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飽きたというか、昨年も一昨年も首都圏の大規模な停電は回避できていたので、同じようにやればいいのではないか、という意識の変化でしょう。昨年も一昨年も、関係者の多大な努力があってこそですが、昨年と同じレベルでよいなら「できた」という成功体験が私たちの中にはあるでしょうし、意識せずとも節電できているようになっているのだろうと、好意的に解釈してみたいと思います。
でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。意識が緩みすぎると、あるいは猛暑でエアコンの使用が増えるなどすると、大規模停電のリスクが高まります。昨年も一昨年も、夏の気候に恵まれたところがあったのは、覚えておくべきかと思います。
たくさんのコメントとモデレーションをいただき、ありがとうございます。皆さんのコメントを見て、思ったことをつらつらと。
<発電施設は増えてるよ、という話>各電力会社が休止させていた火力発電所を稼働させて乗り切っているのは知っていました。具体的な名前や、出力量までは覚えていませんでしたが。でもそれらは、老朽化していたり効率が低かったりするのを無理に動かしているわけで、それらの休眠施設を活用できたから今後も大丈夫だ、とはいえないでしょう。下にも書きますが、新規の発電施設は時間がかかりますし、原発の再稼働が可能ならそちらのほうが時間もコストもかからないので、電力需給と世論を見ながら当面の電力施策を立てていくことになるかと思います。
<2年たってもまだ発電施設が建たない、という話>さすがに2年では無理です。この間のメタンハイドレート試掘でも指摘がありましたが、エネルギー資源が見つかったからと言ってすぐに実用化、商用化されるわけではないので。日本は新しいエネルギー政策のために、あらゆる可能性を探っています。10年以上のスパンで考えるべき問題ですし、拙速に結論を出せるものではないと思います。個人的には、原発も火力もなくして、再生エネルギー100%でまかなうのが理想だと考えていますが、今すぐその段階に持っていくことはもちろん、現状の技術でそれが可能だとは思っていません。
<1980年レベルの電力消費に戻れるか、という話>ほとんど不可能だと思います。24時間営業のコンビニが近隣になく、グーグルもアマゾンもないのにどうやってものを調べて買うのか、というレベルではなくて、もっと別の視点から。現在の私たちの生活を支えているインフラの多くが、電力に依存しています。インターネットや携帯電話はもちろん、金融機関のオンラインシステムや商店のPOSも電力が前提ですから、これらが制限されると経済活動に支障が出ます。30年前はそれでいけたのかもしれませんが、今とはスピード感が違う時代です。日本だけ30年前のスピードで、世界と競争するイメージは、さすがに持てないですね。
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「努力」しているうちは継続できない (スコア:5, すばらしい洞察)
飽きたというか、昨年も一昨年も首都圏の大規模な停電は回避できていたので、同じようにやればいいのではないか、という意識の変化でしょう。
昨年も一昨年も、関係者の多大な努力があってこそですが、昨年と同じレベルでよいなら「できた」という成功体験が私たちの中にはあるでしょうし、意識せずとも節電できているようになっているのだろうと、好意的に解釈してみたいと思います。
でも、新しい発電所が建ったわけでも、原発の再稼働が進んだわけでもなく、電力需給が逼迫している状態は変わっていないんですよね。
意識が緩みすぎると、あるいは猛暑でエアコンの使用が増えるなどすると、大規模停電のリスクが高まります。
昨年も一昨年も、夏の気候に恵まれたところがあったのは、覚えておくべきかと思います。
Re:「努力」しているうちは継続できない (スコア:1)
たくさんのコメントとモデレーションをいただき、ありがとうございます。
皆さんのコメントを見て、思ったことをつらつらと。
<発電施設は増えてるよ、という話>
各電力会社が休止させていた火力発電所を稼働させて乗り切っているのは知っていました。具体的な名前や、出力量までは覚えていませんでしたが。
でもそれらは、老朽化していたり効率が低かったりするのを無理に動かしているわけで、それらの休眠施設を活用できたから今後も大丈夫だ、とはいえないでしょう。
下にも書きますが、新規の発電施設は時間がかかりますし、原発の再稼働が可能ならそちらのほうが時間もコストもかからないので、電力需給と世論を見ながら当面の電力施策を立てていくことになるかと思います。
<2年たってもまだ発電施設が建たない、という話>
さすがに2年では無理です。この間のメタンハイドレート試掘でも指摘がありましたが、エネルギー資源が見つかったからと言ってすぐに実用化、商用化されるわけではないので。
日本は新しいエネルギー政策のために、あらゆる可能性を探っています。10年以上のスパンで考えるべき問題ですし、拙速に結論を出せるものではないと思います。
個人的には、原発も火力もなくして、再生エネルギー100%でまかなうのが理想だと考えていますが、今すぐその段階に持っていくことはもちろん、現状の技術でそれが可能だとは思っていません。
<1980年レベルの電力消費に戻れるか、という話>
ほとんど不可能だと思います。24時間営業のコンビニが近隣になく、グーグルもアマゾンもないのにどうやってものを調べて買うのか、というレベルではなくて、もっと別の視点から。
現在の私たちの生活を支えているインフラの多くが、電力に依存しています。
インターネットや携帯電話はもちろん、金融機関のオンラインシステムや商店のPOSも電力が前提ですから、これらが制限されると経済活動に支障が出ます。
30年前はそれでいけたのかもしれませんが、今とはスピード感が違う時代です。日本だけ30年前のスピードで、世界と競争するイメージは、さすがに持てないですね。