by
Anonymous Coward
on 2023年06月29日 19時59分
(#4486320)
確かにその通り。
まず、多分、PC的なユーザーインタフェース界隈では、CCDは、Charge-Coupled Deviceの略語として先行している: ・マウスの特許(例えばUS4521772A(1981年Xerox)、US4464652A(1982年Apple)内では、すでにマウスはcursor control device の1つです、と周知済みの語句として扱われている。 ・キーボードのカーソルキーを用いたcursor controlの用語は、恐らくUS3800288A(1972年)頃から特許に現れ始めており、US4047154A(1976年)で、ジョイスティックもをcursor control に用いるユニットとして扱われている。…実は、このUS4047154Aに、バッファ用メモリとしてCCDという語が出てきており、つまり、少なくともこの特許を書いた計算機分野界隈の人は、Charge-Coupled DeviceではなくCCDで通じると認識していたことが示されている。一方で、Cursor Control Deviceの意味でCCDを使っている文献はUS4899137A(1987年)などなくはないが、80年代だし、マイナーに感じる。
一方で、航空分野ではレーダーの図示などアナログ手法でのcursor controlが古くから用いられており、例えば、既にUS3078455A(1954年)に見ることができる。現在も、CCDをcursor control device の略語として使っているのは主に航空分野だが、かといってCCDという略称で呼ぶ航空関係特許を検索すると、1999年以降のものだったりする。文献の空白時期は、ちょうど冷戦が過熱している時期を挟んでおり、たぶん、公の文章から航空分野でいつから略語で言うようになったかを調査することは、きわめて困難だと思われる。
CCD (スコア:0)
「CCDと呼ばれる部分が最も発熱する」という一文を見て、「Charge-Coupled Deviceをメモリとして使ってんのかな?」と思ったけど、違った。
Core Complex Dieだった。
こういう紛らわしいアクロニムは増やさないでほしい。
ちなみに、Charge-Coupled Deviceは画像素子の印象が強いけど、元々はメモリ用として作られた。
磁気バブルメモリ(BUBCOM80とかFM-8とか)が先にあって、それの半導体版。
Re: (スコア:0)
CCD と言ったら、cursor control device …キーボードのカーソルキーやスタイラスが先だろうに。
CCDイメージセンサーは1969、一方で、1968年にはすでに点滅カーソルが現れていたので、混同されないよう、CCD「イメージセンサー」と書いていた。今じゃCMOSイメージセンサーに取って代わられているケースが多いけど、カーソル制御機器の方でのCCDは、航空宇宙産業…特にコクピットでは今も普通に使われている。
Re: (スコア:0)
> 1968年にはすでに点滅カーソルが現れていた
カーソル制御デバイスと無関係ではないけど、CCDという呼称が使われていたという根拠にはなってないような
Re:CCD (スコア:0)
確かにその通り。
まず、多分、PC的なユーザーインタフェース界隈では、CCDは、Charge-Coupled Deviceの略語として先行している:
・マウスの特許(例えばUS4521772A(1981年Xerox)、US4464652A(1982年Apple)内では、すでにマウスはcursor control device の1つです、と周知済みの語句として扱われている。
・キーボードのカーソルキーを用いたcursor controlの用語は、恐らくUS3800288A(1972年)頃から特許に現れ始めており、US4047154A(1976年)で、ジョイスティックもをcursor control に用いるユニットとして扱われている。…実は、このUS4047154Aに、バッファ用メモリとしてCCDという語が出てきており、つまり、少なくともこの特許を書いた計算機分野界隈の人は、Charge-Coupled DeviceではなくCCDで通じると認識していたことが示されている。一方で、Cursor Control Deviceの意味でCCDを使っている文献はUS4899137A(1987年)などなくはないが、80年代だし、マイナーに感じる。
一方で、航空分野ではレーダーの図示などアナログ手法でのcursor controlが古くから用いられており、例えば、既にUS3078455A(1954年)に見ることができる。現在も、CCDをcursor control device の略語として使っているのは主に航空分野だが、かといってCCDという略称で呼ぶ航空関係特許を検索すると、1999年以降のものだったりする。文献の空白時期は、ちょうど冷戦が過熱している時期を挟んでおり、たぶん、公の文章から航空分野でいつから略語で言うようになったかを調査することは、きわめて困難だと思われる。