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災害時の話が前フリに出ていたので…
要するに「燃料電池を非常用発電機にする」ということでしょ。
従来型の場合、非常時には物理的に交通が遮断されてガソリン・軽油・重油等々の供給が絶たれてしまい、非常用発電機の連続運転が難しくなる。で、この燃料電池車だと、これが解消される???
考えうるのは、燃料の現地調達、つまり被災地の水から水素を取り出すことだけど、そのためには電気が必要になるという「卵と鶏」関係が生じる。太陽電池で水を電気分解? それなら太陽電池からの電力をそのまま蓄電した方が簡単。それともトヨタとホンダには何か秘策があるのか… よくわからん。
燃料電池車ってなんとなくハイブリッドのイメージがありますけど、燃料電池に機械的トルクを発生する機能なんかないので、つまり純電気自動車なんですよ。だから軸出力と同じだけの電力を、走行中と同じ高効率で吐かせられる。燃料から電力への変換効率では、ガソリン車のオルタネーターより遥かに効率が良いはずです。
……2週間で全部抜けちゃうって話ですけど、まあ、それだけ経って救援が来ない時は諦めろってことなのかな。
ヤンマーのガソリン発電機 [yanmar.com]は、5.5kVA出力が17Lで5時間なので、力率100%として1.6kWh/L。 プリウスPHV [toyota.jp]は最大6kW出力で、38L満タンで400W出力4.5日とのことなので、1.1kWh/L。
今回のバスは454kWhなので、ガソリン発電機でのガソリン260L相当、プリウスでのガソリン400L相当の給電能力がある、ということになりますね。
まー結構な能力あるなあと思ったんですが…ってところで、もうちょっとごつい軽油ディーゼル発電機 [yanmar.com]はどんなもんかというと、 重量178kg、4kVA出力の発電機 [yanmar.com]が燃料消費1.6L/hなので、2.5kWh/L、454kWh発電に必要な軽油は180L 重量680kg、20kVA出力の発電機 [yanmar.com]が燃料
水素の重量エネルギー密度は、現行の70MPaタンクでもガソリン超えてますよ。今回のが454kWhしか運べないのは、公道を走る場合にタンク容量の制限があるからです。この辺は実績積んでいかないと緩和は難しいので、今回のもそういう実績の一つになるんだろうと思います。
ついでに言えば、今回のなら平時は普通のバスとして運行して、災害が起きたら直行できる。環境対策に県で1-2台運用しとけば、災害時でも安心というもの。
水素を重量エネルギー密度で語るのは詐欺くさいと思う。体積エネルギー密度が悪すぎて、大量の燃料を積めないし。おそらくベースとなったトヨタのFCバスが、70MPaのタンク10本600Lで、235kWh [global.toyota]今回のバスは454kWhだから、倍の20本1200Lになってると思う。それだけかさばるのに、ディーゼル発電機での軽油120L相当でしかない。体積効率が1/10。
そんなもので「平時は普通のバスとして運行して、災害が起きたら直行」って話なら、普通のディーゼルバスにディーゼル発電機を積んだほうが容量が大きいし良いんじゃね、ってのが元コメなんですけどね。
平時にバスとして運航するってのはちょっと。それじゃ採算的に直ぐに放棄され兼ねない。精々が自治体の「使うかもしれないから買っておく」って奴か。ただそれだと燃料が抜ける事に弊害が大きいかな。役場の事業車がほぼ全てFCになって水素も入れられるようになればワンチャンスあるかな。
ま、状況がよっぽど都合よく変化しないと、トヨタなりホンダが保持して居ていて何処も維持費を負担する必要が無く、って時くらいか。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
水素はどこから供給するの? (スコア:0)
災害時の話が前フリに出ていたので…
要するに「燃料電池を非常用発電機にする」ということでしょ。
従来型の場合、非常時には物理的に交通が遮断されてガソリン・軽油・重油等々の供給が絶たれてしまい、非常用発電機の連続運転が難しくなる。で、この燃料電池車だと、これが解消される???
考えうるのは、燃料の現地調達、つまり被災地の水から水素を取り出すことだけど、そのためには電気が必要になるという「卵と鶏」関係が生じる。太陽電池で水を電気分解? それなら太陽電池からの電力をそのまま蓄電した方が簡単。それともトヨタとホンダには何か秘策があるのか… よくわからん。
Re: (スコア:2)
燃料電池車ってなんとなくハイブリッドのイメージがありますけど、燃料電池に機械的トルクを発生する機能なんかないので、つまり純電気自動車なんですよ。だから軸出力と同じだけの電力を、走行中と同じ高効率で吐かせられる。燃料から電力への変換効率では、ガソリン車のオルタネーターより遥かに効率が良いはずです。
……2週間で全部抜けちゃうって話ですけど、まあ、それだけ経って救援が来ない時は諦めろってことなのかな。
Re: (スコア:1)
ヤンマーのガソリン発電機 [yanmar.com]は、5.5kVA出力が17Lで5時間なので、力率100%として1.6kWh/L。
プリウスPHV [toyota.jp]は最大6kW出力で、38L満タンで400W出力4.5日とのことなので、1.1kWh/L。
今回のバスは454kWhなので、ガソリン発電機でのガソリン260L相当、
プリウスでのガソリン400L相当の給電能力がある、ということになりますね。
まー結構な能力あるなあと思ったんですが…
ってところで、もうちょっとごつい軽油ディーゼル発電機 [yanmar.com]はどんなもんかというと、
重量178kg、4kVA出力の発電機 [yanmar.com]が燃料消費1.6L/hなので、2.5kWh/L、454kWh発電に必要な軽油は180L
重量680kg、20kVA出力の発電機 [yanmar.com]が燃料
Re:水素はどこから供給するの? (スコア:0)
水素の重量エネルギー密度は、現行の70MPaタンクでもガソリン超えてますよ。
今回のが454kWhしか運べないのは、公道を走る場合にタンク容量の制限があるからです。
この辺は実績積んでいかないと緩和は難しいので、今回のもそういう実績の一つになるんだろうと思います。
ついでに言えば、今回のなら平時は普通のバスとして運行して、災害が起きたら直行できる。
環境対策に県で1-2台運用しとけば、災害時でも安心というもの。
Re:水素はどこから供給するの? (スコア:1)
水素を重量エネルギー密度で語るのは詐欺くさいと思う。
体積エネルギー密度が悪すぎて、大量の燃料を積めないし。
おそらくベースとなったトヨタのFCバスが、70MPaのタンク10本600Lで、235kWh [global.toyota]
今回のバスは454kWhだから、倍の20本1200Lになってると思う。
それだけかさばるのに、ディーゼル発電機での軽油120L相当でしかない。体積効率が1/10。
そんなもので「平時は普通のバスとして運行して、災害が起きたら直行」って話なら、
普通のディーゼルバスにディーゼル発電機を積んだほうが容量が大きいし良いんじゃね、
ってのが元コメなんですけどね。
Re: (スコア:0)
平時にバスとして運航するってのはちょっと。
それじゃ採算的に直ぐに放棄され兼ねない。
精々が自治体の「使うかもしれないから買っておく」って奴か。
ただそれだと燃料が抜ける事に弊害が大きいかな。
役場の事業車がほぼ全てFCになって水素も入れられるようになればワンチャンスあるかな。
ま、状況がよっぽど都合よく変化しないと、トヨタなりホンダが保持して居ていて何処も維持費を負担する必要が無く、って時くらいか。