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リンクをたどっていくとグラフの一部が無料で見れるが、C/10(1時間あたり総充電量の1/10を充電あるいは放電する。電池のストレステストとしてはかなりヌルい)で充放電を繰り返しても、わずか150サイクルで容量が75%低下している。つまり、どんなに注意深く扱っても、150回使うだけでリチウムイオン電池と同じ程度まで劣化するということ。研究結果としては非常に面白いけど、こんなものは商業用品として使い物にならない。
また、すべてのテストを60℃に昇温してやっているが、そんな面倒なことをやっているのは室温ではロクな性能が出ないからだろう。(ど
容量がドカンと低下してるのはバックグラウンド(混ぜこんでる部材だけでの測定)な。
横から指摘してみましょう.
まず無料で読める部分(多分Supporting Info)にはきちんと「Blank test of Li3PS4 and carbon material」と書いてある.Blank testとあるように,これは本来の電極材料では無く,それに入っている(または入っている可能性のある)別の材料によるものだとわかる.じゃあそれがなんなのかというと,同じ文章にあるように"Li3PS4 and carbon".
今回実験で使っているものは,硫黄をLi3PS4(というか,そこから生じるリン)で架橋したものです.つまり,硫黄のポリマーがリンで架橋された「逆ゴム」的な構造.このあたり,私が以前日記で取り上げた硫黄ポリマー [srad.jp]と同じような設計指針ですね.これと炭素を混ぜ込んであるので,「見えている大きな容量に対する,混ぜ込んである炭素やLi3PS4の寄与は?」という疑問に答えるのがこのブランクテストです.で,この容量は非常に小さいんで,実験で見えている大きな容量は硫黄ポリマーに由来するんだろうね,と考えられると.
そもそも,このSupporting Infoのグラフを,電極の容量と誤解するのは無理があります.なにせ容量があまりに小さい.初回から現在の電極にも大きく劣るレベルなので,本文中にある「大容量が実現出来た(しかも300回の充放電に耐える)」と明らかに食い違います.だからその段階で「あ,何か誤解してるんだな」と気づかないとダメです.
なおこの素材,論文本体の図3にあるように,室温でも使用可能です.ただし室温で使用すると300回の充放電で容量が半分ぐらいに減ります.
>ただし室温で使用すると300回の充放電で容量が半分ぐらいに減ります.
今や4000回で80%容量のリチウムイオン蓄電池が普通になりつつある世の中でこの性能はどうよ…。やっすい奴でも1500回/80%程度の性能はあるのに…。
勘違いを指摘された時の反応を見れば、そいつがどの程度のやつかわかるよね。
ACが本人とは限らんだろ
かっこわる…プライドの方向性を間違えてますよ。
そりゃ違う。論文本体読めば、Supporting Informationの図に関する説明も載ってるし、読めば誤解する余地すら無い。「論文の補足説明」であるSupporting Informationの図だけ見て誤解して糞論文とか言ってるのはただのバカ&そもそものSupporting Informationと言うものを理解してない無知。
というか、Blank Test(本来測定すべきものを入れずに、空の状態でのバックグラウンド測定)って書いてあるにもかかわらず本測定だと誤解しちゃう段階で、読んでる方の英語力が根本的になってない。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
まだ外野が騒ぐような代物ではない (スコア:1, 参考になる)
リンクをたどっていくとグラフの一部が無料で見れるが、C/10(1時間あたり総充電量の1/10を充電あるいは放電する。電池のストレステストとしてはかなりヌルい)で充放電を繰り返しても、わずか150サイクルで容量が75%低下している。つまり、どんなに注意深く扱っても、150回使うだけでリチウムイオン電池と同じ程度まで劣化するということ。研究結果としては非常に面白いけど、こんなものは商業用品として使い物にならない。
また、すべてのテストを60℃に昇温してやっているが、そんな面倒なことをやっているのは室温ではロクな性能が出ないからだろう。(ど
それは大きな勘違い (スコア:0)
容量がドカンと低下してるのはバックグラウンド(混ぜこんでる部材だけでの測定)な。
Re:それは大きな勘違い (スコア:0)
Re:それは大きな勘違い (スコア:5, 参考になる)
横から指摘してみましょう.
まず無料で読める部分(多分Supporting Info)にはきちんと「Blank test of Li3PS4 and carbon material」と書いてある.Blank testとあるように,これは本来の電極材料では無く,それに入っている(または入っている可能性のある)別の材料によるものだとわかる.
じゃあそれがなんなのかというと,同じ文章にあるように"Li3PS4 and carbon".
今回実験で使っているものは,硫黄をLi3PS4(というか,そこから生じるリン)で架橋したものです.つまり,硫黄のポリマーがリンで架橋された「逆ゴム」的な構造.このあたり,私が以前日記で取り上げた硫黄ポリマー [srad.jp]と同じような設計指針ですね.
これと炭素を混ぜ込んであるので,「見えている大きな容量に対する,混ぜ込んである炭素やLi3PS4の寄与は?」という疑問に答えるのがこのブランクテストです.で,この容量は非常に小さいんで,実験で見えている大きな容量は硫黄ポリマーに由来するんだろうね,と考えられると.
そもそも,このSupporting Infoのグラフを,電極の容量と誤解するのは無理があります.なにせ容量があまりに小さい.初回から現在の電極にも大きく劣るレベルなので,本文中にある「大容量が実現出来た(しかも300回の充放電に耐える)」と明らかに食い違います.だからその段階で「あ,何か誤解してるんだな」と気づかないとダメです.
なおこの素材,論文本体の図3にあるように,室温でも使用可能です.ただし室温で使用すると300回の充放電で容量が半分ぐらいに減ります.
Re: (スコア:0)
>ただし室温で使用すると300回の充放電で容量が半分ぐらいに減ります.
今や4000回で80%容量のリチウムイオン蓄電池が普通になりつつある世の中でこの性能はどうよ…。
やっすい奴でも1500回/80%程度の性能はあるのに…。
Re:それは大きな勘違い (スコア:1)
勘違いを指摘された時の反応を見れば、そいつがどの程度のやつかわかるよね。
Re:それは大きな勘違い (スコア:1)
ACが本人とは限らんだろ
the.ACount
Re: (スコア:0)
かっこわる…
プライドの方向性を間違えてますよ。
Re: (スコア:0)
そりゃ違う。
論文本体読めば、Supporting Informationの図に関する説明も載ってるし、読めば誤解する余地すら無い。
「論文の補足説明」であるSupporting Informationの図だけ見て誤解して糞論文とか言ってるのはただのバカ&そもそものSupporting Informationと言うものを理解してない無知。
というか、Blank Test(本来測定すべきものを入れずに、空の状態でのバックグラウンド測定)って書いてあるにもかかわらず本測定だと誤解しちゃう段階で、読んでる方の英語力が根本的になってない。