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テレビ

タダでBSやCSを視聴できる「Magic B-CAS」カード登場 48

ストーリー by hylom
どういう団体がこういうのを作ってるんだろうね 部門より
stat 曰く、

B-CASカード機器に挿し込むことで難視聴地域限定放送や110度CSの視聴が(視聴料金の支払いや視聴手続きなしに)可能になる「Magic B-CAS」というカードが販売されたそうです。詳細は連邦にまとめられていますが、普通の赤いB-CASカードに何らかの手を加えたもののようで、「BSと難視聴地域限定放送が視聴可能」というもの(22000台湾元=約60000円)と、これに加えて「110度CSの視聴が可能」というもの(35000台湾元=約96000円)という2つのラインナップがあるそうです。

現在はカードを販売していたサイトは消えており、購入は出来なくなっていますが、製品のコマーシャルがyoutubeに残っています。

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  • クラックの手法 (スコア:5, 参考になる)

    by stat (28781) <{28781} {at} {a2the.net}> on 2011年09月13日 15時42分 (#2018992) 日記
    クラックは大まかに次のような手法によるようです。

    B−CASシステムでは、日付は1857年11月17日を起算日とした16ビットintで表す。システムが想定している日付の最大値はこれがFFFFのとき、すなわち2038年4月23日である。B−CASカードは放送波に含められている日付情報から現在の日付を計算するが、これがオーバーフローした場合には契約確認コマンドの返り値は「契約有効」になる。
    カードが保持している1857年11月17日という起算日を改竄して、現在の日付でオーバーフローを起こせれば全てのチャンネルが契約有効になる。

    #タレコミが不採用かと思って上記内容を日記に書いたら、日記投稿とほぼ同時に採用されてびっくり
    • by denchu (6847) on 2011年09月13日 17時39分 (#2019050)

      こんなところでリアルすべてがFになる [wikipedia.org]ネタを見られるとは正直思わなかった。
      しかし、この対策どうするんでしょうね。地デジ機器のファームウェア書き換えあたりで対策出来るのかなぁ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月13日 16時00分 (#2018997)

      起算日がなんでそんなに前なんだ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月13日 16時03分 (#2018998)

      なんで今時2038年問題増やすんだ・・・

      このテクニックがもしも本当なら、20年後に大慌てとかになるのでは?
      地デジ2.0でB-CASも変わるって事なんだろうか・・・
      B-CASカードの世代やメーカー依存のテクかな?

      なんだかB-CASカードのファーム更新絡みでチューナーによって有料契約見れなくなるとか一波乱来そうだ。

      # カードの対タンパがよくてもプロトコルから破られるケースって多いですよねICカード界隈

      親コメント
      • by hibirth (19787) on 2011年09月13日 21時11分 (#2019144)

        > なんで今時2038年問題増やすんだ・・・

        日付表現をmjd(修正ユリウス日)で行ってるのは国内規格策定時にベースとなったDVB規格をそのまま引き継いだだけかと。

        で、規格上は「修正ユリウス日の*下位16bit*」なので、wrap-aroundする値として規定されており、
        正しく作ってれば「オーバーフロー」なんかしないわけだが。
        本来は「2038年問題」にもなりえない。

        上位bitをいくつと仮定してオフセット加味するかは出荷時期で決める想定。
        ひとつの商品を180年も使い続ける想定は無いし、PayTVの契約期間もそんな長い想定は無いので、
        wrap-aroundを複数跨るような事態は運用で回避されるはず。

        とはいえ、規格ちゃんと読まずに実装してバグ仕込んでしまったってのはありがち。
        特に、参照すべき標準規格(STD-B10)読まずに運用規格(TR-B14)だけ読んでたりするとかね。
        なんで、2038年に次々とそーいう連中のバグが発覚ってのはあるかもね。

        > # カードの対タンパがよくてもプロトコルから破られるケースって多いですよねICカード界隈

        元コメの「クラック方法」の話なら、カード内ファームの改竄が前提になるはずなので、
        カードの耐タンパ(*対*じゃねー)破られたって話になるわけで、
        friioなんかで問題になったようなプロトコル問題とは深刻さが違うわけだが...

        カード製造元のT社にしてもM社(現P)にしても物理耐タンパ+ファーム難読化両方実施で安心って触れ込みだったんだけどねぇ。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          「年の下位2桁を取るという仕様なんだから2000年問題とか2100年問題とか起こりようがないよね」並みの非現実的なたわごとだな

      • by hpn_smile (11442) on 2011年09月13日 23時24分 (#2019183) 日記

        2038年にみんな「契約有効」になるんだったら、20年後に大慌てにはならないんじゃない?
        むしろ、みんな無料で見れるって大喜びでしょう。

        # むろん、その前に何らかの対策がされるんでしょうけど。

        オーバーフローを「契約有効」にしたのは地味に英断だと思います。
        オーバーフローが「契約無効」って事にしてたら、2038年に急に見れなくなって大混乱でしょう。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        システムっていうのがカードのことで、
        日付情報を持ってるのがテレビ側というか電波、
        ということらしいので、2030年あたりから
        実際の日付にマイナス170年した電波を流せばいいんじゃない?

        最初は新しいカードを配布すれば……と思ったけど
        それじゃ解決しないね。
      • by Anonymous Coward

        2038年までに地上デジタルの仕様を更新するよ、ってことかと思われ。

        アナログ→地デジの混乱ふたたび (得をするのは家電メーカー)

        • by Anonymous Coward
          2025年にスーパーハイビジョン本放送開始予定、その後、10年ほどでリプレースするつもりでしょう。
      • by Anonymous Coward

        後々の問題のタネを仕込んでおけば、
        対策のための天下り先が用意されるので

    • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 11時01分 (#2019296)

      んーちょっとわかんなかった。

      > B−CASカードは放送波に含められている日付情報から現在の日付を計算するが、
      > これがオーバーフローした場合には契約確認コマンドの返り値は「契約有効」になる。

      もし不適切にオーバーフローしたら放送波の放送時間を過去だと勘違いするだけだと思うんだ。
      そのようなことのないように、カード製造日より過去のMJDを受け取ったら上位に1bit加えて、
      自身の保存する契約期限情報と比較するんじゃないかな。
      そもそもB-CASカード(という名のコンピューター)は放送波に埋め込まれている日付情報を
      そのまま受け取り、保存し、比較し、結果を返せば十分だと思うんだ。

      以下ちょっとあやふやですが、デジタル放送の仕組み的なものから考えてみました。
      放送波内の日付情報には、
       放送自体の日時を継続的に送るもの、
       放送波の暗号化を解く鍵【ks】を暗号化して放送するメッセージ(ECM)に含まれるもの、
       ECMを解く鍵【Kw】を使ってもよい(契約有効である)日付の期限を、特定のB-CASカードに暗号化して
        伝えるメッセージ(EMM)に含まれるチャンネルごとの契約期限情報
      が存在する。

      B-CASカードは、
       すべての有料チャンネルのデフォルトの【Kw】は初めから持っている
        (だから新品B-CASカードでは1週間お試しで視聴できるが、それ以降は全て契約無効となる)
       自分宛に送られてきたEMMから、契約したチャンネルの有効期限情報を取り出し、メモリに保存する
       放送波のECMを受け取ったら、その日付とメモリ内のそのチャンネルの有効期限情報を比較し、
        有効期限内なら復号して【Ks】を受信機に渡す
      という処理を行っている。

      受信機から契約情報について問合せがあったら、メモリ内の有効期限情報を返す。
       (どっちがMJDを処理するのかは調べてないけど、規格書に渡し方が書いてあるハズ)

      んで、すべてのチャンネルに対してMJD的にリミットの期限を返すとしたら、
      あらかじめすべてのチャンネルに対する偽の有効期限情報を書き込んであると思うんだ。

      ただし、これができるのは【Kw】が更新されない間だけで、
      「一週間お試し視聴」ができなくなるデメリットを放送事業者側が受け入れるなら、
      個別のB-CAS向けEMMメッセージで新しい【Kw】を送れば「Magic B-CAS」はゴミになるんじゃないかな。
      販売者がその都度アップデートしてくれるなら話は別だけど…

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      • by Anonymous Coward

        ちょっと補足します。
        #元コメ含めて非公開の部分は憶測ですので眉に唾付けてください

        >  すべての有料チャンネルのデフォルトの【Kw】は初めから持っている
        >  (だから新品B-CASカードでは1週間お試しで視聴できるが、それ以降は全て契約無効となる)

        新品のB-CASカードは、有料放送のチャンネルのECMを初めて受け取った時に、
        自動的にECMの日付の(約)一週間後の日付を有効期限としてメモリに保存します。
        これはEMMを受信したことがなくても処理されるようです。

        もし、何らかの方法でECMを偽装して、2038年のECMをB-CASに食わせることができれば、
        …つまりは【Kw】とB-CASの暗号化アルゴリズムがどこかから流出するか解析されちゃったなら、
        カード自体の耐タンパ性とは無関係な手法でクラックできるのかもしれませんね。

      • >もし不適切にオーバーフローしたら放送波の放送時間を過去だと勘違いするだけだと思うんだ。

        2ちゃんねる情報ですが、http://logsoku.com/thread/pc11.2ch.net/avi/1235667096/790-805 によると、オーバーフローしたら契約情報確認コマンドが誤動作する事例が報告されています。


        余談だけど、2009年時点でこのような大穴を複数の人間が知っていたにもかかわらず、今まで表沙汰にならなかったというのは日本人らしい行動だなあ。アメリカとかだったらあっという間にクラックカードやタダ見のためのTS改造ツールとかがばんばん出回ってると思う。
        • by Anonymous Coward

          なるほど、参照元に書いてあるB-CASのレスポンスを見る限り、
          オーバーフローさせた日付の下位ビット部を与えると過去と勘違いするんですね。

          ただ、実際に放送波に含まれる日付(ECMの日付)は、実際に放送された日付であって
          オーバーフローした日付がB-CASに渡ることは2038年まではありえないんですよね。

          参照元の例でも、あくまでもカード内部の「2010年01月31日」という期限と比較して、
          カードに与えられた「オーバーフロー済みの日付」を評価しているだけですね。

          そもそもB-CASカードの運用上、カード自体にMJDの起算日を持つ必要すらないですし…

    • by Anonymous Coward

      その日が新月だったからじゃないか?

      と適当なことを言ってみる
      # 作った人は旧暦利用者だったのかよ

    • by Anonymous Coward
      どうやってカードの起算日を書き換えてるの?このような値はROMのような領域に記録してあるもんだと思うけど。
      • by Anonymous Coward on 2011年09月13日 17時45分 (#2019055)

        レーザートリミングみたいな手法だと、場所さえ分かれば同じ方法でビット飛ばせますな。きっと計算上は限定受信システム起算日+B-CAS起算日オフセットでB-CAS上はノートリミングで0x00になってるんじゃないかな。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ICチップの耐タンパ性能てそんなもんなんですかね。ちょっと衝撃。
      銀行カードもIC化で安心みたいな感じだけど、やる気になれば磁気カードと大差ないってことなのかな。
      あ、電子マネーもヤバい?

      • by Anonymous Coward on 2011年09月13日 17時49分 (#2019059)

        電子マネーのたぐいはちゃんとデータの入出力の部分の暗号化はされてます
        一方、海外でアクセスコントロールに使われてる廉価なICカードにはPICやAVR内蔵のものもあって、こいつはクラックしほうだいです(十分な暗号化もされてないはず)
        技術仕様が公開されていない特殊仕様のプロセッサを使うのがベストなのですが、B-CASカードは既存のプロセッサを使ってて暗号化や耐タンパ性の配慮もしてなかったということになりますね

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 7時44分 (#2019242)

    連邦ってまだあったのか…。

  • 流れ (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2011年09月13日 16時31分 (#2019017)

    752 :名無しさん@編集中:2011/09/10(土) 19:18:32.91 ID:oFVoKrxo
            8月初旬 ネット販売と海外中華圏のオークションでMagic B-CAS アップデート の販売を始める。
            8月4日 海外のネット上で話題になるが買い手がつかない。
            9月4日 特定の一人が2chに連続してMagic B-CASの宣伝レスを付ける。
            9月5日ごろ 販売サイトでリーダー/ライターの販売項目追加

            届いた商品は、アップデートでもリーダー/ライターない、B-CAS改造版1枚

            9月6日ごろ2chに書き込まれた情報から、送られてくるのはB-CASカードだけと判明。
            公開されたMagic B_CASのパッケージ写真の撮影日は8月26日と判明。
            9月5日ごろ追加された、リーダー/ライターの販売項目はなんだったのか???

  • 海外だとカードの書き換え合戦的な過去や、クラック->対応->クラック->以下略みたいな経緯があったりしましたが、
    日本でもそんな感じの事がはじまるんでしょうかね。

    • アキバで東アジア人種の方たちが売り始めてからでしょうね
      そう遠くない気がしますが

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        「東アジア人種」って日本人も含まれんか?
        色んな意味で。

    • by Anonymous Coward

      日本だとクラック->法的に押しつぶすでおしまい。
      ただしそれが海外でも通用すると思うとソニーみたいになります。

    • by Anonymous Coward
      無理だと思う。
      そもそもB-CAS自体が法律で装着が義務づけられてるわけではないはずなので、こういった改造カードを潰すためにはB-CASサイドが自身の正当性を証明する必要があると思う。
      • by Anonymous Coward
        さすがに有料チャンネルを無料で見られるような改造カードは法律的にもNGなんじゃないですか?
        • by shige_318 (35387) on 2011年09月14日 10時47分 (#2019290) 日記

          不正競争防止法でNGというのは間違いではないですが、正確に言うとNGなのは改造カードの販売・頒布であって、所持や使用については適用法が存在しません。このへんはマジコンやDVDのダビングに使うソフトなどと同じですね。

          海外から直接輸入して使われたら法的には手の出しようが有りません。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            BCASカードで配ってるから更新できないだろうなあ
            まあプロテクトなんてもうなくなったも同然

        • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 1時08分 (#2019204)

          友人から聞いた話ですが、不正競争防止法には引っかかるみたいですね。
          ただ、放送電波を受信して有料契約のスクランブルを不正に解除するのは個人に限り法的に問題ないだろうという話でした。(ただし、契約上は不正行為ですから民事で損害賠償を請求されるかもしれません。)

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            ただ、放送電波を受信して有料契約のスクランブルを不正に解除するのは個人に限り法的に問題ないだろうという話でした。(ただし、契約上は不正行為ですから民事で損害賠償を請求されるかもしれません。)

            放送電波を受信して有料契約のスクランブルを解除する人は、有料放送について何も契約していないんじゃないかと思います。

        • >さすがに有料チャンネルを無料で見られるような改造カードは法律的にもNGなんじゃないですか?

          マジコンは普及しているのにねー。
          http://alfalfalfa.com/archives/4414443.html [alfalfalfa.com]

    • by Anonymous Coward
      たぶん、クラックされてどうしょうもなくなれば、新B-CASと新地デジに移行して、機器の買い替えをゴリ押しするだけでしょ。
      そして、テレビメディアから脱落する人が増えていくと。
    • by Anonymous Coward

      まさに、いたちごっこ。
      以前にも、スカパーを見放題のチューナーがありましたね。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月13日 16時34分 (#2019019)

    ジオンじゃないんだな、と思った。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月16日 11時05分 (#2035276)

    B-CASの会社の社員は無料で見れる専用カードがあるって聞いた
    これ聞いたときに、天下りした上に無料で見れるとはうらやましいと思った

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※ただしPHPを除く -- あるAdmin

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