セクタサイズを拡張する方法では、容量が大きくなるというメリットも挙げられます。ディスク容量を得をする原理自体は、昔2HDのFDに1.68MBのデータを記録するDistribution Media Format [wikipedia.org]というものがありましたが、これと同じです。セクタとセクタの間にはセクタギャップと呼ばれる磁気面があり、セクタの中のデータに対するCRC(ECC)などのデータやセクタをシークするために必要となるメタデータが記録されています。このメタデータのサイズはセクタサイズにかわらず一定となりますから、セクタサイズが大きければ大きいほどディスクドライブの容量に対するセクタギャップ比率が少なくなり、同じディスクドライブでもより大きな容量のデータを取り扱う(容量を得する)ことができます。
4KBセクタ環境でのパフォーマンス劣化を防ぐ修正プログラムがリリースされているので紹介。 Poor performance when you transfer many small files on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2 http://support.microsoft.com/kb/981208/en-us [microsoft.com]
GPTなんて使わないのでは? (スコア:2)
2TBの壁は、MBR(パーティションテーブル)が1セクタ512バイトを単位とする32bitの構造体で取り扱っているために発生します。(2^32=4G, 512*4G = 2T) 現状この壁を乗り越えるための方法としては以下の2つが考えられます。
GPT [wikipedia.org]のパーティションからブートするためには、64bit OSを用いなければならず、マザーボードがEFIに対応している必要がありますから、現実的にはWindows Vista以降のOSで [microsoft.com]後者の1セクタ512Bを4KBに拡張する方法が普及する可能性が高いと思われます。
セクタサイズを拡張する方法では、容量が大きくなるというメリットも挙げられます。ディスク容量を得をする原理自体は、昔2HDのFDに1.68MBのデータを記録するDistribution Media Format [wikipedia.org]というものがありましたが、これと同じです。セクタとセクタの間にはセクタギャップと呼ばれる磁気面があり、セクタの中のデータに対するCRC(ECC)などのデータやセクタをシークするために必要となるメタデータが記録されています。このメタデータのサイズはセクタサイズにかわらず一定となりますから、セクタサイズが大きければ大きいほどディスクドライブの容量に対するセクタギャップ比率が少なくなり、同じディスクドライブでもより大きな容量のデータを取り扱う(容量を得する)ことができます。
参考: Windows XPでは再設定が必要な1TB HDDが発売 未設定ではパフォーマンス低下、今後も増加? [impress.co.jp]
Re:GPTなんて使わないのでは? (スコア:3, すばらしい洞察)
セクタを512バイトから4KBに拡張したところでたかが8倍ですよね。
それで何年戦えるんですか?
SDカード→SDHCカード のときだって2GBから16倍の32GBに拡張したわけですが、
あっという間に壁にぶつかってSDXCカードが登場しました。
そんな場当たり的な対処方法では早晩再拡張が必要になりますよ。
本命はGPTでしょう。
Re:GPTなんて使わないのでは? (スコア:2, 興味深い)
CHSの壁、INT13hの壁、LBAの壁、拡張INT13hの壁などなど、
根本解決が図られたことは一度も無い。だいたいが数年もてばよい解決法ばかりだ。
このような方法を取る理由は、彼らが数年先も見通せないバカだからなのではなく、
ハードウェア、ソフトウェアの互換性維持を強固に保とうとしているのと、仕事がなくなり
食いあぶれるBIOS屋などがいるからだと考えている。
それは今でも変わってないだろう
Re:GPTなんて使わないのでは? (スコア:1)
鋭い洞察だと思う。
EFIでGPTを利用可能なハードウェアは、デスクトップマシンとハードウェアの中身はかわらないの割高な値段で売られています。仮にGPTがデスクトップで普及したら高価なサーバマシンが売れなくなってしまうので、業界はそういう方向には動かないのではないかという気がします。新しいHDDとマザーを「BigSector対応」と名うって買い替えを促して、既存のサーバ機はEFI/GPT対応の機材として高値で売り続けるのが、大方のマーケティング戦略の予想というものでしょう。
ただ、slashdot.jpではGPTを否定する人がいませんでしたので「あれっ」と思って書きました。みなさん政治的にGPTを進めたいのか、それとも、本当にGPTが普及すると思ってるのか、どちらなんでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:GPTなんて使わないのでは? (スコア:2)
4KBセクタ環境でのパフォーマンス劣化を防ぐ修正プログラムがリリースされているので紹介。
Poor performance when you transfer many small files on a computer that is running Windows 7 or Windows Server 2008 R2
http://support.microsoft.com/kb/981208/en-us [microsoft.com]
Re: (スコア:0)
4kB/sectorに対応したBIOSとOSとアプリが必要になるわけですよね。大差なくね?
それに後者を選択した場合、未来永劫その手法をとり続けることになるわけでしょ。1セクタ8kB,512kB,1MBとか。それでいいのか?て気が。
Re: (スコア:0)
小さなファイルの格納効率についてはファイルシステム側で何とかすべきだと思う。
いまでさえ、小さなファイルを大量に扱う場合、直にファイルシステムに処理させるよりも、zlib等でアーカイブ内のファイルを透過的に扱ったほうが良かったりするし。
Re: (スコア:0)
MBRのサイズを1セクタ全体に拡大するならそれはそれでBIOS,OS側の拡張が必要です。
現時点でそれはなされてないのでGPTでしか作れないという…
Re: (スコア:0)
Over2TB [nothing.sh]見ると、XPだと可能?
Re: (スコア:0)
ちょい気になった。4192って4096(2^12)のタイポ?それとも4192バイト単位で扱うものがある?
Re: (スコア:0)
Re:GPTなんて使わないのでは? (スコア:2)
Re: (スコア:0)
値段はMac Pro以外では、Macの方がコストパフォーマンスが良いのがこの数年の常ですね。
Re: (スコア:0)
なぜWDのAFTは物理セクタが4KBなのにも関わらず、論理セクタが512byteのままにしてあるのかをもっと考察すれば、こんな主張なんてしなかっただろうに。