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テクノロジー

増加するオプションに対応するため、人間の労働者を再び生産ラインに呼び戻すメルセデス・ベンツ 31

ストーリー by hylom
より強力なロボットという選択肢は 部門より
headless 曰く、

メルセデス・ベンツではさまざまなカスタマイズオプションによるバリエーションの増加に対応するため、人間の労働者を再び生産ラインに呼び戻しているそうだ(Bloomberg BusinessConsumeristGuardianRegister)。

メルセデスは他の自動車メーカーと同様にロボットの導入による合理化を進めていたが、ロボットでは異なるオプションへの素早い対応が難しいのだという。一方、人間の労働者であれば細かい変更に柔軟に対応できる。熟練した労働者を生産ラインに投入することで、これまでロボットのプログラム変更で数週間かかっていた生産ラインの切り替えも週末だけで実行できるようになったとのこと。メルセデスではこれにより経費が節約できるだけでなく、雇用を増やすことで将来のセーフガードにもなると述べている。

また、ロボットに関しても柵内で人間とは別に作業を行う大型で固定式のものから、人間に交じって作業できる小型で移動可能なものへの切り替えが進められているという。メルセデスだけでなくBMWやフォルクスワーゲンでも、人間と一緒に安全な作業ができる小型軽量でセンサーを装備したロボットのテストを行っているとのことだ。

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  • メルセデスだけでなくBMWやフォルクスワーゲンでも、人間と一緒に安全な作業ができる小型軽量でセンサーを装備したロボットのテストを行っているとのことだ。

    VWのロボットには前科 [srad.jp]があるからね

    #人間側の過失のようですけど。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 15時53分 (#2972940)
    • by Anonymous Coward

      ついに、ドイツがガラパゴスになったか

      • by Anonymous Coward

        と言うより、日本企業がリーマンショックに続き、円高にやられて、また派遣切り問題や少子高齢化で労働力不足が懸念され、急速にラインの高度化を進めていた。
        一方でドイツはユーロ安と移民による労働力であまりそのあたりに危機感がなかったので、遅れていると言うか、必要性が低かった。

        そこで危機感を持ったメルケル首相らが提案したのが「Industrial 4.0」で、その中心の一つがロボット化だったのだが、そのお膝元のメルセデス社が逆に人間を戻しとるぞと言う事で話題になったと言うのがこのニュースと言う流れです。
        ユーロが輸出企業に有利な状況と、ドイツは移民の流入

        • by Anonymous Coward

          メルセデス・ベンツ車を作っているダイムラー社は、ヨーロッパ最大のトラックメーカー。
          トラック・バスなんて物は、特注オプションの山。
          そっちに有人製造ラインは残っていたのだろ。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 14時20分 (#2972883)

    それまでは必須だったのに、入れたり出したりを検討できるようになったわけですね。

    ところで、レトロSFとかで出てた未来のユートピア(ディストピアかも知れんけど)、ロボットが労働してくれて、人間はそのロボのメンテ以外の仕事はしないですむ、そういう社会はどう足掻いてもこない?

    • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 17時08分 (#2972995)

      ドイツメーカーは遅れておりますのう

      >熟練した労働者を生産ラインに投入することで、
      >これまでロボットのプログラム変更で数週間かかっていた生産ラインの切り替えも週末だけで実行できるようになったとのこと。

      マツダは、生産ラインを切り替えずに全種類の部品を作り分けますわ
      http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20140417/263058/?P=2 [nikkeibp.co.jp]
      >スカイアクティブのガソリンエンジンの1.3リッター、1.5リッター、2リッター、2.5リッター。
      >それからスカイアクティブのディーゼル2.2リッター。そして更にV6の3.7リッターのエンジン。
      >これを1つのラインで流しています。
      >エンジンが40秒に1台できる
      >F:排気量の違いだけでなく、直列にV型。更にはディーゼルも交えた6種類のエンジンを一本のラインで生産している。

      そして汎用マシニングセンターだけで作れるエンジン設計までやってのける
      http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20140425/263488/?P=5 [nikkeibp.co.jp]
      >次にブロックの横に開けられたこの穴を見て下さい。これは「加工基準穴」と呼ばれるものです。
      >3台違うエンジンだけれども、すべて同じ位置に開いているのが分かるでしょう。
      >この穴からXYを測って、ここから何ミリここから何ミリと座標を取って、決められた位置を加工するのです。
      >ああ、ミリと言いましたが、もちろん加工精度はミクロンオーダーです。
      >F:この穴は本当に基準のためだけに開いているのですか。水が通ったり油が通ったり、後で何かの役には立たないのですか。
      >宮:何の役にも立ちません(笑)。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 23時14分 (#2973162)

        ベンツは注文時に選択できるオプションの数が国産車の比ではないの。
        エンジンならガソリンディーゼル数種ずつあるからそれは国産とかわらないよ。

        国産車みたいに数種のセットオプションから選ぶのではなくて
        ボディーカラーやホイールはもちろん内装のシートの表皮、スプリングの強弱から燃料タンクの容量まで選べたりする
        一つ一つ考えてたら面倒に感じるくらいだし順列組み合わせで考えたらむちゃくちゃな数になると思う。
        その上時間かかっていいなら特注オーダー可能な部分もあったはずだし。

        でも国内で正規ディーラーから買うときは基本的には上記のやり方はできなくて見込み発注したものを買うことになるけれど。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        > マツダは、生産ラインを切り替えずに全種類の部品を作り分けますわ

        いや、ベンツが人間を戻す所は、エンジンブロック加工とかエンジン製造ラインとかじゃなくて、車両組立ラインの話じゃないかな。
        「さまざまなカスタマイズオプションによるバリエーションの増加に対応するため」が理由だそうだから。
        NBの記事だとこの辺 [nikkeibp.co.jp]とかの。
        車両組立ラインなら、マツダは人間さん主体でやっているみたいよ。

        > そして汎用マシニングセンターだけで作れるエンジン設計までやってのける

        トランスファーマシンの代わりにMCはアリと言うか、普通に出来るよね。
        驚くべき所は、MCへの加工の割り振りを自動で行っている所じゃないかと思うよ。

    • by onomenoga (45732) on 2016年03月01日 14時39分 (#2972892)

      あらゆる設計の新規格を求めなければ可能かも。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 16時11分 (#2972951)

      むしろ、パラノイア的なディストピア社会に向かってるんじゃないだろうか。

      部門名の「より強力なロボットという選択肢は」という疑問に対する答えは、
      ロボットより人間を働かせた方がコストが安いから、でしょ。

      ロボット様は高度な知的労働に専念していただき、手足が必要な雑事は下等な
      人間風情が担当する未来が近付いているのだと思う。

      # もちろん私は幸福です。幸福でいることは市民の義務です。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        むしろ、知的労働も人間の方が安上がりになる可能性もあるかも。ゲーミフィケーションで参加者を募ってとか…。

    • by Anonymous Coward

      > ロボットが労働してくれて、人間はそのロボのメンテ以外の仕事はしないですむ、そういう社会はどう足掻いてもこない?

      収入がなくても生きていけるように経済体制が変わることが必要です。(共産主義?)
      また、収入がなくても生きていける経済体制の中で、誰がロボのメンテなどの仕事を担当するのかという問題もあります。

      • by Anonymous Coward

        定期的に一定量の仕事が発生するのだから賦役とすればいいんじゃない?
        対応可能技術レベルによって生活必需品や嗜好品の配給量が変わったり。

        • by Anonymous Coward

          高価値労働者→食料が余る→何かしらの方法でほかのものと交換する か 捨てる
          低価値労働者→食料自体が足りない→不満がたまる

          ちなみにスタートレックみたいにエネルギーから何でも作れる社会での生活は退屈なので、自発的にメンテナンスをやってお金をもらって冒険するみたいです。ざっと見た感じうまく回っているので、生活に結びつかないもので技術に応じて差をつけるのはありかもしれません

        • by Anonymous Coward

          今でさえ、全人口が生存できるだけの食糧生産力はあるのに行き届いていないから、
          対応可能技術レベルによって生活必需品や嗜好品の配給量が変わる→他人をおとしめても
          多い配給を得ようとする人が出る→格差は今と同じ
          が目に見えていると思う。

      • by Anonymous Coward

        それはエンヂニアという最下層の存在が担当するのであって
        人間がいちいち気にすることではありません。

    • by Anonymous Coward

      まだその域に達してないだけでしょう。
      だって多足歩行の最適化さえ、今の「AI」にはこなせないんですよ。

      そしてその域に達した後も、ロボ心理学者の負担は増えこそすれ減ることは無さそうな。

    • by Anonymous Coward

      結局の所、現状の枠組みのままでロボットと人間でコスト競争するだけなので・・・。
      技術的特異点論を採用すれば違う社会はあるかもしれない。

    • by Anonymous Coward

      人間の再設計しないとな。
      「我々は神だ!労働は悪だ!ロボットは我々の為の奴隷だ!」

  • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 14時25分 (#2972887)

    表題ままですが・・・・
    日本に限らず欧米に限らず、いわゆる『セル生産方式』と何がどう違うん?

    • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 15時01分 (#2972913)

      生産ラインが狭義のラインならそもそもの生産方式が違うでしょう。
      生産ラインを使用しているならライン生産方式です。

      広義のラインなら指している範囲が違います。
      工場に労働者を呼び戻したという話であり、工場がライン生産方式かセル生産方式かは関係ありません。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      どこからセル生産方式が出てきた!

  • by Anonymous Coward on 2016年03月01日 16時42分 (#2972978)
    「メルセデス・ベンツ」は独ダイムラー社が生産する乗用車のブランドなので、
    このストーリーの主体となるのはメルセデス・ベンツを生産する「独ダイムラー社」となるのではないかな?
    • by Anonymous Coward

      Bloombergの記事でもMercedes-Benzだからそのまま記事にしたんでしょう。

      自動車メーカーみたいに大規模な統合が進んでしまうと
      ブランド毎に区切った方が読者に優しい等の理由でしょうか。

    • by Anonymous Coward

      「メルセデスベンツ社」と書いたり、指摘されても直さなかったりより良いじゃない

  • by Anonymous Coward on 2016年03月02日 7時34分 (#2973223)

    「排気ガスが基準に違反しているため、出荷はキャンセルされました」あ、これはVWだった

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