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その堤防がどうだったのかは、全然知らない。遠まわしに無駄って言いたいのではないけど。
そういう災害対策って、保険のようなもので。今回は偶然災害が来たから今回は偶然無駄じゃなかったとしても、割の合わない保険ってのは存在する。
今回、結果論的には保険かけて正解だったとしても。次回も同じように、あるいはもっと多額の保険かけるべきかは分からない。
今は、その偶然役立ったものが、割の合う保険だったかどうかを考えずに、ひたすら持ち上げられている感がある。これまでは、事業仕分けやら、コストカッター社長やらが、いざというときの備えを無駄と称してカットすることが良しとされていたから、備えることの重要さに再び気付けたのは、よいことだ。
けれど、今後、いろんな自治体がむやみやたらに災害対策に乗り出すような気がして心配。費用対効果を含めて、しっかりと検討しつつ、災害に強い街づくりをしてくれたらいいなー。
今回の地震でスーパー堤防の仕分けを批判する人がいるけど、そういう人ってそもそもスーパー堤防って水害対策のものだってことをスルーしてるし東北地方には最初から設置予定がなかったってことも知らないっぽいんだよね。
なんだかなあ。
それでも多くの堤防が決壊して被害を防げなかったってのは 結局どこかで線引きして諦めるしかないという仕分けの方向性は実は間違ってなかったのではという証明にもなり得るんですけど 批判してる人達は、それは認めたくないんだろうなあ
詳細な検証はまだですが、大規模な対地震津波堤防が今回の津波であっさりと破壊された釜石であっても、津波の共振による被害の増大などを防ぐことには成功したのではないかと見られています。 というのも、釜石の市街地は津波に襲われましたが高さが建物の 2F までに達しておらず、同等規模の津波に曝された地域よりも「比較的」ダメージが小さいようであると評価されているためです。
もちろん単体で見たらとても小さいダメージとは言えませんが、続いて押し寄せる津波との共振効果により威力が上がることを回避する点は、今後の津波対策にも活かしていけるのではないでしょうか。
瞬殺された堤防も多少津波を減ずる効果はあったかもとされていますが、結局「避難しなきゃ死ぬ」レベルの被害を出しているわけですから、コストパフォーマンスは悪かったと言わざるを得ないでしょう。家を流されても命が助かれば良い、のであれば一定以上の津波に対しては「堤防で防ぐ」ではなく「避難する」を軸にして対応することも出来ます。実際徹底的な避難訓練によって集落壊滅にも関わらず全員が助かったケースもあります。被害が出るような最大波は30~40分掛かるので完全な寝たきりでない限りきっちり訓練していれば老人でも逃げ切れるんです。現
家を流されても命が助かれば良い、のであれば一定以上の津波に対しては「堤防で防ぐ」ではなく「避難する」を軸にして対応することも出来ます。実際徹底的な避難訓練によって集落壊滅にも関わらず全員が助かったケースもあります。被害が出るような最大波は30~40分掛かるので完全な寝たきりでない限りきっちり訓練していれば老人でも逃げ切れるんです。
というのは、やや懐疑的です。いや、かなり懐疑的です。
たとえば今回の揺れは震源地から遠い東京でも 3 分、仙台辺りでは 6 分以上の揺れが継続し続けています。そして牡鹿半島の突端辺りは揺れが収まってからすぐに出た津波警報 (直後に大津波警報に引き上げ) が出た頃には、既に第一波が到着していると予想されていました。石巻の辺りも牡鹿半島のすぐ近くですから、あまり大差はない頃でしょう。下手をすると揺れが収まり切らない間に津波が到達していたりしないでしょうか。 そして基本的に「地震で退避する場合、揺れが収まってからすぐに避難する事」がお約束ですね。
確かに最大波は 30 ~ 40 分後かもしれませんが、それは第一波到達からおよそその程度、ということですよね。そして、そこまでの波に何の威力もない訳ではありません。 今回は最初の波ですら数メートルの高さとかが普通であって、これに飲み込まれて足を取られたり流されたりした場合に、それを切り抜けて逃げるというのはきっちり訓練していようと子供や老人にはきつい事に思えます。
釜石に関しては本気で堤防だけで命を守る方向だったのでしょうが、結果論だけで言えばなんだかなぁという感じです。結局助かってないじゃないですか、と。
どうでしょうね。堤防だけですべてを防げる、という発想はないように思えますが。 釜石の堤防は水面下に広がっている部分の上を船が通過でき、それ以外の部分は海上まで出ている形状で、それでいて「津波対策用の堤防」として作られています。堤防だけで完全に守る作りにするのであれば、そのように確実に水が抜ける部分があったら意味がありません。
そもそも釜石にあるギネス登録されている堤防は湾部にあるもので、海岸にあるものではありません。水深が 50m 以上のところから堤防を作るということは、津波自体の速度を殺すことを目的としているように見えます。 開いている部分が最初からあるのは、それだけで津波から守る形ではなく、あくまでも津波からのダメージを減殺することを目的としているようにしか見えません。
堤防だけで守る形に近いのは、田老町の「万里の長城」ではないでしょうか。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
Re: 部門名 (スコア:1, 興味深い)
Re: (スコア:5, すばらしい洞察)
その堤防がどうだったのかは、全然知らない。遠まわしに無駄って言いたいのではないけど。
そういう災害対策って、保険のようなもので。
今回は偶然災害が来たから今回は偶然無駄じゃなかったとしても、
割の合わない保険ってのは存在する。
今回、結果論的には保険かけて正解だったとしても。
次回も同じように、あるいはもっと多額の保険かけるべきかは分からない。
今は、その偶然役立ったものが、割の合う保険だったかどうかを考えずに、ひたすら持ち上げられている感がある。
これまでは、事業仕分けやら、コストカッター社長やらが、いざというときの備えを無駄と称してカットすることが
良しとされていたから、備えることの重要さに再び気付けたのは、よいことだ。
けれど、今後、いろんな自治体がむやみやたらに災害対策に乗り出すような気がして心配。
費用対効果を含めて、しっかりと検討しつつ、災害に強い街づくりをしてくれたらいいなー。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:2, 興味深い)
今回の地震でスーパー堤防の仕分けを批判する人がいるけど、そういう人ってそもそもスーパー堤防って水害対策のものだってことをスルーしてるし
東北地方には最初から設置予定がなかったってことも知らないっぽいんだよね。
なんだかなあ。
Re: 部門名 (スコア:0)
ある意味スーパー堤防というかスーパー防波堤みたいなもんですけどね。
それでも多くの堤防が決壊して被害を防げなかったってのは
結局どこかで線引きして諦めるしかないという仕分けの方向性は実は間違ってなかったのではという証明にもなり得るんですけど
批判してる人達は、それは認めたくないんだろうなあ
悪意に満ちた推論なんですけど、現実世界には絶対の正解がある事は希なのに、それを無理矢理善悪二元論でかたづけようとしたから、色々おかしな事になったんじゃないかと思う。
特にネットにはこのタイプの残念な方が多いですから。
Re: 部門名 (スコア:1)
詳細な検証はまだですが、大規模な対地震津波堤防が今回の津波であっさりと破壊された釜石であっても、津波の共振による被害の増大などを防ぐことには成功したのではないかと見られています。
というのも、釜石の市街地は津波に襲われましたが高さが建物の 2F までに達しておらず、同等規模の津波に曝された地域よりも「比較的」ダメージが小さいようであると評価されているためです。
もちろん単体で見たらとても小さいダメージとは言えませんが、続いて押し寄せる津波との共振効果により威力が上がることを回避する点は、今後の津波対策にも活かしていけるのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
瞬殺された堤防も多少津波を減ずる効果はあったかもとされていますが、結局「避難しなきゃ死ぬ」レベルの被害を出しているわけですから、コストパフォーマンスは悪かったと言わざるを得ないでしょう。
家を流されても命が助かれば良い、のであれば一定以上の津波に対しては「堤防で防ぐ」ではなく「避難する」を軸にして対応することも出来ます。実際徹底的な避難訓練によって集落壊滅にも関わらず全員が助かったケースもあります。被害が出るような最大波は30~40分掛かるので完全な寝たきりでない限りきっちり訓練していれば老人でも逃げ切れるんです。
現
Re: 部門名 (スコア:1)
というのは、やや懐疑的です。いや、かなり懐疑的です。
たとえば今回の揺れは震源地から遠い東京でも 3 分、仙台辺りでは 6 分以上の揺れが継続し続けています。そして牡鹿半島の突端辺りは揺れが収まってからすぐに出た津波警報 (直後に大津波警報に引き上げ) が出た頃には、既に第一波が到着していると予想されていました。石巻の辺りも牡鹿半島のすぐ近くですから、あまり大差はない頃でしょう。下手をすると揺れが収まり切らない間に津波が到達していたりしないでしょうか。
そして基本的に「地震で退避する場合、揺れが収まってからすぐに避難する事」がお約束ですね。
確かに最大波は 30 ~ 40 分後かもしれませんが、それは第一波到達からおよそその程度、ということですよね。そして、そこまでの波に何の威力もない訳ではありません。
今回は最初の波ですら数メートルの高さとかが普通であって、これに飲み込まれて足を取られたり流されたりした場合に、それを切り抜けて逃げるというのはきっちり訓練していようと子供や老人にはきつい事に思えます。
どうでしょうね。堤防だけですべてを防げる、という発想はないように思えますが。
釜石の堤防は水面下に広がっている部分の上を船が通過でき、それ以外の部分は海上まで出ている形状で、それでいて「津波対策用の堤防」として作られています。堤防だけで完全に守る作りにするのであれば、そのように確実に水が抜ける部分があったら意味がありません。
そもそも釜石にあるギネス登録されている堤防は湾部にあるもので、海岸にあるものではありません。水深が 50m 以上のところから堤防を作るということは、津波自体の速度を殺すことを目的としているように見えます。
開いている部分が最初からあるのは、それだけで津波から守る形ではなく、あくまでも津波からのダメージを減殺することを目的としているようにしか見えません。
堤防だけで守る形に近いのは、田老町の「万里の長城」ではないでしょうか。