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車以外の家庭用発電なら、タンクの大きさはそれほど問題にならないし、究極的には水素を都市ガスのようにパイプで送ってもいいでしょう。でも、車で使用するなら、タンクの体積と重量は大きな問題です。高圧の気体の状態、もしくは液化して運ぶなら、非常に大きなエネルギーが必要です。同じ気体燃料の天然ガスの場合は、パイプラインで供給する場合に比べて、液化してLNGの状態で購入すると液化+輸送費用で2-3倍の値段になっています。天然ガスよりもっと液化が難しい水素の場合、どういうコスト計算になるんでしょうね。
水素には水素脆化の問題もあります。これはタンクの素材で有る鋼材に水素が吸収され鋼材の強度が落ちるという現象です。これを解決するためにCFRPでシールしたタンクなどが研究されているようです。
>高圧の気体の状態、もしくは液化して運ぶなら、非常に大きなエネルギーが必要です。
千代田化工 なんかは 有機ケミカルハイドライド法 を研究していますね。"千代田化工 MCH" でぐぐるといろいろhitします。トルエン1分子に、3分子の水素分子を化学結合させると メチルシクロヘキサン(MCH)1分子になる というのを双方向でやるものです。トルエンを水素消費地から生産地に運んで、メチルシクロヘキサンを水素生産地から消費地に運んで、水素を必要とするところでメチルシクロヘキサンから水素をはぎ取って使う、というものです。
千代田化工2012.11.16の主張: http://www.chiyoda-corp.com/technology/files/201301_okada_yasui.pdf [chiyoda-corp.com] パイロットプラン
これはプラント間の大量輸送、貯蔵が目的であって、クルマに積めるような物にできるとは考えていないような。資料を見ても、装置の大型化、スループット向上には触れられてますが、装置の小型化はないですね。
♪「天然ガスを~あなたの町っに」からガスステーションで改質するとか。LPG・LNGタクシー用のガスステーションならどうにかならない?消防法他が許せば、最終的に自宅他で。二次電池自動車の家庭充電と同じ運用ですな。(遠い未来。でもLPG・LNG車なら今直ぐにでも)
天然ガスをそのまま使えば、タンク問題も、運搬問題も、解決済なのにね。アウディのg-tronは、二酸化炭素をリサイクルするから、根本的にゼロエミッション。アウディに比べると、FCVは非常に近視眼的対応に思える。
しかし、水素タンク問題は、『CFRPで解決済だ』と、トヨタのお偉いさんが、顔を真っ赤にして言っていたのを思い出した。・・・これも、不都合な真実なんだろう。・・・強度問題は、仰る通りでしょう。でも、閉じ込め問題は?漏れは?・・・顔が赤くなる理由ですね。
アウディ自身のサイトに書いてありますが、g-tron用天然ガスは水素を電気分解で合成した後わざわざCO2と水素からメタンガスを合成しています。普通に水素を燃やしたり燃料電池で使うのに比べたら極めて非効率です。さらに言うと、この手のプロセスは大気中からCO2を回収しているのではなく、工業的に排出される高濃度CO2を使わないとやってられません。そのCO2はどこから来るのか、さあ考えてみよう。ゼロエミッションが聞いて笑わせます。
「ゼロエミッション」という欺瞞を通す為にこんだけエネルギーを無駄にするのと、未完成ながらポテンシャルの大きい水素燃料電池を追いかけるのと、どっちが近視眼的なんですかねえ。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
水素タンクの問題 (スコア:0)
車以外の家庭用発電なら、タンクの大きさはそれほど問題にならないし、究極的には水素を都市ガスのようにパイプで送ってもいいでしょう。でも、車で使用するなら、タンクの体積と重量は大きな問題です。
高圧の気体の状態、もしくは液化して運ぶなら、非常に大きなエネルギーが必要です。
同じ気体燃料の天然ガスの場合は、パイプラインで供給する場合に比べて、液化してLNGの状態で購入すると液化+輸送費用で2-3倍の値段になっています。
天然ガスよりもっと液化が難しい水素の場合、どういうコスト計算になるんでしょうね。
Re:水素タンクの問題 (スコア:2)
水素には水素脆化の問題もあります。
これはタンクの素材で有る鋼材に水素が吸収され鋼材の強度が落ちるという現象です。これを解決するためにCFRPでシールしたタンクなどが研究されているようです。
千代田化工 有機ケミカルハイドライド法 was Re:水素タンクの問題 (スコア:0)
>高圧の気体の状態、もしくは液化して運ぶなら、非常に大きなエネルギーが必要です。
千代田化工 なんかは 有機ケミカルハイドライド法 を研究していますね。"千代田化工 MCH" でぐぐるといろいろhitします。
トルエン1分子に、3分子の水素分子を化学結合させると メチルシクロヘキサン(MCH)1分子になる というのを双方向でやるものです。
トルエンを水素消費地から生産地に運んで、メチルシクロヘキサンを水素生産地から消費地に運んで、水素を必要とするところでメチルシクロヘキサンから水素をはぎ取って使う、というものです。
千代田化工2012.11.16の主張: http://www.chiyoda-corp.com/technology/files/201301_okada_yasui.pdf [chiyoda-corp.com]
パイロットプラン
Re: (スコア:0)
これはプラント間の大量輸送、貯蔵が目的であって、クルマに積めるような物にできるとは考えていないような。
資料を見ても、装置の大型化、スループット向上には触れられてますが、装置の小型化はないですね。
Re: (スコア:0)
♪「天然ガスを~あなたの町っに」からガスステーションで改質するとか。
LPG・LNGタクシー用のガスステーションならどうにかならない?
消防法他が許せば、最終的に自宅他で。二次電池自動車の家庭充電と同じ運用ですな。(遠い未来。でもLPG・LNG車なら今直ぐにでも)
Re: (スコア:0)
天然ガスをそのまま使えば、タンク問題も、運搬問題も、解決済なのにね。
アウディのg-tronは、二酸化炭素をリサイクルするから、根本的にゼロエミッション。
アウディに比べると、FCVは非常に近視眼的対応に思える。
しかし、水素タンク問題は、『CFRPで解決済だ』と、トヨタのお偉いさんが、顔を真っ赤にして言っていたのを思い出した。
・・・これも、不都合な真実なんだろう。
・・・強度問題は、仰る通りでしょう。でも、閉じ込め問題は?漏れは?・・・顔が赤くなる理由ですね。
Re: (スコア:0)
天然ガスをそのまま使えば、タンク問題も、運搬問題も、解決済なのにね。
アウディのg-tronは、二酸化炭素をリサイクルするから、根本的にゼロエミッション。
アウディに比べると、FCVは非常に近視眼的対応に思える。
アウディ自身のサイトに書いてありますが、g-tron用天然ガスは水素を電気分解で合成した後わざわざCO2と水素からメタンガスを合成しています。
普通に水素を燃やしたり燃料電池で使うのに比べたら極めて非効率です。さらに言うと、この手のプロセスは大気中からCO2を回収しているのではなく、工業的に排出される高濃度CO2を使わないとやってられません。そのCO2はどこから来るのか、さあ考えてみよう。ゼロエミッションが聞いて笑わせます。
「ゼロエミッション」という欺瞞を通す為にこんだけエネルギーを無駄にするのと、未完成ながらポテンシャルの大きい水素燃料電池を追いかけるのと、どっちが近視眼的なんですかねえ。