ジェットエンジンを応用した風力発電機 60
ストーリー by reo
あらたな情景の予感 部門より
あらたな情景の予感 部門より
風力発電機というと 3 枚羽根の巨大なプロペラが思い浮かびますが、ジェットエンジンの技術を応用したという変わった形の風力発電機が考案されました (Technology Reviewの記事) 。FloDesign Wind Turbine という会社が設計したもので、ローブのようなひだを持つ二重のカウルで遅い空気の流れと速い空気の流れを作りタービン後方で渦巻き状に攪拌、これによりタービンに流入する空気の流れを高速化・安定化させるというのが基本的なアイデアのようです (詳しくはこちらの動画をどうぞ) 。2 倍の直径を持つ従来型の風力発電機と同等の電力を得ることができ、風速が遅いときでも発電できるとのこと。また小型化したことで建設費が従来型に比べ約半分で済むとも謳われています。
従来型発電機の大きな羽根がゆっくり回っている様子は風情があっていいものですが、今回のようなアイデアが出てくるところを見ると、風力発電にはまだ大きなポテンシャルがあるように思えます。
こちらの環境では動画を見る事が出来なかった。残念。現在実験段階にあるが、次のステップは直径 3.6m で出力 10 KW を目指すという (ちなみに日本にある風力原動機は 1MW クラスが主流) 。2010 年には実験を完了させて、最終的には 1 MW 機を開発する予定らしい。それより FloDesign Wind Turbine 社のサイトが何か凄い (認証的な意味で) 。
風レンズ風車でいいじゃん (スコア:3, 参考になる)
http://fe.mech.kyushu-u.ac.jp/research/wind/wind.html [kyushu-u.ac.jp]
シンプルな方がランニングコストも低いしね。
マグナス風車 (スコア:2, 参考になる)
マグナス効果風車 [venturewatch.jp]
風力モバイル発電機 (スコア:2, すばらしい洞察)
小型化に期待します。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/readers/crash/43007.html [impress.co.jp]
風力とか潮力とか (スコア:2, 興味深い)
将来火力や原子力を代替するような勢いで取り出しまくった場合、
何かしら影響が出そうな気がするんですが、
そういう研究ってどの程度なされてるんでしょうか。
化石燃料だって、とかも当初は大気の成分が変わるほど
燃やすとは誰も考えてなかったわけで。
# 直接的には、波とか風とかの勢いが弱まるわけだから、
# 地形の輪廻が遅くなったりとか、そんな感じなのかな。
# 「どこで仕事をするか」の違いだけだから熱の収支には
# あまり変化ないような気もしないでもない。
Re:風力とか潮力とか (スコア:2, 興味深い)
ないかと。太陽からのエネルギーのうち、大気循環/海洋循環などに回っているのがおよそ1022-23 J。
人間が現在消費している総エネルギーが、年間1019 J。
全部を風力/波力から取り出したとしても、1/1000から1/10000程度ですので。
#ただ、満遍なく取り出すのではなくある部分から集中的に取り出すと影響が出てくるかもしれませんが。
#でも多分かなり高密度で取りださんと大きな影響はないような。
>そういう研究ってどの程度なされてるんでしょうか。
ちらほらとはありますが、そんなに多くはありません。
何せそんなに多量に取り出すってこと自体が今のところないので、注目を集めませんから。
#注目度の低い研究は一部の人以外やりませんから。
Re:風力とか潮力とか (スコア:4, 参考になる)
この文には2点問題があったりします。
1. そもそも無視できるほど小さくはない。
大気-海洋系での二酸化炭素の移動量は人類の排出量のおよそ10-15倍程度ですので、遙かに巨大という
ほどにはなりません。
2. 平衡状態の2相系に加えて蓄積させる場合と、最終的な放熱過程の加速とは別問題。
大気-海洋系では人為的な排出量の10倍以上の二酸化炭素が移動していますが、これは双方向です。
#大気から海洋に多量の二酸化炭素が移動するのと同時に海洋から大気へほぼ同量の二酸化炭素が戻る。
ここに人為的な排出を加えるのは、2相で平衡になっているところに外界からものを追加していくことに
相当します。この場合、系内(2相間)でいくら多量のやりとりがあろうとも、両者の含有量を合わせた
ものは加えた量だけ単純に増加します。
#実際には固定化の促進等がありますんで、厳密に言えば単純に加えた量にはなりませんけど。
これに対し風力/波力発電などでのエネルギー変換は、最終的に外界に捨てられる熱の経路を変更
することに当たりますので、前述のような閉鎖系に対しものを付け加える場合に比べると影響が蓄積
しにくくなります。
#熱に変わって外界に帰っていくことは変わらずに、熱に変換される地球上での位置がちょっと変わる。
#計算すること自体は意義はあるとは思いますが、風力発電などより遙かに熱への変換量がでかそうな
#高層ビル(風が当たって乱れる=エネルギーの熱への変換が起きているで、その上面積がべらぼうに
#大きい)がパカスカ建てられてる段階でどうでもいいかな、という気がしなくもない。
Re:風力とか潮力とか (スコア:1)
微気象の変化など生態系の影響が心配されています。
Re: (スコア:0)
MWクラスには応用不能 (スコア:2, 興味深い)
理由は2つ
・大型化できない
・既存の実用化されている大型の風力発電に、経済・エネルギーの両面の効率で勝てない
ですから、
効率は悪くても構わないから設備価格を抑制したい、という用途にしか売れません
そういう用途では、多額の研究開発費を注ぎ込んだ高効率なものよりも、
効率が悪くても、すでに枯れて実績があって安い製品が選ばれます。
大きくしなければいいんじゃない? (スコア:1)
沢山作れば単価も下げられるし、単価が下がれば沢山買えるので信頼性や耐久度が多少下がっても
実用上の問題が軽減されるのでは?
# 小さく、安く、大量にってとっても日本向きな製品カテゴリな気が…。
# 松下電機あたりが作りそうなイメージ。
# 扇風機サイズの家庭用風力発電器 9800円、とか。
風力発電って小さいのを沢山そこらじゅうに設置すればよさげなんですが、素人考えかな?
おしえて!えらいひと!
---- ばくさん!@一応IT土方
Re:大きくしなければいいんじゃない? (スコア:1, すばらしい洞察)
(割に合わない)
ただし、軽トラには軽トラのニーズがありますから、その手の用途で使う分には問題ありません。
Re:大きくしなければいいんじゃない? (スコア:1, 興味深い)
これは、いいかも。 (スコア:2, すばらしい洞察)
聞いた話によると、構造上どうしてもブレードに落ちるんだそうで。
この形なら上に避雷針が設置できますね。
反対運動は減る? (スコア:1)
・細いブレードが高速で動くので,バードストライク [biglobe.ne.jp]が起こる
・後流が渦を巻くので,パラグライダーをやってる人が反対する
なんてことが起きてますが,こいつはどうでしょう? 外に枠が付いていてよく見えるので,バードストライクは減る? 後流が渦を巻くのはこいつも同じみたいですね.
Re:反対運動は減る? (スコア:1)
また、バードストライクの原因が、「細いブレードが高速で動く」ことによって
鳥がブレードを認識できない(見かけ上色が透明になるから)ためであれば、
カウルがつく今回のモデルは、鳥も視認しやすいでしょう。
※バードストライクの原因は諸説ありますから、なんとも。
ということは今度は、鳥が発電機の上にとまる可能性もあるわけですね。
うっかり吸い込まれ、・・・うわぁ想像しちゃった。orz
Re:反対運動は減る? (スコア:1, 興味深い)
風車に鳥がぶつかることは殆ど無い、と聞いた事がありますが・・・
鳥さん可哀想、というのは感情論だけに、
風車一件あたり米国で一年に2羽~ドイツで一年に0.5羽、という数の勘定では論じられない面もありますね。
けっこう実用化されてる (スコア:1)
こことか。
http://www.yasukawa-shoji.co.jp/wind.html [yasukawa-shoji.co.jp]
風力発電は (スコア:0, 荒らし)
ビルの側面 (スコア:0)
街中だとやっぱりうるさいですかね?
Re:ビルの側面 (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:ビルの側面 (スコア:1, すばらしい洞察)
(まじで出来たら凄いよね)
Re:ビルの側面 (スコア:1)
盗聴もできて、一石二鳥だぜ
fjの教祖様
Re:ビルの側面 (スコア:1)
ただ、音を全てマイクに集めて逃がさない工夫が必要だけど
Re:ビルの側面 (スコア:1)
風じゃなくて音で共振させればちょっとくらいはエネルギーを取り出せるかもしれませんね。
・・・ただ、音ってそもそもそんなに(発電に使ってうれしいくらいに)エネルギーあるんでしょうか?
Re:ビルの側面 (スコア:3, おもしろおかしい)
隣から漏れ聞こえてくる妖しげな声なら自家発電に使えるぐらいのエネルギーはあるかも。
Re:ビルの側面 (スコア:1)
町中をマイクで一杯にするんだ。いちいち音を集めなくてはいけないような疎なマイクの置き方ではいけません(なに~
ダイソン球 [wikipedia.org]の音バージョンも可。
fjの教祖様
Re:ビルの側面 (スコア:1)
マジレスすると, 騒音=エネルギロスですから, エネルギ効率が十分に高ければ騒音は小さくなるはずです.
Re: (スコア:0)
内燃エンジンのエネルギ効率が良くなった分, 車の騒音が大幅に減ったのではなく, 騒音対策は騒音対策として別に対処しているのです.
Re:ビルの側面 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
まともな発電量は得られないと思えるけど。
マイク・スピーカ自体がそういう構造(発電)でなかったっけ?
http://www.audio-technica.co.jp/atj/mic/01/index.html [audio-technica.co.jp]
音の振動を振動膜で捉え、磁界の移動によって発電し、
電流を流す。
Re:ビルの側面 (スコア:2, 興味深い)
http://www.j-tokkyo.com/2005/G08G/JP2005-353015.shtml [j-tokkyo.com]
Re: (スコア:0)
『ジェットエンジンを応用した』=『五月蝿い』?
#パイプオルガンみたいにして音楽鳴らすとか。
Re:ビルの側面 (スコア:3, 参考になる)
今回のは知らんけど、既存の風力発電は海沿いみたいなところとか斜面なんかでそれなりに風のある
ところだと結構五月蠅い。それ以上に怖い。
ブレードがゆるゆると回っている様は遠目に見ると優雅なもんだけど、何せ実際にはあのブレードは
一枚20-30mで1トンぐらいの重量がある。そいつが20-30rpmで回るわけで、先端速度は時速200km前後。
見上げるような塔がぐるんぐるん時速200kmで風切り音を響かせながら回る続けてるってのは、真下で
見るとさすがに怖い。
Re:ビルの側面 (スコア:1)
先日、自転車でたらたらと北海道の海岸線を回る旅に出ておりまして、数多くの風車群と遭遇いたしましたが、言われるほど騒音がひどいとは思わなかったですね。強風時でなかったからなのかもしれませんけれども。
あ、しかし住宅地のど真ん中に風車群があったら多分それは公害になるかと思われます。音そのものは大きくなくても、重低音を四六時中奏でられたら住民は苦情を申し立てるでしょうから。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:ビルの側面 (スコア:1, おもしろおかしい)
「気持ちよく回ってる時は笛をふいてくださいね~」ですね、わかります
Re: (スコア:0)
あれだ、これを地下鉄の通気口に付ければいいんじゃね?
Re:ビルの側面 (スコア:1)
-- う~ん、バッドノウハウ?
ひだ (スコア:0)
想像してたのと全然違った。
18禁ネタは現金ですよ (スコア:0)
Re: (スコア:0)
お金を払わないと見られないってこと?
ジェットエンジン? (スコア:0)
近いのでは?
#ジェットエンジンのほうが一般人にわかりやすいという意見は想定済みなのでAC
Re:ジェットエンジン? (スコア:2, 参考になる)
ガスタービンという大きい括りにしちゃうと排気の流れは関係ないですから…
Re:ジェットエンジン? (スコア:1)
でも、ターボファンは、要はジェットエンジンの前にファンをつけたものであり、ファンの風を推進力にするというのは分かりやすいのですが、この風車の場合、ファンはコアの中にあって、バイパスは単に風が通り抜けるだけのようです。これは何か意味があるのでしょうか。
プロペラは径が大きいほうが効率が良いので(流速が低い場合)、ダクトの径いっぱいのファンにしたほうが良さそうに思えますが。
Re:ジェットエンジン? (スコア:3, 参考になる)
外側のバイパスからの空気はファン後部の空気よりも高速です。この高速の空気と中の低速な空気を「異なる角度でぶつけてやる」事で後方に渦を作り、その力でファン後部の空気を吸い出す事で効率を上げるんだ、とビデオでは言っているようです。
# なんかものすごくあっさりとした説明だったので、「意訳」的にはあっているのだと思うが、
# 技術的にあっているのかは不明。でも、多分効果はある。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
ターボジェット/ファンのハッシュキットは効率が落ちますが、これは逆に効率上げる為に
付いてるのが興味深いですね。
Re: (スコア:0)
どこかで見た記憶が (スコア:0)
同じようなコンセプトの発電装置を見た記憶があります
この図解でのイメージほど洗練された感じではなく
自動車用トンネル内の排煙装置みたいな雰囲気でしたが
気圧差があれば様々な場所に設置でき
# 筒の中に羽があるので比較的安全、、みたいなニュアンスだった
隙間みたいな場所でも小さなユニットを組み合わせれば
大面積になるので効率よく風を回収できる
という感じのキャッチだったかと思います
都市部での設置の可能性も高そうで
ちょっと期待していたのですが
このような発表があったということは
全然普及していなかったのでしょうかね?