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水素だったらそこら中にある水に含まれていると、素人はまず考えるわけですがそれより褐炭からの抽出のほうが良い理由は何なのでしょうか。結合エネルギーか低いからとかの理由で水からよりも容易なのでしょうか。
「結合エネルギー」って言葉を知っているのなら計算すりゃ自明だろ。化石燃料自体が水に比べてエネルギーを沢山持ってるから水からの反応より有利かと。とりあえず、ココ読みなよ。http://www.jari.or.jp/portals/0/jhfc/column/story/09/index.html [jari.or.jp]
それと記事では「褐炭からの水素の取り出し」って書いてるけど記者が正しく理解していないように思われる。正しくは改質の筈。ざっくりとした反応はこんな感じ。
C + O2 → 2COCO + H2O → CO2 + H2
この辺りが参考になると思われ。
http://www.hess.jp/Search/data/26-02-029.pdf [www.hess.jp]http://www.hess.jp/Search/data/35-01-009.pdf [www.hess.jp]
水はいわば水素の燃えカスで、それを水素に戻すには燃やしたときに発生する以上のエネルギーをつぎ込まないといけないわけで。褐炭は炭化水素+水(+α)なんで、水素を取り出すエネルギーは低いはず#CがCO2になって出るのはもったいないけど、その分のエネルギーが水素を取り出すエネルギー(の一部)になっていると思えば・・・
雑に言えば、水は酸素と火を近づけても燃えないけど、褐炭は燃えるのだから、エネルギーを取り出すのは褐炭の方が容易、ですな。しかし水素ガスを工業的に安定して取り出すのが容易か、というのはやってみないと分からんけど。デザインとして(比較的)容易でも不純物や事故のせいで実用化できない、ってのはままあることだし。
>しかし水素ガスを工業的に安定して取り出すのが容易か、というのはやってみないと分からんけど。>デザインとして(比較的)容易でも不純物や事故のせいで実用化できない、ってのはままあることだし。
水蒸気改質自体は枯れた技術だろう。不純物は盛大に出るだろうけど、沸点が液体水素より低温の物質なんてヘリウムくらいしかないので、冷却段階でことごとく取り除けるはず。問題は経済的に出来るのか、というところ。そこは正直言って不安しか湧かん。
俺もそれ気になった。
気になったんで調べたが、褐炭から水素ガスを取り出す方法はガス化というそう。これ、元々は製鉄で生まれた技術の応用で、既に新しい世代の石炭発電で使われているのだとか。そこから不純物を取り除くのは、既存の天然ガスの精製プラントの技術が応用できる模様。
基本的には成熟した技術っぽい。だから記事では輸送と応用だけだったんだな。
水を湧かしたら酸素と水素に別れそうだよね
まあ、ものすごく加熱したら分かれないこともない。気体分子というよりプラズマだけど。
エネルギーをどう運んでくるかの話をしている。
褐炭は安いエネルギー源だけど、そのままでは運びづらい。炭鉱の近くに褐炭発電所を作って日本まで電線を引いてくるなり、方法はいくらでもあるけど、水素の形で持ってくると言うアイデアが有るよ、と。
エネルギーなんか運んでこなくても太陽光が有るじゃないかとか言わないでね。それじゃ全く足りてないから、地下に埋まってるのを掘り出して使ってる。あるいは頑張れば太陽光だけでも足りるのかも知れないけど、埋まってるところを取り合って戦争した方が安くで済むから。
東京の地下にもガス田があるんですが、汲みだすと地盤沈下するので凍結(禁止)されてます地下地層に等量戻す技術ができれば、あるいは将来使えるかもしれませんこれなら遠くから持ってこなくていいし。# 渋谷で温泉爆発したのは、これです。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
何故その辺の海水から抽出しないのか (スコア:0)
水素だったらそこら中にある水に含まれていると、素人はまず考えるわけですが
それより褐炭からの抽出のほうが良い理由は何なのでしょうか。
結合エネルギーか低いからとかの理由で水からよりも容易なのでしょうか。
Re:何故その辺の海水から抽出しないのか (スコア:4, 参考になる)
「結合エネルギー」って言葉を知っているのなら計算すりゃ自明だろ。
化石燃料自体が水に比べてエネルギーを沢山持ってるから水からの反応より有利かと。
とりあえず、ココ読みなよ。
http://www.jari.or.jp/portals/0/jhfc/column/story/09/index.html [jari.or.jp]
それと記事では「褐炭からの水素の取り出し」って書いてるけど
記者が正しく理解していないように思われる。正しくは改質の筈。
ざっくりとした反応はこんな感じ。
C + O2 → 2CO
CO + H2O → CO2 + H2
この辺りが参考になると思われ。
http://www.hess.jp/Search/data/26-02-029.pdf [www.hess.jp]
http://www.hess.jp/Search/data/35-01-009.pdf [www.hess.jp]
Re: (スコア:0)
水はいわば水素の燃えカスで、それを水素に戻すには燃やしたときに発生する以上のエネルギーをつぎ込まないといけないわけで。
褐炭は炭化水素+水(+α)なんで、水素を取り出すエネルギーは低いはず
#CがCO2になって出るのはもったいないけど、その分のエネルギーが水素を取り出すエネルギー(の一部)になっていると思えば・・・
Re: (スコア:0)
雑に言えば、水は酸素と火を近づけても燃えないけど、褐炭は燃えるのだから、エネルギーを取り出すのは褐炭の方が容易、ですな。
しかし水素ガスを工業的に安定して取り出すのが容易か、というのはやってみないと分からんけど。
デザインとして(比較的)容易でも不純物や事故のせいで実用化できない、ってのはままあることだし。
Re: (スコア:0)
>しかし水素ガスを工業的に安定して取り出すのが容易か、というのはやってみないと分からんけど。
>デザインとして(比較的)容易でも不純物や事故のせいで実用化できない、ってのはままあることだし。
水蒸気改質自体は枯れた技術だろう。
不純物は盛大に出るだろうけど、沸点が液体水素より低温の物質なんてヘリウムくらいしかないので、冷却段階でことごとく取り除けるはず。
問題は経済的に出来るのか、というところ。そこは正直言って不安しか湧かん。
Re: (スコア:0)
俺もそれ気になった。
気になったんで調べたが、褐炭から水素ガスを取り出す方法はガス化というそう。これ、元々は製鉄で生まれた技術の応用で、既に新しい世代の石炭発電で使われているのだとか。
そこから不純物を取り除くのは、既存の天然ガスの精製プラントの技術が応用できる模様。
基本的には成熟した技術っぽい。
だから記事では輸送と応用だけだったんだな。
Re: (スコア:0)
水を湧かしたら酸素と水素に別れそうだよね
Re: (スコア:0)
まあ、ものすごく加熱したら分かれないこともない。
気体分子というよりプラズマだけど。
Re: (スコア:0)
エネルギーをどう運んでくるかの話をしている。
褐炭は安いエネルギー源だけど、そのままでは運びづらい。
炭鉱の近くに褐炭発電所を作って日本まで電線を引いてくるなり、方法はいくらでもあるけど、水素の形で持ってくると言うアイデアが有るよ、と。
エネルギーなんか運んでこなくても太陽光が有るじゃないかとか言わないでね。
それじゃ全く足りてないから、地下に埋まってるのを掘り出して使ってる。
あるいは頑張れば太陽光だけでも足りるのかも知れないけど、埋まってるところを取り合って戦争した方が安くで済むから。
Re: (スコア:0)
東京の地下にもガス田があるんですが、汲みだすと地盤沈下するので凍結(禁止)されてます
地下地層に等量戻す技術ができれば、あるいは将来使えるかもしれません
これなら遠くから持ってこなくていいし。
# 渋谷で温泉爆発したのは、これです。