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原子力

高浜原発3号機、29日に再稼働 75

ストーリー by hylom
2例目 部門より
masakun 曰く、

関西電力の高浜原子力発電所3号機が1月29日以降に再稼働することが発表された(NHK ニュースロイター)。

原発事故後につくられた新規制基準のもとで再稼働するのは、九州電力川内原発に続いて2例目となる。また新規制基準のもとでプルサーマル発電をするのは国内初。高浜原発といえば福井地裁による再稼働を認めない仮処分決定で一時話題となったが、昨年12月24日に仮処分はあっさり取り消された経緯がある(日経新聞)。

すでに原子炉に核燃料が入れられた3号機では、22日より1次系の起動試験や原子炉の起動時に係る保安検査が進められており(関西電力の発表)、今後の検査に問題がなければ29日午後に再稼働できるとしている。なお高浜4号機に関しては今月31日に原子炉に燃料を入れ、来月下旬に再稼働する予定。

さて高浜原発で気になるのは津波の想定だろうか。先日も浜岡原発の防波壁「防潮堤」ではない)が話題になったが、朝日新聞によると、高浜原発の想定津波高は当初の 2.6m から 6.2m まで段階的に引き上げられ、一昨年9月に規制委の了承を得たとのこと。しかしながら昨年6月に原発のそばで新たな14~16世紀とみられる津波痕跡が見つかり、規制委が関電に調査を促したとも報じられている(47News)。天正地震の津波に関しては関電もボーリングと文献調査による報告書をまとめており、朝日新聞の主張と読み比べてみるとなかなか面白い。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 高浜の津波想定は十分? 相次ぐ引き上げ、新たな痕跡も:朝日新聞デジタル [asahi.com]

    揺れや津波高の想定は、過去の災害の文献や、地質などの調査が根拠になる。高浜原発周辺への津波については、ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスの「日本史」や京都の神社に伝わる「兼見卿記(かねみきょうき)」といった文献に、天正地震(1586年)のころに若狭に大津波が押し寄せ、多くの人が死亡した旨の記述がある。

    天正地震は内陸地震なのになぜ津波の話が出てくるのかと思って調べてみたら、「天正地震に関する欧州史料の素性と確実な内容」 [nii.ac.jp]にこうあった。

    日本側の数少ない同時代文書の『兼見卿記』で「丹後・若州・越州浦辺波ヲ打上在所悉押流,人死事不知数」[e.g. 飯田 (1987)]とある日本海側の津波とも取れる伝聞を記した史料に,『長滝寺経聞坊年代記』で「...鶴賀,日本国中在々所々及滅亡処多」[e.g. 飯田 (1987)]とあるのを加え,フロイスなど欧州系史料と合わせて,天正地震で若狭に大津波が襲来し,町が洗われたと解釈できる部分のみが昨今社会的に注目されている.如何に史料中に,大津波被害が日本海側にあった,という情報があっても,物理的に濃尾平野南西部が震央である天正地震本体で,日本海側に津波を発生させることは不可能である.

    著者によると、フロイス日本史で語られる地震動と被害の記述は詳しく「地震学的にも活断層に起きた浅い大地震として合理的」だが、津波に関しては「曖昧な記述」で、「若狭の国にある海辺の商業の盛んな町で数日地震が続いた後,大津波で人も物もすべて流失した,という伝聞である」。さらに

     問題となるのは,津波被害に関する部分だ.「数日間地震が続いた後」津波で全て流失した「若狭の長浜とか称する町」は水辺の流通拠点の町であるが,フロイスが全く土地勘を持たない,名前を知らない町である.若狭に長浜という町は当時見当たらない

    もし日本海側に大津波が襲っていたとすれば、本震後に日本海で誘発地震が起きていたことになる。そして兼見卿記にある津波被害が記述どおり広範囲に及ぶものだとすれば、「半年後に越後から上洛した上杉景勝の一行が何事もなく被災地」を通って「城主の饗応を受けていることと矛盾する」。それでもし天正地震の誘発地震で津波が発生したとしても、「日本側史料の記述よりは限られた範囲で,敦賀から西方の若狭湾沿いのいずれかの町での被害である」か、「天正地震を契機に思い出された中世の別の時期の(大)津波」の可能性がある。またキリシタン関係者がおらずフロイスが知らない町ではあるが、敦賀には城があった。上杉の上洛時に海岸まで出向かなければわからない程度の被害ならば、「実際に天正地震による誘発地震で敦賀が津波被害を受けた可能性もゼロではない」。

    そのため結論として、「フロイスに土地勘のある大垣や亀山等の被害と比べて若狭地方に関する津波被害は噂話の域をでない不確実な情報」としている。

    一方関西電力の報告書 [gifu.lg.jp](2011年12月)では別の情報があって、

    フロイス日本史が、「若狭の長浜」における津波について記述したものとほぼ同じ内容で、津波の発生箇所を「近江の長浜」とする文献があること、福井県および若狭湾沿岸の県市町村史誌には、渡島大島津波(1741年)等の記載はあるものの、天正地震による津波の被害に関する記載が認められなかったこと、滋賀県長浜市で実施された考古学調査結果により、天正地震で琵琶湖の湖底に沈んだ町の遺跡が発見されたことを確認した。

    さらに若狭湾沿岸の13神社に聞き取り調査を行ったところ、天正地震以前の古文書や太刀が現存する二神社も含め「すべての神社において、過去、津波が来たという記録はないとのことであった」。

    その後想定津波高がどのように引き上げられたかは知らないが、昨年見つかった痕跡に関して朝日新聞は

    福井大の山本博文教授が高浜原発から約6キロ離れた高浜町内で地質を調べたところ、海岸から500メートルほど内陸で津波堆積物を確認。昨年5月、14~16世紀のものと推定されると発表した。天正地震による津波かは特定されていない。津波は近くの川を逆流したと考えられるという。約1千年前と5千年前の地層からも津波堆積物が見つかっている。

    と説明、津波の高さについては不明とのこと。

    • 日本海側での津波堆積物調査 -福井県若狭湾沿岸での津波堆積物の発見-|新潟大学 [niigata-u.ac.jp]

      若狭湾沿岸の高浜町の海岸から約500m内陸の低地において,14~16世紀と推定できる津波堆積物を発見しました。若狭湾沿岸では,歴史史料から1586年の天正地震による津波によって被害が発生したとされていますが,これまでの調査では津波堆積物は発見 されていませんでした。今回の調査では,年代値の誤差から1586年とは特定できていませんが,14~16世紀の間に津波が発生し,内陸の低地に堆積物がもたらされたことが明らかになりました。この津波堆積物の他に,約600~800年前,約5,200年前の年代を示す津波堆積物も発見しました。
       1586年の天正地震による津波の有無が注目されていますが,歴史史料に記載されたような津波はなかったとしても,約5,000年間に3回の津波が発生し,堆積物として記録されていることが重要であり,今後の津波防災に関する基礎資料となるものと考えています。

      1586年頃に津波があったかどうかより重要なのは巨大津波の発生頻度だろうか。

      気になるのは、若狭湾を40mの巨大津波が襲った [geocities.jp]と脱原発派が噂する大宝地震(701年)の津波堆積物が見つかっていないところか。

      # 出典を明示した反論があればご自由にどうぞ。

      親コメント
      • 正直防災なんて,国家体制がひっくり返るようなレベルの天災においては,何があっても無力。
        ことは「ほどほど」をどのレベルに設定すべきかという議論だと思ったのですが,
        いまだに少年漫画の能力のインフレの状態になっているのか,とても理解に苦しみます。
        数百年前の出来事に対し,地学的な考古学ならともかく,
        文献的な考古学に解を求めるのは科学的とは言いがたい気もしますし。
        まさに動くハードルの様相を呈しています。
        ここのところの原子力行政は政治的な駆け引きではあるものの,全然科学的じゃない。
        (政治的な駆け引きは当然アリですが,それをさも科学的と錯覚させるのがイヤです)
        大体,住民感情を抜きにすれば原発事故だって「あの程度で済む」のですから,
        正直その辺も勘定に入れないといけないような気もするのですよね。
        推進派も反対派もなんだか「科学技術の万能性」を求め過ぎな気もします。
        んなもん,自然の「未曾有」に簡単に転がされるんですし。
        ここ数十年のための防波堤とか考えるよりも他にやることあるだろう?みたいな。
        親コメント
        • たとえば今朝流れてきた USGS のツイートは、1700年1月26日に北米シアトル沖で起きた M9 の巨大地震が、日本の文献に元禄の津波記録として残っていたというもの。

          https://twitter.com/USGS/status/692126132972335104 [twitter.com]

          富士山の宝永噴火も文献を調査した上で、噴火ハザードマップ作りに役立てられているし、東日本大震災で注目された貞観地震も歴史書の研究で明らかにされつつあった。やみくもに現地調査するのは金と時間がかかるから、文献である程度被害規模を推定した上での調査は有効ではなかろうか。

          とはいえ文献には誇張もありうるから、朝日新聞の記事みたいに書いてあることをなんでも鵜呑みにするのはどうかと思うね。

          親コメント
          • 歴史考古学的な視点で見る分には文献も悪くないとは思ってます。
            まあ,実地での調査なく文献だけで判断ってのが危険,ということですよね。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              ただ信頼性設計上は安全側に倒して、つまり文献で危険性が指摘されていれば、学術的な事実の確認は後回しになったとしても、運用上は「危険」として想定してほしい。

              • ソレを言い出すと何も出来なくなるわな…
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                > 文献で危険性が指摘されていれば
                 
                すべての大規模ソフトウェアには不具合を含む危険がありますね。これは文献上明らかだと思います。
                となると、原発の制御ソフトウェアは運用上「危険」。再稼働は以ての外ですね。

              • by Anonymous Coward

                正論だけど、危険でも動かす必要があるという判断はありうる。

                過労死が増えるラインの残業時間があるにも関わらず、過労死ライン以上の残業は違法ではない。
                確実に毎年数千人を殺しているにも関わらず、車は違法ではない。
                受動喫煙で死んだ人間は原発事故で死んだ人間よりも明らかに多いにもかかわらず、なぜか脱原発デモはあっても、脱煙草デモは聞いたことがない。
                こんにゃく畑はたたいても、餅はスルー。

                これら明らかに人を殺しているものが禁止されないのは、それを上回る利益があるから。
                経営者にとって、従業員の寿命が減るより大事なものがある。
                受動喫煙の原因になっている喫煙者にとって、他人の命なんて煙草より優先度は低い。
                電力会社は原発を動かしたいし、安い電力がほしい経営者もそう。消費者である俺も安い電力がほしいし、オイルショックや、第二次大戦で干上がったことを考えると、原発はあったほうがいい。火力だけに依存するのはリスクがある。

              • by Anonymous Coward

                世の中に危険じゃないもの,なんて存在しませんよ

              • > 正論だけど、危険でも動かす必要があるという判断はありうる。

                いつもの原発のコスト比較 [meti.go.jp]でも、今後順調に原発が稼働した場合、福島第一並の被害を 40年に一度と想定している(予想しているわけではない)。この想定で OK という判断はあり得るのかも知れないが、それは情報開示がきちんとされていることが必須でしょう。

                40年に一度なら OK ですか?

                # あと、この想定に基づいた9兆円の資金積み立てができていることも、ですが。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                すでに原発が止まっていることによる燃料費の損失が10兆円を超えていることを考えると、原発動かしていればよかったのにねとしか・・・。

              • では安倍内閣の円安政策による損失はいくら?

                ちゅうか、福島の賠償を税金で払わせながら原発は安くつくとか言わないで欲しいですね。打ち切りなどせずにきちんと償いをして、金も返して、利息も払って、損害賠償積み立ても廃炉費用積み立ても埋め立て処分地の確保も行ってからにすべきでしょう。事故の想定するなら。

                # 40年なんてすぐですからね。

                親コメント
              • >40年に一度なら OK ですか?

                原発は40年に一度必ず甚大事故を起こしますという意味を込めて、原発運用コストに被害補償が盛り込まれているわけではないのだが。ogino氏は試算する意味が分からないのだろうか。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                円安政策による損失って一体何が言いたいのか全くわからない・・・

                何故アレ気な話題の場所で右によったり左によったりした「しそう」を語ってしまうんだろう・・・

              • by Anonymous Coward
                この人はいつもこんな感じですよ。
                特定の思想が根底にあって、トピとは無関係な話を無理矢理こじつける。
                おそらく円高、円安について真剣に考えた事もないでしょう。
              • by Anonymous Coward

                最初の一行のみ反応して、残りをスルーしているあなたも似たようなもんだが。
                本文なんてどうでもよくて、一行目だけが気になって仕方がないんでしょ?

              • by Anonymous Coward

                最悪値を想定して計算すれば

                >40年に一度なら OK ですか?

                という。まさにゴールを動かしている例である。

              • なーに、いざとなったらゴールポストの上に登って

                スカイラブハリケーンを封じればいいんだ。(画像はググれ)

                # この手の議論て、こんなんばっかしだよね

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                10年に一度必ず事故や重病を起こす想定で生命保険に入る奴なんてそうそういないだろうにね

        • by Anonymous Coward

          > 「あの程度で済む」
          ということにしたいのですね

          • 正直,煽りまくられて刷り込まれている知識にくれべれば,
            意外とマシだった,としか言えませんが。

            スリーマイル島とかチェルノブイリを子どもの頃に聞きかじった人間としては,
            メルトダウンなんて,バルスと同じぐらいインパクトある言葉だったんですが,
            多大な被害が出たけど,日本滅亡,地球滅亡するほどじゃなかった。
            あと,日本の原発安全伝説は全くの嘘,ということもわかりましたし。
            バックアップ電源の場所とかなめてんの?みたいな。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            まあ実際のところ地元自治体はあの惨状を見てなお原発を受け入れたのだから、仮にまたあのような過酷事故が起きても自己責任になるわけで、余所者が口出すような話ではないですけどね。
            • by Anonymous Coward on 2016年01月28日 2時29分 (#2955780)

              原発事故による惨禍が1~数自治体の枠に留まるだなんてとんでもない誤解だぞ。

              被災地の他の原子力発電所
              東日本大震災被災地には、福島第一のほか、以下の原子力発電所があった。
              いずれも結果的に重大な原子力災害には至らなかったが、外部電源喪失、非常用発電機の破損、
              原子炉冷却用海水ポンプ[14]の破損など、重大な原子力災害一歩手前に追い込まれたり、10条通報、
              原子力緊急事態宣言発令に至ったりした原発もあった。

              東海第二原子力発電所(茨城県東海村)
              福島第二原子力発電所(福島県富岡町・楢葉町)
              女川原子力発電所(宮城県女川町)
              東通原子力発電所(青森県東通村)

              親コメント
              • by Anonymous Coward

                何が言いたいのか分からん
                それは「原発事故による惨禍」じゃなくて「東日本大震災の被災地」だよね

            • by Anonymous Coward

              被害が受け入れた自治体に限るならいいけどね。

              • by Anonymous Coward
                基本的に知事の同意が必要だからね
                うかつに県境に建てたら訴訟になるし
        • by Anonymous Coward

          イデオロギーによる結論があって、そこに後付けで科学的理由をくっつけてる感じ。
          原発事故の被害が「あの程度で済む」になってるのもそれが理由

        • by Anonymous Coward

          福島のレベルを「ほどほど」とは言いたくないなー。
          そもそも、程々のレベルで済まなかったから、問題になったのであって、
          「ほどほど」と言ってしまうのは、福島の事故を見て見ぬふりをしているのと同じ。

        • by Anonymous Coward

          > 正直防災なんて,国家体制がひっくり返るようなレベルの天災においては,何があっても無力。

          日本の防災意識がこのが前提になってるなら、原発が日本に存在するわけがない

    • 1586年天正地震の震源域と津波 [nii.ac.jp](歴史地震 (30), 75-80, 2015)で羽鳥氏による説明から。

      静岡文化芸術大,日本史家の磯田道史氏が「罪作りなフロイス」の見出しで,関連史料を集めて論説している(2012年3月28日読売新聞朝刊).その記事に「若狭の国内貿易の為に屡々交通する海境に小市街あり,此処は数日の間烈しく震動し,之に継ぐに海嘯(津波)を以てし,激浪の為に地上の人家は皆な一掃して海中に流入し,恰も元来無人の境の如く全市を乾浄したり」とある.若狭の港町に津波が遡上したと結論した.波高はおそらく 4-5 m に達したであろう.津波マグニチュードは m=2 に推定され[飯田(1981)],Δ―H図に
      よる平均値も同値になる.
      若狭湾岸の津波遡上域は,不確定である[松浦(2012a,2012b)],最近,若狭の水月湖(三方五湖)で堆積物が調査されたが[関西電力株式会社(2011)],天正地震に対応する層相の変化はなかった.さらに,斉藤・他(2012)の水月湖調査も,天正地震の痕跡は認められず,水月湖岸に被害を与える規模でなかった,としている.

      天正地震と連動する形で起きた津波の高さは 4-5m ではないかという試算があるとのこと。なお出典として明示されている松浦(2012a)は親コメントで広く引用した「天正地震に関する欧州史料の素性と確実な内容」のこと。

      なお高浜発電所3,4号機の新規制基準適合性審査で提出した資料 [nsr.go.jp]に、関電が想定した津波の情報がある。6.2m という数字は「若狭海丘列付近断層と隠岐トラフ海底地すべり」より。

      親コメント
      • 「水月湖ボーリングコアを用いた天正地震(AD1586)前後の湖底堆積物の分析」 [jst.go.jp](地学雑誌Vol. 122 (2013) No. 3)

        水月湖を津波の検出計として見た場合、(略)海岸から4.8km以上陸上あるいは浅い湖(久々子湖)を遡上する津波であれば海浜砂や低湿地の堆積物を運搬し水月湖の堆積物中に痕跡を残した可能性が高いが、それより小規模の津波については水月湖のデータからその有無を検証することができない。水月湖に津波の記録があった場合、海岸線の位置を現代と同じとするならば、得られる結果は、津波が少なくとも4.8km以上内陸に及んだとする下界(下限でないことに注意)推定である。同様に、水月湖に津波の記録がなかった場合に得られる結論は、津波が4.8km内陸には及ばなかったとする上界(上限ではない)推定である。
        (略)
        今回の研究では、堆積物試料を連続的に分割し、その全量を分析に供したため、珪藻群集を観察していない層準は理論上存在しない。すなわち1586年に相当する層準において、海生珪藻は実際に検出限界以下であった。この結果に基づくかぎり、水月湖湖心における海底や久々子湖由来の砕屑物の堆積、あるいは大規模な海水の侵入による水月湖湖水の塩分変化はなかったと考えるのが妥当である。
         以上のことから、西暦1586年の天正地震の際には、水月湖に堆積物を運搬するような海水の遡上はなかった可能性が高いことを指摘する。つまり、若狭湾沿岸に被害を与えたとされる1586年天正地震は、仮にその発生自体が史実であったとしても、水月湖の沿岸に被害を与える規模のものでなかった可能性が高い。
        (略)
        過去620年分の水月湖の地質学的記録を根拠にするかぎり、若狭湾岸でこのような規模(浸水高および遡上高が10mを超える東日本大震災クラス)の津波の発生を想定する必然は認められない。しかしながら、本研究は、16世紀より前に起こったより大規模な津波の可能性を否定するものではない。また、西暦1586年に小規模な津波が発生した可能性まで排除するものではない。

        親コメント
  • (コメント)高浜発電所3号機の原子炉起動について[関西電力] [kepco.co.jp]

     当社としては、福島第一原子力発電所のような事故を二度と起こさないという強い決意のもと、私自らが先頭に立ち、安全の取組みに終わりはないということを肝に銘じ、規制の枠組みにとどまることなく、自主的かつ継続的な安全性向上対策を推進し、原子力発電の安全性のさらなる向上に、全社を挙げて取り組んでまいります。

    関西電力さんには大いに期待してますよ。(^o^)

    さてこれでピーク時に火力発電所をフル稼働させる必要がなくなりました。「原発がなくても電気は足りていた」というのが反原発派の常套句ですが、その裏で需要時に発電所を止めずに済むよう電力会社が涙ぐましい努力をしていたこと [kepco.co.jp]を知っている人は少ないようです。かえって供給力が日々変動するのはおかしいといちゃもんすらつけていたくらい。

    この日本で反原発を訴えるのは自由ですが、相手のことを考えず自分の都合しか考えないのであれば、モンスタークレーマーと何ら変わりはないでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月27日 20時55分 (#2955669)

    仮処分が認められても本訴訟で原告が敗訴すると、仮処分による損害を被告側が原告側に求めることができますが、関西電力はしないのでしょうかね?

    九州電力が差し止めの仮処分申し立てられたときは日当り数億円という額を算出して原告を脅して、それにびびった一部原告が訴え取り下げていましたが

  • by Anonymous Coward on 2016年01月27日 21時37分 (#2955689)

    防波堤の代わりに、主要部分を水密構造にできんの?

    • by tea_cup (14249) on 2016年01月28日 0時25分 (#2955755) 日記

      原子力潜水艦に送電ケーブルつけて、普段は発電機として使う...。
      それ、なんてガンダムバルバトス。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      主要部分が水密構造になってなければ
      汽力発電なんて出来ませんが・・・

      水密構造になっていても、
      津波に耐えられなければ無意味ってのが
      福島第一原発の事故から得られた教訓だと思うのですがね。

    • by Anonymous Coward

      おフランスの会社で既に構想は出ているザンス

      https://www.youtube.com/watch?v=NbaRq1T4Dbk [youtube.com]

  • by Anonymous Coward on 2016年01月28日 0時10分 (#2955746)

    住んでる近所に原発がないことも津波の被害に遭わない場所に住むことも防災です。

    よく安全なら東京に、とか言うけど防災の観点からはそれはありえない。

    • by Anonymous Coward

      東京に住んでる人にとっては、そうだろうねえ。

    • by Anonymous Coward

      同感。あらゆる攻撃に耐え得る程丈夫に作る訳じゃないからね。壊れる時は壊れる。

      それなりに安全には万全を期して、アクシデントに対する対策も考えられている。
      万一放射能漏れが発生しても被害がより少ない地方に建造すれば最悪の結果は回避できる、
      というのもそのひとつ。

      別に東京に作って事故ったって首都機能を移転するだけの話だけど、わざわざリスクを拡大するメリットがない。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月28日 2時15分 (#2955778)

    地震による山体崩壊物が海や湖になだれ込んだ場合。

    この場合力学的エネルギーによっては10~50mぐらいの、局所的な超巨大津波になる。

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