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元記事は「G-SYNCモジュールが単なるDRMだという話が出てるけど、別にそういう訳じゃないよ」という解説。
ノートPC用の「モバイルG-SYNC」っていう似た名前の機能を積んだリーク版ドライバがAMD/VESAのFreeSync/Adaptive Syncに似た機能を持っていたことがわかった。それを理由としてG-SYNC/FreeSync/Adaptive Syncに特別なハードは不要だと主張している人がいるらしい。元記事では、そもそもAdaptive Syncでも特別なハードが必要で、既存モニタでいきなり有効にできる訳でもなく、その主張は間違っているという内容。
AlteraのFPGAが入ってるのをただのDRMって、そりゃコスト高杉でしょ…
RadeonのCatalystドライバでDVI-HDMIアダプタに意図に制限が加えられていたことが発覚http://hardware.srad.jp/story/13/10/10/095221/ [srad.jp]
またこの手のタレコミですねこういうことを騒ぎ立てるのが好きな人がいるんだなぁ
FreeSync/Adaptive Syncで使用しているIgnore MSAにしたってオプションの規格なので、DisplayPort 1.2aが使えればどのモニタでも使えるというわけではないですからねぇ。AMDの担当者の発言として、「現行のDisplayPort対応ディスプレイを持ってきて,ディスプレイ側のBIOSなりファームウェアを書き換えさえすれば,すぐIgnore MSAに対応できる」とあります。オプション規格なので、この前提には(モニタ側のハードがIgnore MSAに対応していれば)というのがあるのですが、AMD担当者が省略したのか、記者が省略したのか、あたかもすべてのDisplayPort対応ディスプレイで使えそうな表現となっています。
Ignore MSA / MSA timing parameter ignore [blurbusters.com] というのは、元はeDPのためのオプションだったようですね。
Benefits as a result of changesThis enables the ability for external DisplayPort to take advantage of the option to ignore MSA timing parameter and have the sink slave to source timing to realize per frame dynamic refresh rate.
おそらくはシャープのメモリ液晶のようにモバイルでディスプレイの表示ホールドや間引きをするための方法で、接続時に設定したリフレッシュレートを無視させ、ソース機器からの信号でリフレッシュする、のでしょうか。
AnandTech [anandtech.com]の分解記事と、4Gamer [4gamer.net]の純正改造キットの記事、特に標準仕様とG-Sync仕様の基板比較 [4gamer.net]を見ると結構な力技で、標準仕様では専用のコントローラと小さなバッファだけで出力しているのに対し、G-Sync仕様ではFPGAが768MBのフレームバッファで画を持ち、LVDSでパネルに出しているようです。
ソース機器からの信号までリフレッシュを延期するといっても、LCDはクロックを止めて不定期に待てるような仕組みではないので、フレームバッファが必要になります。タブレット用液晶のように画素内にメモリを持っていて自己リフレッシュできるとか、モニタのコントローラが一枚分以上のフレームバッファを持っているとかいった設計でないとなければなりません。そのため第一世代のG-Sync対応モニタでは、パネルへの出力はフレームバッファ側で定期的に独立して行い、ソース機器はパネルとの間に入るフレームバッファへ好き勝手に書き込むという設計を取ったのだと思います。
G-Syncがこのような設計になったのには、リフレッシュを待てるコントローラだかパネルだかが21インチTNとかの安パネルに降りてくるには時間がかかると思ったからなのかな、と想像します。しかし、用途によらないパネルのDP/eDP対応が早く進み、モバイルから引き継いだリフレッシュ待ち機能を備えていたため、それを肩代わりするはずのG-Syncが宙に浮いてしまっているのではないでしょうか。
Adaptive Syncのキモは使われているパネルがLVDSではなくEmbedded DisplayPortに対応しているかどうかで、G-Syncのメリットは使うパネルが可変リフレッシュレート非対応でもよいところかと思います。今更売りにはならないのかもしれないですね。
# 高速じゃなくて低速駆動のための規格だと思うんだけど、いいのかな# 長々と毛の壁になった気分だ
DRM説は釣りかもしれないけど、専用モジュールが必要なほど大仰なものかというとそれも違うと思う。
4GamerのDIYキットの記事を見てきたけど、そのFPGAの乗ったボードで電源回路及びコントローラボードをまるごと置換しています。G-SYNC機能のためにFPGAが必要なのではなく、G-SYNC機能のためにディスプレイコントローラをまるまるFPGAで再実装したってわけです。G-SYNC専用モジュールというより、G-SYNC対応ディスプレイコントローラ。FPGAが乗っている事から判るのは、G-SYNCの場合はディスプレイコントローラが流用できなかったということだけです。
そもそも、G-SYNCの仕様が明らかになればディスプレイコントローラにG-SYNC機能を搭載すればいいというだけなので、将来的にはG-SYNCモジュールなんて必要ないはずなんですよね。必要なのはG-SYNC対応ディスプレイコントローラだけです。
ていうかFPGAでHDMIレシーバを実装してるって・・・HDCPの鍵を横から覗けちゃったりしないだろうな?
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
釣り記事 (スコア:2)
元記事は「G-SYNCモジュールが単なるDRMだという話が出てるけど、別にそういう訳じゃないよ」という解説。
ノートPC用の「モバイルG-SYNC」っていう似た名前の機能を積んだリーク版ドライバがAMD/VESAのFreeSync/Adaptive Syncに似た機能を持っていたことがわかった。それを理由としてG-SYNC/FreeSync/Adaptive Syncに特別なハードは不要だと主張している人がいるらしい。元記事では、そもそもAdaptive Syncでも特別なハードが必要で、既存モニタでいきなり有効にできる訳でもなく、その主張は間違っているという内容。
AlteraのFPGAが入ってるのをただのDRMって、そりゃコスト高杉でしょ…
Re: (スコア:0)
RadeonのCatalystドライバでDVI-HDMIアダプタに意図に制限が加えられていたことが発覚
http://hardware.srad.jp/story/13/10/10/095221/ [srad.jp]
またこの手のタレコミですね
こういうことを騒ぎ立てるのが好きな人がいるんだなぁ
Re: (スコア:0)
FreeSync/Adaptive Syncで使用しているIgnore MSAにしたってオプションの規格なので、DisplayPort 1.2aが使えればどのモニタでも使えるというわけではないですからねぇ。
AMDの担当者の発言として、「現行のDisplayPort対応ディスプレイを持ってきて,ディスプレイ側のBIOSなりファームウェアを書き換えさえすれば,すぐIgnore MSAに対応できる」とあります。
オプション規格なので、この前提には(モニタ側のハードがIgnore MSAに対応していれば)というのがあるのですが、AMD担当者が省略したのか、記者が省略したのか、あたかもすべてのDisplayPort対応ディスプレイで使えそうな表現となっています。
Re:釣り記事 (スコア:2)
Ignore MSA / MSA timing parameter ignore [blurbusters.com] というのは、元はeDPのためのオプションだったようですね。
Benefits as a result of changes
This enables the ability for external DisplayPort to take advantage of the option to ignore MSA timing parameter and have the sink slave to source timing to realize per frame dynamic refresh rate.
おそらくはシャープのメモリ液晶のようにモバイルでディスプレイの表示ホールドや間引きをするための方法で、接続時に設定したリフレッシュレートを無視させ、ソース機器からの信号でリフレッシュする、のでしょうか。
AnandTech [anandtech.com]の分解記事と、4Gamer [4gamer.net]の純正改造キットの記事、特に標準仕様とG-Sync仕様の基板比較 [4gamer.net]を見ると結構な力技で、標準仕様では専用のコントローラと小さなバッファだけで出力しているのに対し、G-Sync仕様ではFPGAが768MBのフレームバッファで画を持ち、LVDSでパネルに出しているようです。
ソース機器からの信号までリフレッシュを延期するといっても、LCDはクロックを止めて不定期に待てるような仕組みではないので、フレームバッファが必要になります。タブレット用液晶のように画素内にメモリを持っていて自己リフレッシュできるとか、モニタのコントローラが一枚分以上のフレームバッファを持っているとかいった設計でないとなければなりません。そのため第一世代のG-Sync対応モニタでは、パネルへの出力はフレームバッファ側で定期的に独立して行い、ソース機器はパネルとの間に入るフレームバッファへ好き勝手に書き込むという設計を取ったのだと思います。
G-Syncがこのような設計になったのには、リフレッシュを待てるコントローラだかパネルだかが21インチTNとかの安パネルに降りてくるには時間がかかると思ったからなのかな、と想像します。しかし、用途によらないパネルのDP/eDP対応が早く進み、モバイルから引き継いだリフレッシュ待ち機能を備えていたため、それを肩代わりするはずのG-Syncが宙に浮いてしまっているのではないでしょうか。
Adaptive Syncのキモは使われているパネルがLVDSではなくEmbedded DisplayPortに対応しているかどうかで、G-Syncのメリットは使うパネルが可変リフレッシュレート非対応でもよいところかと思います。今更売りにはならないのかもしれないですね。
# 高速じゃなくて低速駆動のための規格だと思うんだけど、いいのかな
# 長々と毛の壁になった気分だ
Re: (スコア:0)
DRM説は釣りかもしれないけど、専用モジュールが必要なほど大仰なものかというとそれも違うと思う。
4GamerのDIYキットの記事を見てきたけど、そのFPGAの乗ったボードで電源回路及びコントローラボードをまるごと置換しています。
G-SYNC機能のためにFPGAが必要なのではなく、G-SYNC機能のためにディスプレイコントローラをまるまるFPGAで再実装したってわけです。
G-SYNC専用モジュールというより、G-SYNC対応ディスプレイコントローラ。
FPGAが乗っている事から判るのは、G-SYNCの場合はディスプレイコントローラが流用できなかったということだけです。
そもそも、G-SYNCの仕様が明らかになればディスプレイコントローラにG-SYNC機能を搭載すればいいというだけなので、
将来的にはG-SYNCモジュールなんて必要ないはずなんですよね。必要なのはG-SYNC対応ディスプレイコントローラだけです。
ていうかFPGAでHDMIレシーバを実装してるって・・・HDCPの鍵を横から覗けちゃったりしないだろうな?