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日立、HGSTを売却? 87

ストーリー by GetSet
困るよ… 部門より

KAMUI 曰く

日立製作所日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)を売却する為にフィナンシャル・アドバイザーの選定などの作業を開始したと、ロイターの記事が報じている。

2002年に IBM から HDD部門を買収して HGST を設立した日立だが、当時から「日立はババ引かされた」との評もあった。事実、HDD価格の急速な下落もあって 2006年度まで 4期連続で赤字となっている事から今回の報道になった様だが、日立では売却を否定するリリースを発表している。

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  • 売却を否定 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by unchikun (14429) on 2007年09月27日 21時36分 (#1225497)
    >あらゆる方策を検討し、実行しておりますが、
    >本事業の売却について決定した事実はありません。

    プレスリリースを読む限り、否定しているとは思えないけど。

    売却を決定していないだけだね。
    • by kayakiss (20105) on 2007年09月28日 11時23分 (#1225728)
      文の途中だけ引用してるから誤解されません?私はあらゆる方策って、売却に対する方策だと思っちゃいました。プレス全文を以下に引用します。

      一部報道にて、当社がハードディスクドライブ事業について売却の方針を固めた旨の報道がありました。当社は、本事業について、業績改善を図るべく、あらゆる方策を検討し、実行しておりますが、本事業の売却について決定した事実はありません。
      「あらゆる方策を検討し」というのは業績改善に対して係っていますよね。

      まぁ、売却を決定していないだけで、検討はしているんでしょうけど。
      親コメント
  • by NOBAX (21937) on 2007年09月27日 22時07分 (#1225508)
    >「垂直統合の強み生かす」、HDD新会社で日立・庄山社長
    >日立製作所では、HDDの生みの親であるIBMの技術を取得したことで、
    >“ヘッドからHDD本体まで”の垂直統合の優位性を獲得できたとする。
    >庄山悦彦社長は、「HDDは技術集約度が高い製品。技術が勝負だ。
    >(新会社は)次世代技術の垂直磁気記録方式ではずば抜けた優位性を持っている」と述べ、
    >HDD専業会社の強みを強調した。新会社では1500名規模の研究開発要員を擁し、
    >米国内のHDD関連特許の約40%を所有しているとする。

    と2003年1月に言っていたのですが、その後一度も黒字になることはなく、売却しか選択肢が
    なくなってしまいました。
    無謀なHDD事業の買収やリストラによる人材の流出など、庄山社長の経営戦略は
    家電上がりの経営者の限界を示すものでした。
    こういう人が未だに君臨して入るのですから日立社員はお気の毒としか言いようがありません。

    売却のウワサで株価は7.5%も跳ね上がりましたよ。
    • Re:無謀な買い物 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年09月27日 22時31分 (#1225521)
      家電上がりだから駄目というより、単に目利きじゃなかっただけでは?
      本当に出来る人というのは、経歴はあまり関係ないように思いますが。
      親コメント
    • by kazu2 (6138) on 2007年09月27日 23時07分 (#1225545) 日記
      今の社長は庄山さんじゃなくて古川さんです。

      ハードディスクは、半導体ディスクよりも常に安い必須パーツですから、売却すべきでないと思う。
      iVDRをBD-REより戦える値段(すなわち半額)にして、販売個数を増やせば、2.5"HDDだって、利益出せるはず。

      赤字が続いているからと言って、目先の利益で、売るようなら、それはIBMのやり方と変わらんです。売っていいものと悪いものがある。確かにハードウェアは儲からないのだけれども、国産の技術で頑張ってきた日立の いにしえ の時代を考えたら、売ってはいけない魂だと考えるべきでしょう。

      売却だという意見を出された人は、次の100年のことを考えていますか?
      --
      kazu2
      親コメント
      • by yohata (11299) on 2007年09月28日 4時13分 (#1225665)
        2年連続赤字を出し、その後再建策を出した2年後に回復しなかった場合は手を引くって掟があるそうで>日立

        それにしても、他の会社はみんな黒字ですよね?>HDDメーカー
        なんでHGSTだけ赤字なんだろう。

        #「日本の会社のくせに、日本だけは長期保証がない」って状態が気に入らず、最近買っておりませんが。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年09月28日 9時04分 (#1225693)
          > なんでHGSTだけ赤字なんだろう。

          どんな商品分野でも、シェア1位か2位くらいまでは利益が出せる、というだけの話では ないでしょうか? カメラでもニコンとキヤノンは利益が出せるが、それ以外はダメ、というのといっしょかと思います。
          結局ハードディスクも、SeagateとWestern Digitalに集約されるんでは?
          親コメント
          • Re:HGSTだけ? (スコア:3, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2007年09月28日 10時46分 (#1225719)
            そもそも、富士通と東芝も未だにHDD作っていますけどね
            そこまで見た上でHGSTだけと言ってるのかが怪しい気がします。
            そもそも今は低価格化競争が激しくなりすぎてしまっていて、
            seagateも楽ではなく、残存者利益を狙うチキンレースになっているのではないかと。

            参考:Maxtor在りし2006/02の動向 [mycom.co.jp](買収発表は2005/12)
               2007/08の動向 [nikkei.co.jp](東芝がsamsungに抜かれている)

            とはいえ、日立単体の台所事情としては2000億円の赤字のうちHDDが1600億円という情報もあり、
            明確な説明責任を伴う整理をしなければならない時期という事実は変わらないでしょうね。
            そのなかで事業の全売却は、最も簡単な選択肢ではあるという事も確かです。

            個人的には、日立の場合同じような事業部門を抱え込んでいてR&D、ブランドの力が落ちていて、
            HDDをフォローするような、「他社と違った製品」がWooo [rbbtoday.com]くらいしかない。
            という状況のほうが深刻だと思っていて、そういう事業部門の独自性から言えば、
            HDD事業など赤字額を考慮せず言えば価値があるほうだと思えてくるのですけど。
            #巨額の赤字を無視するというのが非現実的というのは解っています、たとえ話です。

            業界全体の話として、seagateも買収しようとしている企業がある噂 [itmedia.co.jp]があったりして、
            ここがHGSTで手を打っておくかという流れになってもおかしくありませんね。
            またsamsungがHGSTを買収すれば、「シェア1位か2位くらいまでは利益が出せる」流れに乗れます。
            ルネサスとかエルピーダ的に、富士通・東芝と合併・合同出資を模索する可能性もありますね。
            そして、次にはWDが…と市場の淘汰が進んでいくポイントに来ているという事でしょう。
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2007年09月28日 13時18分 (#1225764)
              自己レスですが、他社と違った製品に乏しくブランド力が低下したというのは、
              今のソニーに期待されていた立場とは多少異なっている事に留意する必要があります。
              つまり、元々良い意味で「尖った製品を真っ先に出すのが至上命題」は期待されていません。
              「鼻毛カッターから造船まで」の企業ですから、それはムリと言うものですしね。
              自前主義自体は悪くないですが、車輪の再発明が過ぎて無駄なコスト高が生じていて、
              それに比べたらHDDのほうがキーテクノロジとして明確な説明がつくという話の例えでした。
              日立のブランド力って何かっていうと、永続的な人の厚さ(≒熱さ)、技術の誠実さ、信頼でしょう。
              それが、その場しのぎに取って代わられている事が、現状と無関係とは思えないのです。

              ところで今出ている東洋経済「電機再編」に、エルピーダの坂本CEO、日立の古川CEOそれぞれの記事が出ています。
              そこで坂本CEOが「選択と集中」において、専業メーカーであることの強みを語っています。
              つまり、「日立の中のHGST」という枠では色々と大胆なR&D決定をしにくくて、
              IBMの中のHDD事業というのも同じような制約があったのだと推測されます。
              同様なことが、東芝の中のHDD事業、富士通の中のHDD事業にもいえるのではないでしょうか。
              ですから、専門メーカーへの売却および合併等によるスピンアウトは合理的な解だと思います。

              #samsungの場合は、よく言われているように国家事業に近いところがあるため、
              #財務体力が日本や世界の一般企業論には落とし込みにくいので別途論じる必要があります。
              親コメント
        • by miyabi9821 (29975) on 2007年09月28日 10時33分 (#1225715)
          IBMが不良ロット出してからは、どうも自作ユーザに嫌われている気がするのですが、
          そっちの需要ってそこまで大きくないですよねぇ。

          ロジやアイオーのHDDでも、あまりHGSTの物が使われてるのは見ないような気がします。
          OEMで使用されない理由が何かあるんでしょうか。
          # SANRISEに使われてるのはやはりHGSTのHDDなんだろうか
          親コメント
      • Re:無謀な買い物 (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年09月28日 9時32分 (#1225698)
        >ハードディスクは、半導体ディスクよりも常に安い必須パーツですから、売却すべきでないと思う。

        そうかなあ?
        SSDの市販開始以来、HDD市場の先行きは不透明になってますし。

        > iVDRをBD-REより戦える値段(すなわち半額)にして、販売個数を増やせば、2.5"HDDだって、利益出せるはず。

        個人的にはBD-REをレコーダーとして使うのは、ユーザの要求に対して
        既に頭打ちで先が見えているとは思いますが、現時点でiVDR(HDD)の利益が
        出せない以上、なんらかの解決不能な原因があるのでしょう。

        > 赤字が続いているからと言って、目先の利益で、売るようなら、それはIBMのやり方と変わらんです。

        IBMは先が見えた部門を、まだ売れる段階で売ってしまっただけです。
        赤字が続いたからだけではないでしょう。

        目先の利益だけを期待して買ってしまったのは日立のほうで、明らかに
        判断ミスでしょう。

        >売っていいものと悪いものがある。確かにハードウェアは儲からないのだけれども、
        >国産の技術で頑張ってきた日立のいにしえの時代を考えたら、売ってはいけない魂
        >だと考えるべきでしょう。

        国産の技術で頑張ってきたのに、海外メーカーに押しつけられた外国産技術で
        大赤字を出したわけですね。
        売ってはいけない魂ですか?

        日立は、国内企業はもちろん、韓国のメーカーとも協業して会社を設立し、
        技術提供などをしているので、魂はすでに切り売りしてるようなもの

        > 売却だという意見を出された人は、次の100年のことを考えていますか?

        いまどき100年先のことなんて、国政でも考えられませんよ。
        どこぞの宗教団体関連政党が、100年先の年金も安心なものにしたって
        恥ずかしげもなく宣伝してましたけど、現実はどうですか?

        特に科学技術でいえば100年先は予測するのは年金以上に難しいでしょう。
        せいぜい数年から10年くらい先までしか考えられなくて、数年先には
        SSDのような半導体を用いたストレージが、HDDをコスト、容量で追い抜く
        ことになるのは容易に予想できますよね。
        そうなると、HDDの用途はSSDでは不適切なストレージ用途に限定されて
        いくものと思われ、市場規模は小さくなるでしょう。

        100年先にHDDが見直されるかもしれませんが、そんなの今の社員やユーザには
        予測もできないですよね。
        100年先に会社として生存するために、数年先で淘汰されそうな事業は
        切り捨てていくのは当然です。

        親コメント
        • by kazu2 (6138) on 2007年09月29日 11時35分 (#1226099) 日記
          ・創立100周年を2010年に迎えるので、日立は、次の100年のことも視野に入れていると理解しています。
            http://www.hitachi.co.jp/about/corporate/brand/message/index.html [hitachi.co.jp]

           その中で、選択と集中を実施し、HDD事業を手放す。あるいは資本率をぐっと下げるというのはありかもしれない。ただモータが入っている事業を完全に手放すのは日立らしくないと思っていて、そこを魂だと書いたわけです。洗濯機とかエアコンとかタービンとか他にも回るものはあるし、HDDなど手放しても、買えなくなるわけでもなし、研究組織と特許だけ握っていれば、製造販売は他社の方が利益を出せるという考え方もあるでしょう。

          ・SSDがHDDに変わると言う予測もありますが、私は、将来HDDと同じGB単価に追いつけるとは思えず、この先もこのまま、ニッチなままだろうと考えます。
          --
          kazu2
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      • by yu_raku (419) on 2007年09月28日 13時22分 (#1225770)
        10年後はフラッシュメモリに価格を抜かれて、ハードディスクなんていらない時代になっているかもしれませんよ。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        赤字が続いているからと言って、目先の利益で売るのは同じく反対ですけど
        将来性が有るのかどうかを見極めるのも大事ではないかと
    • by Dosa (17200) on 2007年09月28日 15時09分 (#1225804) 日記
      >家電上がりの経営者の限界

      単に「日立の経営者」の限界ってだけでしょ。

      「家電上がりの経営者」がいけない、ってんなら
      松下の中村さんとかシャープの町田さんとかが(少なくとも今までのところ)
      成功した経営者とされていることの説明がつかない。

      逆に総合電機だから、てのも東芝や三菱電機を見たら違うし。

      #もしかして、日立=家電メーカー て思ってる?
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      垂直統合って、今一番落ち目でみんな逃げ出してるのに、なんで買ったんだろうね。
  • カーライル (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年09月27日 21時44分 (#1225501)
    買い手として挙がっている3社のうち、カーライルだけ知ってる。DDIポケットを買収した投資ファンドですね。他の2社は知らん。
    回りまわって、中国企業の傘下にってことだけは避けてほしい・・・
  • by gonta (11642) on 2007年09月27日 22時42分 (#1225526) 日記
    iPod miniの4GB CFサイズのHDDがHGSTだった。そのあと、Seagateがコンパチでかつ6GBの奴出して、iPod nanoに至っては、フラッシュメモリが取って代わった。

    「2005年以降のHGSTの落ち込みは、iPod miniがディスコンになったからだ!」

    よく叫んだものです。HGSTの3.5inch HDDは、IBMの頃からよく使ってたんだけどなぁ。
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • by multiplex (33585) on 2007年09月28日 16時43分 (#1225822)
    3~4文字の英文字列を見ると「はて何のスラングだっけ [goo.ne.jp]」と考えてしまう自分が嫌だ。

    -----------
    sgtitkr('A`)
  • by Anonymous Coward on 2007年09月27日 22時53分 (#1225535)
    IBMの流れを汲む日立がなんとなく信頼性高そうな気がしていたんだけど。
    ハードディスクなんて信用するな、って意見はおいておいて、どこのメーカー製を
    買うと比較的安心できるのか知りたいです。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月27日 23時27分 (#1225560)
    もしも、売却方針および売却先が決定したらこれは在りし日の風景 [kosa-ca.com]となるわけですね。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月28日 1時07分 (#1225614)
    と、いうブランドがあるわけで、この根幹となるデバイスを他社調達にしても「チャラヘッチャラ」ということなら売却のリアリティはあるということ。

    まぁ算盤でしか物事を見ていないと、こういう情報も流れるよね。
    • Re:SANRISE (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月28日 8時21分 (#1225682)
      SANRISEにはORM(Online Read Margin)という機能がありまして、ディスクのセクタごとにパリティを計算してデータの内容を検査するというものなんですが、一週間かけてディスクを検査し、壊れた箇所が見つかったら代替ブロックを割り当ててそこだけデータを再構築するそうです。もちろん通常のRead操作でもパリティをチェックするみたいです。それを実現するためにセクタが520バイトになっているんだそうで、そのうちデータは512バイト、4バイトがパリティだそうです。残りの4バイトはなんだったか忘れました。SANRISEはS社のディスクも採用していますが、そっちのディスクでは使えない機能だそうです。だけどセクタを520バイトにすればどうにでもなりそうですよね。
      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2007年09月29日 11時37分 (#1226100)
        そもそも論理サイズ512Byteのディスクブロックには物理的にはECCなどがついていて512Byteよりかなり大きい。物理レベルでデータが化けたとしてもHDDファームウェアレベルで処理されて、HDDよりは外には出てこない。つまり、(訂正されたり自動的にリトライしたりで)化けずに読み取れるか、READコマンドがエラーになるかどちらかしか起きない。パリティチェックなんて無意味だと思うんだが。

        昔々ディスクがSCSIだったころ、HDDドライブの訂正機能や自動代替セクタアサイン機能をOFFにしているOSは有った。 エラーが起きたらOSの指示のもとリトライなどを行う。 目的は、バッドブロックの発生をOSが関知するため。それとリトライしないと読み取れないセクタが生まれたら、リトライで済んでいるうちに検出して対処するため。

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    • by keybordist (3572) on 2007年09月28日 1時43分 (#1225629) 日記
      まあ、SANRISEの場合、ディスクが壊れた場合に対処するためのソリューションでもありますし、
      ディスクが何処製かということの重要度は、現状それほど高くないと思うんですがね。

      親コメント
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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