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> 一般家庭規模で(蓄電池等に)蓄電するのは現実的ではないのかな?非常用ではなくて通常使用の場合を考えると、多分コスト割れを起こすでしょうね。大容量インバータ等の設備コストもさる事ながら、蓄電池はサイクル寿命があり消耗品である事が大きいでしょう。
深夜電力Bで蓄電池を充電して昼間使う場合を考えます。基本料金等は考えず、電力量料金だけで計算します。充電やインバータの効率等も無視します。100Ahクラスのディープサイクルバッテリーは15,000円位(最近はもっと高い?)、蓄電出来る電力量は1.2kWh、サイクル寿命は400回程度です。深夜電力B(9.17円/kWh)で充電し、従量電灯B(3段階料金は24.13円/kWh)の時間に使うとして、節約出来る電気料金は1.2*(24.13-9.17)*400=7180.8円、対して消耗品であるディープサイクルバッテリーのコストは15,000円で、約8,000円の赤字となります。
同様にEVやPHVのバッテリーを家庭用電力の蓄電に用いるのも、私見とすれば同様のバッテリーコストが発生して、割に合わないのではと考えます。現在のリチウムイオン電池の価格は1kWh当たり20万円程度、サイクル寿命は1200回程度と言われています。サイクル寿命を全て家庭用電力の蓄電に用いるとして、節約出来る電気料金は1*(24.13-9.17)*1200=17952円、差引18万円の大赤字となります。
これは現時点の試算で、電池の性能が上がる、電池の値段が下がる、電気料金が大幅に上がる等の条件の変化でまた別の勘定が出て来るかとは思います。しかし現時点では家庭用電力の蓄電はかなりの赤字を覚悟する事になると思います。
蓄電池、この1,2年で急に安くなってるみたいですよ。昨年末にはドイツ銀行が前年に比べて3割ぐらい下がったと報告して、話題になってました [nextcars.net]。いわく、現時点でももう$400強/kWで、10年後の2020年には$250/kWぐらいになるだろうと。自動車に使えるリチウムイオンな奴が。
この価格でサイクル寿命3000回ぐらいだと、日本の一般家庭でも「夜ためて昼使う」とだいたい元が取れるような。だからトヨタなどが家庭用に売り出す話になっているんじゃないかと。
この急激な価格低下は驚きですが、各国の補助策のほか、中国等で2輪やバス等の電動化が進んでいるのも後押ししてるんでしょうね。需要が増えてたくさん造るようになり、それでさらに安くなって需要が伸びる好循環に入っているように見えます。
# もう少し規模の大きな話で言えば、NaS電池は現時点でも実はその半分以下のコストとか(高く売れるからそういう値段で売ってはいるが)。
> いわく、現時点でももう$400強/kWで、10年後の2020年には$250/kWぐらいになる> だろうと。自動車に使えるリチウムイオンな奴が。
ふむふむ。将来的には期待が持てますかね。先の計算は単純に蓄電池のコストと比較しましたが、実際にはインバータ等の設備の費用を勘定に入れる必要があり、また充電の電力>放電の電力の話もありますから、家庭用蓄電システムがペイする蓄電池の価格は、1kWh当たり5,000円位でしょうか。
# その様な価格帯に下がるなら、キャンプも相当に様変わりするかな?# IHヒータとか電子レンジとかが使われる様になったりして。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
APC Japanも被災(オフトピ) (スコア:0)
一般家庭規模で(蓄電池等に)蓄電するのは現実的ではないのかな?
# 時間帯別電灯契約なう@千葉県民
# 原発の数が減ったら時間帯別電灯契約も無くなるのか?
Re:APC Japanも被災(オフトピ) (スコア:1)
> 一般家庭規模で(蓄電池等に)蓄電するのは現実的ではないのかな?
非常用ではなくて通常使用の場合を考えると、多分コスト割れを起こすでしょうね。大容量インバータ等の設備コストもさる事ながら、蓄電池はサイクル寿命があり消耗品である事が大きいでしょう。
深夜電力Bで蓄電池を充電して昼間使う場合を考えます。基本料金等は考えず、電力量料金だけで計算します。充電やインバータの効率等も無視します。100Ahクラスのディープサイクルバッテリーは15,000円位(最近はもっと高い?)、蓄電出来る電力量は1.2kWh、サイクル寿命は400回程度です。深夜電力B(9.17円/kWh)で充電し、従量電灯B(3段階料金は24.13円/kWh)の時間に使うとして、節約出来る電気料金は1.2*(24.13-9.17)*400=7180.8円、対して消耗品であるディープサイクルバッテリーのコストは15,000円で、約8,000円の赤字となります。
同様にEVやPHVのバッテリーを家庭用電力の蓄電に用いるのも、私見とすれば同様のバッテリーコストが発生して、割に合わないのではと考えます。現在のリチウムイオン電池の価格は1kWh当たり20万円程度、サイクル寿命は1200回程度と言われています。サイクル寿命を全て家庭用電力の蓄電に用いるとして、節約出来る電気料金は1*(24.13-9.17)*1200=17952円、差引18万円の大赤字となります。
これは現時点の試算で、電池の性能が上がる、電池の値段が下がる、電気料金が大幅に上がる等の条件の変化でまた別の勘定が出て来るかとは思います。しかし現時点では家庭用電力の蓄電はかなりの赤字を覚悟する事になると思います。
Re:APC Japanも被災(オフトピ) (スコア:1)
蓄電池、この1,2年で急に安くなってるみたいですよ。
昨年末にはドイツ銀行が前年に比べて3割ぐらい下がったと報告して、話題になってました [nextcars.net]。
いわく、現時点でももう$400強/kWで、10年後の2020年には$250/kWぐらいになるだろうと。自動車に使えるリチウムイオンな奴が。
この価格でサイクル寿命3000回ぐらいだと、日本の一般家庭でも「夜ためて昼使う」とだいたい元が取れるような。
だからトヨタなどが家庭用に売り出す話になっているんじゃないかと。
この急激な価格低下は驚きですが、各国の補助策のほか、中国等で2輪やバス等の電動化が進んでいるのも後押ししてるんでしょうね。
需要が増えてたくさん造るようになり、それでさらに安くなって需要が伸びる好循環に入っているように見えます。
# もう少し規模の大きな話で言えば、NaS電池は現時点でも実はその半分以下のコストとか(高く売れるからそういう値段で売ってはいるが)。
Re:APC Japanも被災(オフトピ) (スコア:1)
> いわく、現時点でももう$400強/kWで、10年後の2020年には$250/kWぐらいになる
> だろうと。自動車に使えるリチウムイオンな奴が。
ふむふむ。将来的には期待が持てますかね。先の計算は単純に蓄電池のコストと比較しましたが、実際にはインバータ等の設備の費用を勘定に入れる必要があり、また充電の電力>放電の電力の話もありますから、家庭用蓄電システムがペイする蓄電池の価格は、1kWh当たり5,000円位でしょうか。
# その様な価格帯に下がるなら、キャンプも相当に様変わりするかな?
# IHヒータとか電子レンジとかが使われる様になったりして。
Re: (スコア:0)