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で、これはイギリスの国内エネルギー需要の何%になるんでしょう。「 2012 年の再生可能エネルギー生産量が前年比で 21 % 増加した」とかの数字は(元が小さいかもしれないので)あまり興味ないです。
2000億円で1%をまかなえるとなると、素晴らしいですね。100セット作っても福島第一原発の事故処理費用より安い。
リンク先を見るとCape Windは平均出力170MWを見込んでいるようですね。
建設費と出力の比較では、柏崎刈羽原発が炉1基あたり1.1GW(110万kW)、中越沖地震前で稼働率7割前後、(www.tepco.co.jp/nu/kk-np/data_lib/)1基目の建設費が4760億円(www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/kk-plant.html)だそうで、
およそ、Cape Wind 85MW/千億円柏崎刈羽 163MW/千億円
これをどう見るかは人それぞれですが、運用や安全のコストなどを考えると、風力は案外いい線行っているように見えますね。
原発はベース電力用だ、と散々言われていたのに、未だにこんな頭の悪いことを言うやつがいるのか。
夜間に余るベース電力って頭の良い人は疑問に思わないのかな思わないんだろうな
風力発電でベース電力をまかなえるか、頭の悪い人は疑問に思わないのかな、思わないんだろうな
まあ、ドイツでは再生可能エネルギーの電力供給に占める割合が2割を超えましたからね
ドイツ国内の発電量における割合と、原発大国フランスから買っている分を含めた割合とでどのくらい違うんでしょうね?
ちなみに2012年実績で輸出は国内発電量の10.9%、輸入は7.2%だそうです
年間積算だと輸出超過になるほどの発電能力を持ってるのに、なぜ輸入もしているのか、をちょっと考えればいいと思うよ。
ヨーロッパでは国境を越えた電力連携が一般的ですから、季節などによる需要変動を一国ですべてまかなう必要がないからだと思います。
連投ですいません。ちょっと説明不足だったので。需要変動に対応するために十分な発電設備を各国が独自に持つ(稼働率は落ちる)より、電力を融通しあった方が効率がいいということです。国境を越えるかどうかの違いはありますが日本の電力会社も日常的にやっています。
また、電源が再生可能エネルギーかどうかということも、電力連携とはあまり関係ないと思います。原子力や風力などのベース電源だけで需要をまかなうわけではなく、火力なども含めた発電のインフラをどれだけ持つかということですから。(再生可能エネルギーの増加で供給が増え、電力輸出が増えたという議論はあるようですが)
風力や太陽光など個別のコントロールが難しい電源の稼働効率や電力需給への影響は、実体経済レベルでの検証がかなり蓄積されてきていますよ。そこがある程度クリアできる見通しがあるからこそ、個々の事例での経済性が問題になっているわけですよね。
といいうか、そもそも今回のトピックもそういう話なんじゃないでしょうか。それとも、三菱東京 UFJ (合ってる?)が20億ドルを疑似科学につっこんだという話なんでしょうか。
無風のときは電力で風車回そうぜ。
ここに付けておこう…平均出力は170MW…を書いたACですもう見る人もいないけど、個人的メモ
風力の導入規模と安定性について
スペインの送電企業REE(※)のリアルタイムグラフ(こんなことできるのか)demanda.ree.es/demandaGeneracionAreasEng.html※スペイン唯一の系統運用会社であり、電力系統全体(発電および送電)の調整を行っている
4/18を例に取ると、次のようなことが見て取れる1.風力の寄与はmin10%~max20%超。「出力ゼロ」は起こらない2.受給調整の主力は水力と「other special regime」3.国際的な融通は最大8%程度。需要ピーク時は輸出
※「other special regime」=「その他の枠組み」は、太陽光など「その他電源」と企業内の火力?(企業の活動時間に伸びてるし)※需要ピークに風力の寄与が伸びているが、出力調整しているの?※需要ピークは企業の活動時間ではなく夕食時…いいなあ…※通年でみても「無風=出力ゼロ」は起こらない。全国無風は「ババ様こわい」(古…)レベルの事態。
日本での条件について
環境省による再生可能エネルギーの導入ポテンシャル(※)調査(2010年)www.env.go.jp/press/press.php?serial=13696※現在の技術水準で利用可能なもののうち、種々の制約要因(土地の傾斜、法規制、土地利用、居住地からの距離等)による設置の可否を考慮したエネルギー資源量
それによると稼働率を考慮した導入ポテンシャルは太陽光 150GW (施設利用率12%)陸上風力 1700GW (施設利用率24~31%)洋上風力 200GW (施設利用率24~31%)中小水力 17GW (施設利用率65%)地熱 33GW (施設利用率70~90%)(参考)全国の発電設備容量 204GW
以下、独り言
「風力使えん」という人でまともなデータを出す人はいなかったなあ(「バークレー熱中教室」くらいか)。自分もべつに「風力絶対!」とは思わないんだけど、技術系の雑談するならデータがないと盛り上がらない。
原子力についてもいろんな考え方があっていいけど、「ベース!アンテイ!ゲンパツダイジ!」みたいな思考停止は見ててつらい。近年の稼働率を見るだけでも、日本の原子力は「安定的な電源」ではないですよ。
今後「原子力を基幹電源にする」という選択肢もあるけど、震災後の安全基準策定や既存設備へのバックフィット、再稼働への社会的合意の調達の困難、核燃サイクルの到達…など考えると、社会としてかなりのリソースをつぎ込む必要があるし、それなりのリスクも負う必要がある。その点の率直な議論が必要だと思うんだけど…。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
規模感 (スコア:0)
で、これはイギリスの国内エネルギー需要の何%になるんでしょう。
「 2012 年の再生可能エネルギー生産量が前年比で 21 % 増加した」とかの数字は
(元が小さいかもしれないので)あまり興味ないです。
Re: (スコア:2)
Re: (スコア:0)
2000億円で1%をまかなえるとなると、素晴らしいですね。
100セット作っても福島第一原発の事故処理費用より安い。
Re: (スコア:2)
平均出力は170MWを見込んでいるようですね (スコア:0)
リンク先を見るとCape Windは平均出力170MWを見込んでいるようですね。
建設費と出力の比較では、柏崎刈羽原発が
炉1基あたり1.1GW(110万kW)、中越沖地震前で稼働率7割前後、(www.tepco.co.jp/nu/kk-np/data_lib/)
1基目の建設費が4760億円(www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/kk-plant.html)だそうで、
およそ、
Cape Wind 85MW/千億円
柏崎刈羽 163MW/千億円
これをどう見るかは人それぞれですが、
運用や安全のコストなどを考えると、風力は案外いい線行っているように見えますね。
Re: (スコア:0)
原発はベース電力用だ、と散々言われていたのに、未だにこんな頭の悪いことを言うやつがいるのか。
Re: (スコア:0)
夜間に余るベース電力って頭の良い人は疑問に思わないのかな
思わないんだろうな
Re:平均出力は170MWを見込んでいるようですね (スコア:-1)
風力発電でベース電力をまかなえるか、頭の悪い人は疑問に思わないのかな、
思わないんだろうな
Re: (スコア:0)
まあ、ドイツでは再生可能エネルギーの電力供給に占める割合が2割を超えましたからね
Re: (スコア:0)
ドイツ国内の発電量における割合と、原発大国フランスから買っている分を含めた割合とでどのくらい違うんでしょうね?
ドイツは電力輸出超過ですよ (スコア:0)
ちなみに2012年実績で輸出は国内発電量の10.9%、輸入は7.2%だそうです
Re: (スコア:0)
年間積算だと輸出超過になるほどの発電能力を持ってるのに、なぜ輸入もしているのか、をちょっと考えればいいと思うよ。
Re: (スコア:0)
ヨーロッパでは国境を越えた電力連携が一般的ですから、季節などによる需要変動を一国ですべてまかなう必要がないからだと思います。
Re:平均出力は170MWを見込んでいるようですね (スコア:1)
特に日本は季節風とかが安定して吹かない、そのくせ台風みたいな暴風は年に何回も来るんだから尚の事。
Re: (スコア:0)
連投ですいません。ちょっと説明不足だったので。
需要変動に対応するために十分な発電設備を各国が独自に持つ(稼働率は落ちる)より、電力を融通しあった方が効率がいいということです。国境を越えるかどうかの違いはありますが日本の電力会社も日常的にやっています。
また、電源が再生可能エネルギーかどうかということも、電力連携とはあまり関係ないと思います。
原子力や風力などのベース電源だけで需要をまかなうわけではなく、火力なども含めた発電のインフラをどれだけ持つかということですから。
(再生可能エネルギーの増加で供給が増え、電力輸出が増えたという議論はあるようですが)
Re: (スコア:0)
風力や太陽光など個別のコントロールが難しい電源の稼働効率や電力需給への影響は、実体経済レベルでの検証がかなり蓄積されてきていますよ。
そこがある程度クリアできる見通しがあるからこそ、個々の事例での経済性が問題になっているわけですよね。
といいうか、そもそも今回のトピックもそういう話なんじゃないでしょうか。
それとも、三菱東京 UFJ (合ってる?)が20億ドルを疑似科学につっこんだという話なんでしょうか。
Re: (スコア:0)
無風のときは電力で風車回そうぜ。
風力の導入規模と安定性;スペインの事例 (スコア:1)
ここに付けておこう…
平均出力は170MW…を書いたACです
もう見る人もいないけど、個人的メモ
風力の導入規模と安定性について
スペインの送電企業REE(※)のリアルタイムグラフ(こんなことできるのか)
demanda.ree.es/demandaGeneracionAreasEng.html
※スペイン唯一の系統運用会社であり、電力系統全体(発電および送電)の調整を行っている
4/18を例に取ると、次のようなことが見て取れる
1.風力の寄与はmin10%~max20%超。「出力ゼロ」は起こらない
2.受給調整の主力は水力と「other special regime」
3.国際的な融通は最大8%程度。需要ピーク時は輸出
※「other special regime」=「その他の枠組み」は、太陽光など「その他電源」と企業内の火力?(企業の活動時間に伸びてるし)
※需要ピークに風力の寄与が伸びているが、出力調整しているの?
※需要ピークは企業の活動時間ではなく夕食時…いいなあ…
※通年でみても「無風=出力ゼロ」は起こらない。全国無風は「ババ様こわい」(古…)レベルの事態。
日本での条件について
環境省による再生可能エネルギーの導入ポテンシャル(※)調査(2010年)
www.env.go.jp/press/press.php?serial=13696
※現在の技術水準で利用可能なもののうち、種々の制約要因(土地の傾斜、法規制、土地利用、居住地からの距離等)による設置の可否を考慮したエネルギー資源量
それによると稼働率を考慮した導入ポテンシャルは
太陽光 150GW (施設利用率12%)
陸上風力 1700GW (施設利用率24~31%)
洋上風力 200GW (施設利用率24~31%)
中小水力 17GW (施設利用率65%)
地熱 33GW (施設利用率70~90%)
(参考)全国の発電設備容量 204GW
以下、独り言
「風力使えん」という人でまともなデータを出す人はいなかったなあ(「バークレー熱中教室」くらいか)。自分もべつに「風力絶対!」とは思わないんだけど、技術系の雑談するならデータがないと盛り上がらない。
原子力についてもいろんな考え方があっていいけど、「ベース!アンテイ!ゲンパツダイジ!」みたいな思考停止は見ててつらい。近年の稼働率を見るだけでも、日本の原子力は「安定的な電源」ではないですよ。
今後「原子力を基幹電源にする」という選択肢もあるけど、震災後の安全基準策定や既存設備へのバックフィット、再稼働への社会的合意の調達の困難、核燃サイクルの到達…など考えると、社会としてかなりのリソースをつぎ込む必要があるし、それなりのリスクも負う必要がある。その点の率直な議論が必要だと思うんだけど…。