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ピン数を増やしたということは、データ転送の並列性が増したということなのでしょうか?大学のコンピュータ系の講義で、「最近の傾向はパラレルからシリアルだ。データ転送速度がかなり速くなってるため、パラレル+データ制御 よりもシリアル通信の方が結局速くなるから。」といった趣旨のお話を伺ったのですが、どうなのでしょう?(ハードディスクがPATAからSATAになってきたのもその流れです)
詳しい人、教えてください。
基本的にはビット列をパラレルで送る場合でも、シリアルで送る場合でも、通信路数が増えれば、単位時間に送れる情報量は増えます。
PATA→SATAの流れの背景には、ビット列をパラレルに伝送する方式を高速化しようとすると、電気的なスキューやクロストークといった信号品質問題の解決が難しくなったので、ビット列をシリアルに送る方式へ移行したというのが最近の流れです。
ビット列をシリアルに送る方式でも、伝送クロックには電気的な限界があって、無限には速度を上る事はできません。安全に通信できる上限までクロックを上げた後、それ以上の高速化を狙うなら通信路の本数を増やす必要があります。
従来のパラレル通信と、シリアル通信を束ねた場合を比較すると、伝送路がシングルエンドか差動伝送路かという違いがあります。差動伝送路ではクロストークの影響が非常に小さくなります。
またシリアル通信を束ねる方式は、各通信路はクロックが独立しているので、受信バッファ内でデータを並べ替えるなどして、スキューのつじつまを合わすことができます。
従来のパラレル通信と、シリアル通信を束ねることは、電気的に考えた時に実現する困難さの度合いが大きく異なります。(コストも含めて)単純にピン数が増えたからって「従来のパラレル通信への揺り戻しだ」とはなりません。このへんの電気的な困難さは電磁気学の知識がないとやや理解しにくいかもしれないです。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
ピン数増=パラレル化? (スコア:1)
ピン数を増やしたということは、データ転送の並列性が増したということなのでしょうか?
大学のコンピュータ系の講義で、「最近の傾向はパラレルからシリアルだ。データ転送速度がかなり速くなってるため、パラレル+データ制御 よりもシリアル通信の方が結局速くなるから。」といった趣旨のお話を伺ったのですが、どうなのでしょう?
(ハードディスクがPATAからSATAになってきたのもその流れです)
詳しい人、教えてください。
Re:ピン数増=パラレル化? (スコア:1, 興味深い)
基本的にはビット列をパラレルで送る場合でも、シリアルで送る場合でも、
通信路数が増えれば、単位時間に送れる情報量は増えます。
PATA→SATAの流れの背景には、
ビット列をパラレルに伝送する方式を高速化しようとすると、
電気的なスキューやクロストークといった信号品質問題の解決が難しくなったので、
ビット列をシリアルに送る方式へ移行したというのが最近の流れです。
ビット列をシリアルに送る方式でも、伝送クロックには電気的な限界があって、
無限には速度を上る事はできません。
安全に通信できる上限までクロックを上げた後、
それ以上の高速化を狙うなら通信路の本数を増やす必要があります。
従来のパラレル通信と、シリアル通信を束ねた場合を比較すると、
伝送路がシングルエンドか差動伝送路かという違いがあります。
差動伝送路ではクロストークの影響が非常に小さくなります。
またシリアル通信を束ねる方式は、
各通信路はクロックが独立しているので、
受信バッファ内でデータを並べ替えるなどして、
スキューのつじつまを合わすことができます。
従来のパラレル通信と、シリアル通信を束ねることは、
電気的に考えた時に実現する困難さの度合いが大きく異なります。(コストも含めて)
単純にピン数が増えたからって「従来のパラレル通信への揺り戻しだ」とはなりません。
このへんの電気的な困難さは電磁気学の知識がないとやや理解しにくいかもしれないです。