
COVID-19 蔓延防止ポリシー緩和で感染者が急増した中国、自宅勤務用のプリンター需要が増加 44
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2021 年 ~ 2022 年の出荷台数減少は製造と物流の問題によるもので、2022 年第 3 四半期には回復していた。第 4 四半期は前年同四半期比で 11.6% 増となったものの、2022 年 1 年間では 1.4% 減少している。一方、日本を除くアジア太平洋地域 (APACeJ) では 2022 年第 1 四半期の減少が微減にとどまっており、第 2 四半期以降は増加が続いている。第 4 四半期は 18.5% 増で 2022 年中最大の増加幅となった。2022 年全体では前年比 6% 増加しており、2010 年以来最大の成長率になったとのこと (プレスリリース 2)。
APACeJ での成長はインクジェットプリンターの寄与が大きく、地域内最大市場の中国では前年比 85.1% 増加したという。インドやインドネシアでも 2 桁増となっているが、中国では COVID-19 蔓延防止ポリシー緩和により患者が増加し、自宅で勤務する労働者が逆に増えたことがインクジェットプリンター需要増の原因になったそうだ。
そのため、IDC では中国の消費者による需要増が長期的なものとは考えていないという。中国に限らず、印刷せずに文書を利用するワークフロー変更は避けがたいことから、プリンター需要も飽和が見込まれるとのことだ。