重力を電源とするエコランプ 81
ストーリー by mhatta
そのうちまたお会いしましょう 部門より
そのうちまたお会いしましょう 部門より
capra 曰く、
すでにリンク先でも指摘されているように、このランプは実際にはうまく作動しない可能性が高い。この仕組みで現在のLEDを点灯させるには、2トンほどの重りが必要なようだ。本家/.の記事より。 重力を電源とするランプがニューヨークのGreener Gadgets Conferenceというエコ会議にて2位を獲ったそうだ。記事によると「このランプは40Wの白熱灯と同等の600-800ルーメンの明かりを4時間にわたって放ち、重りをランプの下から上に移すことによって電源が入る。重りがランプ上部のそり部分にセットされると砂時計のようにゆっくりと下降しはじめ、数秒でLEDに灯りが点る。このGraviaの構造は1日あたり8時間、365日稼動しても200年以上もつとMoulton氏は予測する。」バージニア工科大学のこの記事にはGraviaの特許に関するリンクと、開発者でありデザイナーであるClay Moultonのサイトへのリンクが貼られている。
重力を使って動くガジェットには「手巻き式時計」というのがあったような…。
鳩時計 (スコア:3, 参考になる)
毎正時になると鳩のマスコットが窓を開いて飛び出し,各時の回数分「パポ」と鳴くものでした。
動力は,錘(おもり)の位置エネルギー。バナナくらいの大きさで100gくらいありましたか。
錘は2本あって,時計の駆動と鳩の駆動に分かれていたように思います。
数日おきに,この錘を吊っているチェーンを引いて,一番上の位置に錘を移動させていました。
この錘が,ちょっとづつ下がり,その力で作動していました。
しかし,元を考えると,人間が錘を持ち上げるエネルギーが位置エネルギーに変わっただけ。
ゼンマイ時計もあったが,人間の加える力が元ですかね。振り子はタイミングを合わせるもの。
Re:鳩時計 (スコア:3, 参考になる)
各地に「時計塔」なる物がありますが、あれは何故「塔」なのかご存知でしょうか?
権威付けや、遠くからでも見えるように……といった理由もあるでしょうが
実は、もっと単純に錘が落ちる距離を稼ぐためです。
低い位置だと、錘が地面に着く→巻き上げる を何度も繰り返さなきゃいけませんからね
Re:鳩時計 (スコア:1)
>重力を使って動くガジェットには「手巻き式時計」というのがあったような…。
ということなんではないでしょうか。
# うちにも20年程前までは鳩時計がいたなぁ…ナツカシス。
# と思ってぐぐってみたら http://www.hatodokei.com/ [hatodokei.com] なんつーそのまんまなサイトが。
# 5000円 [rakuten.co.jp]ぐらいなら手が出るかなー
つまり位置エネルギーを利用したエネルギーバンク (スコア:1, 興味深い)
変換ロスがあるんで電気エネルギに使うのはあまり向いてないが
直接運動エネルギを取り出す機構は
親コメントみたいに既に長い歴史があるような.
最近では太陽電池を利用した無人飛行機が昼発電したエネルギーを
(バッテリーでなく)高度, つまり位置エネルギとして蓄えておく
と言うのに感心した記憶が.
利点としてはバッテリの自然放電のようなロスが無い
(つっかい棒入れとけば時間経過でエネルギーが失われることが無く
半永久的に保存可能)
運動エネルギと位置エネルギなら変換ロスが非常に少ない
と結構優れもの.
今回は入力が人力っつーか運動エネルギ,
出力が電気エネルギ(最終的には光なわけだが)なわけで,
どうせどっかで変換ロスは起こるわけだから
蓄積のロスの無い位置エネルギーでエネルギーを保持しておこうってのは
へんなものでなく割合と順当なアイデアだと思われる.
#今日入力したエネルギが, つっかい棒しとけば, 200年後にもとりだせるって
#けこうすごくね?
時間差発電 (スコア:2, おもしろおかしい)
ファミコンとテレビを、この方式で駆動させれば、「ファミコンは1日1時間まで」を強制できたり、いろいろ便利かも知れません。残り時間が目に見えて分かりますし。「あれ、セーブポイントがないよ! 姉ちゃん、おもり巻き上げて!!」と兄弟の結束にも繋がります。
2020年には、各家庭の裏庭に、おもりが上下するタワーが建ち並び、ファンシーショップにおもりデコレーションキットが並ぶことでしょう。
# え、蓄電池? なにそれ?
Re:時間差発電 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:時間差発電 (スコア:2, 参考になる)
このエネルギーって、ちゃんと回収しているのかなあ。(リンク先の東芝の製品では、一部利用されているようですけど)
Re:時間差発電 (スコア:2, おもしろおかしい)
センス悪すぎ (スコア:2, すばらしい洞察)
イメージ出来ないなんてセンス悪すぎ。写真に写ってるようなガジェットが実用的なランプに
なる訳がない。
バージニア工科大学って馬鹿の集まりなのかと思ってタレコミ文のリンク先 [vt.edu]を見たら、
大学側が次のようなコメントを付けていた。
「クレイ・モートンは実際にこのようなランプを作成したわけではありません
このニュースは将来のLED技術の進歩をもとに発表されたのでしょう」
「この賞は未来の技術にもとづくコンセプト的なデザインに与えられた」
各メディアがこんなヨタねたを無視した中、唯一日本語の記事 [technobahn.com]を
のせたTechnobahn もセンス悪すぎ。
Re:センス悪すぎ (スコア:1, すばらしい洞察)
イメージ出来ないなんてセンス悪すぎ
40Wの白熱灯と同等の明かりって、LEDを使った場合に何Wなのか知らないよぅ。
#あとでGoogle先生に聞いてみます。
Re:センス悪すぎ (スコア:3, 参考になる)
電球の効率はおおざっぱに10%ぐらいと考えればいいでしょう。
もし、将来的に電力を100%光に変えるLEDが出来たとしたら、4Wの電力を4時間を供給できればいいわけです。
その総エネルギーは14400秒×4ワット=57600ジュール [google.co.jp]です。
重りの位置エネルギーを100%電気エネルギーに変換できるとしても最低限57600Jの位置エネルギーを重りが蓄える必要があります。
重りの持つ位置エネルギーは、E=mgh、すなわち質量×高さ×重力加速度ですから、
重りの落下距離を3mとすると、57600J÷3m÷9.8m/s^2 =1960kg [google.co.jp]の重さが必要になります。
Re:センス悪すぎ (スコア:2, おもしろおかしい)
この照明は中性子星の地表で使うためのものなんだよ。
これだから常識の範囲内でしか考えられない頭の固い大人って奴は・・・。
Re:センス悪すぎ (スコア:1, 参考になる)
つまりルーメン/Wの定義でもっとも有利な理想的な光源の場合、
683ルーメン/Wだった気がします。
これ以上は定義上ありえないわけですね。
緑色光源になってよくて、未来の科学技術を仮定してよければ
1W弱で「600~800ルーメン」を達成できます。
そして100%の効率をもつ発電機を使えば…
12650Jあれば「4時間、600ルーメン」を達成できますね。
高さ3mだとすると、430kgの錘ですか。
未来技術をふたつも仮定しても、どーやってもPortableにはなりませんね。
参考までに (スコア:2, 参考になる)
昨年、東芝ライテックから発売されたE-COREシリーズのLEDダウンライトLEDD-44001W-LS1は、高輝度LEDを4本組み込んだモデルで、白熱電球を使用したダウンライトの器具光束(230lm)を若干上回る265lmを達成しています(ただし白色相当)。この製品の消費電力は5.3Wです。
また、2月21日に松下電工から発表されたLGB71611というLEDダウンライトは、やはり白熱灯40W相当の明るさを実現しています(こちらは電球色相当)。この製品の消費電力は5.2Wです。
ただ、同じ光源を使っても、器具の構造などによって実際の明るさは変わってくるので、一概に5Wちょっとで40W相当とは言えないでしょう。
Re:センス悪すぎ (スコア:1)
光源に入力される電力のほうが小さくなることはあり得ないわけで,
その点でこの大学のコメントもセンス悪すぎですね.
Re:センス悪すぎ (スコア:1)
人間の目の感度を、一万倍くらい上げれば大丈夫。
少女漫画のような巨大な瞳で、アナタもきっとモテモテ!!
手巻き式時計 (スコア:1)
なんか勘違いしてます?
OMEGAのスピードマスターとか宇宙に行ってますよ?
Re:手巻き式時計 (スコア:1)
Re:手巻き式時計 (スコア:1)
# さらに遡ると水時計なんてのもありましたが。これもある意味、重力利用の時計。
Re:手巻き式時計 (スコア:1)
10年ぐらい前に(妹の結婚式のついでに)見てきましたが、ああいうのは技術者としてはやっぱり面白いですね。説明を読みながらしばらく眺めていた記憶があります。
#外から見るとがっかり観光地として有名だけどw
重力がエネルギーになるなら (スコア:1)
(重力もエネルギーなのでw)それはおいといて。
重力を電気エネルギーに効率よく変換できるなら、いよいよ俺達の
時代がやってきたな! というメタボは/.jには多そうな。
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:2, おもしろおかしい)
発電機の抵抗があるんで、地面に激突は無いと思うよ。屋上までは階段を徒歩で。あ、ワイヤも引き上げといてね。
欠点は、だんだんダイエットが進んで発電効率が悪くなることか…
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:2, おもしろおかしい)
いやそこはビール飲んでエネルギー補給していただきましてですね。
バイオエタノール発電ですよ。
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:1)
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:2, 参考になる)
重力は「力」(単位はN、ニュートン)であってエネルギー(単位はJ、ジュール)ではありません。
エネルギーは、力と距離を掛け算した概念です。
正確には地球の中心からの距離と重力の掛け算の結果による位置エネルギーのことをさしていると思いますので、重力はエネルギーなのでという表現は(わかるけれど)不正確かなと思います。
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:2, おもしろおかしい)
#腹と尻と太ももを重点的に
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:2, おもしろおかしい)
#寄せて,上げる
Re:重力がエネルギーになるなら (スコア:1)
すでに水力発電という優れた変換装置があるじゃないですか。
# ま、メタボな人が重力に抗ってつっ立っているだけじゃエネルギー作れないしなー
「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:1)
重力に限定すると、セイコーの「自動巻き」クォーツ時計というのがあります。
SEIKO TECHNOLOGY : 自動巻き機構で充電するクオーツ時計【キネティック】 [seiko-watch.co.jp]
Re:「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:2, 参考になる)
重力がない場所でも振れば充電可能。
うじゃうじゃ
Re:「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:1)
>自動巻きでもいいなら、Automaticを制式時計にしてもよかったんじゃないか。
自動巻き時計がなぜ自然にチャージできるのかといえば、日常生活では歩いたり何か作業をしたりと自然に手を動かす機会が多いからです。
それに対して無重量状態では歩きません。腕を動かすと反動で身体も動いてしまうため、手の動きも地上に比べるとずっと緩慢になります。
そのため重力のない環境で自動巻きが機能する程度の運動量が継続的に得られるのかはちょっと微妙でしょうね。
だから「振れば充電可能」と書いたわけで。
必要なのは重力じゃなくて、チャージが途切れない程度の頻度で「加速度の変化」を与えることなんです。
うじゃうじゃ
Re:「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:1)
「加速度の変化」を与えるではなく、「加速度」を与えるですかね。
Re:「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:1)
「等加速度運動をしている物体は重力下で静止している物体と等価だよ」とアインシュタインも言ってるので。
うじゃうじゃ
Re:「重力エネルギー」って、第一種永久機関発明家あたりがよく使いそう (スコア:1)
水平に置いたお盆の中にパチンコ球かビー球を1個入れて、横にゆすってみることを想像してみてください。
球は水平方向にしか移動しないので、球の動きは重力とは関係ありません。(跳ねたり飛び出すほど激しく動かさない限りは)
自動巻きの振り子ってのは、このお盆のふちにレールを引いて重りが円周上しか動かないようにしたものとほぼ同じ仕組みです。
うじゃうじゃ
Re:ポテンシャルエネルギー利用の例 (スコア:2, 参考になる)
スターリングサイクルを使った卓上サイズのものもありますが、時計くらいの小さなものだとゼーベック効果を利用した腕時計があったかな。
エコ・ドライブ サーモ [citizen.co.jp]
ごくわずかな温度差で時計が動き続けるように工夫されていて、当時はなかなかにすごいものでした。(実用性はちょっとアレでしたが)
重力がエネルギーというよりは (スコア:1)
Re:重力がエネルギーというよりは (スコア:1, すばらしい洞察)
それをいったら石油石炭はもともと生物由来なのだから太陽エネルギーだし、
水力だって水が蒸発して高いところに降った雨由来なのだからやっぱり太(ry
というか、その理屈だと電気で動く機械はそのエネルギーでなく、発電時の
燃料のエネルギーということになっちゃうでしょ。さらに燃料を産み出した(ry
まあ、結局、エネルギーというものは適切な方法で適切な形にして使うものなのだから、
意味のない突っ込みじゃないのかな。位置エネルギーを使っているんだから重力で
いいじゃん(´・ω・`)
# 発電機をまわし続ける仕事はもういやだぉ
Re:重力がエネルギーというよりは (スコア:1)
今回のは「重力発電」よりは「重り力発電」の方がいいんじゃないでしょうか。
札幌の時計台は (スコア:1)
エコよりも (スコア:1)
今でもダイナモ入りの懐中電灯とかあるけど、最初にだいぶ頑張らないといけない。
これだとすぐに使えてしかも長時間使えるし。
Re:エコよりも (スコア:1)
プレートの移動エネルギーを電気に変換できたら地震大国はエネルギー大国に?
水をたくさん使う日本人的には (スコア:1)
家庭内水力発電みたいな。
風呂水揚水ポンプ付き水洗トイレ(Re:水をたくさん使う日本人的には (スコア:2, 興味深い)
洗濯機で使うという発想があるのに、なぜこの発想がないのか不思議だ。
(除菌も濾過も消臭も不要)
Re:風呂水揚水ポンプ付き水洗トイレ(Re:水をたくさん使う日本人的には (スコア:2, 参考になる)
では何故、トイレに風呂水揚水ポンプが標準装備されないのか?
殺菌力のある塩素がほとんど抜けきった水を、トイレの洗浄水タンクという
密閉された場所に放り込んで、例えば数日あるいは夏場なら1日でも放置すれば
どうなるか。
さらに使用済であれば当然垢や髪の毛に付着した胞子が。。。。
数日後には色とりどりのプチ腐海が、お宅のトイレでご覧頂けます(^^;;。
#解決策:風呂水を使うときは漂白剤を入れるべし。
Re:水をたくさん使う日本人的には (スコア:1, おもしろおかしい)
あれ?
Re:水をたくさん使う日本人的には (スコア:1)
重力発電 (スコア:1)
作っちゃったお方がいますね。新株公募中だそうです。
何年経っても重力発電機ができないこと (当然そうなります) を株主総会で追求したらどんな言い訳
をしてくれるか、という興味だけで株を買いたくなった(買わないけど)。
砂時計みたいなもの? (スコア:1)
1.重力でビンの中の仕切りが落ちる
2.仕切りの真ん中に風車があって空気が抜けていくときモーターが回る
3.モーターが回ったときに発電した電力で、「ビンをひっくり返す機構」が作動
「ビンをひっくり返す機構」
・ビンの重心を移動する
(円状に等間隔で並んだ重量のある球状の物質を、一方向に密集させるように移動する)
GOTO 1.
問題はひっくり返った後だ(´・ω・`)
リニアなら何とかなる?
Re:砂時計みたいなもの? (スコア:1)
Re:I'm not coward but I'd like to commnet (スコア:1, 興味深い)
大型フライホイールの回転運動に変換するか、揚力発電向け汲み上げ機構に向けるのがよさげだけど、人が頻繁に利用してくれる都会にそんなでっかいもん作るスペースを確保してコスト的に見合うかどうかはわからない。
電力化せず熱のまま運搬してプールの水をあっためるくらいが一番いいと思うんだが、それでも施設効率がコストに見合うのか懐疑的。