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どこからどうツッコめばいいのか悩むコメントですが、
出力調整の応答時間としては、・水力・ガスタービン火力: 分単位で調整可能。・石炭・石油火力: 時間単位で調整可能・原子力: 基本的に出力調整不可といった感じ。
20年以上前の記憶ですが、大学の講義で聴いた話では、・ベース電力(=夜間電力)は原子力と水力、・昼間の消費電力増加には、火力発電所の稼働数ってレベルで調整・突発的な消費電力変動には、水力とガスタービン火力で調整って習ったかな。
あとは、電気は基本的に貯めることはできませんし、捨てることもできません。必ず「発電した電力」と「消費した電力」は等しくなります。もし、発電電力>消費電力にしようとすると、発電機の負荷が軽くなって、回転数が速く電圧が高くなっていきます。もし、発電電力消費電力にしようとすると、発電機の負荷が重くなって、回転数が遅く電圧が低くなっていきます。そのままほっとくと送電事故になってしまいますから、変動が一定範囲に収まるように、電力会社はリアルタイムに使用されている電力を計測して、それに併せて発電量を調整しています。
だから「夜間には電力が余る」なんていうことはありません。余るのは「発電能力」。
まあ、揚水発電所は電気を貯める(夜間に電力を消費して揚水し、その水で昼間に発電する)ことができますが、昼間のピークを完全に抑え込めるほどの規模ではない。
深夜電力プランというのは「昼間のピーク時に合わせた発電所の建設を行う」→「夜間は発電所を止める(発電能力が余る)」→「夜間電力料金は安く、昼間料金は高いプランを作るので、夜はたくさん電気を使ってそのかわり昼間はあまり使わないようにしてね」→「昼間のピークが下がるので必要な発電所設備が減らせる」という方針のものです。
原子力: 基本的に出力調整不可
これはダウト。フランスあたりではすでに調整運転を行なっている(ここ [rist.or.jp]を参照のこと)。
日本でも実験レベルでは何の問題もなかった(ここ [rist.or.jp]あたりを見て)。
では、なんで調整運転を行わないかというと、別の方のコメントにあるような法的規制ではなくて、反対運動やらなんやら面倒なことが多いから(「伊方 出力調整 反対」あたりをキーワードにググれば当時の様子がわかるサイトがいくらでも引っかかる)。
できるけど、劣化が早まるからやらないでしょ。同じ理由で火力発電でも調整しないで水力で調整することが殆どですよ。
>・原子力: 基本的に出力調整不可は、技術的には可能だが、規制されているため不可ということです。
ん?ガスタービンは出力の変動に弱かったような。蒸気タービンの方が追随性がよいのではなかったでしたっけ?
分単位で応答できるのは水力(揚水発電)だと思います。
深夜電力プランは,要は設備利用率をできるだけ上げるためですよね。発電・送電にかかる固定費用は莫大ですから。
あと最近の(新型の)火力は効率を上げるために, 総じてコンバインドサイクル化 [wikipedia.org]されてきているので, 大型の火力発電所ではガスタービン式を分けて考えることはできないと思います.
ガスタービンが負荷変動に対処できるというのは, 起動時間が通常の火力発電と比べて短いという特性を生かして, マイクロガスタービン [jsrae.or.jp]を使った予備電源として考えた場合のことでしょう.
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
安い夜間電力 (スコア:5, 興味深い)
それ以前に、リーフのバッテリーの交換費用って確定してましたっけ?
当然にバッテリーの劣化は早まるだろうし、毎日使って75ヶ月って持つのか。
元がとれた頃にバッテリー交換とかね…
この値段ではピークシフト目的で使う以外無いし、そうすると家庭では難しいように思う
また補助金つけるか?
Re: (スコア:1)
昼間のピーク時に合わせた発電を夜間も行う → 夜間には電力が余る → 夜間電力料金は安くするので使ってね
という事だと思っていたのですが。
実際、(去年の3月までは)発電量における原発の比率が上がるにつれて、夜間電力の料金も上がっていました。
beejay_aniki
Re:安い夜間電力 (スコア:4, 参考になる)
どこからどうツッコめばいいのか悩むコメントですが、
出力調整の応答時間としては、
・水力・ガスタービン火力: 分単位で調整可能。
・石炭・石油火力: 時間単位で調整可能
・原子力: 基本的に出力調整不可
といった感じ。
20年以上前の記憶ですが、大学の講義で聴いた話では、
・ベース電力(=夜間電力)は原子力と水力、
・昼間の消費電力増加には、火力発電所の稼働数ってレベルで調整
・突発的な消費電力変動には、水力とガスタービン火力で調整
って習ったかな。
あとは、電気は基本的に貯めることはできませんし、捨てることもできません。必ず「発電した電力」と「消費した電力」は等しくなります。
もし、発電電力>消費電力にしようとすると、発電機の負荷が軽くなって、回転数が速く電圧が高くなっていきます。
もし、発電電力消費電力にしようとすると、発電機の負荷が重くなって、回転数が遅く電圧が低くなっていきます。
そのままほっとくと送電事故になってしまいますから、変動が一定範囲に収まるように、電力会社はリアルタイムに使用されている電力を計測して、それに併せて発電量を調整しています。
だから「夜間には電力が余る」なんていうことはありません。余るのは「発電能力」。
まあ、揚水発電所は電気を貯める(夜間に電力を消費して揚水し、その水で昼間に発電する)ことができますが、昼間のピークを完全に抑え込めるほどの規模ではない。
深夜電力プランというのは
「昼間のピーク時に合わせた発電所の建設を行う」→「夜間は発電所を止める(発電能力が余る)」→「夜間電力料金は安く、昼間料金は高いプランを作るので、夜はたくさん電気を使ってそのかわり昼間はあまり使わないようにしてね」→「昼間のピークが下がるので必要な発電所設備が減らせる」
という方針のものです。
Re:安い夜間電力 (スコア:1)
となると、私は長い間勘違いをしてたのですね。
beejay_aniki
Re:安い夜間電力 (スコア:1)
原子力: 基本的に出力調整不可
これはダウト。フランスあたりではすでに調整運転を行なっている(ここ [rist.or.jp]を参照のこと)。
日本でも実験レベルでは何の問題もなかった(ここ [rist.or.jp]あたりを見て)。
では、なんで調整運転を行わないかというと、別の方のコメントにあるような法的規制ではなくて、反対運動やらなんやら面倒なことが多いから(「伊方 出力調整 反対」あたりをキーワードにググれば当時の様子がわかるサイトがいくらでも引っかかる)。
Re: (スコア:0)
できるけど、劣化が早まるからやらないでしょ。
同じ理由で火力発電でも調整しないで水力で調整することが殆どですよ。
Re: (スコア:0)
>・原子力: 基本的に出力調整不可
は、技術的には可能だが、規制されているため不可ということです。
Re: (スコア:0)
ん?
ガスタービンは出力の変動に弱かったような。蒸気タービンの方が追随性がよい
のではなかったでしたっけ?
分単位で応答できるのは水力(揚水発電)だと思います。
深夜電力プランは,要は設備利用率をできるだけ上げるためですよね。
発電・送電にかかる固定費用は莫大ですから。
Re:安い夜間電力 (スコア:1)
あと最近の(新型の)火力は効率を上げるために, 総じてコンバインドサイクル化 [wikipedia.org]されてきているので, 大型の火力発電所ではガスタービン式を分けて考えることはできないと思います.
ガスタービンが負荷変動に対処できるというのは, 起動時間が通常の火力発電と比べて短いという特性を生かして, マイクロガスタービン [jsrae.or.jp]を使った予備電源として考えた場合のことでしょう.