例えば、同じ Apple の製品でも Mac は多言語入力が快適にできるのに、iPhone ではできない理由は、iPhone の場合は、Windows と同様に、いちいち言語ごとにキー配列を交換しなければならないからです。これは文字パレットよりははるかに快適ですが、「多言語」ユーザーにとってはいちいち言語を切り替えるのはとても面倒なだけではなく、同じ文字や記号の位置が言語によってクルクル変わるので混乱してしまいます。その点、Mac の場合は ABC Extended(拡張ラテン文字入力)というキー配列が用意されており、これをデフォルトに設定しておけばラテン文字を使う言語の特殊文字はほぼ全てこのキー配列だけで入力できてしまえるのです。いちいち言語を切り替えたり、言語を意識したりする必要がないのです。iPad Pro のみは外付けの Smart Keyboard を付けることで ABC Extended が使えるようになるので、iPhone よりはマシですが、それなら最初から MacBook Pro で入力した方が楽な訳です。
Windows は ABC Extended のようなキー配列は簡単にフリーウェアでも誰でも提供できそうなものなのですが、誰も提供していないようです。なぜか Microsoft も提供していない。(探してみたのですが、見つかりませんでした。もしかしたら、今ではもうどこかにあるのかもしれませんが。)二言語ユーザー程度ならば Windows でも困りませんが、言葉通り「多言語」ユーザーの場合は、Windows だと使えません。ポメラはさらにそれ以下のようです...。
ポメラで快適に多言語入力ができるのなら試してみようかなとも思ったこともあるのですが、今回ご紹介いただいたマニュアルをざっと拝見しても、どうも「単に仕様に上げるために付けただけの機能」という感じですね。設計者が多言語入力と言うものを理解していないのがわかります。と言うか、たぶん、設計者の発想は、Shift JIS だけでは入力し切れない旧字体や異体文字を入力できるようにするために Unicode にも対応したのでしょうね。外国語のことは全く考えていない。だから、そういう文字の入力なら文字パレットでも構わないという発想だったのでしょう。
キングジムのポメラもあるし (スコア:1)
過去のメーカーが今作ってないってだけで、文書作成専用機が滅んだわけではないよね。
Re: (スコア:3)
Re: (スコア:1)
>ポメラ
初代DM10(2008年)以降各モデルがシフトJIS機なるも、DM200はUTF-8対応機では?
最初の判断が後ろ向きだった、開発コストがUnicode対応にようやく着手できる
ところまで追いついた、みたいに見えますね。実情を知りませんけど。
>日本では相変わらず ISO-2022-JP サイトが大量に
こっちは、堂々と改修費用を予算取りする理論武装不足のせいとかそういう
理由かなあ?酷い言い方をすると iso-2020-jp 放置プレイ?
Re: (スコア:0)
DM200はUTF-8に対応しています(デフォルトでUTF-8、ShiftJISに切替可能)
https://www.kingjim.co.jp/resource-files/download/manual/pomera/pomera... [kingjim.co.jp]
(27ページ参照)
Re:キングジムのポメラもあるし (スコア:2)
なるほど。確かに仕様上は「Unicode 対応」のようですね! しかし、Unicode の入力方法が「文字バレット」からの選択では現実的には実用になりません。キーボードからの入力手段が提供されていないと使い物にならないのです。
多言語ユーザーの場合は様々な補助記号の付いた特殊文字を日常的にかつ頻繁に用います。なので入力方法がとても大事になってきます。
例えば、同じ Apple の製品でも Mac は多言語入力が快適にできるのに、iPhone ではできない理由は、iPhone の場合は、Windows と同様に、いちいち言語ごとにキー配列を交換しなければならないからです。これは文字パレットよりははるかに快適ですが、「多言語」ユーザーにとってはいちいち言語を切り替えるのはとても面倒なだけではなく、同じ文字や記号の位置が言語によってクルクル変わるので混乱してしまいます。その点、Mac の場合は ABC Extended(拡張ラテン文字入力)というキー配列が用意されており、これをデフォルトに設定しておけばラテン文字を使う言語の特殊文字はほぼ全てこのキー配列だけで入力できてしまえるのです。いちいち言語を切り替えたり、言語を意識したりする必要がないのです。iPad Pro のみは外付けの Smart Keyboard を付けることで ABC Extended が使えるようになるので、iPhone よりはマシですが、それなら最初から MacBook Pro で入力した方が楽な訳です。
Windows は ABC Extended のようなキー配列は簡単にフリーウェアでも誰でも提供できそうなものなのですが、誰も提供していないようです。なぜか Microsoft も提供していない。(探してみたのですが、見つかりませんでした。もしかしたら、今ではもうどこかにあるのかもしれませんが。)二言語ユーザー程度ならば Windows でも困りませんが、言葉通り「多言語」ユーザーの場合は、Windows だと使えません。ポメラはさらにそれ以下のようです...。
ポメラで快適に多言語入力ができるのなら試してみようかなとも思ったこともあるのですが、今回ご紹介いただいたマニュアルをざっと拝見しても、どうも「単に仕様に上げるために付けただけの機能」という感じですね。設計者が多言語入力と言うものを理解していないのがわかります。と言うか、たぶん、設計者の発想は、Shift JIS だけでは入力し切れない旧字体や異体文字を入力できるようにするために Unicode にも対応したのでしょうね。外国語のことは全く考えていない。だから、そういう文字の入力なら文字パレットでも構わないという発想だったのでしょう。
※ 「ラテン文字」は日常的には「アルファベット」と呼ばれているものですが、アルファベットはラテン語や英語等を表記するラテン文字以外にも、ロシア語などのキリル文字や、ギリシア語のギリシア文字、アルメニア文字やグルジア文字、コプト文字等も含むので混乱を避けるために「ラテン文字」という正式な名称を用いております。