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Sony

世界で初めてリチウムイオン電池を商品化したのはソニー、ノーベル賞受賞を逃した開発者は語る 33

ストーリー by hylom
発明と実用化 部門より

2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発に貢献した米国のジョン・グッドイナフ氏(ドイツ生まれ)とスタンレー・ウィッティンガム氏(英国生まれ)、日本の吉野彰氏が共同受賞した。しかし、リチウムイオン電池の開発においてはこれ以外の研究者も成果を出しており、その1人である元ソニーの西美緒氏が、ソニーは旭化成よりも早くリチウムイオン電池の商業化に成功していたことを主張している(毎日新聞)。

実際、世界で初めてリチウムイオン電池を商品化したのはソニーであり、西氏もノーベル化学賞の有力候補とされていたようだ(ミカドONLINE)。なお、ソニーは2017年に電池事業を村田製作所に売却している(過去記事)。

国内におけるリチウムイオン電池の開発においては、三洋電機も旭化成に先駆けて特許を取得していたことも以前話題になっていた(論座)。

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テクノロジー

ソニーが3層分光型イメージセンサーを発表 28

ストーリー by hylom
製品化はまだ先かな 部門より

maia曰く、

ソニーが有機材料の光電変換膜を利用した3層分光型のイメージセンサーを半導体関連の学会「65th International Electron Devices Meeting(IEDM 2019)」で発表した(日経XTECH)。

Foveonと似たような話だが、Foveonが(素晴らしい威力を持ちながら)いまいち成りきれてないところに、SONYが新たなソリューションを出すのだろうか?

このイメージセンサーは、青・緑・赤に反応するセンサーを3層に重ねた構造で、より高い解像度を実現できる可能性がある。

14078078 story
テクノロジー

訃報:6502の開発者でパーソナルコンピューターの先駆者、チャック・ペドル氏 33

ストーリー by hylom
もう45年も前なのか 部門より

headless曰く、

低価格マイクロプロセッサー6502を開発した技術者で企業家のチャック・ペドル氏が12月15日、脾臓がんのため米カリフォルニア州サンタクルーズの自宅にて82歳で亡くなったそうだ(The New York TimesPortland Press Herald)。

ペドル氏は1974年、当時勤務していたMotorolaで低価格マイクロプロセッサー開発プロジェクトが中止になったことから、同僚7人を連れてMOS Technologyに移り、価格25ドルの6502プロセッサーを完成させた。25ドルは当時4人分のディナーに相当する金額で、現在の物価では130ドル程度になるという。1976年にMOS TechnologyはCommodore Business Machineに買収される。Apple IIで6502を採用していたスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏はCommodoreにプロトタイプを売り込んだが、Commodoreは提案を断り、ペドル氏がCommodore PETを開発することになった。

1977年に発表されたPETは同時期に発表されたApple IIとTRS-80と並び、世界初の家庭向けマイクロコンピューターとなった。6502はPETやApple IIといった家庭向けマイクロコンピューターのほか、Atariのゲームコンソールなどにも採用され、家庭でのコンピューティング黎明期を牽引した。

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原子力

北海道電力、30年以上にわたって泊原発の放射性物質を実際より少なく算定・報告していた 49

ストーリー by hylom
ずっと気付かれなかったのか 部門より

北海道電力が、北海道古宇郡の泊原子力発電所から放出されている放射性物質の量を実際よりも少なく算定して報告していたことが発覚した(朝日新聞NHK毎日新聞

問題となっているのは、放射線管理区域で使用された防護服や紙、布を焼却処理する「放射性廃棄物処理建屋」の焼却炉から排出される放射性物質。サンプルを測定する際、空気でおよそ半分に希釈していたにも関わらず、測定値をそのまま報告していたという。

同原発の試運転が始まった1988年から誤った算定が行われていたとのことで、30年以上不適切な報告が行われていた形になる。実際に放出されている量は国の安全基準以下であり、人体や環境への影響はないという。

14077491 story
ビジネス

ボーイング、新CEOを指名 19

ストーリー by hylom
代替わり 部門より

headless曰く、

ボーイングは23日、取締役会が現会長のデビッド・カルフーン氏をCEOおよび社長に指名したことを発表した(プレスリリースThe VergeArs TechnicaThe New York Times)。

カルフーン氏は2020年1月13日にCEOと社長に就任し、取締役会にも残るが、会長職はローレンス・ケルナー氏が引き継ぐことになる。また、同時にデニス・マレンバーグ氏がCEOを辞任したことも発表された。これに伴い、カルフーン氏がボーイング以外の仕事を整理してCEOに就任するまで、CFOのグレッグ・スミス氏が暫定CEOを務めるとのこと。

ボーイングの新リーダー指名は同社への信頼を取り戻し、当局や顧客およびすべての利害関係者との関係を回復するために必要なものだという。ボーイングは新リーダーのもと、米連邦航空局(FAA)や各国の航空当局、顧客との効果的で積極的なコミュニケーションを含め、完全な透明性を実現するための新たなコミットメントととともに運営される。カルフーン氏はボーイングと737 MAXの将来を強く信じると述べている。

マレンバーグ氏のCEO辞任は737 MAXの生産停止Starlinerの予定軌道投入が失敗した矢先のことで、The New York Timesでは「解雇」だと報じている。昨年10月に737 MAXの墜落事故が発生した際、当初から新型失速防止システムに迎角(AOA)センサーから誤ったデータが入力されたことが原因とみられていた。しかしボーイングは適切な対策を行わず、今年3月に2例目の墜落事故が発生したのち、各国の航空当局から運航停止を命じられていた。

14077395 story
テクノロジー

中国で「人工太陽」と呼ばれる次世代の核融合装置が2020年に稼働 52

ストーリー by hylom
フュージョン 部門より

Anonymous Coward曰く、

中国が、「人工太陽」とも呼ばれる核融合研究装置を2020年に稼働させるという(NewsweekGIGAZINE)。

この装置は「HL-2M」という名称で、建設自体は2019年内に完成するそうだ。融合炉の中心温度は最高2億度とされており、太陽よりも高温となるという。

なお、核融合炉は日本でも建設されており、茨城県に大型実験装置「JT-60SA」の建設が進められている。こちらも2020年に完成予定だそうだ(産経新聞)。

14075883 story
ゲーム

クランク型入力インターフェイス搭載携帯ゲーム機、開発者向けバージョンの提供開始 14

ストーリー by hylom
釣りゲーム以外に何に使えるだろうか 部門より

米Panic社が、クランク型入力インターフェイスを備える携帯型ゲーム機「Playdate」の開発者向けバージョンの提供を開始したと発表した(公式サイトの告知ページ4gamer)。

Playdateは手のひらサイズのデバイスで、十字キーと「A」「B」2つのボタン、そしてクランク型の入力インターフェイスを持つ。ディスプレイはモノクロで、無線LANやBluetooth、USB-Cといったインターフェイスも備える。

Playdateの一般向けバージョンは2020年に発売予定で、価格は149ドルで、12本のゲームが提供される。提供されるゲームは1本がプリインストールされるほか、発売後毎週1本ずつ新作が配信されるという。今回発売された開発者向けバージョンではゲームはプリインストールされていないが、SDKが提供されこのデバイス向けのソフトウェアの開発が可能となる。なお、開発者向けバージョン以外でもソフトウェアの開発は可能になる見込みだという。

14075401 story
ビジネス

電子部品店aitendo、基板工房(pcbya)を1月4日にオープンすると告知 34

ストーリー by hylom
安い送料で発注したPCBを受け取れるサービスだとそれなりに需要があるかも? 部門より

Anonymous Coward曰く、

秋葉原の電子部品店aitendoが、店舗の近所に「基板工房」を来年1月4日にオープンするという(公式サイト

現時点で店舗名・オープン日・住所以外は明かされておらず、どのような店舗になるのかは不明だが、名前からしてプリント基板(PCB)制作の店舗ではないかと推測されている。

プリント基板制作は、従来だとマルツや海外の基板製作会社にEAGLEのようなPCB設計ソフトウェアで作成したガーバーファイルをメール添付で送信して発注してたりしたところだが、さてどんな店舗になるのか。

都内近郊住みの読者諸氏でそっち系が趣味の人、行ってみた人、教えてね。

14075099 story
変なモノ

使用者が「データセンタのラック裏を体験できる」と語るヘアードライヤー 23

ストーリー by hylom
サーバーをドライヤー代わりにするという話ではなかった 部門より

route127曰く、

TESCOMのヘアードライヤー「TID2600」に対し、最大風速にするとストレージラックの裏側にいるような気分になるというレビューが付けられている(これを紹介するTweet)。

この製品はすでに旧製品となっており、TESXOMの現在のラインナップはパワーアップ&リニューアル版のTID2700のようだが、これらヘアドライヤとデータセンタで実際の風量の両方を体験したことがある、あるいはヘアドライヤの必要ない髪型なのにわざわざ買って体験した人はいないだろうか。

14075077 story
ストレージ

岡山県、今後のハードディスク破棄は職員が行う方針を決める 103

ストーリー by hylom
台数が多いと大変そうだ 部門より

神奈川県庁のサーバーで使われていたHDDが廃棄業者から流出した事件を受け、岡山県がHDDなどの記録メディアの破棄を外部に委託せず、職員が物理的に破棄することを決めたという(NHK)。

岡山県も過去にHDD流出を起こした廃棄業者であるブロードリンク社に廃棄を委託していたことも明かされたが、現時点で流出は報告されていないという。

14072707 story
テレビ

ドンキがNHKが映らないTVを発売、32インチ、19,800円 90

ストーリー by hylom
コスパ的にはどうなのという感じが 部門より

Anonymous Coward曰く、

量販店を展開するドン・キホーテが、「チューナーレス液晶テレビ」を全国の系列店舗で販売する(AV Watch発表PDF)。

画面サイズは32インチで解像度は1366×768ドット。入力端子としてHDMI×2、VGA×1などを備える。スピーカーやヘッドホン出力も備える。

NHKだけでなく民放も映らない、というかチューナーを内蔵していないのでTVなのかという感じではある。

視野角が178度なので液晶自体はテレビ向けのものを使っているのかな。遅延が低ければゲーム用にも……と思ったがどうでしょう。リモコン付き、スピーカー内蔵は地味に便利だと思う。USBで接続したストレージ内のコンテンツ再生はどうでしょうねぇ。

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14071825 story
アメリカ合衆国

小型・安全という次世代原子炉、うまくいけば2026年にも米国で試験運用開始 130

ストーリー by hylom
日本ではハードルは高そうだが 部門より

Anonymous Coward曰く、

オレゴン州立大学発のスタートアップ企業NuScale Powerが、小型でかつ安全という小型原子炉を開発したという(WIREDSlashdot)。

この原子炉は小型の反応炉を複数組み合わせる構造で、工場で組み立てることができ、遠隔地に輸送することも簡単だという。大型炉では採用できない冷却および安全機構を利用できるため、多くの緊急事態への対処も容易とされる。そのため巨大な冷却塔や広大な緊急区域が不要で、さらに既存の原子炉と比較すると使用する核燃料が非常に少ないそうだ。

NuScaleは原子力発電ではもっとも一般的な軽水炉を使用している。原子炉部分のサイズは高さ65フィート(約20m)、直径9フィート(約2.7m)ほどで、スクールバス2台分ほどの大きさしかない。出力は60MWと、現在米国で稼働している最小の原子炉の約10分の1ほどの出力だが、従来型の原子炉の設置スペースに100個を設置できる。NuScaleのJose Reyes氏は、小規模化には、安全性などの面でもメリットが大きいとしている。

いくつかの環境保護団体は、原子力エネルギーの是非に関しては自己矛盾と崩壊を引き起こしているが、一方で多くのエネルギー専門家や政策立案者は、原子力は脱炭素社会の実現に不可欠になると考えている。さらに米国では、原子力発電が全クリーン電力の約3分の2を占めている。しかし、既存の原子炉は設計寿命の終わりに近づいている。そのうえ、建設中の新しい原子炉は2つだけだ。この2つも予算超過と建築予定の遅れに悩まされている。

同社の原子炉も、実現には政治的な問題をクリアしなければならない。原子力規制委員会は2016年からずっとNuScaleの設計を検討し続けており、少なく見積もっても検討が終わるまでにあと1年は必要とみられている。ただ、同社はアイダホ国立研究所に原子炉プラントを12個建設する許可を得ているとのことで、うまくいけば2026年に米西部のコミュニティに電力を供給し始める可能性があるという。

14071764 story
クラウド

多くの自治体が利用する日本電子計算のクラウド障害、バックアップに問題があり15%は復旧不可に 102

ストーリー by hylom
クラウドでもローカルバックアップは必須なのか 部門より

12月4日、NTTデータ傘下の日本電子計算が運営・提供しているクラウドサービス「Jip-Base」で障害が発生した。これによって複数の自治体のシステムに影響が及んでいるが、同社が12月16日に記者会見を行い、障害の詳細を説明した(日経xTECHITmediaINTERNET Watch)。

すでにストレージ関連の不具合が発生していたことは明らかにされているが、バックアップ機能にも不具合が発生しており、これによって全データのうち15%は単独での復旧が不可能な状況になっているという。ただ、一部は自治体が独自にバックアップを作成している可能性があるようだ。

問題のストレージについてはEMCジャパンと保守契約を結んでおり、障害が発生した4日にEMCジャパンとともに調査を行ったという。その結果、5日にはストレージのファームウェアに問題があることが判明、ファームウェアのアップデートを実施したものの、論理的なデータ不整合が発生していたためにそれだけでは復旧できないことが分かったという。

日本電子計算はファームウェアの検証などは行っておらず、ベンダー側からの情報提供に頼っていたようだ。また、EMCジャパンはファームウェアの不具合について知っていたものの、日本電子計算側にはそれが伝えられていらず、さらにEMCジャパンはこの不具合が重要なものだとは認識していなかったという。

また、バックアップについてはソフトウェアのトラブルで一部が適切に行われていなかったとのことで、これは日本電子計算側に問題があったようだ。

14071695 story
政府

政府、ドローン登録制を目指す 44

ストーリー by hylom
利便性・柔軟性との両立を望む 部門より

政府はドローンを登録制にすることを望んでいるようで、2020年の国会で法案が提出される模様。審議が順調に進めば、最速で2021年度中にもドローンの利用には登録が必要になるようだ(日経xTECH)。

背景にはドローンによる事故やトラブルの発生があり、ドローン本体に登録番号を掲示する運用が考えられているという。こういった登録制度については、ドローンメーカーも前向きに捉えているようだ。

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電力

太陽誘電、2021年度中に全固体電池を量産開始 37

ストーリー by hylom
見た目は完全にチップコンデンサ 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

太陽誘電が、固体の電解質を採用する全固体リチウムイオン二次電池(全固体電池)を開発した。2020年度中にもサンプル出荷を始め、2021年度中に量産を開始する予定(EE Times Japan太陽誘電の発表)。

同社は積層セラミックコンデンサの製造も行っており、この技術を活用しているという。この電池で使われる酸化物系固体電解質セラミックスは大気中の水分や二酸化炭素とはほとんど反応せず、燃えることもないとのこと。表面実装コンデンサのような形状で、サイズは4.5×3.2×3.2mm(いわゆる4532サイズ)や1.0×0.5×0.5mm(1005サイズ)が中心となるという。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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