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当初は、電力需要が少ない時間帯で苫東厚真に発電が集中してたのが、痛かったという話だったけどこの内容を見ると、分散してても厳しかったのように思えるな。想定が甘かったというのはあるにしても、こういう極めてまれな事例に対する回避策ってのは今の考え方だと無理があるのかねぇ。今年は、災害の当たり年でどうしても大規模停電が起きてしまうけど、リスクや危機管理の見直しは避けられないだろうな。ちゃんとできるかどうかは電力会社と行政次第だろうけど。
当初は、電力需要が少ない時間帯で苫東厚真に発電が集中してたのが、痛かったという話だったけどこの内容を見ると、分散してても厳しかったのように思えるな。想定が甘かったというのはあるにしても、こういう極めてまれな事例に対する回避策ってのは今の考え方だと無理があるのかねぇ。
つまり広域連携(本州と北海道をつなぐ電線「北本連系」)を太くする、津軽海峡以外にもケーブルを敷設するとかすればいいいのかな?あとは発電所も各地に分散させて一か所に集めない、とか。お金はかかるけどそこは冗長性を持たせて安全を確保するためだから仕方ないよね。無駄と冗長性は同義語の裏表なのだ。
エネ庁専門家会合、苫東偏重リスクを12年から指摘 [mainichi.jp]
資源エネルギー庁の電力・ガス基本政策小委員会で、12年から今年5月まで毎年指摘を続けた。泊原発停止後、道内最大の苫東厚真火力発電所に供給の負担が集中したが、小委報告書によると、同発電所がトラブルで停止した場合の影響を懸念。
石狩湾新港のLNGとか北本連係の増強とか、施策は打っていたので、無策だったわけでもない。当然ながら、老朽火力の代替という側面もある。再エネ導入にも、その裏付けとなる火力は欠かせない。ただ、基幹送電線がこれだけアウトになると、どうだったか...
それでも、やることはやってたというのが、実際のデータを見たうえでの感想。あえて問題点を言うとしたら、供給過小(周波数が基準より下)の時点で強制停電の解消を始めたことか。
原発は、周期的に定期点検で休止するものだから泊が停止状態にある事象は想定されていなけばいけないんだけど。まさか、原発は無停止で数十年動いているとは思ってないよね。
泊発電所は3号機まであるのだから、順番に定期点検すればいいと思うのだけど。また、泊発電所が停止状態なことも想定して、火力にも余裕を持たせていたんだと思うよ。泊発電所と苫東厚真発電所の両方が停止するのは備えていなかっただけで。
> また、泊発電所が停止状態なことも想定して、火力にも余裕を持たせていたんだと思うよ。
火力に余裕が足りないことは前から分かっていて、そのために石狩湾に火力を2015年から新設中だったけど残念ながら今回には間に合わなかったと。営業運転開始は2019年2月の予定らしい。
ただ北電の投資額を見るとまだ安全審査に通ってない泊原発が一番多い状況なわけで、その分の投資をもっと火力に振り向けてれば、新設火力の完成はもう少しは早くなってたかも。どちらにせよこの状況だと、全域停電が起きてた可能性は高そうですが。
そもそも、道央地域がボトルネックになるのがわかってて、送電網の冗長化とか道東・道南が巻き添えにならないような送配電網を作れなかった問題が大きかったと思います。http://www.hepco.co.jp/corporate/company/ele_power.html [hepco.co.jp]
道央地域にもう一本・今あるラインの中間あたりを通る超高圧線を構築するとか、道央が死んだ時に極力早い段階で他の地域を切り離して送配電網を維持するように出来てれば…という事が相当あるように思いますけど。まぁ、北海道電力の経営状態はあまり良くないようなので、国がきちんとそういう辺りの投資をしてればよかったと思いますけど。原発にばかりかまけてないで。
京極揚水発電所は20万kWが2基あって、2号機が発電機の検査中(8月28日~9月13日予定→9月14日復旧)1号機が水漏れで停止(9月2日~損傷軽微の為9月13日復旧)というRAID6で復旧中に1台死んだ(1号機停止)上にもう1台(火力/送電停止)的な事態だったみたいですねぇ。
http://www.hepco.co.jp/info/info2018/1228270_1762.html [hepco.co.jp] http://www.hepco.co.jp/info/info2018/1228620_1762.html [hepco.co.jp]
まぁ、北海道電力の経営状態はあまり良くないようなので、国がきちんとそういう辺りの投資をしてればよかったと思いますけど。原発にばかりかまけてないで。
北海道電力もJR北海道みたいに、独力では現在の電力供給を維持できないと白旗を上げればいいものを、余分なプライドが。なお泊原発の再開を納得させられるだけの資料を作るだけの技術力もない模様
あとはソ連の問題も思い出してやってくれ。航空自衛隊の基地は千歳・三沢くらいだから、発電所を守れるところってなると渡島~石狩~日高あたりだろう。ソ連崩壊から27年になるけど、発電所を作るには時間がかかるからな……
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
回避は難しかった? (スコア:0)
当初は、電力需要が少ない時間帯で苫東厚真に発電が集中してたのが、痛かったという話だったけどこの内容を見ると、分散してても厳しかったのように思えるな。
想定が甘かったというのはあるにしても、こういう極めてまれな事例に対する回避策ってのは今の考え方だと無理があるのかねぇ。
今年は、災害の当たり年でどうしても大規模停電が起きてしまうけど、リスクや危機管理の見直しは避けられないだろうな。
ちゃんとできるかどうかは電力会社と行政次第だろうけど。
善後策 (スコア:2)
当初は、電力需要が少ない時間帯で苫東厚真に発電が集中してたのが、痛かったという話だったけどこの内容を見ると、分散してても厳しかったのように思えるな。
想定が甘かったというのはあるにしても、こういう極めてまれな事例に対する回避策ってのは今の考え方だと無理があるのかねぇ。
つまり広域連携(本州と北海道をつなぐ電線「北本連系」)を太くする、津軽海峡以外にもケーブルを敷設するとかすればいいいのかな?
あとは発電所も各地に分散させて一か所に集めない、とか。
お金はかかるけどそこは冗長性を持たせて安全を確保するためだから仕方ないよね。
無駄と冗長性は同義語の裏表なのだ。
Re:善後策 (スコア:1)
片面死んだRAID1をいつまでも運用してたらいつかはこうなることは分かってた
苫東厚真偏重リスクの指摘 (スコア:2)
エネ庁専門家会合、苫東偏重リスクを12年から指摘 [mainichi.jp]
石狩湾新港のLNGとか北本連係の増強とか、施策は打っていたので、無策だったわけでもない。当然ながら、老朽火力の代替という側面もある。再エネ導入にも、その裏付けとなる火力は欠かせない。ただ、基幹送電線がこれだけアウトになると、どうだったか...
Re: (スコア:0)
それでも、やることはやってたというのが、実際のデータを見たうえでの感想。
あえて問題点を言うとしたら、供給過小(周波数が基準より下)の時点で強制停電の解消を始めたことか。
Re: (スコア:0)
原発は、周期的に定期点検で休止するものだから泊が停止状態にある事象は想定されていなけばいけないんだけど。
まさか、原発は無停止で数十年動いているとは思ってないよね。
Re: (スコア:0)
泊発電所は3号機まであるのだから、順番に定期点検すればいいと思うのだけど。
また、泊発電所が停止状態なことも想定して、火力にも余裕を持たせていたんだと思うよ。
泊発電所と苫東厚真発電所の両方が停止するのは備えていなかっただけで。
Re: (スコア:0)
> また、泊発電所が停止状態なことも想定して、火力にも余裕を持たせていたんだと思うよ。
火力に余裕が足りないことは前から分かっていて、そのために石狩湾に火力を2015年から新設中だったけど
残念ながら今回には間に合わなかったと。営業運転開始は2019年2月の予定らしい。
ただ北電の投資額を見るとまだ安全審査に通ってない泊原発が一番多い状況なわけで、
その分の投資をもっと火力に振り向けてれば、新設火力の完成はもう少しは早くなってたかも。
どちらにせよこの状況だと、全域停電が起きてた可能性は高そうですが。
Re:善後策 (スコア:1)
そもそも、道央地域がボトルネックになるのがわかってて、送電網の冗長化とか道東・道南が巻き添えにならないような送配電網を作れなかった問題が大きかったと思います。
http://www.hepco.co.jp/corporate/company/ele_power.html [hepco.co.jp]
道央地域にもう一本・今あるラインの中間あたりを通る超高圧線を構築するとか、道央が死んだ時に極力早い段階で他の地域を切り離して送配電網を維持するように出来てれば…という事が相当あるように思いますけど。
まぁ、北海道電力の経営状態はあまり良くないようなので、国がきちんとそういう辺りの投資をしてればよかったと思いますけど。原発にばかりかまけてないで。
Re:善後策 (スコア:1)
道央圏は2重化された環状線になっていてトポロジー的な弱点はなく
今回もそこは事故の原因になっていない
このトピで言っている送電網の問題というのは
非常時に速やかに起動できる水力が全部新得変電所の向こうにあって
(道央圏唯一の水力発電所の京極揚水発電所は故障中だった)
新得と道央を結ぶ3重化された送電網が同時に全滅したところ
Re: (スコア:0)
京極揚水発電所は20万kWが2基あって、
2号機が発電機の検査中(8月28日~9月13日予定→9月14日復旧)
1号機が水漏れで停止(9月2日~損傷軽微の為9月13日復旧)
というRAID6で復旧中に1台死んだ(1号機停止)上にもう1台(火力/送電停止)的な事態だったみたいですねぇ。
http://www.hepco.co.jp/info/info2018/1228270_1762.html [hepco.co.jp]
http://www.hepco.co.jp/info/info2018/1228620_1762.html [hepco.co.jp]
Re: (スコア:0)
まぁ、北海道電力の経営状態はあまり良くないようなので、国がきちんとそういう辺りの投資をしてればよかったと思いますけど。原発にばかりかまけてないで。
北海道電力もJR北海道みたいに、独力では現在の電力供給を維持できないと白旗を上げればいいものを、余分なプライドが。
なお泊原発の再開を納得させられるだけの資料を作るだけの技術力もない模様
Re: (スコア:0)
あとはソ連の問題も思い出してやってくれ。
航空自衛隊の基地は千歳・三沢くらいだから、発電所を守れるところってなると渡島~石狩~日高あたりだろう。
ソ連崩壊から27年になるけど、発電所を作るには時間がかかるからな……