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ペロブスカイト型のライバルはシリコンじゃなくてCIGS(セレン化銅インジウムガリウム)だと思ってたんだけど。https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=4426 [sangyo-times.jp]https://cdn-xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04769/zu1b3.jpg [nikkei.com]
結局のところ電気に色はついていないので、「太陽電池」という製品カテゴリになった瞬間にシリコンとは自動的に競合することになってしまいます。そしてシリコンは圧倒的に量産効果が効いているので、競合に多少面白い技術優位性があったところでなかなか勝てない、というのが過去20年の業界の教訓です。
最近は家電量販店にもノートパソコンくらいなら平気で動かせるレベルのポータブル太陽電池が置いてありますが、ああいうのは効率以上に重量や形状などの取り回しに目が行くので、本来ならCIGSやペロヴスカイト、有機薄膜、ガリウム・ヒ素などの薄膜太陽電池の独壇場のはずなのです。ところが市販されてるのはシリコンウェハーを無理やりシート状にまとめたものばかり。これが残念ながら現実です。
CIGSについてより具体的に言うと、膜が数ミクロンと薄いという点ではペロヴスカイトと類似していますが、現在唯一量産しているソーラーフロンティア社が採っている製法はガラスに蒸着するというものであり、それだと同じくガラスに貼り付けるシリコンとあまり取り回しの違いを訴求出来ません。過去にはスチールのホイルに蒸着するという製法を採っていたところもありましたが、効率・歩留まりに問題があり撤退に追い込まれています。First Solar社が量産しているCdTe式も同様に薄膜式ですが、シリコンとの良い違いを打ち出せずに公害面のリスクばかりが強調されてしまい、現在は同社自身のメガソーラープロジェクトが主な採用対象になっています。
ペロヴスカイトもほんとに劇的に安い、軽い、使いやすいといったメリットが出ない限り厳しいでしょう。個人的には成功して欲しいと思っているのですが。
CdTeの公害問題は、住宅用やメガソーラー用なら廃棄物を管理できるので問題はないと主張していた記憶があったけど、最近の水害や土砂崩れを見ると厳しくなっちゃったなぁと。CdTeは期待していたのだけど。
それらしいこと書いてるところ悪いけど、ペロブスカイト型太陽電池は2009年に発見されてまだ10年。まだ量産してないしコスト競争力とか量産効果とかいう以前の状態だよ。それに、ペロブスカイト型に対する指摘するなら、まず初めに耐久性について書くべきではないの?安い、軽いという点で、現時点でペロブスカイト型を批判するのはさすがに的外れというしか無い。ここはかなりの部分見通しが立ってるので。
ペロブスカイト型は小型サイズで、耐久性が高いものでも直射日光化で連続数千時間、フィールドでも推定5年未満の寿命しかない。大面積だともう一桁低い。これを実験室レベルであと10倍~100倍に高めないとシリコン型の置き換えは難しい。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
CIGS (スコア:0)
ペロブスカイト型のライバルはシリコンじゃなくてCIGS(セレン化銅インジウムガリウム)だと思ってたんだけど。
https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=4426 [sangyo-times.jp]
https://cdn-xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/04769/zu1b3.jpg [nikkei.com]
Re:CIGS (スコア:1)
結局のところ電気に色はついていないので、「太陽電池」という製品カテゴリになった瞬間にシリコンとは自動的に競合することになってしまいます。そしてシリコンは圧倒的に量産効果が効いているので、競合に多少面白い技術優位性があったところでなかなか勝てない、というのが過去20年の業界の教訓です。
最近は家電量販店にもノートパソコンくらいなら平気で動かせるレベルのポータブル太陽電池が置いてありますが、ああいうのは効率以上に重量や形状などの取り回しに目が行くので、本来ならCIGSやペロヴスカイト、有機薄膜、ガリウム・ヒ素などの薄膜太陽電池の独壇場のはずなのです。ところが市販されてるのはシリコンウェハーを無理やりシート状にまとめたものばかり。これが残念ながら現実です。
CIGSについてより具体的に言うと、膜が数ミクロンと薄いという点ではペロヴスカイトと類似していますが、現在唯一量産しているソーラーフロンティア社が採っている製法はガラスに蒸着するというものであり、それだと同じくガラスに貼り付けるシリコンとあまり取り回しの違いを訴求出来ません。過去にはスチールのホイルに蒸着するという製法を採っていたところもありましたが、効率・歩留まりに問題があり撤退に追い込まれています。First Solar社が量産しているCdTe式も同様に薄膜式ですが、シリコンとの良い違いを打ち出せずに公害面のリスクばかりが強調されてしまい、現在は同社自身のメガソーラープロジェクトが主な採用対象になっています。
ペロヴスカイトもほんとに劇的に安い、軽い、使いやすいといったメリットが出ない限り厳しいでしょう。個人的には成功して欲しいと思っているのですが。
Re: (スコア:0)
CdTeの公害問題は、住宅用やメガソーラー用なら廃棄物を管理できるので問題はないと主張していた記憶があったけど、最近の水害や土砂崩れを見ると厳しくなっちゃったなぁと。
CdTeは期待していたのだけど。
Re: (スコア:0)
それらしいこと書いてるところ悪いけど、ペロブスカイト型太陽電池は2009年に発見されてまだ10年。
まだ量産してないしコスト競争力とか量産効果とかいう以前の状態だよ。
それに、ペロブスカイト型に対する指摘するなら、まず初めに耐久性について書くべきではないの?
安い、軽いという点で、現時点でペロブスカイト型を批判するのはさすがに的外れというしか無い。ここはかなりの部分見通しが立ってるので。
ペロブスカイト型は小型サイズで、耐久性が高いものでも直射日光化で連続数千時間、フィールドでも推定5年未満の寿命しかない。
大面積だともう一桁低い。
これを実験室レベルであと10倍~100倍に高めないとシリコン型の置き換えは難しい。