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熱が出るだけでは単なる熱源です。
軽水炉ではその熱で水を沸かして蒸気にしてタービンを回す、などを行い、ここにおいて水は原子炉が熱により破損しないよう冷却していることに他なりません。
では、進行炉でこの水の循環が止まったらどうなるでしょう?炉心溶融に直行する以外に道はないですよね。
そこにおいて画期的なことは「使い捨てを前提にすれば安全性や効率は増すんじゃね?」だけです。
>熱が出るだけでは単なる熱源です。>軽水炉ではその熱で水を沸かして蒸気にしてタービンを回す、などを行い、>ここにおいて水は原子炉が熱により破損しないよう冷却していることに他なりません。
そういえば以前、核融合の研究所の人が講演してたので訊いてみたことがある。「核融合ってのはどうやって発電するんですか?」「まず、強い磁気で封じ込めて、燃料の重水素や三重水素を超高温超高圧のプラズマ状態にしてやります」「ほうほう」「すると、核融合反応が起こり入力した以上の熱が発生します」「ふむふむ。で、それをどうやって電気に」「その熱でお湯を沸かします」
ええええええーーーーそこだけそんなローテクなの!?
とがっかりした覚えが。
ローテク(=熱エネルギー→力学的エネルギー→電気エネルギー)じゃないと、単に効率が悪いってだけの話ですよ。違う手法というのなら、ボイジャーの原子力電池みたいにとっくに実用化されてます。
安全性でいうなら、加速器駆動未臨界炉の話は未出ですよね。止めたい時にいつでも止まる加速器駆動未臨界炉をよろしく。
http://srad.jp/science/article.pl?sid=09/03/06/1529228 [srad.jp]
いつでも核反応を止められますが、止めた後も、不安定な反応副生成物の崩壊熱の処理は必要ですよね、たぶん。
そうか、もし、不安定な反応副生成物がほとんど無い、あるいは少なく、安定な物質に変換されてしまえば、崩壊熱も生じないかも。そのような反応系があれば、かなり安全な原子炉になるのかも。そういううまい話はないと思いますが。
そもそもいつでも止められるのは現行の軽水炉も一緒だしね。今福島第一原発で苦労してるのも燃え残りや使用済み燃料の崩壊熱の処理で、核分裂自体は揺れ始めたときに速攻で止まってる。そういう意味では「止めても後が大変なら止めなきゃいいじゃない(マリー」というTWRは確かに発想の転換ではあるんだが、うーん。
水力、風力、太陽光以外の現在の発電所なんて、何で熱を作るか以外では、目的はお湯を沸かす(蒸気を発生させる)のに違いはない。火力然り、原子力然り、地熱然り、太陽熱然り。
その蒸気でタービン(モータみたいなの)を回して発電する。ある意味蒸気機関。
茶々ですが。
モータみたいなのは発電機ですから、発電所は全部これ。太陽光のうちでも熱を使う大規模なものはやっぱり発電機を回します。発電所とは言えない分散型の太陽電池と、強いて挙げるなら燃料電池くらいですかね、発電機を回さないのは。熱電効果で発電する原子力電池はものの数には入らないでしょうがカッシーニやボイジャーで運用中。
タービンを回さない発電所と言えば、ディーゼル発電所あたり。水力発電用の水車や風力発電用の風車もタービンの一種です。それらを除くと、タービンを回す動力としては基本は蒸気機関でしょうね。典型的な外燃機関である蒸気タービン機関。外燃機関だから熱源は地熱でも火力でも原子力でも何でもあり。沸騰水型原子炉は作動流体が原子炉の減速材を兼ねるからやや毛色が違うかも。蒸気機関以外では内燃機関であるガスタービンを用いたプラントもあり、最近はガスタービンとその排気熱を回収する蒸気タービンを組み合わせた複合サイクル発電が主流でしたっけ。
なにげに水って偉大ですねぇ。
波力発電や潮力発電はお湯は沸かしません。実用化はまだですけど海流発電というのもあります。海洋温度差発電はお湯じゃなくてアンモニアとかを沸かしますね。
そもそもこれはどういう仕組みで発電するものなんでしょうか?燃料からエネルギーと中性子が出る。で、それでなにをどうすることで電力を生むのかそこがよくわからないのです。
エロい人おしえて!
TWRの反応は高速増殖炉+プルサーマルですよー。ウラン238をプルトニウムに変えながら消費します。
もんじゅの場合、高速中性子源とプルトニウム生成部が別になってる「プルトニウム生産炉」だけど、TWRは作ったプルトニウムを勝手に消費して反応が進むというのが最大の違いで、使用済燃料が今までの原子炉より安全だったり。
つまり、熱源の燃料が違うだけで発電の仕組みはこれまでと同じってことですか。ありがとうございました。
しかしそうすると「福島原発のような事態を回避できるような原子力発電技術」って売り文句は、非常に怪しく思えますね。循環させても常にお湯が沸くほどの熱量出しているものが、冷却がとまっても福島のような問題にならない?門外漢にはそのへんさっぱりわかりません……
温度差さえあれば発電する事自体は簡単。温度差が小さくなれば効率が落ちるってだけの話だ。現状でも火力発電所の亜流と考えれば原子炉は効率が悪いんだから、それがもうちょっと悪化するだけ。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:0)
熱が出るだけでは単なる熱源です。
軽水炉ではその熱で水を沸かして蒸気にしてタービンを回す、などを行い、
ここにおいて水は原子炉が熱により破損しないよう冷却していることに他なりません。
では、進行炉でこの水の循環が止まったらどうなるでしょう?
炉心溶融に直行する以外に道はないですよね。
そこにおいて画期的なことは
「使い捨てを前提にすれば安全性や効率は増すんじゃね?」だけです。
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:1, 興味深い)
>熱が出るだけでは単なる熱源です。
>軽水炉ではその熱で水を沸かして蒸気にしてタービンを回す、などを行い、
>ここにおいて水は原子炉が熱により破損しないよう冷却していることに他なりません。
そういえば以前、核融合の研究所の人が講演してたので訊いてみたことがある。
「核融合ってのはどうやって発電するんですか?」
「まず、強い磁気で封じ込めて、燃料の重水素や三重水素を超高温超高圧のプラズマ状態にしてやります」
「ほうほう」
「すると、核融合反応が起こり入力した以上の熱が発生します」
「ふむふむ。で、それをどうやって電気に」
「その熱でお湯を沸かします」
ええええええーーーー
そこだけそんなローテクなの!?
とがっかりした覚えが。
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:1, 参考になる)
ローテク(=熱エネルギー→力学的エネルギー→電気エネルギー)じゃないと、単に効率が悪いってだけの話ですよ。違う手法というのなら、ボイジャーの原子力電池みたいにとっくに実用化されてます。
安全性でいうなら、加速器駆動未臨界炉の話は未出ですよね。止めたい時にいつでも止まる加速器駆動未臨界炉をよろしく。
http://srad.jp/science/article.pl?sid=09/03/06/1529228 [srad.jp]
加速器駆動未臨界炉 (スコア:1)
いつでも核反応を止められますが、止めた後も、不安定な反応副生成物の崩壊熱の処理は必要ですよね、たぶん。
そうか、もし、不安定な反応副生成物がほとんど無い、あるいは少なく、安定な物質に変換されてしまえば、崩壊熱も生じないかも。そのような反応系があれば、かなり安全な原子炉になるのかも。そういううまい話はないと思いますが。
Re:加速器駆動未臨界炉 (スコア:1, 興味深い)
そもそもいつでも止められるのは現行の軽水炉も一緒だしね。今福島第一原発で苦労してるのも燃え残りや使用済み燃料の崩壊熱の処理で、核分裂自体は揺れ始めたときに速攻で止まってる。
そういう意味では「止めても後が大変なら止めなきゃいいじゃない(マリー」というTWRは確かに発想の転換ではあるんだが、うーん。
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:1)
水力、風力、太陽光以外の現在の発電所なんて、
何で熱を作るか以外では、目的はお湯を沸かす(蒸気を発生させる)のに違いはない。
火力然り、原子力然り、地熱然り、太陽熱然り。
その蒸気でタービン(モータみたいなの)を回して発電する。
ある意味蒸気機関。
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:2)
茶々ですが。
モータみたいなのは発電機ですから、発電所は全部これ。太陽光のうちでも熱を使う大規模なものはやっぱり発電機を回します。発電所とは言えない分散型の太陽電池と、強いて挙げるなら燃料電池くらいですかね、発電機を回さないのは。熱電効果で発電する原子力電池はものの数には入らないでしょうがカッシーニやボイジャーで運用中。
タービンを回さない発電所と言えば、ディーゼル発電所あたり。水力発電用の水車や風力発電用の風車もタービンの一種です。それらを除くと、タービンを回す動力としては基本は蒸気機関でしょうね。典型的な外燃機関である蒸気タービン機関。外燃機関だから熱源は地熱でも火力でも原子力でも何でもあり。沸騰水型原子炉は作動流体が原子炉の減速材を兼ねるからやや毛色が違うかも。蒸気機関以外では内燃機関であるガスタービンを用いたプラントもあり、最近はガスタービンとその排気熱を回収する蒸気タービンを組み合わせた複合サイクル発電が主流でしたっけ。
なにげに水って偉大ですねぇ。
Jubilee
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:1)
波力発電や潮力発電はお湯は沸かしません。実用化はまだですけど海流発電というのもあります。
海洋温度差発電はお湯じゃなくてアンモニアとかを沸かしますね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
そもそもこれはどういう仕組みで発電するものなんでしょうか?
燃料からエネルギーと中性子が出る。で、それでなにをどうすることで電力を生むのか
そこがよくわからないのです。
エロい人おしえて!
Re:冷却が不要って、何を媒体として発電するのか (スコア:2, 参考になる)
TWRの反応は高速増殖炉+プルサーマルですよー。
ウラン238をプルトニウムに変えながら消費します。
もんじゅの場合、高速中性子源とプルトニウム生成部が別になってる「プルトニウム生産炉」だけど、TWRは作ったプルトニウムを勝手に消費して反応が進むというのが最大の違いで、使用済燃料が今までの原子炉より安全だったり。
Re: (スコア:0)
つまり、熱源の燃料が違うだけで発電の仕組みはこれまでと同じってことですか。
ありがとうございました。
しかしそうすると「福島原発のような事態を回避できるような原子力発電技術」って売り文句は、非常に怪しく思えますね。
循環させても常にお湯が沸くほどの熱量出しているものが、冷却がとまっても福島のような問題にならない?
門外漢にはそのへんさっぱりわかりません……
Re: (スコア:0)
温度差さえあれば発電する事自体は簡単。
温度差が小さくなれば効率が落ちるってだけの話だ。
現状でも火力発電所の亜流と考えれば原子炉は効率が悪いんだから、それがもうちょっと悪化するだけ。
Re: (スコア:0)
○ 水による冷却不要
水による冷却の代わりに,金属ナトリウムや鉛・ビスマスを発電のための熱の取り出しと冷却に使用する
炉心を冷却できなくなったら惨事となることは変わりない
ちなみに原子力潜水艦などにはポンプを必要としない自然循環の原子炉がある. ポンプを駆動する電源が不要なので停電の問題はないが,冷媒(水やナトリウム)を喪失したら惨事になるのはやっぱり同じ