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超円高が是正されつつあるなか、各企業の業績が改善して、駄目企業と批判されているパナソニックやシャープでさえ、黒字を出し始めました。
これを見ると、もう少し政府が支援してれば、エルピーダも業績改善したんだろうなぁと、残念な気持ちです。
いや、中途半端に支援したからこうなったわけで、さっさと潰しておけばよかったんじゃないかと思う。
同じく、中途半端な支援で補助金体質になる米農家メソッドは、日本の産業にとって何もいいことがないと思う。
補助金なんて利権でズブズブの所に流れるだけで、本当に必要な産業になんて流れてこないよ。
補助金が本当に必要な産業ってどこなんでしょうね。そしてその産業がどこなのか、判断するのは誰なんでしょうか。
疑問形でおっしゃっているのは判断が非常に難しいというのを示唆されているのだと思いますが、「産業」という言葉をキーワードとして考えると最も効果的な補助金の使い道にはたどり着きにくいのではないかと思います。
概念的には国家経済・国民生活の発展・向上に最も寄与する産業に対して行うのが最もよいということになるのは疑いないでしょう。しかしそれを現在の状況を見て考えると私企業への直接的な支援が連想されてしまうのがよくないですし、主要産業として目に見えているということは十分成熟していて既に投資が十分行われており、その中で傾いて見える企業というのは単に競争に負けた結果で、そこに投資しても多大な利益が得られるというものではないことが多いと思います。
国際分業を否定してそこに補助金を入れるなら、その理由は国防上の理由ということにしかならず、そこから利益を得るためというよりは致命的な損失を回避することが目的になるかと思います。日本は半導体については製造装置の生産能力を保持していますから、ファブを保持するよりも製造装置の競争力を維持することの方がより重要になるかと思います。
補助金が本当に必要なものは何かということに戻ると、国家の投資として最も効果的なのは産業として形を成していない未来の産業に対して基盤を提供することだと思います。日本で結果的にそうなった例としてはNTTの光ファイバー網があげられるでしょう。これを新興のインターネットプロバイダーが一から構築するのは無理がありますし、非効率的です。日本で現在の世界トップクラスの高品質なインターネットアクセス環境が得られ、インターネット関連ビジネスが発展したのは産業形成以前の国家的な投資の結果だと言えると思います。
もちろん現在産業として世界的に有力な競争力を保持していて利益が得られており、将来的にも必要な産業については国際競争力の維持の観点から投資をした方がいいですが、それは景気や企業業績によらず研究開発が継続されるために大学や研究機関への側面からの支援とした方がいいと思います。
半導体製造については国家としてはファブへの支援は他の大規模な敷地を必要とするような産業と同等の支援でよく、半導体産業を名指ししての支援は製造技術の研究開発に対する支援がいいのではないでしょうか。つまりエルピーダがファブだから支援するということは必要なく、支援するなら単に国家経済への影響度を勘案するだけでいいと思います。
判断の主体が地方行政であれば、水が豊かであるなどの地方の特色を以てファブを優遇し、補助金などを出して誘致するというのはいいと思います。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
もう少し支援してればと (スコア:0)
超円高が是正されつつあるなか、各企業の業績が改善して、
駄目企業と批判されているパナソニックやシャープでさえ、黒字を出し始めました。
これを見ると、もう少し政府が支援してれば、エルピーダも業績改善したんだろうなぁと、残念な気持ちです。
Re: (スコア:1)
いや、中途半端に支援したからこうなったわけで、
さっさと潰しておけばよかったんじゃないかと思う。
Re: (スコア:1)
同じく、中途半端な支援で補助金体質になる米農家メソッドは、
日本の産業にとって何もいいことがないと思う。
補助金なんて利権でズブズブの所に流れるだけで、本当に必要な産業になんて流れてこないよ。
Re: (スコア:0)
補助金が本当に必要な産業ってどこなんでしょうね。
そしてその産業がどこなのか、判断するのは誰なんでしょうか。
Re:もう少し支援してればと (スコア:0)
疑問形でおっしゃっているのは判断が非常に難しいというのを示唆されているのだと思いますが、「産業」という言葉をキーワードとして考えると最も効果的な補助金の使い道にはたどり着きにくいのではないかと思います。
概念的には国家経済・国民生活の発展・向上に最も寄与する産業に対して行うのが最もよいということになるのは疑いないでしょう。
しかしそれを現在の状況を見て考えると私企業への直接的な支援が連想されてしまうのがよくないですし、主要産業として目に見えているということは十分成熟していて既に投資が十分行われており、その中で傾いて見える企業というのは単に競争に負けた結果で、そこに投資しても多大な利益が得られるというものではないことが多いと思います。
国際分業を否定してそこに補助金を入れるなら、その理由は国防上の理由ということにしかならず、そこから利益を得るためというよりは致命的な損失を回避することが目的になるかと思います。
日本は半導体については製造装置の生産能力を保持していますから、ファブを保持するよりも製造装置の競争力を維持することの方がより重要になるかと思います。
補助金が本当に必要なものは何かということに戻ると、国家の投資として最も効果的なのは産業として形を成していない未来の産業に対して基盤を提供することだと思います。
日本で結果的にそうなった例としてはNTTの光ファイバー網があげられるでしょう。これを新興のインターネットプロバイダーが一から構築するのは無理がありますし、非効率的です。日本で現在の世界トップクラスの高品質なインターネットアクセス環境が得られ、インターネット関連ビジネスが発展したのは産業形成以前の国家的な投資の結果だと言えると思います。
もちろん現在産業として世界的に有力な競争力を保持していて利益が得られており、将来的にも必要な産業については国際競争力の維持の観点から投資をした方がいいですが、それは景気や企業業績によらず研究開発が継続されるために大学や研究機関への側面からの支援とした方がいいと思います。
半導体製造については国家としてはファブへの支援は他の大規模な敷地を必要とするような産業と同等の支援でよく、半導体産業を名指ししての支援は製造技術の研究開発に対する支援がいいのではないでしょうか。
つまりエルピーダがファブだから支援するということは必要なく、支援するなら単に国家経済への影響度を勘案するだけでいいと思います。
判断の主体が地方行政であれば、水が豊かであるなどの地方の特色を以てファブを優遇し、補助金などを出して誘致するというのはいいと思います。