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ロシアの目的は、兵器級プルトニウムをMOX燃料にして燃やして無くしてしまうこと。そのためには、日本にあるような軽水炉では高速中性子が熱に変換できないので、高速炉を用いる。
詳細はこちらを。高速炉「BN-800」と日本のバイパック核燃料技術http://spacenuclear.jp/nuclear/fuel2.html [spacenuclear.jp]
BN-800は高速増殖炉ですよ。そして、高速炉でもあります。参考: https://www.iaea.org/PRIS/CountryStatistics/ReactorDetails.aspx?current=451 [iaea.org]
高速炉は高速中性子を使って核分裂を主に行う炉のことを指します。逆に一般に軽水炉では熱中性子を使っているので、正確には"熱中性子炉"と呼びます。増殖炉は増殖比(≑転換比。投入した核分裂性燃料と運転後に得られる核分裂性物質の比)が1以上になる原子炉の事を指し、あまりメジャーではないですが熱増殖炉も存在します。ちなみにふげんなんかは増殖比が1以下ですが、軽水炉より高い値なので新型転換炉と呼称していましたね。
増殖炉を増殖炉心で運転したら増殖しますが、燃料構成を変えれば増殖しません。しかし、原子炉としては増殖構成が可能なので、増殖炉と呼びます。常陽なんかはそうですね。
原子炉関係はこういう難解な用語が多く、定義もダブっているので正確に理解している人は少ないと思います。例えば、もんじゅは正確にはまだ建設中ですしね。
意味不明。軽水炉でも兵器級プルトニウムを燃す事は出来るだろうに。MOX燃料にすれば。MOX燃料の安全性、特に高速中性子を浴びた場合の安全性は別な話としてね。そして「高速中性子が熱に変換できない」って何?
困ったときのatomica核兵器用のプルトニウムと高濃縮ウランの原子炉への転用 [rist.or.jp]「ロシアは、軽水炉利用よりも現在許認可中のMOX燃料を使用するBN-800高速炉を利用したいと考えている…略…本来高速炉はプルトニウム239の直接核分裂割合が軽水炉に比べて大きく、高次のプルトニウム240,242およびアクチニドが生成されにくく、中性子経済が良いと言う利点があり、プルトニウム利用に適している。」とかのあたりを言いたいのかな?
239Puを核分裂させるには高速中性子の方が適しているのはその通り。だが、核分裂反応のコントロールの面で高速中性子は問題アリアリだと思うけどね。MOX燃料が安全性の疑念を払拭出来ないのも、高速中性子による核分裂を本当にコントロール出来るのかの話だし。やっぱ、原子力って分野は、何かあった時の事を考えない世界なのかな。それとも、そういうのはロシアだけ?
これは設計としては増殖炉として使えるようにできているが、高速炉として運用しているという話でしょ?
ウランの核分裂で出てくる高速中性子を普通の水にぶつけて速度を落として別のウラン原子核にぶつかりやすくさせるのが軽水炉。そのとき、水は高速中性子から運動エネルギーをもらってお湯になるので、熱交換機で蒸気を作って発電している。
これはどうかな?ウラン原子1個の核分裂によって発生するエネルギーは大体200MeV。その内、中性子の運動エネルギーは5MeV程度。なので、「水は高速中性子から運動エネルギーをもらってお湯になる」なんてのはヨタ話だよね。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
BN800は高速増殖炉ではなく高速炉 (スコア:5, 参考になる)
ロシアの目的は、兵器級プルトニウムをMOX燃料にして燃やして無くしてしまうこと。
そのためには、日本にあるような軽水炉では高速中性子が熱に変換できないので、高速炉を用いる。
詳細はこちらを。
高速炉「BN-800」と日本のバイパック核燃料技術
http://spacenuclear.jp/nuclear/fuel2.html [spacenuclear.jp]
高速炉であり、高速増殖炉 (スコア:3, 参考になる)
BN-800は高速増殖炉ですよ。そして、高速炉でもあります。
参考: https://www.iaea.org/PRIS/CountryStatistics/ReactorDetails.aspx?current=451 [iaea.org]
高速炉は高速中性子を使って核分裂を主に行う炉のことを指します。逆に一般に軽水炉では熱中性子を使っているので、正確には"熱中性子炉"と呼びます。
増殖炉は増殖比(≑転換比。投入した核分裂性燃料と運転後に得られる核分裂性物質の比)が1以上になる原子炉の事を指し、あまりメジャーではないですが熱増殖炉も存在します。
ちなみにふげんなんかは増殖比が1以下ですが、軽水炉より高い値なので新型転換炉と呼称していましたね。
増殖炉を増殖炉心で運転したら増殖しますが、燃料構成を変えれば増殖しません。しかし、原子炉としては増殖構成が可能なので、増殖炉と呼びます。常陽なんかはそうですね。
原子炉関係はこういう難解な用語が多く、定義もダブっているので正確に理解している人は少ないと思います。
例えば、もんじゅは正確にはまだ建設中ですしね。
Re: (スコア:0)
意味不明。
軽水炉でも兵器級プルトニウムを燃す事は出来るだろうに。MOX燃料にすれば。
MOX燃料の安全性、特に高速中性子を浴びた場合の安全性は別な話としてね。
そして「高速中性子が熱に変換できない」って何?
Re:BN800は高速増殖炉ではなく高速炉 (スコア:3, 興味深い)
困ったときのatomica
核兵器用のプルトニウムと高濃縮ウランの原子炉への転用 [rist.or.jp]
「ロシアは、軽水炉利用よりも現在許認可中のMOX燃料を使用するBN-800高速炉を利用したいと考えている…略…本来高速炉はプルトニウム239の直接核分裂割合が軽水炉に比べて大きく、高次のプルトニウム240,242およびアクチニドが生成されにくく、中性子経済が良いと言う利点があり、プルトニウム利用に適している。」とかのあたりを言いたいのかな?
Re: (スコア:0)
239Puを核分裂させるには高速中性子の方が適しているのはその通り。
だが、核分裂反応のコントロールの面で高速中性子は問題アリアリだと思うけどね。
MOX燃料が安全性の疑念を払拭出来ないのも、高速中性子による核分裂を本当にコントロール出来るのかの話だし。
やっぱ、原子力って分野は、何かあった時の事を考えない世界なのかな。
それとも、そういうのはロシアだけ?
Re: (スコア:0)
これは設計としては増殖炉として使えるようにできているが、高速炉として運用しているという話でしょ?
Re: (スコア:0)
ウランの核分裂で出てくる高速中性子を普通の水にぶつけて速度を落として別のウラン原子核にぶつかりやすくさせるのが軽水炉。
そのとき、水は高速中性子から運動エネルギーをもらってお湯になるので、熱交換機で蒸気を作って発電している。
Re: (スコア:0)
これはどうかな?
ウラン原子1個の核分裂によって発生するエネルギーは大体200MeV。
その内、中性子の運動エネルギーは5MeV程度。
なので、「水は高速中性子から運動エネルギーをもらってお湯になる」なんてのはヨタ話だよね。