kNほどの揚力/ダウンフォースを発生する可能性はあります。
自分が関係者であれば,突風など安全性に関係した空力についてもそれなりに気を使うんじゃないかなぁと思います。
(横から見た翼断面形状はそれほどダウンフォースを意識したものではなさそう)
Re: (スコア:0)
今でも行われているかどうかはわかりませんが、レース前の車検時に、トレーラートラックとのすれ違いテストがあり、姿勢が極端に乱れるような車両はレースに参加できないという話を、かなり昔の自動車雑誌で読んだ覚えがあります。
タイヤの転がり抵抗を減らすために、若干揚力を得るような設計にしているという話も聞いたことがあります。
F1マシンのようにダウンフォースを発生するような設計にはしないという程度でしょう。
市街地や山坂道もコースに入れると、デザインも変わるでしょうね。
Re:公道は空力が怖いなぁ (スコア:1)
なるほどそれなりには気を遣っているんですね。
とはいえ、迎え角による揚力は一度発生するとストールするまでどかーんときますから、路面のバンプとかでフロントが跳ねてそういうことになったりすることはないのかなぁ、と思ってしまいます。これは空力的にニュートラルな車体であっても#2038934さんの書かれたとおりに発生する現象ですから、ダウンフォース云々は関係ありません。ル・マンでメルセデスが宙を舞ったのも、ダウンフォースが不安定になって生じるポーパシングでフロントが持ち上がった瞬間に揚力が発生したからでした。
生物界最高効率を誇る移動装置である自転車でも、路面に1センチを超えるような石ころがあるとロードなら下手をすると転倒しかねませんが、時速40kmくらいなら見えますから回避出来ます。最悪回避出来ない棒きれとかなら、体を浮かせてバネ下質量を車体だけにして両手両足をフィードフォワード付きアクティブサスペンションにすることでやり過ごせます。インパクトの瞬間に負荷をマイナスにする(傍目にはジャンプですな)とかを含め。
件の東海大の車両のサスペンションがどうなっているのか、ちょっと調べる気になってきました。
Jubilee
前回よりも20キログラム軽量化した新型の車体 (スコア:1)
これでオーストラリア縦断なら、運転していた中の人も軽量化されそうだ。
ルール変更 (スコア:1)
速度が出過ぎると危ないってことで、
高性能な太陽電池の使用が制限されたそうですけど、
単純に最高速度の制限ではダメなんでしょうかね?
これでは技術力を誇示したいところは
参加する意味がなくなりますよね。
車体の軽量化だけしか競うところがないのでは、
何のためのソーラーカーレースなのか。
そんな制限のにもかかわらず2連覇。おめでとうございます。
Re:ルール変更 (スコア:2, 参考になる)
速度が出過ぎると危ないってことで、
高性能な太陽電池の使用が制限されたそうですけど
それ多分誤解です。禁止されたのは高性能な太陽電池という括りではなくて、化合系は駄目という形です。
ここで言う化合系太陽電池というのはそもそも宇宙用途で使われる特殊なもので、効率的には非常に有利なのですが、有害な猛毒物質が使われるのと高価なので一般的な民生用に使われることはありません。
一方シリコン系なら従来通りの面積でという事のようです。
このレギュレーション変更について、レース出場を報じる家電ウォッチの記事 [impress.co.jp]によると、
「東海大学チャレンジセンター ライトパワープロジェクト」のチームマネージャーである、東海大学 工学部 電気電子工学化の木村英樹 教授は、大会のレギュレーション変更について「2009年大会で使用したマシンは、南オーストラリア州の制限速度である時速110km/hで走行した(同大会は一般道を走行する)。十分な走行性能が実証できたため、技術的なハードルを高める方向で変更されたようだ。また、比較的安価なシリコン太陽電池を選択させるよう、大会側が誘導したと考えられる」と分析する。
とのことなので、
という目的が見て取れます。ですから一概に
これでは技術力を誇示したいところは
参加する意味がなくなりますよね。
というのはあまりに乱暴ではないでしょうか。
むしろ「金がある大学が、金に物を言わせて高価な化合系太陽電池を買ってきて、どこかのモータをつければタコな本体設計でもそれなりにレースができてしまう」という状況を回避するために、更に技術的なハードルを高めるためのレギュレーション改正に思えます。
最高速度制限だけなんてしたらそれこそ技術的な工夫の余地がどんどん減っていくことになっちゃいますよ。
Re: (スコア:0)
そうですか、誤解から決めつけたようなことを書いてすいません。
ただ、個人的には制限なしの金にものを言わせた技術力勝負というのも見てみたい気はします。
この大会の趣旨とはずれるんでしょうね。
Re: (スコア:0)
確か電気自動車版のF1をやろうとか、耐久レースをやろうという動きが一部であったと思います。
主体は大学ではなく企業主体になりそうですが、そちらの方がおそらくお望みの方になるかと思います。
#ただ、近年のF1の動きを見ていると…という気はしますけどね…。
Re: (スコア:0)
宇宙用は、宇宙用途以外では購入はできないと思います。売り物ではないですから。
もらってきたのだと思います。そのためには、人のつながりが必要と思われます。
Re: (スコア:0)
東海大学は自前で衛星受信設備 [u-tokai.ac.jp]持ってたり、衛星とつながり深いから貰えてたのかしら?
車体軽量化 (スコア:1)
レース開始前にNHKのニュースで取り上げられていました。その際には車体軽量化のためにリンク先でも触れられているカーボン素材以外にも、パネルの間の隙間を前回より減らした、ということも報道されていました。なんにせよ、めでたいことです。
Re:車体軽量化 (スコア:1)
ドライバーの体重をカニに持っていってもらうとか。
#こないだ深夜にそういうアニメを見た。
ドライバーの重量 (スコア:1)
篠塚建次郎は、パリダカに何度も出場しているのでかなり体を鍛えていると思います。そのため体重も結構ありそうですが、ドライビングテクニックまで合わせると、篠塚よりかは軽いと思われる学生で、どっちが燃費が良かったのか気になる。
SANYO (スコア:0)
せめて三洋のHIT太陽電池と呼んでほしかった。
Re: (スコア:0)
三洋?
パナソニックじゃないの?
Re:SANYO (スコア:2)
もともと三洋が作ってて
パナソニックが貰い受けました